食糧庁とは? わかりやすく解説

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しょくりょう‐ちょう〔シヨクリヤウチヤウ〕【食糧庁】

読み方:しょくりょうちょう

農林水産省外局の一。国民の主要食糧管理、主要食糧主な原料とする飲食料品の生産・流通・消費調整などを行う。昭和24年1949設置平成15年2003廃止本庁本省総合食料局(現食料産業局)、地方支分部局食糧事務所地方農政事務所(現農政局地センター)に再編された。


食糧庁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 13:54 UTC 版)

日本行政機関
食糧庁
しょくりょうちょう
庁舎 (中央合同庁舎第1号館)
役職
長官 石原葵 (廃止時)
組織
上部組織 農林水産省
内部部局 総務部、計画流通部
地方支分部局 食糧事務所
概要
所在地 100-8950
東京都千代田区霞が関1-2-1
設置 1949年(昭和24年)6月1日
廃止 2003年(平成15年)7月1日
前身 農林省食糧管理局
テンプレートを表示
食糧庁廃止に伴い、表記がシールで隠されている

食糧庁(しょくりょうちょう、英語: Food Agency)は、かつて存在した日本の行政機関のひとつ。農林水産省外局として、主要食糧の需給及び価格の安定並びに主要食糧を主な原料とする飲食料品の安定供給の確保を図ることを任務としていた(農林水産省設置法第25条)。長は食糧庁長官

2003年7月1日に廃止された[1]。現在の農林水産省農産局・穀物課に相当する。

沿革

廃止後

  • 2003年 - 食糧庁の主要食糧部門は、総合食料局の中に再編(食糧部を設置)。食糧事務所は廃止され、その業務は地方農政事務所が引き継いだ[2][3]
  • 2011年 -総合食料局が廃止され、食料産業局が新設。食糧部が担っていた米麦政策は、生産局に設置された農産部の穀物課へと引き継がれた。また米の流通監視業務は食料産業局へ移管されている[4]
  • 2015年 - 政策統括官が新設される。水田・畑作農業政策を一元的に担う体制を整備するため、生産局経営局の関係部署が政策統括官へ集約された[5]

組織

食糧庁の任務及び所掌事務と地方支分部局については、農林水産省設置法第4章第2節で定められていた。以下は2003年6月1日時点での組織構成[6]

幹部

内部部局

  • 総務部
    • 総務課
      • 情報管理室
      • 監査室
    • 企画課
    • 国際課
    • 経理課
  • 計画流通部
    • 計画課
      • 生産調整推進室
    • 流通課
    • 消費改善課
      • 品質管理室
    • 加工食品課

施設等機関

  • 食糧管理講習所

地方支分部局

  • 食糧事務所[7]
    • 札幌食糧事務所
    • 仙台食糧事務所
    • 東京食糧事務所
    • 新潟食糧事務所
    • 名古屋食糧事務所
    • 大阪食糧事務所
    • 広島食糧事務所
    • 高松食糧事務所
    • 福岡食糧事務所

歴代の食糧庁長官

氏名 在任期間 備考
1 安孫子藤吉 1949年6月1日 - 1952年1月8日 山形県知事、参議院議員、自治大臣
2 東畑四郎 1952年1月8日 - 1953年3月26日
3 前谷重夫 1953年3月26日 - 1954年12月16日
4 清井正 1954年12月16日 - 1956年6月25日 農林漁業金融公庫総裁、日本中央競馬会理事長
5 小倉武一 1956年6月25日 - 1958年8月22日 政府税調会長
6 渡部伍良 1958年8月22日 - 1959年9月1日
7 須賀賢二 1959年9月1日 - 1961年7月21日
8 安田善一郎 1961年7月21日 - 1962年1月26日
9 大澤融 1962年1月26日 - 1963年9月21日 日本中央競馬会理事長
10 齋藤誠 1963年9月21日 - 1965年6月2日
11 武田誠三 1965年6月2日 - 1966年7月29日
12 大口駿一 1966年7月29日 - 1968年6月1日
13 檜垣徳太郎 1968年6月1日 - 1969年11月1日 郵政大臣
14 森本修 1969年11月1日 - 1970年8月18日 農林中央金庫理事長
15 亀長友義 1970年8月18日 - 1972年8月16日 参議院議員
16 中野和仁 1972年8月16日 - 1974年1月12日
17 三善信二 1974年1月12日 - 1975年9月5日 参議院議員
18 大河原太一郎 1975年9月5日 - 1978年1月14日 参議院議員、村山内閣時の農林水産大臣
19 澤邊守 1978年1月14日 - 1979年7月20日 日本中央競馬会理事長
20 松本作衛 1979年7月20日 - 1981年 農林漁業金融公庫総裁、農業者大学校校長
21 渡邊五郎 1981年 - 1983年7月
22 松浦昭 1983年7月 - 1984年7月 地方競馬全国協会会長、衆議院議員
23 石川弘 1984年7月 - 1986年6月10日 参議院議員
24 後藤康夫 1986年6月10日 - 1988年1月12日 農林漁業信用基金理事長、農林漁業金融公庫総裁
25 甕滋 1988年1月12日 - 1989年7月
26 浜口義曠 1989年7月 - 1991年8月 日本中央競馬会理事長、農林中金総合研究所理事長、日本穀物検定協会会長
27 京谷昭夫 1991年8月 - 1992年7月21日 日本中央競馬会理事長
28 鶴岡俊彦 1992年7月21日 - 1994年2月16日
29 上野博史 1994年2月16日 - 1995年7月7日
30 高橋政行 1995年7月7日 - 1997年1月8日 日本中央競馬会理事長
31 高木勇樹 1997年1月8日 - 1998年7月3日
32 堤英隆 1998年7月3日 - 1999年7月30日
33 高木賢 1999年7月30日 - 2001年1月6日 高崎経済大学理事長
34 石原葵 2001年1月6日 -

ごはん食推進委員会

  • 1990年代、旧来の和食を推奨すべく『ごはん食推進委員会』を立ち上げ、テレビCMも放映した。特に田原俊彦を起用したCMの「ハラヘリヘリハラ 飯食ったか?」というフレーズや遠藤久美子を起用したCMは有名になった。
  • なお2000年に放送されたTOKIO主演のCMを最後に「ごはん食推進委員会」の活動は終了した。

脚注

関連項目

外部リンク


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