群雄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 23:00 UTC 版)
「三国志 (北方謙三)」の記事における「群雄」の解説
董卓(とうたく) 西涼太守。かつては歴戦の猛将として知られる。中央の混乱に乗じて洛陽に乗り込み、乱世の火蓋を切ることとなった一代の梟雄。しかし時を経るにつれ、驕りから呂布の心情を慮らなくなっていく。 呂布(りょふ) 五原郡出身の、万夫不当の猛将。母は匈奴の出身。黒づくめの甲冑に身を包んだ中華最強の騎馬隊を率いる。自らの「男の誇り」と愛する女に忠実であり、それらを守ることこそが何よりも先立つ生き方を貫いていく。赤兎馬とは熱い友情を結んでおり、下邳が落城する前に成玄固に傷を負った赤兎馬を託した。 瑶(よう) 本作独自の人物。呂布の妻。亡き母親の面影を持つことから、半ばさらうようにして呂布に娶られる。呂布から溺愛されており、それ故董卓から送られた美女を頑なに受け取らない呂布と董卓の関係を慮り心労を募らせていく。 陳宮(ちんきゅう) 曹操の幕僚だったが、王者に対する考えの違いから呂布の幕僚へと鞍替えする。曹操も認める民政と商売の才覚があるが、自分の力の至らなさをいつも気にかけている。 袁紹(えんしょう) 漢の名族の出身。華北に一大勢力を築く。天下を得る為に利用できるものは利用し尽くし、自らの手を汚さない限りではどのような手段・犠牲をも厭わない。 公孫瓚(こうそんさん) 劉備の学友で、同じく盧植門下。王朝より異民族討伐の任を受け幽州へ赴任。同地で張純軍の挟撃を受ける直前、劉備達に助けられ再会する。明るい性格で美男の優男。だが我の強い人間で同盟には適さない人間だと、劉備には評されている。戦では直線的な攻めを多用し、隘路で斥候を出さずに進軍するなど迂闊な面も見受けられる。白馬隊という白馬で構成された精鋭の騎馬隊を持つ。 劉表(りゅうひょう) 荊州牧。領土的野心は持っておらず徹底した専守防衛主義を貫く。平時であれば優秀な政治家であったと評される。晩年は老いには勝てず、蔡夫人や蔡瑁の跋扈を許してしまう。 蔡瑁(さいぼう) 荊州水軍都督で荊州軍の要職を自身の身内で固めている。劉表の義弟ということをかさに着て居丈高に振舞っているが、押しには弱い。本作ではネズミの様な顔を持つ男だと描写されている。 劉焉(りゅうえん) 益州牧。後漢の宗室出身。当初は帝の側に使えていたが漢を見限り、益州で独立しようと図る。張魯の母に籠絡され、五斗米道の庇護者となる。 劉璋(りゅうしょう) 劉焉の子。父を籠絡した五斗米道を嫌悪し、しばしば漢中へと兵を向ける。劉備と諸葛亮の計略により益州を奪われる。
※この「群雄」の解説は、「三国志 (北方謙三)」の解説の一部です。
「群雄」を含む「三国志 (北方謙三)」の記事については、「三国志 (北方謙三)」の概要を参照ください。
群雄(GN-U)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 02:55 UTC 版)
「やまと (玩具)」の記事における「群雄(GN-U)」の解説
ロボット系統一ブランド。J9シリーズなどスーパーロボットを積極的にフィーチャーしている。全高13cm程度で可動性重視の「動」、重量感のある「鋼」、合体を再現した「合」の3ラインを展開している。
※この「群雄(GN-U)」の解説は、「やまと (玩具)」の解説の一部です。
「群雄(GN-U)」を含む「やまと (玩具)」の記事については、「やまと (玩具)」の概要を参照ください。
群雄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 21:42 UTC 版)
「三国志 (横山光輝の漫画)」の記事における「群雄」の解説
張角、張宝、張梁 黄巾賊の乱の指導者。 南華仙人から太平要術なる書物を授かり仙術を身につけた張角は大賢良師天公将軍と名乗り、弟張宝、張梁をそれぞれ地公将軍、人公将軍と名乗らせ、多くの弟子を従えて黄巾賊の乱を引き起こす。最終的には劉備ら朝廷軍の前に敗北するも、黄巾の残党は漢王室の混乱に乗じてその後も反乱を繰り返していた。 裴元紹 黄巾賊の一人。山賊をやっていて関羽を襲うが、彼の素性を知ると慌てて降参し、周倉を紹介する。その後道端で寝ていた趙雲に遭遇し、討ち取られてしまう。作中で名前は呼称されない。 程遠志、鄧茂 黄巾賊の将で、いずれも剣の使い手。旗揚げした玄徳軍の最初の相手であり、程遠志は張飛に、鄧茂は関羽に斬られた。 馬元義 黄巾賊の頭目の一人。玄徳を捕らえ、彼を黄巾賊に勧誘し、その成り立ちについて説いた。 何儀 黄巾賊の残党。追討に来た曹操に一騎討ちを申し込むが、許褚に不意打ちを食らい捕まってしまう。 董卓 西涼にあって20万の大軍を率いる豪族。 黄巾の乱の際には玄徳に助けられたにもかかわらず官職を持たない義勇軍と知ると蔑んだ態度を取ったり、前皇帝を殺害したり、祭に向かう村娘を「農作業をサボっている」と因縁を付けて牛裂き刑にしたり、都に火をつけて炎上させた上に歴代の皇帝の墓を暴いたりと、義理や礼節とはかけ離れた非情な人物である。配下の李儒が進言する謀略を駆使して漢王室の専横を企む。しかし、その暴政を見かねた王允の仕掛けた策により呂布との仲を引き裂かれ、彼の手により殺されてしまった。 なお、三国志を扱う他の作品では肥満漢として描かれることが多い董卓だが、本作では痩せた体型で描かれている。 同氏の作品である『バビル二世』の悪役ヨミをイメージしていたらしく、アニメ化に際して横山本人は「董卓の声は大塚周夫がいいですよ」と述べている。 李儒 董卓の軍師。 優秀ではあるが冷酷非情であり、董卓に対する進言のほとんどが徳や善政とはかけ離れたものである。故事にも精通し、董卓と呂布が貂蝉を巡って争った時、「絶纓の会」の故事を持ち出して、呂布に貂蝉を譲ることを進言した。董卓暗殺の際に呂布に殺された。 華雄、胡軫 華雄は董卓軍の将軍で、胡軫はその副将。 汜水関の戦いで登場。胡軫は孫堅と一騎討ちになるが、その最中に孫堅の部下に討たれる。華雄は袁紹から兵糧を断ち切られて弱体化した孫堅の軍を打ち破り、連合軍の兪渉を討ち取るが、続いて出てきた関羽に斬られた。 李傕、郭汜 董卓軍の武将。董卓亡き後呂布を長安から追い出し、略奪の限りを尽くしていた。互いに覇権争いをしていたが、「献帝を引き入れる」という目的の一致から手を組む。しかし曹操軍に追い散らされてしまった。 呂布 声:中村悠一(三国志大戦(第2期)) 字は奉先。天下を狙う群雄の一人。一日千里を走るという名馬赤兎馬に跨り、槍および弓を得物に、縦横無尽に大陸を駆ける。義父である丁原に従っていたが、董卓の配下・李粛にそそのかされ寝返った。 虎牢関の戦いでは玄徳・張飛・関羽ら英傑を相手取ってなお互角の戦いを繰り広げ、許褚と典韋らを2人まとめて子供扱いするなど人間離れした武芸の描写も多々ある。 