ストリートファイター_(ゲーム)とは? わかりやすく解説

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ストリートファイター (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/03 02:55 UTC 版)

ストリートファイター
ジャンル 対戦型格闘ゲーム
対応機種 アーケード
開発元 カプコン第2企画室
発売元 カプコン
ディレクター 西山隆志
デザイナー 松本裕司(プランナー)
プログラマー こいけひろし
すがはらのぶやす
音楽 坂口由洋
美術 CRUSHER ICHI
DABADA ATSUSHI
BONSOIR YUKO
OGAN MIYUKI
BRAVO OYU
INNOCENT SAICHO
シリーズ ストリートファイターシリーズ
人数 1 - 2人(対戦プレイ)
メディア 業務用基板(4.17メガバイト
稼働時期
  • 1987年8月30日 (1987-08-30)
  • 1987年
  • 1987年
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
コンテンツアイコン 暴力
デバイス 8方向レバー
圧力センサー対応ボタン2個(初期型)
6ボタン(後期型)
筐体 アップライト筐体
テーブル筐体
CPU MC68000(@ 8 MHz)
サウンド Z80(@ 3.579545 MHz)x2
YM2151(@ 3.579545 MHz)
MSM5205(@ 384 kHz)x2
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
384 x 224ピクセル
60.00Hz
パレット1024色
売上本数 2ポイント
(1987年度大型筐体ゲームベストインカム5位)[1]
テンプレートを表示

ストリートファイター』(: Street Fighter)は、1987年に稼働したカプコンの2D対戦型格闘ゲームであり、ストリートファイターシリーズの第1作である。

ディレクターは西山隆志。アーケード版では、ボタンを押した強さで攻撃の強弱を使い分ける専用筐体と6ボタン配置のものが存在する[2]

ゲームシステム

体力ゲージ
画面上部にキャラクター2人それぞれの残り体力を示す「体力ゲージ」が存在し、攻撃を他方に当てて相手の体力ゲージを減らし合う。
ラウンド制
試合開始から一方の体力が尽きるか、定められた制限時間を経過するまでが1ラウンドとなる。ラウンド終了時に体力がより多く残っている方がそのラウンドの勝者で、2ラウンドを先取した側が試合の勝者となる。3ラウンドしかないため、引き分けはプレイヤーにとって負けと同じである。
技の強弱
パンチ・キックのそれぞれに弱・中・強の3段階の強さが設定されている。弱攻撃は威力が小さい代わりに素早く出せて隙も少なく、強攻撃は威力が大きいが動作が重く隙も多い。中攻撃はこれらの中間である。
元々感圧式ボタンが採用されていた関係で(#筐体節を参照)、ボタン入力の判定は押した時点ではなく離した時点で成立し、押しただけでは何も起きない[3][4]
ガード
レバーを進行方向の逆に入れることで相手の攻撃をガードする。ガードすれば基本的にはダメージを受けない。ただし立ち状態・しゃがみ状態のいずれかのガードでなければ防げない攻撃もある。また、必殺技はガードしてもある程度の(軽減された)ダメージを受ける。一般にこのダメージを「削りダメージ」、このダメージを与えることを「削り」と呼ぶ。
必殺技
特定のレバー操作をしてからボタンを押すことで、強力な攻撃である必殺技が発動する。必殺技には「波動拳」「昇竜拳[注 1]」「竜巻旋風脚」の3種類がある。ただし『II』以降の作品と違って、入力判定がシビアで出すのが難しい(上述の通り、入力判定がボタンを離した時点で行われることも一因[4])。稼動当初はインストラクションカードに存在することを明かしただけで、コマンドについては秘密扱いにしていた(竜巻旋風脚は技の記載すらなかった)。ただし発売とほぼ同時に『マイコンBASICマガジン』にコマンドが掲載されている。
威力は絶大で、一撃でゲージの1/3、昇竜拳と竜巻旋風脚に至っては一度に3発当たる場合もありゲージ全てを奪うことも可能。
対人対戦・乱入
プレイヤーが対CPU戦をプレイしているときに、他のプレイヤーが途中参加することにより、プレイヤー同士の対戦が開始される。これは俗に「乱入」と呼ばれる。
ボーナスステージ
CPUキャラクターを2人倒すごとにパンチボタンでタイミングを合わせる「瓦割り」と「ブロック割り」、レバーとパンチ、キックボタンで操作する「板割り3枚」、「板割り4枚」の計4回のボーナスステージが挿入される。

筐体

『ストリートファイター』筐体
アップライト筐体の8方向レバーと感圧式ボタン

本作はアップライト筐体テーブル筐体の2種類が発売された。

1987年8月末に発売されたアップライト筐体「デラックスアップライト」型ではプレイヤー1人につき1本のレバーのほか、大きな2つの感圧式ボタン(パッド)が搭載され、攻撃にはこのボタンを叩く[5]。このボタンを叩く強さ(押されている長さ)に応じ、内蔵されている圧力センサで強弱を判定し、発動する技が弱・中・強の3段階に変化する[6][7]。アップライト版の筐体はアタリゲームズ製である。

一方、1987年10月末に発売されたテーブル筐体「スタンダードタイプ」型は1レバー + 6ボタンで、パンチ・キックそれぞれの弱・中・強に6つのボタンが対応している。アップライト筐体のものよりもコマンド入力がシビアであったり、昇竜拳が無敵になったりする違いがある。また、日本国外ではアップライト筐体でも6ボタン仕様になっているものがある。

ストーリー

幼い頃より様々な格闘技を学んだ若き天才格闘家・リュウ)と、そのライバル・ケン)。

修行の末に独自の格闘スタイルを確立させた二人は、世界中の強敵たちと戦うべくストリートファイトの旅へと出発する。

目指すは格闘技界の頂点、すなわち「最強の格闘家」である。

キャラクター

プレイヤー

奈良県橿原市の大和八木駅前広場にある「リュウ」の像
隆(リュウ)
1P側のキャラクター。
本作では赤い短髪で、白い鉢巻と白い道着、赤い靴を着用。
必殺技は「波動拳」「昇竜拳[注 1]」「竜巻旋風脚」。
拳(ケン)
2P側のキャラクター。
長い金髪で、赤い道着を着ている。
隆と性能は同じ。

