麗しのソフィア号乗組員
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「バトルスピリッツ ブレイヴ」の記事における「麗しのソフィア号乗組員」の解説
馬神 弾(ばしん ダン) 声 - 大浦冬華(現・緒乃冬華) 前作に引き続き、本作品でも主人公を務める。元赤のコアの光主。年齢は16歳程度で身長は設定では160cmだが作画ではそれより高めの描写になっている。 チャンピオンシップを始め数多くの大会で優勝を収め「激突王」としてカードバトラーたちの憧れとなっており、異界王事件後、「無名の激突王」から誰からも認められ尊敬される「真の激突王」となる。しかし、その後は勝ち過ぎたためその強さ故に「殿堂入りカードバトラー」に任命されるのと同時に公式大会への出場を禁止されており、大会ではVIP扱いされ初心者相手のティーチングなどを行なっている姿が第1話で確認できる。 異界王事件後の当初は異界王を倒し世界を救った英雄として世間から持て囃されていた。だが、矛盾といった世界の貧困と、その原因を作り出しかつて異界王と結託したこともあった裏世界のフィクサーの存在を公表し彼らと戦おうとした結果、フィクサーたちの差し金による印象・情報操作によって次第に危険人物のような印象を与えられて家族や友達からも手の平を返すような扱いを受けることになってしまう。それでも勇貴と共に世界の矛盾を正そうとフィクサーたちの陰謀と戦い続けていたが、ついには勇貴までも手に掛けられてしまいダンはもはや異界王のように世界への復讐に取りつかれないようにすることだけで精一杯となり、自ら姿を消し他の仲間とも連絡を絶った。 そのためかつての明るい性格はなりを潜め、静かに考え事をしたりすることが多くなっている(物語初期のイメージは「矢吹ジョー」)。そのため彼の生き甲斐は未来に来た当初は、「本物のバトル」のみとなっていた。 心のどこかで強い敵と熱いバトルを求めていることとグラン・ロロでの戦いが忘れることができず、「自分の力を必要とする場所」というまゐの誘いで未来へ旅立ち、未来の世界での戦いに身を投じていく。当初は自分の力が必要とされていたから・強者とのバトルを求めていたから未来に来たダンだったが、性根にある優しさは変わっておらず、負けかけながら「ダンの全力が見たかった」という対戦相手のためにあえて対戦相手の全力を引き出したり、子供には穏やかな表情で接している。そして、未来の世界の混乱に悩む人々の姿を見て、「困った人を放っておけない」生来の気持ちを取り戻し、人類と魔族の未来のために行動するようになる。 『ケロケロエース』の漫画版では、魔族たちとの戦いが終わった後、他の光主たちとともに元の時代に帰還。帰還後はまゐと共に地球に残っている異界魔族の子供たちを保護して共に暮らしている様子が描かれている。 バトルフォームは前作同様、物語中での変更があるだろうと作画スタッフが予測して抑えめにデザインしていたが、監督・脚本側はバトルフォームを変えるつもりはなかったとのこと。 後にダン役の大浦の出産の際には、当時のスタッフが出産祝いとしてイラストをツイッターにて描いている。 スーパーロボット大戦X-Ωイベント「俺たちのブレイヴ!!」では、神々の砲台の決戦前に、次元を超えて機甲界ガリアンの世界にバローネやまゐ達と共になぜか飛ばされてしまう。マ-ダル軍の機甲兵相手に「光龍騎神サジット・アポロドラゴン」を実体化させる能力を発現させ、バトルスピリッツの力を研究していた征服王マーダルと戦うジョルディ・ボーダー達に力を貸すことになる。 ダンが使用したデッキとして、「馬神ダンデッキ 太陽の合体ドラゴン」や「馬神ダンデッキ ブレイヴセンチュリオン」が発売された。 紫乃宮 まゐ(しのみや まい) / ヴィオレ魔ゐ 声 - 川澄綾子 2年前から髪を伸ばし続け、腰付近に届くほどのロングヘアーになった。貧乳。カードバトラーとしての実力と生身での戦闘力は健在。前作では元紫のコアの光主。 ネットアイドル兼カードバトラーの「ヴィオレ魔ゐ」であったが、彼女もまた世界からの迫害に打ち勝つことはできず、ネットアイドルを引退しブログも閉鎖。