董卓を裏切り手にかけたり、曹操に敗れ流浪の将軍となった自分を手厚く迎えた玄徳の留守中に領土欲から裏切るなど、離反を次々と重ねていき、最期は自らの部下に裏切られてその生涯を閉じる。 厳氏 呂布の妻。下邳城を曹操軍に包囲された際、陳宮の献策した「掎角の計」を、部下の裏切りを警戒して呂布に避けるよう進言した。結果として呂布はこの提案を受け入れてしまい、陳宮は「我々の運命は決まった」と嘆いた。なお、厳氏の名は作中では呼称されない。 陳珪、陳登 名門陳家の親子。 元は徐州の太守陶謙に仕えていたが、その徐州が呂布に乗っ取られた後は呂布に仕える。しかし後に彼を裏切り、城の乗っ取りに貢献する。呂布の死後は恩義ある曹操と信頼する玄徳の間で板挟みになる。結局玄徳に味方するが、徐州陥落の際に曹操は、徐州の民衆をなだめ落ち着かせることを条件に許した。 陳宮 字は公台。 曹操の非情さに嫌気が差して出奔、のち呂布に仕え、参謀として幾つもの策略を進言した。しかし晩年は呂布に疎まれ、進言の大半は無視されるようになった。最期は呂布や他の重臣たちと共に処刑された。 作中において曹操の元にいたときと呂布に仕えたときとでその風貌ががらりと変わった人物。 高順 呂布軍の武将。劉備を攻める袁術軍に対し送られた援軍を率いるが、辛くも逃がしてしまう。そこで呂布軍が袁術軍を勝利に導いた際の約束の品を受け取ろうとするが、袁術配下の武将紀霊に「初耳なので我が殿に問い合わせる」と答えられ、仕方なく引き下がる。 侯成、魏続、宋憲 呂布軍の武将。侯成が禁酒令を破った罪で呂布に処刑されそうになったことで、友人の魏続、宋憲と協力し呂布を捕える。後に魏続、宋憲の2人は白馬の戦いに出陣し、顔良に一騎討ちを挑むがあっけなく斬られてしまう。 王楷、許汜 呂布軍の武将。呂布の命で一度は突き放した袁術と同盟を結ぶための使者となる。その帰りに部下の一部が劉備軍に捕まってしまい、袁術との関係を警戒されるようになった。 臧覇 呂布軍の武将。陳宮と共に小沛を守護するが、陳登の計略によって誘い出され、小沛を奪われてしまう。 薛蘭、李封 呂布軍の武将。呂布の留守を預かり兗州の小城を守るが、曹操軍として初陣を飾った許褚によって討たれた。 張繡 宛城の太守。曹操軍に二度攻められるも、賈詡の謀略によっていずれも勝利を収めている。ただし二度目の合戦において劉表と結託し曹操軍を追撃した際、曹操の策により追い詰められている。後に賈詡の進言で曹操に降伏している。 胡車児 張繡配下の豪傑。張繡の命で典韋の武器を奪った。 鄒氏 張繡の兄である張済の妻で、登場時は未亡人。その美貌から曹操に気に入られ毎晩のように会うこととなる。そのことを知った張繡は激怒するが、賈詡の謀略の材料として利用された。 袁紹 名門袁家の出で、華北の雄。曹操からは「優柔不断で天下を治める器でない」と評される。 元は都で何進に仕えていた。十常侍を誅滅するようたびたび諫言を行っていたが聞き入れられず、何進が暗殺された後は一軍を率いて十常侍を抹殺した。 献帝即位後は、諸侯が董卓に対抗すべく集まった反董卓連合の盟主に推挙される。後に韓馥を陥れて冀州を手に入れ、さらに北平の公孫瓚も滅ぼした。しかし曹操が徐州へ侵攻した隙に都を窺ってはどうかという幕僚の意見を、息子の病気を理由に拒否する。一時的にではあるが、玄徳が身を寄せていたこともある。 本作では官渡の戦いから一連のエピソードがカットされているため、彼の死と袁家のその後は描かれていない。 