CPU専用

烈(レツ)[8]
出身地:日本
日本代表。剃髪していて、僧のような衣装を着ている。かつては少林寺拳法の師範だったが、私闘を繰り返したために破門にされた破戒僧
EMIから発売された『II』のドラマCDシリーズでは2巻目以降に登場しており、ダルシムの知人となっている。アメリカンコミック版では剛拳の旧知で、少年時代のリュウと手合わせするが、殺意の波動の片鱗を見せたリュウに叩き伏せられる。
ストリートファイター6』のワールドツアーのNPCとして再登場を果たした[9]
激(ゲキ)
出身地:日本
日本代表の忍者。覆面と忍者装束を着用し、片手に鉤爪を装備している。忍術の強さを証明するために戦う。手裏剣攻撃とテレポートが得意技。『II』のキャラクター相関図ではバルログとは「鉤爪使い」のライバル関係にある。
ストリートファイターV』(以下『V』と表記)時点ではアジアでの活動中に暗殺者との戦いに敗れ既に死亡しており、二代目がその名を襲名しているとされた[10]
ジョー[11]
出身地:アメリカ合衆国ミズーリ州
アメリカ代表のマーシャルアーツ使い。金髪の白人男性。裏マーシャルアーツ界のチャンプであり、ローリングソバットが得意技。
後に金銭トラブルから暴力事件を起こし、『V』時点では「スーパースター」の名でインディー格闘家として活動している。
マイク[12]
出身地:アメリカ合衆国オクラホマ州
アメリカ代表のボクサー。赤いTシャツとブルージーンズを着用した黒人男性。試合中に対戦相手を殺害したため、ボクシング界から追放された。
『II』にはマイクと同じボクサーのマイク・バイソンが登場しており、公式の回答においてもマイクと同一人物であるという説と別人であるという説が存在するが[13]、『V』公式サイト内の「シャドルー格闘家研究所」では、バイソンとは明確に別人とされた。
バイソンとは全く違う好人物であり、「シャドルー格闘家研究所」では「強盗事件の服役中にボクシングを覚えて出所後ボクサーとして活躍、慈善事業を積極的に行っており、家族も大切にする」と設定されている。
李(リー)[14]
出身地:中国香港
中国代表の拳法家。真の格闘家と認めた人物としか戦わない。
ストリートファイターIII』シリーズに登場するユンヤン兄弟とは親戚関係。『V』時点では格闘家としては半引退状態であり、不動産屋を営んでいる。
「シャドルー格闘家研究所」では「ユン・ヤン兄弟の使う「雷撃蹴」を編み出した」と設定されている。
中平正彦の漫画『さくらがんばる!』にも登場している。
元(ゲン)
中国代表の殺し屋。独自の暗殺拳を使う。
後に『ストリートファイターZERO』(以下『ZERO』と表記)シリーズと『ストリートファイターIV』(以下『IV』と表記)シリーズに登場する。
バーディ
イギリス代表。パンク・ファッションの大男で、酒場の用心棒をしている。名前は「バーディ」や「バーディー[15]」と表記される。
『ZERO』シリーズや『V』に再登場し、ますます過激なファッションになっている。
イーグル
イギリス代表。成金貴族の用心棒をしており、2本の棍棒を武器とする。
CAPCOM vs SNK 2』で使用キャラクターになり、『ZERO3↑』(GBA版)と『ZERO3↑↑』に再登場する。
アドン
タイ代表のムエタイ使いで、サガットの一番弟子。
後に『ZERO』シリーズと『IV』シリーズに登場する。
サガット
ラストボス。タイ代表のムエタイ使いで、隻眼で長身のムエタイチャンピオン。
本作以降、リュウの昇竜拳により胸に大きな傷がつく。『II』に続投して以降、数多くのシリーズに登場している。

開発

他のゲームの会議に出席していた西山隆志は会議に気乗りしなかったため、レポート用紙にメモを書き留めていたところ、本作の感圧センサーを使用した企画を思い付き、隣にいた同僚に話したところ「面白い」と言われたことで企画書を書き始めた[16]。タイトル名は、1対1での戦いにエンターテインメント性を持たせ、突発的に発生する戦いを意識して名付けられた[16]

デザインを担当した松本裕司は雑誌の大山倍達のインタビュー記事で、大山が素手のおける戦いではムエタイが一番強いと述べていたことに影響を受け、アドンとサガットを生み出した[16]。また格闘技を持たなくても強いキャラクターが本作にはふさわしいとして、イーグルは映画『燃えよドラゴン』に登場する英国の紳士をモデルとし、バーディはパンク・ファッションにデザインされた[16]。キャラクターの名前に関して、リュウは西山隆志の「隆」から取られ、ケンは松本によって名付けられた[17]

ゲームシステムに関しては8方向レバーと2ボタンで人間らしい動きをするのは困難なため、戦いにおける駆け引きの点から必殺技を持たせることになった[16]。技の一つである波動拳は『宇宙戦艦ヤマト』の波動砲から着想を得たと西山は語っている[18]。また昇竜拳と竜巻旋風脚も西山が考案したが、昇竜拳が無敵技になったのは松本のアイデアによるものである[17]。なお本作ではリュウとケンでしか対戦が行えないが、これに関して西山は登場キャラクター全てで対戦できる方が望ましいとしつつ、納期や容量の問題で現仕様にしたのだと思うと述懐している[19]

筐体は当初社内で開発を試みたが、ノウハウがないため上手くいかず、助言をもらうためアタリゲームズに見せたところ気に入られたことから、アタリゲームズに制作を依頼することなった[17]

スタッフ

  • ディレクション:西山隆志(PISTON TAKASHI)
  • プランニング:松本裕司(FINISH HIROSHI)
  • プログラミング:こいけひろし(FZ 2151)、すがはらのぶやす(SEINTO SINN)
  • キャラクター・デザイン:CRUSHER ICHI、DABADA ATSUSHI、BONSOIR YUKO、OGAN MIYUKI、BRAVO OYU、INNOCENT SAICHO
  • サウンド&ミュージック:坂口由洋(YUUKICHYANS PAPA)
  • ハード・プランニング:くぼぞのたかし(PUNCH KUBOZO)
  • メカトロニクス:STRONG TAKE、RADISH KAMIN