やるべきことが見つからなかったため、とりあえず髪を伸ばしたとのこと。グラン・ロロでの日々に充実感を覚えていた故、異界王事件後に喪失感を覚えており、またまゐ自身も他の光主たち同様に周囲からの迫害を受けたため、世界の裏にいる者たちによる姿なき陰謀・迫害を思い出した際、表には出さないものの恐怖に震えていた。 戦いを求めるダンを未来へ連れて来た本人。前作でも見せたパソコンの技術を生かし、ソフィア号オペレーターとしてサポートに徹する。ユースやプリムからは「まゐ様」と呼ばれる。魔族と戦いもしないで降伏しようとしている人間たちに対して物怖じすることなく啖呵を切るなど芯の強い性格は変わらないが、かつての陽気でお転婆な性格はなりを潜め、時にはデッキ調整を終えたダンにお茶を淹れたり、単独行動を犯したユースに対し鉄拳制裁を加えるクラッキーを制止するなど、ダンを始め仲間のよき理解者・相談者として落ち着きと包容力を併せ持った大人の女性に成長しており、その落ち着きや物怖じしない性格からシーマに気に入られている。前作で共に旅をしたことで、次第にダンのことを異性として意識し続けるようになり、彼が危険なバトルに身を投じていく度に、胸を痛めながらもその身を案じ続けており、その際には髪を弄るのが癖になっている。 当初はソフィア号のオペレーターとしてダンをサポートしていたが、獄龍隊の登場の頃より人々や魔族の間に流れてきた「噂」から、異界王事件後の迫害と同様の「何者かの暗躍」による情報操作に気づくも己が無力感を感じ、魔族と人間のために自分にできることを模索し始める。そしてバローネが自ら魔族を束ねることを決意しダンとの決別宣言をした際には「自分のやるべきことを見つけた」と言い残し、ダンとの別れに涙を流しながらもソフィア号の仲間の下から離別。 人間の魔族の懸け橋として、魔族のオクトからの移住を手伝うべく、バローネの右腕として名をかつての「ヴィオレ魔ゐ」に戻した。その後はオクト崩壊後に備えた移民地獲得のために魔族とのバトルに明け暮れるが、ソフィア号で過ごした記憶が心につかえているためにほとんど笑うことがなくなった。 やがて、イギリスにあるバトスピ博物館にあったダンの経歴から、彼が過去の時代より消息不明になってしまっていることが明らかになり、それはつまりダンが未来に残ったか、あるいは未来で命を落としたのではないかと予測。ダンを失ってしまうことを強く恐れ、未来に連れて来てしまったことを後悔。デュックの12宮Xレアを奪い、さらにはバローネとの決戦に挑もうとするダンを止めるためバトルを挑む。しかし、異界王の業を背負うまでに成長していたダンには敵わず、ずっと胸の内に秘めていた想いを涙ながらダンにぶつけるが、それでも地球を救う引き金を引く決意は変わらず、ダンのまゐへの感謝の言葉を聞いたまゐは、彼の決意を受け入れるように最後の攻撃を受け敗北。ソフィア号へ帰還し、名も姿も元の名へと戻った。 「オペレーション・ゾディアック」にて、自らが恐れていた通り引き金になってしまったダンはその姿を消してしまい、悲しみに暮れてしまう。「オペレーション・ゾディアック」終了後は元の時代に戻り、長く伸ばしていた髪を切ってセミロングのヘアにし、世界に改めて向き合う決意をしながら、いつの日かまたダンに会える時が来るのを待ち続けている。 使用デッキは、かつてのダンの切り札「超神星龍ジークヴルム・ノヴァ」と獄将デュックが使用していた「滅神星龍ダークヴルム・ノヴァ」を中心とした赤と紫の混合デッキ【ダブルノヴァ】。「超神星龍ジークヴルム・ノヴァ」はガスパールとの回遊中に発見したイギリスのバトスピ博物館に展示されていたダンのデッキ(異界王を倒したものと同一)から回収したもの。後者はデュックが遺したものをバローネから託される。 『ケロケロエース』の漫画版ではダンたちと共に現代に帰還し、ダンと共に異界魔族の子供たちの面倒を見ている姿が描写されている。 クラッキー・レイ 声 - 小野大輔 元黄のコアの光主で、まゐと共にカザンの元へ召喚された。「麗しのソフィア号」艦長。艦長帽を斜めにかぶり、普段右目は隠れている。 与えられた艦に勝手に命名したりとマイペースぶりは健在だが、以前よりもおちゃらけることは少なくなり冷静沈着で落ち着いた性格となっている。