顔良、文醜 声:益山武明(顔良)(三国志大戦(第2期)) / 伊原正明(文醜)(三国志大戦(第2期)) 袁紹軍の大将。顔良は大斧を振るい、文醜は槍、弓など多彩な武器を扱う豪傑として描かれた。義兄弟の契りを交わしており、顔良が兄である。北平での公孫瓚との戦いでは袁紹軍の主力となり、壊滅的な打撃を与えている。なおこの際、文醜は公孫瓚を討ちとる寸前にまで追い込んでいるが、救援に現れた趙雲に逆にあしらわれ敗走している。 顔良は白馬の戦いで曹操軍と対峙し、魏続、宋憲の二将を斬り捨て、曹操軍を震え上がらせたが、関羽に一太刀で斬られた。文醜はその敵討ちに出た戦で曹操の仕掛けた罠にかかりながらも奮戦するが、最期は兄と同じように関羽に斬られた。 袁術 通称「偽帝」。袁家の一族で袁紹の弟。兄とは仲が悪く、諸侯に号令を出すが傲慢な性格ゆえに人望に欠ける。孫策から預かった「玉璽」を利用して皇帝を名乗る。皇帝としての威光を保つため暴政を重ねた結果人心の離反を招き、それを持て余して兄・袁紹のもとに向かおうとした際、玄徳の軍に追いつめられる。落ち延びる途中で農民に水を乞うが拒絶された上に痛烈な皮肉を浴びせられ、悲嘆と失望の中血を吐いて死亡した。 袁胤 袁術の甥。袁術と共に落ち延び、彼の最期を看取る。その後行き倒れていたところを曹操軍の徐璆に発見され、玉璽を奪われてしまった。当初は徐璆から宮仕えの者と間違われた。 紀霊 袁術軍の武将。玄徳を討伐せんと小沛に攻め込むが、呂布の機転により撤退する。後に劉備が袁術を討伐する際は張飛と一騎討ちを行うが、敵わず斬られた。 韓胤 袁術軍の幕僚。呂布と同盟を結ぶための使者として徐州を訪れていたが、呂布に捕らわれて曹操のもとに送られ、斬られた。 韓暹、楊奉 元は賊の頭目で、袁術軍の武将。小沛の玄徳と呂布を攻めるが、陳珪の策略で共に呂布軍に寝返る。その後、呂布の勢力拡大に貢献することを怖れた陳珪により小沛からはなれた場所に駐屯させられた。 陶謙 徐州の太守。争いを好まず善政を敷き、領民や臣下からも慕われていた。曹操の父・曹嵩が徐州を通過する際、曹操に近づきたいと考え彼を出迎えるが、黄巾賊崩れの部下が曹嵩を殺してしまったため曹操の怒りを買う。自らの首と引き換えに臣下と領民の命を助けてもらおうと考えるが家臣たちに止められ、各地へ援軍を求めた結果、唯一駆けつけてくれた玄徳軍に恩義を抱く。その後まもなく陶謙は病死するが、次期徐州の太守を玄徳に譲ることを遺言した。 曹豹 陶謙配下の文官。陶謙の死後は劉備に仕え、下邳の城の留守を張飛と共に任された。禁酒令を破って酒を飲む張飛を諌めるが逆に殴り飛ばされ、それを恨んで呂布を城内へ引き入れて下邳を乗っ取らせた。逃亡する張飛を追撃するが、逆に返り討ちにあって斬られた。 公孫瓚 北平の太守。反董卓連合に参加した諸侯の一人で、玄徳・関羽・張飛の3人は公孫瓚の軍勢に加わって反董卓連合に参加することになる。その後は袁紹と領土をめぐり敵対関係になり、袁紹軍にたびたび国境を侵されるのを防ぐべく、易京楼という巨大な城を建造するも戦争中に兵士を見殺しにする行動を取り兵士らから反発され、それが遠因となって滅亡した。公孫瓚は玄徳と同じく盧植の師事を受けていた同門の人物であるが、作中においては玄徳に便宜を図る気のいい先輩役といった程度にしか触れられていない。玄徳は公孫瓚滅亡の話を聞き、次は自分たちが滅ぶ番ではないか?と恐怖した。 