日本中央競馬会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/05/12 00:23 UTC 版)
| 日本中央競馬会 Japan Racing Association |
|
| スポーツ | 中央競馬 |
| 創設 | 1954年9月16日 |
| 提携団体 | 日本プロスポーツ協会 |
| 本部所在地 | 東京都港区 |
| 最高責任者 | 土川健之 |
| 前身団体 | 農林省競馬部 |
| 前身団体創設日 | 1947年9月7日 |
| 公式サイト | |
| jra.jp | |
目次 |
概要 [編集]
日本中央競馬会を監督する部局は、農林水産省生産局畜産部競馬監督課である。世界最大の馬券売り上げを誇り、毎年3,000億円以上を国庫に納入し畜産の振興や社会福祉へ役立てられている。
略称の「JRA」は、英文表記の「Japan Racing Association」の頭文字を取ったもの。以前は「NCK(Nippon Chuo Keiba-kai[† 1]の略)」という略称で1987年に現在の略称へ変更されたが、電話投票等の口座振替で一部銀行では「NCK」と表示される。
日本中央競馬会が主催するレースの賞金は世界に冠たる高水準である。国際的に一部高額なレースとしてはアラブ首長国連邦のドバイワールドカップと凱旋門賞があるものの、平均的に見れば日本中央競馬会が主催する重賞競走・一般競走の賞金は非常に高い(2010年現在の最高額はジャパンカップの2億5,000万円)。馬主団体と呼ばれる馬主の団体の運営費を日本中央競馬会が持っている。これは「競走協力金」と呼ばれ、各レースの上位3頭の馬主が所属する馬主協会に支給される。
所在地 [編集]
東京都港区西新橋一丁目1番19号(ウインズ新橋を併設)に置かれている(日本中央競馬会法第3条第1項、日本中央競馬会定款第3条)。
沿革 [編集]
行政のスリム化を計る吉田茂政権の下、国営競馬の存在が問題視されたことをきっかけに日本中央競馬会法が制定され農林大臣の諮問機関における議論を経て1954年9月16日に設立。国営競馬から施行を引き継いだ。
組織 [編集]
2007年、特殊法人改革の一環として競馬法が改正され役員会にあたる理事会が廃止され、日本放送協会(NHK)のように役員組織の上部に最高意思決定機関として政府によって外部から選ばれたメンバーで構成される経営委員会が設けられJRAの運営を監視・指揮することとなった。
経営委員会 [編集]
- 日本中央競馬会には経営委員会が置かれている(日本中央競馬会法第8条の2、日本中央競馬会定款第6条の2)。経営委員会では経営の基本方針及び目標その他業務運営の重要事項を決定する(日本中央競馬会法第8条の3、日本中央競馬会定款第6条の3)。
- 経営委員会は委員6人及び理事長で組織され、農林水産大臣が任命する(日本中央競馬会法第8条の4第1項・第8条の5、日本中央競馬会定款第6条の4第1項)。
- 委員長は委員の互選により選任され、経営委員会の会務を総理する(日本中央競馬会法第8条の4第2項・第3項、日本中央競馬会定款第6条の4第2項・第3項)。
- 委員の任期は3年で、補欠の委員の任期は前任者の残任期間である(日本中央競馬会法第8条の6第1項、日本中央競馬会定款第6条の5第1項)。委員は再任されることができる(日本中央競馬会法第8条の6第2項、日本中央競馬会定款第6条の5第2項)。
役員 [編集]
- 日本中央競馬会には役員として理事長(1人)、副理事長(1人)、理事(10人以内)、監事(3人以内)が置かれる(日本中央競馬会法第9条、日本中央競馬会定款第7条)。
- 理事長は農林水産大臣が任命する(日本中央競馬会法第11条第1項、日本中央競馬会定款第8条第1項)。理事長は競馬会を代表するとともに業務を総理する(日本中央競馬会法第10条第1項、日本中央競馬会定款第9条第1項)。理事長は経営委員会にも加わる。任期は3年である(日本中央競馬会定款第10条第1項)。