しかしながら乗り物酔いは健在で、ユースには「安全運転」を徹底させている他、宇宙活動の訓練や宇宙へ上がる際でもグロッキーになっていたほど。 12宮Xレア探索の最中、このままでは12宮Xレアが集まらないのではないかと不安に駆られ、ダンとのシミュレーションを兼ねたテストバトルの最中では、「なぜコアブリットに乗るのがダンでなければならないのか」「異界王との最後の決戦の際になぜ自分は名乗り出なかったのか」など彼に嫉妬していたことを吐露した。しかし、バトルの中でダンが「自分の勝利に迷わない男」であると思い出し、嫉妬心を振り切って「自身は全力でダンをサポートする」と決意を新たにした。 ダンが黄属性のカードを使った際には呟くように「君が黄色を使う姿をもっと見たい」と語ったり、ルガインが使用するグレムリーを見て興味を示すなど黄属性に対する愛着は健在。前作に引き続き黄属性の天霊デッキを使用。本作品では基本的にダンの後方支援の立場にあり直接魔族とバトルを行うことはないが、緊急事態に陥った時には自らバトルに赴く姿勢を見せるように普段の鍛錬は怠っていない。ダンのバトル中、ユースとプリムへのバトルの解説役も務めている。ダンとのバトル時には「何もかも破壊したい気分」と、ダンのデッキを意識した赤黄の混色デッキを使用した。また味方サイドとして初めてブレイヴを使用している。 自身の身の上は余り話したがらないが、家族はすでにいないとのこと。「オペレーション・ゾディアック」後、恋仲になったアンジェと共に生きるべく、未来に残り続けることを改めて決意する。エピローグでは宣言通りに未来に残り人間側の代表として式典に参列している。 『ケロケロエース』の漫画版では他の光主たちと共に過去に帰還し、光主の一人として魔族との共存するための活動を行い活躍している。 ユース・グリンホルン 声 - 柿原徹也 「麗しのソフィア号」の操舵を担当する13歳の少年。 異界王事件がきっかけとなって出現した異界魔族たちによって自分の両親らを失っており、それ故当初は異界王を倒したダンに対して反抗的な態度を取っていた。ついには魔族を思いやるような態度を取る彼に憤慨し、ソフィア号から離反しかけるが、まゐからかつてグラン・ロロで共に旅をしたズングリーの話を聞き、ダンの行動を見守ることにした。人間と魔族両方を救おうとする彼の行動を見るうちに考えを改めていく。魔族に対しても同様に嫌悪を抱いていたが、ルガインとの出会いを通じて、バトルの腕前の研鑽とダンや魔族たちへの考え方を変えようと努力するようになり、再びオクトへ向かう途中に立ち寄った故郷で再会したカレンには驚かれている。 ダンに対しては年上ということもあり基本的には敬語だが、呼び捨てでありタメ口といった対等な口調で話すことも多い。両親は故郷のオーストラリアでレジスタンスを率いて魔族との戦いを繰り広げていたが、ジェレイドの策にかかり、公開処刑された。彼もまたレジスタンスに身をやつしていたが、幾度となく襲撃に失敗、海へ逃れたところを人類軍に助けられたことがプリムの口から判明する。 オルガとのバトルに勝利し、「宝瓶神機アクア・エリシオン」を手に入れたことにより多少の自信をつけたが、ダンの負傷を見かねて独断でデュックに戦いを挑んだ際、闇の聖剣の効果と魔界七将ベルドゴールの不死の効果のコンボに圧倒されデュックのライフを1つも減らすことなく完敗を喫し、帰還後クラッキーから鉄拳制裁を受ける。これにより自身がバトルフィールドで戦う力がまだないことを痛感し、ダンのテストプレイの相手として役に立ちたいと思うようになる。ダンとのバトルの中で異界王事件からの2年間の出来事を聞き、「自分のように生きるな」と忠告を受けた。魔光殿で両親の仇であるジェレイドを見つけ、仕留めるチャンスだったにもかかわらず、すでに魔族への憎しみだけではなくなった彼は、様々な思いに駆られて仇を討てなかった。その後はソフィア号の操舵手としてサポートを続け、最終決戦後は人類軍の制服を纏って式典に参列している。 デッキは赤の爬獣・星竜、青中心。バトルの腕前は、当初ターンシークエンスを間違えそうになる(1ターン目でコアステップをしそうになるなど)他、スピリットの召喚順や攻撃順を間違えるなど酷いものであった。