監察御史とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 監察御史の意味・解説 

かんさつ‐ぎょし【監察御史】


御史

(監察御史 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/24 18:23 UTC 版)

御史(ぎょし)は、中国代以降におかれた官職である。

前漢においては、副宰相である御史大夫に所属し、定員45人であった。そのうち15名は侍御史と呼ばれて殿中におり、二人の丞(副官)のうちの一人である御史中丞に統率された。残りの30人は御史大夫の役所に居た。

御史は秩禄六百石で、百官の事を仕事とした。

秦においては各地の郡に御史が派遣されて監察しており、監御史と呼ばれた。漢では丞相史が郡を監察するようになったが常置はされず、のちに刺史が置かれるようになった。

また、監軍御史が置かれて軍を監察することもあった(『漢書』胡建伝)。

侍御史は公卿の上奏を受領し、内容を調べて弾劾した。侍御史には繡衣直指という、武帝により置かれた大事件や討伐の際にのみ任命される職もあった。

哀帝元寿2年(紀元前1年)に御史大夫を大司空と改称して御史大夫を廃止して以降、侍御史以外の御史は確認できない。

明代になって御史台が廃止され監察機関が都察院に改組された後は、都御史・副都御史・監察御史・僉都御史などの階級が区別された。

参考文献



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「監察御史」の関連用語

1
許渾 デジタル大辞泉
76% |||||



4
34% |||||

5
32% |||||

6
32% |||||

7
32% |||||

8
32% |||||

監察御史のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



監察御史のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの御史 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS