第一部大唐篇 前半とは? わかりやすく解説

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第一部大唐篇 前半

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 14:20 UTC 版)

西遊妖猿伝」の記事における「第一部大唐篇 前半」の解説

李冰(り ひょう) 河南地方・灌口義士。隋末の群雄竇建徳の元部下。唐の中華統一確定的見て取りこれ以上抵抗は民を苦しめるのみとして軍から離脱し部下率いて庶民苦しめ妖怪退治などをしていた。その行動から無支奇復活最後後押しをしてしまったとも言えるが、我が身犠牲にして二郎真君の縛妖鎖をもちいて自身もろとも無支奇を河に沈める。 申陽仙しんようせん) 花果山中に庵を構え隠者食料探し来て道に迷った悟空助ける。山中に住む野人たちが元は人間だったことも知っている野人たち 別称として「玃猨かくえん)」メスなら野女とも呼ばれる花果山の中で暮らすとも人ともつかぬモノたち。中華の地において乱がおこるたびに戦乱圧政避けて山に入った者たちが知識伝えることも忘れて野生化した。作中では花果山に漂う妖気当てられ正気失った例も多い。唐軍戦闘追われて山に逃げ込んだ難民襲ったため、李冰の軍に討伐される。その中には正気失いながらも悟空見守っていた母もいたが、悟空目の前で殺された。 董彦思とう げんし) 唐の監察御史李家捕らえられ悟空李世民献上しようとした要領の良い世渡り上手で、長安の話では出世して礼部司郎中として再登場し、玄武門の変協力したことで吏部侍郎に、さらには玄奘密告から地下通路秘密突きとめたことで吏部尚書にまで出世するが、玄奘からの密告があったことを報告せず、出世を差すのも癪だと握り潰してしまうが紅孩児殺された。 虎媽、鹿姐(ふーまー、るーちぇ) 竜児女腹違いの姉。名前は潮出版社版の改訂付いた。 虎媽は金の為に身内売り、それで稼いだ金も独り占めする業突く張りで、飢饉起きた際にまだ7歳だった竜花(竜児女幼名)を山に捨てた金角・銀角には竜児女情報売り唐軍には鹿姐を使って得た白雲洞への道筋情報売った。 鹿姐は気が弱く、姉に逆らえない。原作では「山賊情報売れば妹は助命してもらえる」と聞いて手を貸していたが、ラジオドラマでは虎媽に分け前要求するなど、どっちもどっち性格にされた。 山賊官軍双方から金をせしめた虎媽を鹿姐が責めて言い争っているのを聞いた紅孩児二人とも殺された。 金角きんかく平頂山根城とする山賊首領一国将軍クラス武勇を誇る豪傑だが、粗暴粗忽な弟にあわせて山賊甘んじている。悟空によって山塞壊滅、さらに弟を殺されたため、悟空執念深く付け狙う山賊ではあるが本質武人らしく、悟空敢えて決着をつけるため戻ってきた時は歓喜していた。愛用武器方天戟銀角ぎんかく金角の弟。典型的なならず者で面倒事を起こして金角尻拭いをさせていた。竜児女を罠にかけて捕らえ嬲りものにしようとしたが、そのために悟空怒りを買い、悟空に頭を叩き割られ死亡迦菩提(かぼだい) 悟空たちが相州にて出会った天竺から来た僧侶かなりの法力持ち、経を読んで通臂公を追い払った白雲洞石文最後一節梵語らしいことから竜児女と共に迎え五行山同行し、地煞が天罡となるためには天竺赴く必要がある明らかにした。その後もしばらく五行山滞在したが、銀角捕らえられた竜児女助けた後、山を下りる途中で通臂公に殺される袁守誠えん しゅせい) 辻易者要所要所現れ悟空玄奘的確なアドバイスをする。生首ぶら下げた悟空見て冷静に話しかけるなど、ただ者ではない印象を持つ。玄奘の経と並んで彼の鳴らす筮竹の音は大聖囚われ悟空正気戻した李世民り せいみん) 唐初代皇帝李淵次男秦王)で、2代目皇帝太宗)。