しかし作中でのバトルを経て徐々に成長していく。デッキは激突王時代のダンが使用したスピリット、彼が未来で使い出したマジック「サザンクロスフレイム」や「サジッタフレイム」で構成される。最終的に、ダンとのスパーリングバトルでは白を含んだブレイヴデッキで挑み、彼から「これからの時代はお前たちが作れ」と言う旨のメッセージを受け取った。 プリム・マキーナ 声 - 伊藤かな恵 「麗しのソフィア号」のメカニックを担当する13歳の少女。その腕前は超一流。元々はストリートチルドレンだったが、好きなメカをいじれるという理由で人類軍に入隊。常に笑顔を絶やさない明るい少女。 エピローグでは人類軍の制服を着てユースと共に式典に出席している。 艦やスピリットをちゃん付けで呼んだり、「メカっこいい!」「メかわいい!」といった「メカ」という言葉を組み入れた独特の言葉を使用する。それゆえに自身のデッキもXレアを組み込んだ白の機人・武装デッキをメインにしている。 バトスピ未経験者だったが、グラン・ウォーデンの人形を作った際にスピリットが実際に戦う姿を見たいがために、人類軍の基地のバトルフィールドで剣蔵にバトルを挑んだ。バトルには負けてしまうものの、バトル中の剣蔵の姿に惚れてしまい、剣蔵を「剣様」と呼ぶようになった(それ以前は「剣蔵君」と呼んでいた)。以降、剣蔵と会う度に彼に見とれている。同じくバトスピ初心者で、同年代のユースとは友達のような関係。 バトルの腕前は転召を持つスピリット「翼神機グラン・ウォーデン」を第1ターンでいきなり召喚しようとしたり、リザーブに残ったコアをスピリットのレベルアップに使わないなど初心者的なミスが目立ち、まゐには呆れられ、剣蔵は苛立ちを覚えていた。 アンジュ・ロシェ 声 - ゆかな 24世紀のアストロノーツ。巨乳。2311年6月11日生まれ。フランス系アメリカ人。 魔族侵攻が本格化した頃に宇宙ステーション「HOPE」に着任し、コロニー建造のための実験や地球観測などを任務としていたが、魔族アルコルに侵入され撃退はしたものの帰還すらままならなくなり、やむなくコールドスリープに入った。 数世紀後、ダンたちソフィア号クルーが極点捜索のためHOPEに来訪したことにより、コールドスリープから復活。以後はソフィア号クルーと協力して極点を捜索するシステムの復旧にあたった。地球の危機を知り、リセット回避のためにHOPEの守り神である「光龍騎神サジット・アポロドラゴン」をクラッキーを通じてダンに譲渡した。 性格はおっとりとしていてマイペースだが、どんな状況でも自分の任務を完遂させようとする精神力がある。自分に関係のないことは知らないらしく、24世紀当時も激突王として有名だったダンの存在を知らなかった。その後はダンやクラッキーたちと共に地球に帰還、その後はソフィア号の搭乗として加わる。後にクラッキーからの告白を受け入れ、彼と恋仲になった。 ポメ ソフィア号の自立型ユニットのロボット。ドラム缶のような形をしている。何体も搭載されており、被弾したソフィア号艦体の修理の他、乗組員たちの料理も担当する。 各種任務に特化したタイプも存在し、白兵戦用に改良されたタイプはリモコンを操作型。プリムと共に魔光殿でのまゐたちの撤退をかけたバトルロイヤルに参戦している。 アン 声 - 嶋村侑 魔族の赤ん坊の女の子。 ファンと共に人間の町で囚われていたところを、ダンがソフィア号に乗せた。父と母はどこかへ行ってしまったらしい。行動を共にするうちに自分なりの意思表示を示すようになる。凄まじいほどのタフネスを持つ。 ファン 声 - 遠藤綾 魔族の赤ん坊の女の子(作中では明言されていない)。言葉はアンよりもしゃべれず、アンが言ったことに続けて一言話すのが特徴。 赤ん坊だが、アンと共にソフィア号の食料を食い尽くすほどの食欲と、錠前を素手で真っ二つに引き裂き、ゾルダー愛用の鉄アレイを粉々に破壊する超人的な力を持っている。魔光殿では扉や壁を破壊しての包囲網の突破にも貢献した。エピローグでは式典に参列しアンと共にカレーライスを食べている。
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