第一部分:花石綱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 08:51 UTC 版)
造園が趣味であった徽宗皇帝は、全国から珍妙な庭石を集める「花石綱」という徴発を行わせていた。責任者の朱勔(しゅべん、中文)は、楊志(ようし)・李進義(りしんぎ)・林冲(りんちゅう)・王雄(おうゆう)・花栄(かえい)・柴進(さいしん)・張青(ちょうせい)・徐寧(じゃねい)・李応(りおう)・穆横(ぼくおう)・関勝(かんしょう)・孫立(そんりゅう)の12人に運搬を命ずる。12人は任務を全うすべく義兄弟の盟約を結ぶが、楊志が大雪により道を阻まれる。路銀もなくなり、家伝の宝刀を売ろうとするが、無頼漢とケンカになり殺してしまう。捕らえられた楊志が流刑となり護送される途中、孫立と出会う。孫立から話を聞いた李進義らの仲間が楊志を救い出し、太行山に籠もって山賊となる。 現行の水滸伝の第12回では、楊志が花石綱の任務に失敗し、恩赦を機に都へ上るが再起を果たせず、金のために宝刀を売ろうとしてチンピラにケンカを売られ殺してしまう話が存在し、上記の内容とほぼ同じである。しかし、他の登場人物は水滸伝では全く違う役割で登場する。
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