合略仮名とは? わかりやすく解説

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ごうりゃく‐がな〔ガフリヤク‐〕【合略仮名】

読み方:ごうりゃくがな

かなの合字のこと。


合略仮名

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/13 19:05 UTC 版)

合略仮名[1](ごうりゃくがな)は、仮名合字である。

分類

省略仮字[1]略用仮名[2]合略文字[3]または合略字[4]とも呼ばれる。[要説明]

書簡でのみ用いられる字は、書簡体文字と呼ばれる。

コト」「 𬼀 シテ」などは合字ではないが、合略仮名とともに紹介されることがある。

歴史

1900年(明治33年)には仮名調査委員が変体仮名の廃止とともに『「 より 𬼂 なり 𪜈 トモ」を廃す』を議決している[5]

電子機器上での扱い

2000年まで、コンピュータ上では外字の利用などでしか合略仮名を扱えなかった。

2000年JIS X 0213が定められた。これによって「 コト」と「 より」が使えるようになった。

2002年Unicode 3.2に「 コト」と「 より」が採用された。

2009年、Unicode 5.2に「 𪜈 トモ」が採用されて、使えるようになった。しかし、CJK統合漢字拡張Cとして登録されてしまった。

2017年、Unicode 10.0に「 𬼀 シテ」「 𬼂 なり」「 𬻿 ナリ」が採用されて、使えるようになった。しかし、CJK統合漢字拡張Fとして登録されてしまった。

表示可能なフォント

2025年8月現在、合略仮名が表示可能なフォントには以下のようなものがある。

一覧

字源や用例は各ページを参照。

平仮名

以下は、合字である。

読み 画像 文字 Unicode
かしこ - -
こと - -
ごと - -
さま - -
- -
まいらせそうろう - -
- -
より U+309F

以下は、合字ではない。

読み 画像 文字 Unicode
なり 𬼂 U+2CF02

片仮名

以下は、合字である。

読み 画像 文字 Unicode
トイフ - -
トキ - -
トテ - -
トモ 𪜈 U+2A708
ドモ 𪜈゙ U+2A708 + U+3099
ヨリ - -

以下は、合字ではない。

読み 画像 文字 Unicode
イフ - -
コト U+30FF
ゴト ヿ゙ U+30FF + U+3099
シテ 𬼀 U+2CF00
トキ - -
ナリ 𬻿 U+2CEFF

類似の文字

  • 「ます」と読む文字」は、計量に使用する記号化したものであり、合略仮名ではない。
  • 漢字の一部を仮名に置き換えた字(略字)があるが、これらも合略仮名ではない。
    • 例:「機」、「議」、「摩」または「魔」 →「略字」を参照。
  • インターネットスラングで、既存の文字のが他の文字として解読できる場合、当該文字1字を他の文字2字の代わりとして用いる場合がある。
    • 例:「托い」(キモい)「モルール」(モノレール)など。

脚注

  1. ^ a b 「日本文典 : 解説批評 上」国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2025年8月22日閲覧。
  2. ^ 「習字大全 上」国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2025年8月22日閲覧。
  3. ^ 「国語学文典 : 普通教育 訂2版」国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2025年9月10日閲覧。
  4. ^ 「ことばの泉 : 日本大辞典 21版」国立国会図書館デジタルコレクション”. 2025年5月31日閲覧。
  5. ^ 教育公報 (231)」国立国会図書館デジタルコレクション. 2025年3月14日

参考文献

関連項目

外部リンク



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