第一部会と第三部会の対立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 16:29 UTC 版)
「臨時教育審議会」の記事における「第一部会と第三部会の対立」の解説
臨時教育審議会の内部では、「教育の自由化」を主張する第一部会と、それに強く反発する第三部会の対立がみられた。「教育の自由化」論者の代表的人物としては香山健一委員(学習院大学教授)がおり、「学習塾の私立学校としての認可」などを主張した。「教育の自由化」には文部省や自民党の文教族も反対し、第一部会と第三部会の争いは、規制緩和を進める中曽根首相と文部省・文教族との代理戦争の様相を呈した。結局、答申には「教育の自由化」は全面に登場することはなかったが、折衷案として「個性の重視・育成」がスローガンに掲げられ、「教育の個性化」が提案された。 教育基本法改正などの改革には踏み込むことはできなかった。
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