他機種版

No. 発売日 対応機種 タイトル 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1
  • 1988年6月 (1988-06)
  • 1988年
コモドール64 Street Fighter Tiertex GO! フロッピーディスク - -
2
  • 1988年12月4日 (1988-12-04)
  • 1989年
PCエンジンCD-ROM2 ファイティング・ストリート アルファ・システム ハドソン CD-ROM
  • HCD8002
  • TGXCD1001
-
3
  • 1988年 (1988)
PC/AT互換機 Street Fighter カプコン カプコンUSA フロッピーディスク - -
4
  • 1988年 (1988)
  • 1988年
Atari ST Street Fighter Tiertex GO! フロッピーディスク - -
5
  • 1988年 (1988)
Amiga Street Fighter Tiertex GO! フロッピーディスク - -
6
  • 1988年 (1988)
Amstrad CPC Street Fighter Tiertex GO! フロッピーディスク - -
7
  • 1988年 (1988)
ZX Spectrum Street Fighter Tiertex GO! カセットテープ - -
8
  • 2006年11月24日
PlayStation 2 Capcom Classics Collection Volume 2 カプコン カプコン DVD-ROM - - 日本国内未発売
9
  • 2006年 (2006)
PlayStation Portable Capcom Classics Collection Remixed カプコン カプコン UMD - - 日本国内未発売
10
  • 2009年10月6日 (2009-10-06)
  • 2009年11月2日
  • 2009年11月6日
Wii
バーチャルコンソール
ファイティング・ストリート アルファ・システム カプコン ダウンロード - - PCエンジン版の移植
11
  • 2018年10月25日 (2018-10-25)
PlayStation 4
Nintendo Switch
Xbox One
Microsoft WindowsSteam
ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル Digital eclipse カプコン PS4:BD-ROM
Switch:Switchゲームカード
Xbox One/Steam:ダウンロード
- - アーケード版の移植
12 2022年7月22日[20]
202207222022年7月22日
202207222022年7月22日
PlayStation 4
Nintendo Switch
Xbox One
Microsoft Windows(Steam)
カプコンアーケード2ndスタジアム
Capcom Arcade 2nd Stadium
Capcom Arcade 2nd Stadium
カプコン カプコン ダウンロード - - アーケード版の移植
PCエンジン版
ファイティング・ストリート(Fighting Street1988年12月4日
ハドソンからPCエンジン CD-ROM2用ソフト第1弾として発売[21]。開発はアルファ・システム[22]。同日発売であった『No・Ri・Ko』と並び、家庭用ゲーム機では世界初となるCD-ROM媒体として用いたゲームソフトでもある[23]。2018年に『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション』が発売されるまで、日本の家庭用ゲーム機としてはこれが唯一の移植だった。本作が発売された当時はひとり用が主流だった。
グラフィックに多少の差異はあるものの良好な移植度で、ボタンを押している長さで弱・中・強の攻撃を使い分けることでアップライト筐体の「圧力センサー」の操作形態を再現していた。また、ゲーム開始時のクレジットは最初は4つだが、ボーナスステージでパーフェクトを取ることにより1つずつ増やせる仕様となっている。
発売タイトルが「ファイティング・ストリート」となった理由は、アメリカに拠点を置く企業のチャールズ・エイ・エイトン・カンパニーが、1979年10月8日に「STREET FIGHTER」の名称で商標登録を行っていたため[24]、PCエンジンに移植される際に、タイトル名が変更された[25]
サウンドアレンジは生福が担当。
Wii(バーチャルコンソール)版
2009年10月6日よりWiiの(バーチャルコンソール)のタイトルとしてPCエンジン版『ファイティング・ストリート』を配信開始。この際に販売元がハドソンからカプコンに変更された。
PlayStation 4、Nintendo Switch、Xbox One、Steam版
ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル英語版2018年10月25日
12タイトルの中に『ストリートファイター』(アーケード版)を収録。パッケージ版のみ特典として「ALL ABOUT ストリートファイター 30周年復刻版」が同梱される。PlayStation 4、Nintendo Switchはパッケージ版とダウンロード版で販売。Xbox One、Steamはダウンロード版のみの販売。
日本未発売の作品
PlayStation 2版 / Xbox版
欧米で販売された『CAPCOM CLASSICS COLLECTION Vol.2』にアーケード版が収録されている。
PlayStation Portable版
欧米で販売された『CAPCOM CLASSICS COLLECTION REMIXED』にアーケード版が収録されている。

評価

評価
レビュー結果
媒体 結果
Crash 69%(ZX)[27]
Computer and Video Games 2/10点(Amiga/ST)[26]
ファミ通 28/40点(PCE)[28]
Sinclair User (ZX)[29]
Your Sinclair 8/10(ZX)[30]
PCエンジンFAN 24.40/30点(PCE)[31]
ACE 410(CPC/ZX)[32]
The Games Machine 73%(CPC)
65%(C64)
60%(ZX)[33]
Zzap!64 36%(C64)[34]
受賞
媒体 受賞
第1回ゲーメスト大賞 大賞7位(AC)[1]
ベストグラフィック賞6位(AC)[1]
ベスト音声合成賞6位(AC)[1]
ゲーメスト ザ・ベストゲーム 第29位(AC)[35]
(1991年)
Sinclair User SU Classic
アーケード版
感圧センサーを搭載した筐体はロケテストに出されるが、西山らが想定したほどインカムは上がらなかったため、カプコンが得意とする基板で対応できるように6ボタン仕様に変更された[17]。6ボタン仕様の筐体は西山らが想定するインカムに達し、業界紙「ゲームマシン」のランキングにおいて1位を獲得した[17]
ゲーム誌『ゲーメスト』(新声社)誌上で行われていた「第1回ゲーメスト大賞」において大賞7位を獲得、その他にベストグラフィック賞で6位、ベスト音声合成賞で6位、大型筐体ゲームベストインカムで5位を獲得した[1]
1991年にそれまで発売されていたアーケードゲーム全てを対象に行われた『ゲーメスト』読者の人気投票によるゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』では29位を獲得、同誌のコメントでは後の『ストリートファイターII』と比較した上で、「波動拳が異常に強い」、「動きが速い」、「動きがぎこちない」などと評されている[35]
1998年にそれまで発売されていたアーケードゲーム全てを対象に行われたゲーメスト読者の人気投票によるゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では、「このゲームの登場は当時のプレイヤーにとって非常に衝撃的なものだった」、「その理由で大きいのが操作系。(中略)そして『コマンド技』の存在。今でこそ常識だが、このゲームがその走りである」、「波動拳を3発当てれば終わりだが、逆に一瞬でやられてしまうこともあり、非常に緊張感のあるゲームだった」、「局地的に対戦も盛り上がった。(中略)波動拳はダメージも大きいがスキも大きい諸刃の剣で単純ながら熱い攻防が楽しめた」と紹介されている[36]
PCエンジンCD-ROM²版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、8・7・8・5で合計28点(満40点)[28]、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、24.40点(満30点)となっている[31]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で30位(485本中、1993年時点)となっている[31]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.38 4.59 3.35 4.31 3.95 3.83 24.40