- 副理事長は経営委員会の同意を得て理事長が任命する(日本中央競馬会法第11条第2項、日本中央競馬会定款第8条第2項)。副理事長は理事長の補佐や事務の掌理等を行う(日本中央競馬会法第10条第2項、日本中央競馬会定款第8条第2項)。任期は3年である(日本中央競馬会定款第10条第1項)。
- 理事は経営委員会の同意を得て理事長が任命する(日本中央競馬会法第11条第2項、日本中央競馬会定款第8条第2項)。理事は理事長及び副理事長の補佐や事務を掌理等を行う(日本中央競馬会法第10条第3項)。任期は2年である(日本中央競馬会定款第10条第2項)。
- 監事は農林水産大臣が任命する(日本中央競馬会法第11条第1項、日本中央競馬会定款第8条第1項)。監事は業務の監査を行う(日本中央競馬会法第10条第4項、日本中央競馬会定款第8条第5項)。任期は2年である(日本中央競馬会定款第10条第2項)。
歴代理事長 [編集]
| 代 | 氏名 | 就任時期 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | 安田伊左衛門[1] | 1954・1955年[1] | |
| 2 | 有馬頼寧[1] | 1955 - 1957年[1] | 在任のまま死去 |
| 3 | 酒井忠正[1] | 1957 - 1962年[1] | |
| 4 | 石坂弘[1] | 1962 - 1966年[1] | |
| 5 | 清井正[1] | 1966 - 1972年[1] | |
| 6 | 大澤融[1] | 1972 - 1978年[1] | |
| 7 | 武田誠三[1] | 1978 - 1981年[1] | |
| 8 | 内村良英[1] | 1981 - 1985年[1] | |
| 9 | 澤邊守[1] | 1985 - 1990年[1] | |
| 10 | 渡邊五郎[1] | 1990 - 1995年[1] | |
| 11 | 京谷昭夫[1] | 1995・1996年[1] | 在任のまま死去 |
| 12 | 濱口義曠[1] | 1996 - 1999年[1] | |
| 13 | 高橋政行 | 1999 - 2007年 | |
| 14 | 土川健之 | 2007年 - | 初の生え抜き |
運営審議会 [編集]
- 日本中央競馬会には運営審議会が置かれている(日本中央競馬会法第16条第1項、日本中央競馬会定款第14条第1項)。運営審議会では理事長の諮問に応じて、業務執行に関する重要事項を調査審議する(日本中央競馬会法第16条第2項、日本中央競馬会定款第14条第2項)。
- 運営審議会は理事長が農林水産大臣の認可を受けて任命した10人の委員で組織される(日本中央競馬会法第17条第1項・第2項、日本中央競馬会定款第15条第1項)。任期は2年である(日本中央競馬会定款第15条第2項)。
運営 [編集]
業務内容は競馬の施行や馬券の発売のみならず競走馬の研究、競馬に関する広報活動(その一環として「優駿」の発行やJRA賞の制定)なども行っている。
日本中央競馬会の運営は公正さが求められるため競馬法、日本中央競馬会法などの法律により厳しく定められている。
中央競馬は週末、休日開催が原則で年間36回288日開催。
日本中央競馬会は売り上げの75%にあたる当たり券の配当と国庫納付金や経費を支払った後の余剰金で畜産振興事業を実施しているが、畜産振興を名目とした2008年度交付金の99%以上が所管の農林水産省OBが役員を務める法人に渡ったことが判明している[2]。
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注釈 [編集]
- ^ Nippon Central Keiba Associationとする場合もある
- ^ 2001年版をハイビジョン化したもの
- ^ 春秋の天皇賞・皐月賞・東京優駿・安田記念・宝塚記念・菊花賞・ジャパンカップ・有馬記念の9競走。施行1週間前から放映だったが有馬記念のみ3週間前から放映。