史上名高い玄武門の変において、兄・建成と弟・元吉殺害皇帝となる。宮城破壊して逃走した悟空捜索魏徴命じる。史実では中国史上最高の名君とされるが、同時にその事績には粉飾が多いとも言われる本作では平民台頭を嫌う象徴的な権力者として描かれ野心家かつ短気な部分があるなど、否定的な描写が多い。 悟空からは「哪.mw-parser-output .jis2004font{font-family:"源ノ角ゴシック JP Normal","源ノ角ゴシック JP","Source Han Sans Normal","Source Han Sans","NotoSansJP-DemiLight","Noto Sans CJK JP DemiLight","ヒラギノ角ゴ ProN W3","ヒラギノ角ゴ ProN","Hiragino Kaku Gothic ProN","メイリオ",Meiryo,"新ゴ Pr6N R","A-OTF 新ゴ Pr6N R","小塚ゴシック Pr6N M","IPAexゴシック","Takaoゴシック","XANO明朝U32","XANO明朝","和田中丸ゴシック2004絵文字","和田中丸ゴシック2004ARIB","和田中丸ゴシック2004P4","和田研細丸ゴシック2004絵文字","和田研細丸ゴシック2004ARIB","和田研細丸ゴシック2004P4","和田研細丸ゴシックProN",YOzFont04,"IPA Pゴシック","Yu Gothic UI","Meiryo UI","MS Pゴシック";font-feature-settings:"jp04"1}吒のようなヤツ皇帝になるより、まだマシだ」と酷評され一方で自分新たなる天子だと宣言することで隋の怨霊鎮め無力化させており、王者としての才覚見せている。 李元吉(り げんきつ) 李淵の四男(斉王)。他の兄弟達と比べて無能おべっか弱くことさら残忍な人間という描写になっている悟空が仇と狙う人物才能豊かな兄・世民を嫌悪しており、太子である建成に世民暗殺持ちかける逆に先手打たれ尉遅敬徳斬殺される。 李建成(り けんせい李淵長男太子)。武芸優れた将軍だったが、作中では身内で争うことや策謀類いには消極的など、弟たち比べて善良な人物として描かれている。玄武門の変にて現場から離脱することに成功するが、腹心であった魏徴に見限られ刺殺される。 李淵(り えん) 唐の初代皇帝高祖)。有能ではあったが優柔不断好色な人物新装版巻末には、世民にたきつけられ決起したと書かれている玄武門の変の後、世民によって幽閉され、のちに譲位させられる李勣(り せき) 唐の武将李世民配下。もとは李世勣名乗っていたが、李世民即位する避諱により李勣とした。金角と戦う悟空捕らえその後宮城内で悟空対決するまた、西域に向かう悟空執拗に追いかけ一時捕らえ寸前まで行く。しかし、義に厚く恩には恩で返す人物のため、悟空見逃した。唐の武将達の中では、死者悼み手厚く葬れ指示するなど凶悪な人間の多い中、珍しく清廉な武将として描かれている。 史実では登場時点かなりの年配の武将だったはずだが、作中では若々しい青年めいた姿で描かれている。 李靖(り せい) 唐の武将李世民配下西域征服成し遂げた有能な武将なのだが、好色自分怪我させた悟空執拗に追いかけるなど、悪役として描かれている。 魏徴ぎ ちょう) 唐の臣。もとは建成の側近であり、当初は世民を粛清するよう進言していたが、機先を制されたことを知るや自ら建成を刺殺し、世民の幕下加わった敵勢力の調略などを行っており、配下黄袍悟空捕縛命じる。 尉遅敬徳(うっち けいとく) 唐の武将宮城徘徊する幽鬼探索をする。悟空が厩を脱出する際、重傷を負わされた。 