公孫越 公孫瓚の弟。袁紹との和睦の使者として赴くが、その帰りに闇討ちされる。 韓馥 冀州長官。臆病で気が小さく公孫瓚の脅威に怯え、袁紹が持ちかけてきた加勢の申し出を安易に受け入れてしまう。結果的に冀州を奪われてしまい、張邈のもとに身を寄せた。 耿武 韓馥の幕僚。幕僚たちの中で唯一袁紹の企みを見抜き、韓馥を諌めるが聞き入れられなかった。袁紹が冀州に入った際に暗殺を試みるが、兵士らに滅多刺しにされて果てた。 劉繇 揚州長官。揚子江の豪族で名士として知られていたが、孫策の伯父の呉景を揚州から追い出した。孫策を若僧と侮るが逆に散々にやられてしまう。 張英 劉繇軍の武将。劉繇の命で牛渚で孫策を迎え撃つが、周泰らの反乱に遭い敗北。次の戦いで孫策に一騎討ちを仕掛けるが、敵わず斬られた。 厳白虎、厳輿 厳白虎は揚州呉郡の太守、厳輿はその弟。 厳白虎は作中では「徳王」と呼ばれる。劉繇を破った孫策の次の標的にされ、厳輿は講和と称して孫策を騙し討ちにする策を練り、その使者に自らが赴くが、あっけなくバレて討たれ、厳白虎は孫策にはかなわないと判断し王朗を頼る。 許貢 呉郡太守。江東へ勢力を拡大する孫策を警戒するよう朝廷へ密書を送るが、その密書を持った使いが捕まったため事が露見し、孫策に処刑された。しかし許貢に恩義があった3人の食客により、孫策暗殺計画が実行されてしまう。 劉表 荊州の太守。身分は州牧に過ぎないが、彼の治める荊州は戦乱を免れ、物成り豊かで漢王朝の権威も衰えたこともあり、独立王国さながらの繁栄を謳歌している。 袁術に兵糧の支援を求められた際、袁紹と結託しこれを断っている。そのため袁術の怒りを買い、彼と手を結んだ孫堅に攻められるが、逆に策をもって返り討ちにしている。 曹操との戦いに敗れて落ち延びてきた玄徳一行を客人として迎え入れる。同じ漢王室の流れを汲む玄徳とは親族同様の付き合いをする。玄徳を後継者に望むが固辞され、劉琦を後継ぎにするよう遺言して死去するが、その遺志は蔡瑁により捻じ曲げられることになる。 劉琦 劉表の長男。臆病で病弱な人として描かれている。弟の一族である蔡瑁らに暗殺されることを恐れ、玄徳に仕えたばかりの孔明を呼び土下座して命乞いし救命案を聞き出し、それに従い江夏太守となった。玄徳を慕い、長坂の戦いで玄徳の救援に応じ水軍を率いて駆けつけた。病没後、玄徳が実質的に荊州の支配者となる。 余談だが、劉琦は孔明から救命案として晋の驪姫と重耳の逸話を聞く。 蔡瑁 劉表の配下であり、劉表の後妻である蔡夫人の兄。妹の産んだ次男劉琮を次の荊州の主にするべく、長男の劉琦とそれを支持する玄徳を排除しようと企む。後に曹操軍の水軍都督となり長江の対岸に一大水塞を建造、その手腕は呉の水軍を統べる周瑜をも唸らせた。蔡瑁は大抜擢に恐悦していたが、当の曹操は彼に利用価値を見出してその座を預けたのであって、最期は周瑜の策略により曹操に処刑される。 蔡和、蔡仲 蔡瑁の甥。曹操の命で「埋伏の毒」として呉陣営に送り込まれるが、周瑜に見破られ逆に利用された揚句殺された。 蔡氏、劉琮 劉表の妻とその次男。蔡氏は蔡瑁の妹。 劉表の後を、息子である劉琮に継がせるため、蔡瑁と共謀して劉琦や彼を後継ぎにするよう劉表に進言した玄徳を亡き者にしようとする。後に蔡瑁らと共に曹操に降伏し魏に向かうが、その道中で曹操の命を受けた于禁により、取り巻きと共に皆殺しにされてしまった。 蒯越 劉表の腹心。玄徳が劉表に献上した的盧が凶馬であると見抜き、返却するよう劉表に進言している。