- ^ 前年より続投
- ^ 2000年放送の「21世紀へ」の一部変更版。登場馬は30秒版がワカタカ・シンザン・ハイセイコー・オグリキャップ・ヴィクトワールピサ。60秒版は前述の5頭に加え、セントライト・テンポイント・シンボリルドルフ・ディープインパクト。
- ^ 2011年の9競走に加え高松宮記念・桜花賞・優駿牝馬・スプリンターズステークス・エリザベス女王杯・マイルチャンピオンシップを加えた15競走。エリザベス女王杯のCMは女王即位60周年を記念する特別版。
- ^ フェブラリーステークス・桜花賞・天皇賞(春)・東京優駿(日本ダービー)・宝塚記念・スプリンターズステークス・菊花賞・天皇賞(秋)・ジャパンカップ・有馬記念の10競走。日本ダービーでは80回を記念する特別版も放映。
- ^ フェブラリーステークスではコーネリアス、桜花賞ではバッファロー・ドーター、天皇賞(春)ではモーサム・トーンベンダー、日本ダービー通常版では浅井健一、日本ダービー特別版ではBREAKERZの曲を使用している。
出典 [編集]
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 日本中央競馬会50年史、6頁。
- ^ 交付金の99%超が天下り法人へ 中央競馬会の畜産振興 共同通信 2010年3月29日
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk 日本中央競馬会50年史、269頁。
- ^ a b “JRAニュース「『SMART!JRA』〜AKBのガチ馬〜がスタート」” (日本語). 日本中央競馬会 (2012年4月12日). 2012年9月25日閲覧。
- ^ “JRAニュース「JRA×ヱヴァンゲリヲン新劇場版〜JRA補完計画〜がスタート!」” (日本語). 日本中央競馬会 (2012年6月14日). 2012年9月25日閲覧。
- ^ a b c d “美人天才騎手のエピソード解禁! JRAに話題の「ウマドンナ」開発裏話を聞いてみた” (日本語). Walkerplus. 角川マガジンズ (2011年12月18日). 2011年12月18日閲覧。
- ^ 「中央競馬NEWSPLAZA『中山のシンボルマーク“ナッキー”誕生』」、『優駿』、日本中央競馬会、1986年1月、 160頁。
- ^ “JRAニュース「新スタンド愛称は「ペガサス」に!その他重大発表が!!【中京競馬場】」” (日本語). 日本中央競馬会 (2011年11月27日). 2011年11月30日閲覧。
- ^ アイブラブ夏ケイバ「くぼ君の部屋」(日本中央競馬会) - ウェイバックマシン (2006年7月15日アーカイブ分)
- ^ “「はくぼ競馬」で「くぼ君」復活!” (日本語). 競馬場だより. 日本中央競馬会 (2006年7月13日). 2011年11月28日閲覧。
- ^ “お仕事紹介 OEM事業部” (日本語). ザリガニワークス. 2012年4月24日閲覧。
- ^ “伝説に逢いにいく。京都競馬。【第5回京都競馬開催日イベント】” (日本語). 日本中央競馬会 (2010年10月2日). 2011年11月28日閲覧。 “京都競馬場オリジナルキャラクター『白鳥家の人々』ご紹介!!”
- ^ “白鳥家の人々のブログ” (日本語). 2011年11月28日閲覧。
- 1 日本中央競馬会とは
- 2 日本中央競馬会の概要
- 3 主な施設 [編集]
- 4 JRA柔道部 [編集]
- 日本中央競馬会法e-Gov
- 日本中央競馬会法施行令e-Gov
- 日本中央競馬会法施行規則e-Gov
日本中央競馬会に関連した本
- 新 馬の医学書 日本中央競馬会競走馬総合研究所 緑書房
- サラブレッド!サラブレッド!?―研究者が話す92話 緑書房
- 馬の医学書 日本中央競馬会競走馬総合研究所 チクサン出版社
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