関連商品

カプコン・ゲーム・ミュージック Vol.2
1988年3月25日 アルファレコード
『ストリートファイター』の音源が収録されている。2002年7月24日にサイトロンディスクより復刻された。

シリーズ概要

1987年に稼働開始したシリーズ第1作である『ストリートファイター』は北米において人気を得て、4年後に稼動したシリーズ第2作『ストリートファイターII』が大ヒットとなり、以後シリーズ化されている。作品によっては同社の『ファイナルファイト』のキャラクターも登場する。

2004年ごろ、シリーズ作品の版権がカプコンから連結子会社であるカプコンU.S.A., INC.に売却されたが、2021年4月1日付で『ストリートファイター』シリーズを含むカプコンU.S.A., INC.のゲームコンテンツ事業と商品化権事業がカプコンへ譲受された[37]

全世界でのシリーズ総販売本数は5500万本(2024年6月30日時点)[38]

歴史

『ストリートファイター』は日本での人気はそれほどでもなかったが、米国では大人気だったことから米国の営業担当者から続編を希望されて船水紀孝は制作に取り掛かったものの、行き違いから『ファイナルファイト』を制作した[39]。これを『ストリートファイター'89』としてゲームショーに出品したが、ユーザーからは不評であり、船水としては続編として制作したものだったが、米国の営業担当者からは対戦ができるものを要望され、その方向で改めて続編を制作することになり『ストリートファイターII』が誕生した[39]。『ストリートファイターII』各作品のタイトル名には深い意味はなく、単に続編であるから「II」であり、「II」の続編を意味して『ストリートファイターII'』となった[40]。『ストリートファイターII' TURBO』に関しては当時『II'』のコピー基板である「ストリートファイターIIサンダー」が出回っており、これが高速であったことから社長が「TURBO」の命名をした[40]。『スーパーストリートファイターII』に関しては単にすごい『ストリートファイターII』にしたいという意味で「スーパー」が付けられた[40]。『スーパーストリートファイターIIX』はストリートファイターIIシリーズ最後を意味して名付けられたが、当初は「スーパーストリートファイターIIZ」であり、プログラム内にも「Z」の痕跡を残していたところ、解析によって発見されてしまい、「X」の次回作は「Z」であると噂が流れた[40]。そのため『ストリートファイターZERO』は表向きの理由は「原点に立ち戻る」意味で「ZERO」であるが、船水ら開発者は『ストリートファイターZERO』のことを内部的には「ZERO」ではなく「Z」と呼んでいた[40]

もともと『ストリートファイターZERO』は『ストリートファイターIII』の制作が難航していたことによる繋ぎとして企画され、製作期間が3か月しかなかった[40]が、ロケテストの結果、インカムが良く、『ストリートファイターZERO』発売後も『ストリートファイターIII』が完成していなかったことから『ストリートファイターZERO2』が制作された[41]。ただ『ストリートファイターZERO2』は調整が甘く、キャラクターの性能に差が大きかったことから、完成形として北米版をマイナーチェンジした『ストリートファイターZERO2 ALPHA』が制作された[41]。カプコンではほかにもマーベル・コミックのキャラクターが活躍する作品を制作しており、そこにストリートファイターシリーズのキャラクターをゲスト出演させ、日本国外では人気があったものの、日本では振るわなかった状況で、カプコン社内での注目度も低かった[42]。その中で企画担当の冨田篤はプロデューサーから続編を担当するように言われ、その時点で登場キャラクターの半分がストリートファイターシリーズで占められることが決まっていた[42]。当初のタイトルは「X-MEN2」であったが、夢の対決・共演を企画として出すにあたり、『X-MEN VS. STREET FIGHTER』に変更され、これがVS.シリーズの1作目となった[43]。そして『ストリートファイターIII』が発売されるが、同時期にはバーチャファイターシリーズ鉄拳シリーズも人気であったことから、次作ではユーザーに印象付けるため『ストリートファイターIII 2nd IMPACT』と名付け、2ndの次は3rdということで『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』となったが、開発者の村田治生は「カッコイイ言葉をつなげたかっただけで『STRIKE』には意味は特になかった気がする」と語っている[41]

2003年には「ストリートファイターシリーズ15周年」[注 2]を迎え、記念作品として『ハイパーストリートファイターII』が発売、北米で評判を得た[44]。また同年6月13日から15日には秋葉原のラオックスアソビットシティにて開発者の船水紀孝あきまんを交えたトークショーや原画展、コスプレショーが行われた[45]

2005年には新作にあたって、原点回帰をすることになり、カプコン社内から初代の『ストリートファイター』を制作した西山隆志率いるディンプスとの共同制作の話が持ち上がった[46]。当初は『ストリートファイター』の続編の制作も検討されたが、多くのユーザーにとって『ストリートファイターII』が原点であるとの判断から、『II』を受け継いだ作品を作ることになった[47]。この作品は2008年の20周年時に『ストリートファイターIV』として発表され、また2009年2月公開の予定でハリウッド映画『ストリートファイター(仮題)』も発表された[48]。映画は『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』として公開された。

2012年の25周年時には『ストリートファイター X 鉄拳』の発売を記念した、カプコン公式の全国大会「ストリートファイター25周年 公式全国大会 秋祭り」が開催され、『ストリートファイター X 鉄拳』ではときど、『ストリートファイターIII 3rd STRIKE ONLINE EDITION』ではMOV、『スーパーストリートファイターIV ARCADE EDITION』では梅原大吾が優勝した[49][50]。また北米限定で発売されていた『ストリートファイター 25周年 サウンドBOX』がCD11枚組で発売された[51]