後に蔡瑁から「主君の命である」と騙され、王威、文聘と共に玄徳の暗殺を試みるが失敗する。 王威、文聘 劉表の腹心。蔡瑁の命を受け宴席の場で玄徳を殺そうとするが失敗する。 黄祖 江夏太守。荊州に攻めてきた孫堅軍の最初の相手となる。最初は善戦するが孫堅の計略にかかり矢を射尽くしてしまい、そこを孫堅軍に突かれて敗北した。 呂公 劉表軍の武将。孫堅軍が攻めてきた際、袁紹に救援を乞う使者としての役目を担い、その際に劉表から一計を預かる。少数の兵を率いて出陣し、追ってきた孫堅に落石を浴びせて殺害した。 張虎、陳生 荊州にて反乱を起こした軍の頭目。討伐に赴いた玄徳軍が少数であったため彼らを侮り、張虎は趙雲に、陳生は張飛に一騎討ちを挑むが、いずれも一瞬のうちに斬られた。この時張虎の乗っていた馬が、後に玄徳の乗馬となる的盧である。 馬騰 西涼の雄。馬超、馬休、馬鉄の父で、馬岱の叔父。 漢王室のため董承の曹操殺害計画に署名したこともある。武人らしい気骨を持ち、曹操の大権力にも毅然として抵抗の姿勢を見せる。漢王室(すなわち曹操)からは呉討伐の勅命を受け、隙あらば曹操を討ち取るつもりで赴くが、密告によって計画が曹操の知るところとなり、息子らと共に謀殺される。唯一馬岱だけが曹操の手を逃れ、西涼に残っていた馬超にことの次第を報告する。 韓遂 西涼の豪族の一人で、馬騰の義兄弟。馬超の挙兵に賛同し、二十万の大軍を集めて涼州より漢中へ攻め入った。しかし賈詡の離間の計にかかって馬超と対立し、左腕を失う。その後は魏に仕えたことになっている。 鄒靖 劉焉軍の将。玄徳と共に黄巾賊討伐に出向き、彼らの武勇を目の当たりにした。 劉璋 臆病で凡庸な益州の太守。漢中の張魯の侵攻に対抗すべく、同じ漢室の流れを汲む荊州の玄徳を頼らんとするが、玄徳が蜀を取らんとすると蜀の半分を差し出すという条件で張魯に助けを求めた。孔明は悪政を強いていると玄徳に紹介するも、部下が進言した焦土作戦を「民を守るのが領主ではないか」と退けるという一面ものぞかせた。 馬超が玄徳に降り、漢中からの援軍が望めなくなると戦意を喪失して降伏し、一族と共に荊州に赴いた。 張任 劉璋軍の忠臣。 知勇兼備の名将で、劉璋を守るべく数々の戦果を上げる。落鳳坡にて龐統を討ち取った張本人。なおも勢いに乗って玄徳軍を攻めるが、張飛ら援軍の出現と孔明の知略によって敗北し、捕えられる。玄徳に降伏を勧められるが、「忠臣は二君に仕えず」と拒み、その才を玄徳に惜しまれながら処刑された。その忠義は死してなお後世の語り草となった。 冷苞、鄧賢、劉璝 劉璋軍の武将。侵入してきた玄徳軍を、蜀の地形を利用したゲリラ戦で迎え撃ち、善戦する。 鄧賢は勢いに乗って魏延を討ち取る寸前に追い込むが、救援に駆けつけた黄忠の放った矢に当たり戦死した。冷苞もこの戦いで捕われ、劉璋軍の諸将を説き伏せることを条件に解放されたがこれを無視し、計略を用いて玄徳軍を攻めるが返り討ちにあって捕えられ、今度は処刑された。 劉璝は最後まで抵抗し、呉慰からの降伏勧告を無視して徹底抗戦を主張するが、既に戦意を喪失していた部下により雒城の城壁から突き落とされて死亡した。 楊懐、高沛 劉璋軍の武将。荊州に帰るという玄徳を見送りに訪れ、その際に彼を暗殺しようと企むが、龐統に見破られて逆に誅殺される。 張松 劉璋の幕僚。劉璋の治世に見切りをつけ、友人の法正、孟達と共に新しく益州の太守になってもらおうと玄徳に働きかける。