バーディー (ストリートファイター)
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バーディー | |
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ゲームでの初登場 | ストリートファイター |
声 | #担当声優を参照 |
詳細情報 | |
肩書き | 元シャドルー構成員[1]、神月家の居候(『V』) |
格闘スタイル |
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出身 | ![]() |
バーディー (Birdie) は、カプコンが製作した対戦型格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場する架空の人物。
キャラクター設定
初代『ストリートファイター』ではボクシングやプロレスなど様々な格闘技で活躍していたが、その圧倒的強さのために戦う相手がいなくなり酒場の用心棒を務めるようになる。この時はCPU専用の敵キャラクターとして登場し、モヒカンヘアをした白い肌の巨漢だった。
プレイヤーキャラクターとして再登場した『ストリートファイターZERO』(以下『ZERO』)および『ZERO2』では卑劣で残虐な手口のためにプロレスをはじめとするあらゆる格闘技界から追放され、パブの用心棒としてくすぶっていたが、麻薬組織シャドルーの存在を知り野心を抱く。『ZERO2』のエンディングでは総帥のベガに自分を売り込んでシャドルー入りを果たすが、ベガが自分を利用する魂胆であることを見抜いている。また、「パワーはこのベガをしのぐかもしれん」と評される。『ZERO3』ではすでにシャドルーの一員となっており、ベガを倒して、サイコドライブを奪取して組織を乗っ取ろうとする。ただ、ベガはバーディーの目論見を気にしておらず、ある程度は自由に泳がせている。荒々しい性格ではあるが、後述の人間関係を構築した処世術と、うかつに危ないことをしない慎重さをもっており、『ZERO3』では自身は慎重にサイコドライブを調べていたのにマイク・バイソンに破壊されたことで呆れていた。
『ZERO』シリーズでは穴の空いたモヒカンと褐色の肌をしていて、両手の手錠を繋ぐ長い鎖が外見上の大きな特徴。その髪型には並々ならぬ執着を抱いており、対戦時の勝利ポーズではナイフの形をした櫛で髪を整える様が見られる。そのほか、同じくモヒカンヘアのザンギエフや大銀杏を結ったエドモンド本田などには髪型を理由に対抗意識を燃やす。モヒカンは彼なりのオシャレであり、どうやって穴を開けているのかは不明だが、他人には絶対マネできないところが気に入っているという[3]。
『ストリートファイターZERO』の開発スタッフは、そのコンセプトを「動きは遅いけれど一発逆転のできるキャラとして企画しました」「“リュウ、ケン”キラーのバーディーをぜひかわいがってやってください」と述べている[4]。
バーディーの肌の色が初代から『ZERO』シリーズで変化した理由は設定上では明かされていない。開発者インタビューでは「基本的にはパラレルワールドの話という風に考えてほしい」「一応『ストリートファイター』のバーディーと同じ人物かどうかはどこにも明記していないので、あれはあくまで『ZERO』のバーディー」と語られている[5]。
『ストリートファイターV』(以下『ストV』)では、『ZERO』シリーズのデザインを踏襲しているがモヒカンの形状が異なるほか、『ZERO』シリーズと違って体重が大幅に増加して肥満体型になっている。人物像についても、粗暴で野心家な性格だった面は鳴りを潜めてコミックリリーフの一面が強調されたキャラクターになっている。なお、ケンからは「前にどこかで会ったような…でも体型は違ってたか?」、春麗に「昔と比べて丸くなったわね、性格も…体型も」と言われている。モヒカンの形状が変わったのはスタッフによると「モヒカン内の穴は3Dで再現すると不思議すぎるので」という理由から[6]。
『ストV』のバーディーのストーリーでは、シャドルー基地で新四天王のF.A.N.Gに帽子を被ることを義務付けられたことに激怒してシャドルーを抜け出した。その後は世界各地を転々と食い逃げしながら移動し、神月家の豪邸を通りかかったところで神月かりんに呼び止められシャドルーを抜け出したことを話すと「食客」として招待される。それからは、かりんや柴崎と共に行動することが多くなった。
シャドルーに加わっていたこともあり、キャミィに対して「どこかで見たような…人形共の仲間か?」や「人形は今再調整中のはずだ」と言うなど脱退直前までのシャドルーの内情に詳しい。
また、『ストV』ではVスキル、勝利演出、ストーリーモードでドーナツを食べることが多くなった。レインボー・ミカのストーリーではドーナツを大量に持ち逃げした現場をミカに見られて注意されている。
『マッスルボマー』シリーズに登場するタイタン・ザ・グレートは親友かつライバルであり、プロレスラー時代にはタッグを組んでいた経歴がある。チーム名は「500億万パワーズ」。