2018年の30周年時には『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』が発売された[52]

2022年8月30日にはカプコンはストリートファイターを活用して観光振興など地域活性化を図る目的で、奈良県橿原市と包括連携協定を締結した[53]。以降橿原市内には銅像設置や駅名標へのオリジナルのラッピングが施されている[54]

2022年から2023年にかけての35周年時には展覧会「ストリートファイター 俺より強いやつらの世界展」[55]渋谷公会堂にて記念ライブが行われた[56]

シリーズ一覧

発売の年表
1987 ストリートファイター
1988
1989
1990 2010 ストリートファイター
1991 ストリートファイターII
1992 ストリートファイターII'
ストリートファイターII' TURBO
1993 スーパーストリートファイターII
1994 スーパーストリートファイターIIX
1995 ストリートファイターZERO
ストリートファイター ザ・ムービー
ストリートファイター リアルバトル オン フィルム
1996 ストリートファイターZERO2
X-MEN VS. STREET FIGHTER
ストリートファイターEX
1997 ストリートファイターIII
マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター
ストリートファイターコレクション
ストリートファイターIII 2nd IMPACT
1998 ストリートファイターEX2
ストリートファイターZERO3
1999 ストリートファイターIII 3rd STRIKE
2000 ストリートファイターEX3
2001
2002
2003 ハイパーストリートファイターII
2004 Capcom Fighting Evolution
2005
2006 ストリートファイターZERO ファイターズ ジェネレーション
2007
2008 ストリートファイターIV
スーパーストリートファイターII Turbo HD Remix(日本未配信)
2009
2010 スーパーストリートファイターIV
スーパーストリートファイターIV アーケードエディション
2011 スーパーストリートファイターIV 3Dエディション
2012 ストリートファイター X 鉄拳
Street Fighter X Mega Man
2013
2014 ウルトラストリートファイターIV
2015
2016 ストリートファイターV
2017 ウルトラ ストリートファイターII: The Final Challengers
2018 ストリートファイターV アーケードエディション
ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル
2019
2020 ストリートファイターV チャンピオンエディション
2021
2022 カプコン ファイティング コレクション
2023 ストリートファイター6
2024 マーベルVSカプコン ファイティングコレクション アーケードクラシックス
2025 カプコン ファイティング コレクション2

メインシリーズ

主な映像作品

関連作品

クロスオーバー作品

その他の作品

  • 携帯電話アプリゲーム - カプコンの有料携帯サイト「ケータイカプコン」で配信されていたゲームで、一部のシリーズも移植されている。以下は公式サイトで『ストリートファイター』シリーズとして扱われている作品。
    • リュウの瓦割
    • ソリティアファイター
    • ポーカーファイター
    • ストリートファイターZERO ラピッドバトル
    • ショーンのバスケット
    • ストリートファイターZERO マキシマムブロー
    • 街頭雀王
  • スマートフォンアプリゲーム
    • ストリートファイター×オールカプコン(2013年11月19日 - 2015年5月13日)
    • ストリートファイター パズルスピリッツ(2015年4月14日 - 2017年3月30日)
    • ストリートファイター バトルコンビネーション(2015年3月30日 - 2017年3月30日)
    • ストリートファイター:デュエル(2024年3月27日 - )

設定

世界観に関して、『ストリートファイターII』シリーズや『ストリートファイターZERO』シリーズは選んだキャラクターが主人公になるという発想から、キャラクターごとに世界観やストーリーを持っており、他のキャラクターと設定を共有しているわけではないと船水や村田は語っている[41]。そのため例えば春麗の世界にいるリュウと、リュウの世界にいるリュウは全くの別人としている[41]

『ストリートファイターII』でリュウとケンのデザインを担当したSHOEI(岡野正衛)は『ストリートファイターII』の開発終了後は別のゲームの開発に参加していたが、同作の人気が出始め、ゲーム以外の関連イラストなどの依頼が増えたことで『ストリートファイターII』関連の業務から離れられなくなった[58]。そして人手が足りなくなったことから、当時新入社員であった西村キヌを指名し、デザインチームを発足させた[58]。西村は『ストリートファイターII'』のイラストが本シリーズの初仕事になり、『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』の前まで携わり、それ以降は『スーパーストリートファイターII』発売後から参加したイケノが中心となってイラストを担当している[58]

キャラクターのイラストの関しては、ユーザーからイラストごとに絵のタッチや顔、コスチュームの細部が異なる点を指摘され、統一を望む声がある中、西村はそのような細部の情報はゲーム内では表現されておらず、毎回同じでは描き手側も受け手側も飽きるとし、ゲームを遊んでいる時の興奮や感動が呼び起こされるようなイラストの方が優先度が高いと語っている[59]。それに対してSHOEIは基本的なデザインは徹底するべきとしつつも、続編が制作されるたびに画材を変えて、故意に描き方を変えていたことを明かし、ゲームの内容が大幅に変わるわけではない中、イラストによって差をつける意図もあったと語っている[59]。また会社からは統一しようという考えがあったが、縛りがあるとよい絵が描けなくなるため、個性を重視したとも語っている[59]

キャラクターの技に関しては、船水によると主にあきまんが考案しており、アイドルや空手選手の動きなど、彼にとってその時点で興味関心のある事柄が反映されている[41]。また作品ごとにどのキャラクターを採用するかは、リュウとケンはメインであり、外せないとしつつ、キャラクター人気とゲームバランスを考慮して決められていると語っている[60]。キャラクターの操作や攻撃方法が1レバー6ボタンで踏襲されているのは、キャラクターごとに性能は異なるため、じゃんけんと同じように特定の行動だけが強いことにならないようにしているためであるが、そのためバランス調整には苦労していると船水は語っている[61]。またそれまでになかった技の入力方法は、技のイメージが先行して決められていった[61]

反響

15周年記念時のインタビューにて「ここまでヒットすることを予測できたか」と問われた際、船水は日本では対戦台がないので流行らないと思っており、もともと米国で『ストリートファイター』が流行っていたので、向こうで売れればいいという考えだったと語っている[62]。しかし『ストリートファイターII』は船水ら開発者たちも仕事は横においてゲームに夢中になるほどであり、全国的に大会が催され、一大ブームとなり、『ストリートファイターII』は人生そのものと語るユーザーが現れるほどだった[62]