しかし玄徳にあてた密書を兄である張粛に見つかり、謀反を密告されたため捕えられ、処刑された。 なお、玄徳のもとへ赴く前に曹操のもとへも赴いているが、ないがしろにされる。そこで曹操が作った兵法書「孟徳新書」を全て丸暗記して見せ、逆に曹操を愚弄した所百丈の刑を受けて追い返されている。 王累 劉璋の幕僚。玄徳を迎え入れようとする劉璋を、城門に逆さ吊りになって諌めた。しかし聞き入れられず、「惜しいかな蜀」と言い残し縄を切って自殺した。 劉度 荊州の零陵郡太守。気弱な性格で蜀軍侵攻の知らせを聞きかなわないと思いつめた。息子・劉延に押し切られ邢道栄を差し向けるがあっけなく敗れたため、降伏した。 邢道栄 劉度に仕える武将。六十斤の大まさかりを自由に扱う豪傑。蜀軍を相手に先陣を切るが張飛や趙雲らの相手ではなく一度降伏する。その後、寝返ったと見せて蜀軍を裏切る作戦をたてるがあっけなく見破られ、趙雲に討たれた。 金旋 荊州の武陵郡太守。プライドが高く、蜀軍に対し徹底抗戦を主張し自ら出陣。張飛と戦うがあっけなく敗れ城に引き返すも、配下の鞏志に見限られて討たれた。 趙範 荊州の桂陽郡太守。趙雲の侵攻を聞きすぐさま降伏を考える。親交のしるしとして趙雲に自身の兄嫁を差し上げようとしたところ、それに怒った趙雲に叩きのめされたため、彼の寝首を掻く計略を立てる。しかし見破られて失敗、逆に趙雲に捕らわれて降伏した。 陳応、鮑隆 趙範に仕える武将。陳応は三又の槍を武器に趙雲に挑むが、彼の敵ではなく、槍を落とされ追い返される。その後趙範の面子回復のため、趙雲の暗殺に両名兵を連れて出向くが、見破られて逆に討たれた。 韓玄 荊州の長沙郡太守。自らの楽しみのために民を苦しめていた悪代官として描かれる。蜀軍侵攻に際し黄忠を差し向けるが、その戦いぶりに疑念を抱き彼を処刑しようとする。しかしその直前、魏延に先導された民衆の反乱に遭い、魏延に討ち取られた。 楊齢 韓玄に仕える武将。関羽を相手に大口をたたいて出陣するが、一瞬で斬られた。 張魯 漢中に拠点を置く、道教教団である五斗米道の三代目の教祖。 蜀の劉璋とは敵対関係にあり、益州を自分の領土にするべくたびたび国境争いを行う。領民に対しては徳のある政治を行い、曹操の漢中侵攻の際には領民が困窮しないように宝物庫や食糧庫を封印し、戦火で焼失しないように配慮を見せる。最後は楊松の裏切りにあって曹操に降伏し、前述の配慮を讃えられて厚遇された。 張衛 張魯の弟。魏軍の進撃に降伏を考える兄に対し、徹底抗戦を主張する。本拠地へ迫った魏軍に対し一隊を率いて応戦するが、許褚に斬られた。 楊昂、楊任 張魯配下の武将。陽平関の戦いにおいて夜襲をかけ、張郃、夏侯淵を撃退する。しかし功を焦った楊昂はそのまま追撃し、逆に張郃に斬られ張魯軍も敗北する。楊任は汚名返上の為再度出陣し、夏侯淵と打ち合うも斬られた。 楊松 張魯配下の将。賄賂によって主君を動かす小物として描かれた。玄徳が馬超を味方に引き入れる際は、張魯に「馬超に叛意あり」と吹き込み、馬超を孤立させた。魏軍の漢中侵攻の際には龐徳を魏に売り、最終的には主君張魯をも曹操に売った。しかし保身のためなら主君をも敵に売る行為を曹操に咎められ、漢中平定後に処刑された。 高定、雍闓、朱褒 益州南部の三郡の太守。玄徳死後の蜀に不満を持ち、反乱を起こす。高定は孔明の離間の策により雍闓、朱褒を討ち、その功績から益州三郡の太守に任じられた。 鄂煥 高定の部下。