黄袍こうほう) 唐の臣・魏徴部下間者李世民より魏徴通じて弼馬温こと悟空捜索を命ぜられて襲撃するが度々撃退され私情悟空の命を狙うようになる。罠や毒、仕掛け弓、捕り縄など暗殺用の器具多く使いさながら忍者のような活躍見せる。数度にわたる悟空との戦いの末、部下何もかも失い自身負傷して彼に恐怖してしまい、その恐怖を殺すため殊更悟空挑もうとするが、石方相恐怖心指摘され動揺したところを背後から捕らえられ絞め殺された。 如意真仙(にょいしんせん) 長安城外の道観「聚仙庵」の道士で、紅孩児のおじ。近隣女たち堕胎売ったり、秘密中絶手術行っているため道観は「落胎観」という別名で呼ばれている。人間的に少々問題があるが道士としてはそれなりに有能であり、当時はまだ発明されていなかった火薬実験的に調合し原始的な火炎放射器自作していた。 六健将ろっけんしょう) 劉黒達の配下にあった六人武将。本来は、急如火、快如風、興烘掀、、掀烘興(うんりむ、きゅうじょか、かいじょふう、こうこうきん、むりうん、きんこうこう)の6人であったが、と掀烘興の2人劇中ではすでに死亡しており登場せず、彼ら以外の4人に悟空紅孩児加えた6人を新六健将としている。落胎観に潜伏し宮城地下抜け道から城内侵入して皇帝暗殺しようとしたが、玄武門の変巻き込まれる如意真仙からはゴロツキ呼ばわりされガラが悪いのも事実だったが、まだ若い悟空紅孩児無駄死にないよう逃がそうとする仲間思い一面悟空自身嫌っていた小猿化けた六耳獼猴世話をする動物好きなところもあった。 六耳獼猴(ろくじびこう) 無支奇の眷属普段小猿の姿をしているが、有事の際には巨大な変身する小猿の姿で悟空囚われた牢に潜り込み薬草届けたあと、そのまま悟空の傍に就いていた。「小讃風(しょうさんぷう)」と名付け朝夕に餌をくれた快如風懐いており、彼が目の前で死んだ時には必要がないのに正体現し暴れ回り結果として自分の死と悟空捕縛という事態を引き起こしてしまう。 地湧夫人ちようふじん) 李淵側室の尹徳妃。哪吒の母。もと煬帝の妃であり、男と見れば誰にでも色目使い秘密の地下道に足を切断した男達監禁して慰み者にする色情狂である。自分の子皇帝にするため李世民らの抹殺奔走皇帝暗殺目論む紅孩児地下宮殿抜け道教える。針や毒の知識長け、また地下道全貌を知る唯一の人物でもあった。 哪吒太子(なたたいし) 地湧夫人私生児太子自称する煬帝血を引いているかどうか定かではない宮城地下宮殿森羅殿に隠棲し、皇帝地位を狙う。自身双剣を使うほか、猪馬竜や地下宮殿祀られ煬帝妄執染みついた土人形や石の巨人人頭獣身陰道女などゴーレムめいた怪物守護されている。 戦い果てに母も森羅殿も何もかも失い地上さまよい出た彼は、親の敵である悟空最後勝負挑むが、紅孩児投げた短剣受けて死んだ九頭駙馬きゅうとうふば) 隋末の最後群雄梁師都の婿。部下虎先鋒殺して梁師都軍から離脱した悟空を追う。百眼道人とは昔馴染み巽二娘(そん にじょう) 弩を使う美少女男装して二郎名乗り行方不明父を探していて悟空出会う紫金鈴盗んだ八戒追って悟空同行する蝗婆婆(こうばば) 盤糸嶺に住む女道士。紫金鈴呼ばれる鈴を使い飛蝗自在に操り周囲バッタをすべて飛蝗変質させる能力を持つ金色イナゴ「平天」を育てている。 その思想終末思想そのものであり、世界の終わり早く来るように飛蝗研究続けていた。悟空追ってきた九頭駙馬が、紫雲山封印破った際に生じた大風に吹き飛ばされる本人自身信仰していた毘藍婆菩薩起こしたこの世の終わり」を示す風だと大笑しながら消えたが、媒介とした術でる。 双葉社版では高笑いしているところで風を吹かせているのが斉天大聖だと気づき驚愕したところで岩にたたきつけられ死亡している。 七仙姑(しちせんこ) 蝗婆婆弟子の7人の少女。盤糸洞に住みハチアブなどのを操る。 