関連商品

ここではシリーズ全体を扱ったものを記載する。

書籍

STREET FIGHTER ETERNAL CHALLENGE 永遠の挑戦者たち
2003年7月5日 双葉社 ISBN 4-575-16385-6
ストリートファイター15周年記念として発売。『ストリートファイター』から『ストリートファイターIII 3rd strike』までを厳選した「Art Works」と、システム、キャラクター、エンディングの3つのカテゴリーでシリーズを解析した「History」の2部構成。
インタビュー参加者 - SHOEI、西村キヌイケノ船水紀孝、岡田成司、村田治生、石井誠
ストリートファイター15周年 最強読本
2003年9月26日 宝島社 ISBN 4-7966-3545-9
ストリートファイター15周年記念として発売。描き下ろしイラスト、各クリエイター、芸能人、著名人による15thお祝いコメント、船水紀孝と安田朗による特別対談、キャラクターのコマンドリストを収録。
イラスト執筆者 - 安田朗、神崎将臣ことぶきつかさ多田由美羽海野チカ、ぐれいす、久米田康治イマイヒヅル、西村キヌ、森気楼水戸椎土
ALL ABOUT ストリートファイター
PlayStation 2版『ハイパーストリートファイターII 〜Annybersary Edition〜』限定版の特典。『ALL ABOUT カプコン対戦格闘ゲーム 1987-2000』(ISBN 4-88554-676-1)のうち『ストリートファイター』シリーズの部分だけを抜粋し再編集したもの。
ストリートファイター アートワークス 覇
2009年4月2日 カプコン ISBN 978-4-86233-214-1
ストリートファイター20周年記念のイラスト集。シリーズの派生作品も扱われ、カプコン関連は初代『ストリートファイター』から『タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES』まで。ストリートファイターキャラクターが参加した他社の作品のイラストも一部収録。
執筆者 - あきまん、西村キヌ、CRMK、イケノ、大ちゃん、えだやん、森気楼、SHOEI、SENSEI、前田縞、ハルマル、にしざわあきこ、石川ヒデキ、うじ、コマキシンスケ、オオイシ、レイゼンビー譲二、サクラ、UDON、ポリゴン・ピクチュアズ、たみお、村瀬修功、FALCOON、ノナ(SNKプレイモア)、川野琢嗣(バンダイナムコゲームス)、『ナムコ クロス カプコン』スタッフ、カプコンデザインスタッフ
ストリートファイター アートワークス 極
2012年12月17日 カプコン ISBN 978-4-86233-381-0
ストリートファイター25周年記念として『ストリートファイター アートワークス 覇』に『スーパーストリートファイターIV』から『ストリートファイター X 鉄拳』までのイラストを加えた増補改訂版。
追加執筆者 - 石渡太輔キム・ヒョンテ、ヒロアキ、エンドウUイチロウ、山田隆政、いとうのいぢtoi8、SON、馬越嘉彦
インタビュー参加者 - 安田朗×西谷亮、西山隆志×松本裕司、石澤英敏×綾野智章、冨田篤(トミチン)、小野義徳、カプコンデザイン室
ストリートファイターぴあ
2016年3月20日 ぴあ ISBN 978-4-8356-2912-4
『ストリートファイターV』発売を記念したオフィシャルファンブック。『ストリートファイターV』を特集し、特別付録として『ストリートファイターV』で使用できる特別称号「サイキョー流道場ぴあ支部」のシリアルコードを封入。
また船水紀孝×西谷亮、杉山晃一×綾野智章、かずのこ×ネモによるスペシャル対談の他、シリーズの歴史、全てのキャラクターが紹介されている[63]
Pen+ 完全保存版 いままでも、そしてこれからも、ストリートファイターが好きだ!
2018年1月15日 CCCメディアハウス ISBN 978-4-484-14735-2
ストリートファイター30周年記念として発売。30年間の歴史を振り返りつつ、『ストII』と『ストV』を軸とした開発秘話やキャラクターの世界観を紹介。
インタビュー参加者 - 小野義徳、須藤元気安元洋貴×日笠陽子塗和也押切蓮介、岡野正衛、安田朗(あきまん)、中山貴之、亀井敏征、辻本春弘、ももち、ときど
ストリートファイター メモリアル・アーカイブ Beyond the World
2018年3月24日 アスキー・メディアワークス ISBN 978-4-04-893769-6
ストリートファイター30周年記念として発売。シリーズの歩みを歴代の関係者による証言と関連ビジュアルで回顧するプレミアムアートブック。
執筆者 - ベンガス、西村キヌ、別天荒人村田雄介、AKIO、司淳アントンシク、KRENZ、toi8、ロッキン・ジェリー・ビーン、芥川ミサヲ、吉川達哉ウエダハジメ、GRAPE BRAIN、グリーンハウス、まご、吉崎観音藤ちょこ北千里萩原一至箕星太朗雑君保プ形部一平、押切蓮介、道満晴明中平正彦、南北、來田大介、一文字蛍、キライト、ヒナナナ、たみお、ヨメオカ、ヨンカース・マルタ、実田千聖中村佑介山田章博寺田克也
インタビュー参加者 - あきまん×ベンガス、西谷亮×中山貴之、中平正彦×大場アキラ、船水紀孝×伊津野英昭×村田治生、吉崎観音×ベンガス、辻本春弘×小野義徳、辻本憲三
ストリートファイター キャラクターメイキング
2018年11月25日 ボーンデジタル ISBN 978-4-86246-432-3
『ストリートファイターV』のキャラクター設定資料およびCGメイキング、『ファイナルファイト』『ストリートファイターII』『ストリートファイターIII』『ストリートファイターIV』の歴代開発者インタビューおよび開発秘蔵資料を公開し、カプコン格闘ゲームキャラクター制作の原点「あやしい美術解剖図」を全収録した一冊。
インタビュー参加者 - 西谷亮、あきまん(安田朗)、S・Y、NISSUI、ERICHAN、IKUSAN.Z、KATSURAGI、SHOEI、イケノ
ストリートファイター 俺より強いやつらの世界展
2020年3月14日 西日本新聞イベントサービス
2020年に福岡市で開催された(2022年に渋谷および北九州でも開催)ストリートファイター「俺より強いやつらの世界展」の展覧会図録。シリーズの軌跡、原画や設定資料、イラストギャラリー、企画書などを掲載。
インタビュー参加者 - 西谷亮、あきまん(安田朗)、岡野正衛×中山貴之
STREET FIGHTER V CLIMAX ARTS + ZERO to 6
2023年2月25日 双葉社 ISBN 978-4-575-31779-4
シリーズ35周年記念として発売。『ストリートファイターV』のキャラクターを中心としたイラストや設定画、厳選収録された『ストリートファイター』から『ストリートファイターIV』までのイラスト、ボーナスコンテンツとして開発スタッフインタビューや『ストリートファイター6』のイラストとデザイン画を掲載。
インタビュー参加者 - 中山貴之、重野龍一、辻野泰之、松本脩平、岡野正衛