『ストV』公式サイトの「キャラ図鑑」ではシャドルー入りする前は赤い髪とヒゲを生やした姿で、好きな物はビールと音楽活動と設定されている[7]。
『ストV』ではディレクターの中山貴之が選ぶ「中山枠」としてプレイヤーキャラクターに選出されている[8]。
漫画でのバーディー
中平正彦の漫画『STREET FIGHTER ZERO』の序盤に登場。格闘を捨てようとしていたリュウを、船上での麻薬取引の際の用心棒に雇う。アウトローではあるが、殺意の波動に目覚めたリュウ(その直前にリュウはバーディーをかばって銃撃を受けるが、前述の「殺意の波動」に目覚め突如回復するものの、自制が利かなくなった)を止めるべく、刑事である春麗と自発的に共闘して、自分の身を犠牲にすることも辞さなかった。さらにリュウの豹変ぶりに涙まで見せるなど、原作となるゲーム版『ZERO』とは異なる人情味のあるキャラクターとして設定されていた。
その他
『ZERO』から『ZERO2』、さらに『ZERO2』から『ZERO3』にかけて、通常技や特殊技のグラフィックが大幅に描き換えられている。
『ZERO3』のバーディーのCPU出現テーブルのパターンは特殊なものになっており、8人目の対戦キャラクターが必ずキャミィかバルログになる。
ホームステージは初代『ストリートファイター』ではイギリス市街、『ZERO2』ではロンドン駅構内の公衆トイレの中、『ZERO3』ではトレインセメタリーとなっている。
担当声優
- 高木渉(『ストリートファイターZERO』シリーズ)
- 宇垣秀成(『ストリートファイターV』)
- T.J.ストーム(『ストリートファイターV』英語ボイス)
- 大友龍三郎(OVA『ストリートファイターZERO - THE ANIMATION -)
- 小室正幸(ドラマCD『ストリートファイターZERO2外伝 さくら・もっとも危ない女子高生』)
登場作品
脚注
- ^ “『ストリートファイターV』CBTのテスター募集は7月8日から。キャミィとバーディーの技も紹介”. 電撃オンライン (2015年6月16日). 2016年4月12日閲覧。
- ^ 『ぴあMOOK ストリートファイターぴあ』ぴあ、2016年3月20日、44頁。
- ^ 『ALL ABOUT ストリートファイターZERO』電波新聞社、1995年10月25日、275頁。
- ^ 『ALL ABOUTシリーズ vol.11 ストリートファイターZERO』58頁の「from開発スタッフ」より。
- ^ ゲーメストムックVol.16『ストリートファイターZERO』新声社、189頁。
- ^ 『ストリートファイター キャラクターメイキング』ボーンデジタル、2018年11月25日、62頁。
- ^ シャドルー格闘家研究所・活動報告書『キャラ図鑑014:バーディー』
- ^ 『ストリートファイター キャラクターメイキング』ボーンデジタル、2018年11月25日、171頁。
参考文献
- 『ALL ABOUTシリーズ vol.11 ストリートファイターZERO』 スタジオベントスタッフ著 電波新聞社 1995年
- 『ALL ABOUT カプコン対戦格闘ゲーム 1987-2000』 スタジオベントスタッフ著 電波新聞社 2000年9月15日 ISBN 4-88554-676-1
「バーディー (ストリートファイター)」の例文・使い方・用例・文例
- 彼女は1バーディー2ボギーでラウンドを終えた。
- ニクラウスは連続してバーディーを決めた
- 宮里選手は,7番から10番ホールまで, 4連続バーディーを決めた。
- しかし,17番ホールで北田選手は落ち着きを取り戻し,劇的な5メートルのバーディーパットを沈めた。
- 宮里選手もそのホールをバーディーで上がった。
- 石川選手は15番と16番ホールでバーディーを取り,深堀選手を抜いた。
- 彼は最初の11ホール中,9ホールでバーディーを取った。
- また,14番から16番ホールまで3連続バーディーを奪った。
- 全体では,6545ヤード,パー70のコースで12バーディー,ノーボギーだった。
- 7月23日の第3ラウンドで,宮里選手は攻撃的なプレーをし,バーディーを5つ取った。
- 最終ラウンドでは,宮里選手はバーディーを3つ奪い,リードを広げた。
- 宮里選手は最初の15ホール中6ホールでバーディーを奪い,優勝争いに加わった。
- 彼女の優勝は,沖縄出身の仲間である宮里美香選手が18番ホールでバーディーパットを外した結果決まったのだ。
- 彼は3番,6番ホールでバーディーを取り,10番から12番ホールまで3連続バーディーを奪って,リードを4打差まで広げた。
- 石川選手と松村選手はともに18番ホールでバーディーだったため,石川選手がリードを守り,その大会で優勝した。
- 彼女は5バーディー,2ボギーを取り,通算4アンダーの280で同大会を終えた。
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