方天戟を操る豪傑で、魏延を圧倒する力を見せ付けるが、策にはまり捕われる。その後高定と共に雍闓、朱褒を討ち、蜀に帰順した。 孟獲 声:江越彬紀(三国志大戦(第2期)) 南蛮国の大王。 玄徳の死後、曹丕の蜀への五路侵攻に乗じ、南蛮王の孟獲は10万の南蛮軍を従えて蜀に進軍を開始する。孔明によって五路侵攻は食い止められるが、その後高定らの反乱の後押しをしたことから南蛮を後顧の憂いと見た孔明は自ら指揮を執って南蛮征伐を開始し、孟獲らと対峙することになる。孔明に何度も挑み、捕らえられながらも全く従おうとしなかったが、そのたびに赦免され続ける。七度目の赦免で孔明の度量に感じ入り、心服した。 孟優 孟獲の弟で、南蛮国の副大王。孟獲と共に蜀軍と戦い、何度も捕縛された。孟獲が降伏した後は彼に従った。 祝融夫人 孟獲の妻。祝融神の末裔といわれる女傑。飛刀の使い手。 孔明に翻弄され弱気になる孟獲を叱りつけ自ら出陣し、張嶷と馬忠を生け捕りにした。さらに趙雲や魏延を相手に飛刀を使った戦法で悩ませるが、罵声を浴びせられたことに激高し深追いしたところを捕らえられ、人質交換に使われた。その後も孟獲と共に戦うが、最後はともに降伏した。 帯来洞主 祝融夫人の弟。木鹿王や兀突骨と共闘することを孟獲に献策した。孟獲が降伏した後は彼に従った。 忙牙長 孟獲配下の豪傑。蜀軍相手に先陣を切り、王平を圧倒する。後に馬岱と一騎討ちになるが、一合で斬られてしまった。 金環三結、董荼那、阿会喃 南蛮を治める三洞穴の元帥。孟獲の要請に応じて出陣するが、金環三結は趙雲に討たれ、残る二元帥は孔明に降伏し、孟獲を捕らえることに協力する。しかし釈放された孟獲に疑われ処刑される。 朶思王 禿竜洞の王。南蛮一の頭脳派として知られ、禿竜洞の自然と四泉の毒を以て蜀軍を苦しめた。しかしそれを突破され、孟獲と共に捕らわれてしまう。釈放された後孟獲の命で三江城を守るが、あっけない討ち死にを遂げる。 楊鋒 銀冶谷の洞主。禿竜洞の戦いの前に蜀軍によって制圧され降伏した。孔明に助命してもらった恩を返すため、禿竜洞に援軍と偽って乗り込み、孟獲らを捕らえた。 木鹿王 南蛮の八納洞の王。孟獲とは覇権争いをしていたが、蜀軍の侵攻に際し手を組んだ。 自身は象に乗り、猛獣を操って蜀軍を苦しめたが、孔明の開発した木獣により撃退され、木鹿王自身も関索の手により討ち死にした。 兀突骨 南蛮の烏戈国の王。水に強く刀も矢も通さない鎧・藤甲を纏った兵を操る。洞窟に住んでおり、独特な料理を孟獲らにふるまう。 藤甲の強さを頼みに蜀軍を圧倒するが、地雷を用いた孔明の計略にかかり藤甲軍もろとも焼死した。 徹里吉 西羌の王。孔明の北伐に際し、雅丹丞相と越吉元帥を差し向ける。作中で名前は呼称されない。 雅丹、越吉 西羌の丞相と元帥。孔明の北伐に際し、曹真の要請で西羌の軍を率いて参戦。鉄車部隊を指揮し蜀軍を圧倒し、さらに越吉は二つの槌を振るって関興を討ち死に寸前まで追い込んだ。しかし孔明の知略によって鉄車部隊の動きを封じこまれ、越吉は関興に討たれてしまう。雅丹も捕えられた後、鉄車と兵士と共に西羌へ返された。
※この「群雄」の解説は、「三国志 (横山光輝の漫画)」の解説の一部です。
「群雄」を含む「三国志 (横山光輝の漫画)」の記事については、「三国志 (横山光輝の漫画)」の概要を参照ください。
「群雄」の例文・使い方・用例・文例
群雄と同じ種類の言葉
- >> 「群雄」を含む用語の索引
- 群雄のページへのリンク