漫画

ストリートファイター ザ・コミック
Vol.1 2004年12月24日 カプコン ISBN 4-9065-8239-7
Vol.2 2005年3月31日 カプコン ISBN 4-9065-8240-0
アーティスト集団ウドン・エンターテインメントによるアメリカン・コミックスの日本語訳版。
主なスタッフはチーフ:ERIK KO(エリック・コー)、ライター:KEN SIU-CHONG(ケン・シュー=チョン)、アーティスト:ALVIN LEE(アルビン・リー)、ARNOLD TSANG(アーノルド・サン)。
ストリートファイター アート・コミック・アンソロジー
2009年3月14日 エンターブレイン ISBN 978-4-7577-4719-7
『EX』シリーズを除くほとんどのシリーズのキャラクターが登場し、これまで『ストリートファイター』のメディアミックスに携わった漫画家たちが執筆しているイラストとアンソロジーコミック。
執筆者 - あきまん、中平正彦、伊藤真美橋口たかし山田秋太郎杉崎ゆきる、神崎将臣、渋染かずき、松原あきら、小原英治、市川裕文、谷和也福原鉄平、大久保みどり、矢吹豪、UDON Entertainment

小説

STREET FIGHTER THE NOVEL 俺より強いやつは何処にいる
2016年3月25日 PHP研究所 ISBN 978-4-5698-3000-1
原作:CAPCOM、著:矢野隆、イラスト:村田雄介。
ストリートファイターシリーズに登場するキャラクター約15名の対決を8編収録した小説。

CD

ストリートファイター25周年 サウンドBOX Limited Edition
2013年7月10日 SMD itaku
北米限定で発売された「ストリートファイター25周年記念コレクターズセット」に同梱のサウンドトラックCD11枚が日本国内で初商品化されたもの。シリーズから選ばれた9枚のオリジナル・サントラCDに日本国外のファン制作のリミックス・サントラCD2枚を加えた内容となっている。
ストリートファイター オリジナル・サウンドトラック
2022年8月24日 CASSETRON(CTN-004)
シリーズ35周年記念として発売。はじめて単独での商品化となった。

DVD

ストリートファイター サーガ 格闘武眞傳
2003年10月30日 エンターブレイン
ストリートファイター15周年記念として発売。初代『ストリートファイター』から『II』『ZERO』『III』『EX』までのシリーズ映像や、カプコン、アリカディンプスの初期開発者によるインタビュー、安田朗(AKIMAN)による描き下ろしイラストなどを収録。
インタビュー参加者 - 船水紀孝、石澤英敏、西山隆志、西谷亮

他作品への客演

脚注

注釈

  1. ^ a b 『II』以降は「昇龍拳」と表記されている。
  2. ^ これは1988年に発売された家庭用移植作品『ファイティング・ストリート』から数えたものであり、公式サイトにも「ファイティング・ストリートから数えて15周年である」という記述がされていた。