アクションコミックとそれ以外最後描写異なっており、アクションコミックでは死んだまま、もしくは特にフォローもなくフェードアウトしたが、それ以外バージョンでは蝗婆婆の術により尸解仙となる、もしくは世俗商売でもして生きていくという内容修正された。螞娘(まーにゃん) アブを操る。まだ17歳であるがしっとりとした美女で7人の中でいちばん落ち着きがある。蝗婆婆から留守任されるが、焼き打ち受けた際に襲撃者の矢を受け、死亡した最年長という立場おとなしくしていたが悟空には惹かれていた。 蠦娘(るーにゃん) クロバチを操る。避けに強いハチ種類別育てるなど術の研究にも熱心。7人の中で最も過激な性格攻撃力特化しており、盤糸洞の焼き討ちを二娘の手引きによるもの誤解し悟空と二娘を殺そうとする。 双葉社版では紅孩児が点けた火に巻かれたクロバチを助けようとして諸共焼け死んでしまうという最後だったが、潮出版社以降バージョンでは蝗婆婆達に助けられ、人も通わぬ深山で成仙して修行続けるという内容になっている蜜娘みーにゃん) ミツバチを操る。悟空と二娘を盤糸洞に連れてきた。世俗的な性格だが、頭に血が上りやすくカっとなると見境が着かなくなる所もある。盤糸洞が焼き討ちされた後は悟空たちの旅立ち見届けた後、「蜂蜜売り蜂蜜娘(ほうみつじょう)」と名乗り、自らも蜻娘蜡娘と共に旅に出る。 斑娘(ぱんにゃん) ハンミョウを操る。百眼道人の操るムカデ襲われ、洞に知らせようとするが衣服潜り込んでいたムカデ刺され死亡蜡娘(ちあにゃん) ブヨを操る。少々能天気主体性乏しい。焼き打ち以降蠦娘行動共にする着いて行けず置いて行かれる落ち込んでいた所を蜜娘たちと合流した蜢娘(もんにゃん) ウシバエを操る。洞が焼き打ち受けた際に最初に矢を受けて殺された。 蜻娘(ちんにゃん) トンボを操る。まだほんの子どもで、ちょっとしたことですぐ泣く百眼道人(ひゃくがんどうじん) 毒百足操り、別名・多目怪呼ばれる道士。自ら飛蝗作り、それを鎮めて金品を得るマッチポンプを行うために蝗婆婆の持つ紫金鈴狙い村人達をたきつけて盤糸洞を焼き討ちする百眼脱魂の術で悟空意識を飛ばすが、かえって大聖の力を呼び覚ましてしまい頭を割られて死ぬ。昔の悪仲間としてを使う男・毒蜘蛛を操る男・張八足がいる。 旅芸人一座 蘭州から黄河渡って涼州へ向かう途中で知り合った力自慢のイングリ、インド手品を使う竺達羅、語り部の小大人軽業師の馬兄妹などがいる。座長婆さん切り替え早いちゃっかり者。竺達羅は悟空問われ幼少時天竺見た不思議な祭りについて言及しており作劇上の伏線展開している。 黄風大王こうふうだいおう) 烏鞘嶺を根城にする盗賊団首領黄砂まぎれて移動し旅人を襲う。一介盗賊とは桁違い統率力戦闘力持ち、数で圧倒的に劣るにもかかわらず軍隊駐留する街を襲撃しとらわれた息子救いついでに略奪成し遂げるほど。500人の部下悟空包囲するが、玄奘の経によって意識をなくすことなく大聖の力をフル発揮した悟空によって壊滅させられる同時にこれはただの人である二娘と、悟空別れを告げる戦いとなった百花羞ひゃっかしゅう) 涼州天竺花魁黄袍愛人。元は良家令嬢だったが、黄袍騙されて攫われ、涼州妓楼天竺売り飛ばされた。実家その後盗賊襲われ皆殺しにされ、行く当てなくなった彼女は芸妓続けていた。天竺無くなってからは再び黄袍都合連れ回されるが、紆余曲折の末に金蠱を憑けられてしまう。石の献身にって助けられるが、黄袍に攫われてからの記憶を失くし幼児化してしまったような描写のまま石と共に姿を消した

※この「第一部大唐篇 前半」の解説は、「西遊妖猿伝」の解説の一部です。
「第一部大唐篇 前半」を含む「西遊妖猿伝」の記事については、「西遊妖猿伝」の概要を参照ください。

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