出典

  1. ^ a b c d e 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、24-25頁、ISBN 9784881994290 
  2. ^ 『週刊ファミ通 No.1053』株式会社エンターブレイン、2009年2月20日、44頁。 
  3. ^ こうべみせ (2018年10月5日). “ゲームジャンルに「格闘」という新カテゴリを生んだ『ストリートファイター』”. ゲーム文化保存研究所. 2023年12月27日閲覧。
  4. ^ a b 岡本吉起 ゲームch (2022年3月28日). 【ストⅡ誕生裏話】ストⅠのデバッグ時に気づいた改良点とは?. YouTube. 該当時間: 16:30.
  5. ^ お宝資料館001:Street Fighterのアーケード広告北米版 | お宝 | 活動報告書 | CAPCOM:シャドルー格闘家研究所
  6. ^ CAPCOM:カプコン ゲームズ - カプコン伝説 第四十七回 初代ストリートファイター、全クリ伝説!
  7. ^ お宝資料館015:初代STREET FIGHTER企画書 | The Vault | Activity Reports | CAPCOM:Shadaloo C.R.I.
  8. ^ シャドルー格闘家研究所・活動報告書『キャラ図鑑010:烈』
  9. ^ 『ストリートファイター6』ワールドツアーレビュー。ガイルに納豆をあげてみた。好きに遊べるアクションRPG風ストーリーモードのためだけでも買う価値あり”. www.famitsu.com (2023年5月20日). 2023年8月16日閲覧。
  10. ^ シャドルー格闘家研究所・活動報告書『キャラ図鑑011:激』
  11. ^ シャドルー格闘家研究所・活動報告書『キャラ図鑑012:ジョー』
  12. ^ シャドルー格闘家研究所・活動報告書『キャラ図鑑013:マイク』
  13. ^ スーパーストリートファイターIV・オフィシャルブログ『質問に答えちゃうシリーズ(11)』
  14. ^ シャドルー格闘家研究所・活動報告書『キャラ図鑑016:李』
  15. ^ カプコン・ゲーム・ミュージック VOL.2より。
  16. ^ a b c d e アートワークス 極 2012, p. 434.
  17. ^ a b c d e アートワークス 極 2012, p. 435.
  18. ^ アートワークス 極 2012, pp. 434–435.
  19. ^ アートワークス 極 2012, pp. 435–436.
  20. ^ 緑里孝行 (2022年7月22日). “名作アーケードコレクションの第2弾「カプコンアーケード 2ndスタジアム」本日発売! バラエティ豊かな全32タイトルがラインナップ” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2022年7月26日閲覧。
  21. ^ ファイティング・ストリート | ゲーム | 株式会社ハドソン
  22. ^ 株式会社アルファ・システム 開発・ライセンス商品
  23. ^ カプコンオンラインゲームズ|タイトル詳細|ファイティング・ストリート”. 株式会社カプコン (2009年10月6日). 2016年5月9日閲覧。
  24. ^ 登録番号第1585715号、出願日昭和54年(1979)10月8日の「STREET FIGHTER」商標。特許電子図書館 - 商標検索[リンク切れ]
  25. ^ Colorful Pieces of Game 1988年 - ハドソンで作られていたゲームについて岩崎啓眞のブログ)
  26. ^ Archive - Magazine viewer”. World of Spectrum. 2013年1月7日閲覧。
  27. ^ Archive - Magazine viewer”. World of Spectrum. 2013年1月7日閲覧。
  28. ^ a b ファイティング・ストリート まとめ [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月3日閲覧。
  29. ^ Archive - Magazine viewer”. World of Spectrum. 2013年1月7日閲覧。
  30. ^ Street Fighter”. Ysrnry.co.uk. 2013年5月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月7日閲覧。
  31. ^ a b c 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、26頁。 
  32. ^ Archive - Magazine viewer”. World of Spectrum. 2013年1月7日閲覧。
  33. ^ Archive - Magazine viewer”. World of Spectrum. 2013年1月7日閲覧。
  34. ^ Review of Street Fighter”. Zzap64.co.uk. 2013年1月7日閲覧。
  35. ^ a b 「最も愛されたゲームたち!! 読者が選んだベスト30」『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社、1991年7月1日、58 - 59頁、雑誌03660-7。 
  36. ^ 「ザ・ベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、99頁、 ISBN 9784881994290 
  37. ^ 2022年3月期 決算短信 〔日本基準〕 (連結)|株式会社カプコン”. 2022年10月2日閲覧。
  38. ^ 株式会社カプコン|シリーズソフト販売本数”. カプコン. 2024年11月2日閲覧。
  39. ^ a b STREET FIGHTER ETERNAL CHALLENGE 2003, p. 254.
  40. ^ a b c d e f STREET FIGHTER ETERNAL CHALLENGE 2003, p. 255.
  41. ^ a b c d e f STREET FIGHTER ETERNAL CHALLENGE 2003, p. 256.
  42. ^ a b アートワークス 極 2012, p. 440.
  43. ^ アートワークス 極 2012, p. 441.
  44. ^ アートワークス 極 2012, pp. 442–443.
  45. ^ 「ストリートファイター15周年記念イベント」トークショー、原画展、コスプレで大盛況!”. 電撃オンライン. KADOKAWA Game Linkage (2003年6月14日). 2025年7月1日閲覧。
  46. ^ アートワークス 極 2012, pp. 436–437.
  47. ^ アートワークス 極 2012, p. 437.
  48. ^ カプコン、『ストリートファイター』生誕20周年プロジェクトとして、家庭用ゲーム最新作『ストリートファイターⅣ』をマルチプラットフォームで発売決定~ハリウッド映画も連動して2009年2月に公開決定~』(プレスリリース)カプコン、2008年5月28日https://www.capcom.co.jp/ir/news/pdf/080528.pdf2025年7月1日閲覧 
  49. ^ 「ストリートファイター25周年 公式全国大会 秋祭り」が開催。「ヴァンパイア リザレクション」が発売決定! ときど選手、MOV選手、ウメハラ選手の3名が各作品の頂点に!!”. GAME Watch. インサイド (2012年10月20日). 2025年7月1日閲覧。
  50. ^ ウメハラ神話に新たな1ページ。「ストリートファイター25周年 公式全国大会 格闘秋祭り」フォトレポート。入賞者へのミニインタビューも掲載”. 4Gamer.net. Aetas (2012年10月24日). 2025年7月1日閲覧。
  51. ^ 『ストリートファイター 25周年 サウンドBOX』&『ヴァンパイア サウンドBOX』のパッケージは村田雄介氏の描き下ろしイラスト! イーカプコンで早期予約キャンペーンも”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2013年5月13日). 2025年7月1日閲覧。
  52. ^ 『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』の発売日が10月25日に決定”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2018年7月13日). 2025年7月1日閲覧。
  53. ^ 橿原市と「ストリートファイター」シリーズが包括連携協定を締結!』(プレスリリース)カプコン、2022年8月30日https://www.capcom.co.jp/ir/news/html/220830.html2025年7月1日閲覧 
  54. ^ 株式会社カプコンとの連携<シティセールスの足跡>/橿原市公式ホームページ”. 橿原市 (2024年). 2025年7月1日閲覧。
  55. ^ ストリートファイターシリーズ35周年記念俺より強いやつらの世界展”. 北九州市立美術館 (2022年). 2025年7月1日閲覧。
  56. ^ ストリートファイター35周年記念ライブ”. プロマックス (2023年). 2025年7月1日閲覧。
  57. ^ 「ストリートファイター」の新作実写映画が2026年3月に米国公開へ”. IGN Japan. 2024年6月29日閲覧。
  58. ^ a b c STREET FIGHTER ETERNAL CHALLENGE 2003, p. 128.
  59. ^ a b c STREET FIGHTER ETERNAL CHALLENGE 2003, p. 129.
  60. ^ STREET FIGHTER ETERNAL CHALLENGE 2003, p. 257.
  61. ^ a b STREET FIGHTER ETERNAL CHALLENGE 2003, p. 258.
  62. ^ a b STREET FIGHTER ETERNAL CHALLENGE 2003, p. 259.
  63. ^ 『ストリートファイターぴあ』大好評発売中!”. ぴあ (2016年2月22日). 2025年7月1日閲覧。
  64. ^ CARDS”. TEPPEN -Official Site-. 2019年11月28日閲覧。

参考文献

  • 『STREET FIGHTER ETERNAL CHALLENGE 永遠の挑戦者たち』双葉社、2003年7月5日。 ISBN 4-575-16385-6 
  • 『ストリートファイター アートワークス 極』カプコン、2012年12月17日。 ISBN 978-4-86233-381-0 

関連項目

外部リンク




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