世界遺産委員会とは? わかりやすく解説

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せかいいさん‐いいんかい〔セカイヰサンヰヰンクワイ〕【世界遺産委員会】

読み方:せかいいさんいいんかい

世界遺産リスト作成、登録遺産保護支援などを行うユネスコ組織世界遺産条約締約国193か国の中から、異な地域・文化代表するよう選出され21か国で構成される委員会原則として毎年開催され、登録候補地審査危機遺産の登録・削除世界遺産基金用途決定、登録遺産モニタリング保存技術支援などを行う。任期最長6年条約締約国総会改選される

[補説] 各締約国は、自国推薦物件を当委員会提出し諮問機関調査を受ける。文化遺産ICOMOS(イコモス)(国際記念物遺跡会議)、自然遺産IUCN国際自然保護連合)により現地調査が行われ、「登録」「情報照会」「登録延期」「不登録」の4段階で報告される委員会はそれをもとに審査行い、登録の可否決定する日本は、平成5年1993)から平成11年1999)、平成15年2003)から平成19年2007)、平成23年2011)から平成27年2015)まで委員国務めている。


世界遺産委員会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/01 21:14 UTC 版)

世界遺産委員会(せかいいさんいいんかい)は、世界遺産に関して話し合うための国際連合教育科学文化機関委員会。正式には「顕著な普遍的価値を有する文化遺産および自然遺産の保護のための政府間委員会」という。世界遺産条約締約国のうち、世界遺産条約締約国総会で選出された21か国の委員国で構成されるが、選出に当たっては地域のバランスが配慮される。委員国の任期は6年だが、自発的に4年に短縮することが可能である[1][2]。会議には諮問機関である国際自然保護連合 (IUCN)、国際記念物遺跡会議 (ICOMOS)、文化財の保存及び修復の研究のための国際センター (ICCROM) の代表者や非政府組織なども参加する[2]。 事務局は世界遺産センターが務めている[2]


  1. ^ SARS流行に関連し、当初開催予定の中国から変更。
  2. ^ 2011年バーレーン騒乱等の影響で、当初開催予定のバーレーンから変更。
  3. ^ 2016年トルコクーデター未遂事件の影響で、日程・会場に変更が生じた。
  4. ^ 当初は2020年6月29日から7月9日の予定だったが、新型コロナウイルス感染症の流行のため、延期が決まった。結局、標記の日程で「拡大第44回」として開催されることになった(Extended 44th session of the World Heritage Committeeユネスコ世界遺産センター、2021年4月3日閲覧)。
  5. ^ ロシアが議長国を辞任したため、副議長国のサウジが議長に就任し「拡大第45回」開催国となった。
  6. ^ 現在はモンテネグロの世界遺産である。
  7. ^ ユーゴスラビア解体後は北マケドニア共和国の世界遺産となり、現在はアルバニアとの国境を超える世界遺産になっている。
  8. ^ グアラニーのイエズス会伝道所群は当初の決議と現在の扱いに違いがあるが、それについては当該記事を参照のこと。
  9. ^ 当時の国号はザイール共和国だが、便宜上、この記事ではコンゴ民主共和国で統一する。
  10. ^ 現在はともにクロアチアの世界遺産である。
  1. ^ a b 東京文化財研究所 2017, p. 139
  2. ^ a b c 世界遺産アカデミー (2012) pp.17-18
  3. ^ 新型コロナウイルス感染症の流行のため、2020年は臨時の委員会しか開催されなかった。
  4. ^ a b 40th session of the Committee(ユネスコ世界遺産センター)(2016年10月7日閲覧)
  5. ^ Extended 44th session of the World Heritage Committee 福州とオンラインの併記は、公式サイトの表記に従ったものである。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 新規登録件数は、古田 (2013) p.40のリストに基づいている。
  7. ^ a b c d e f 日本ユネスコ協会連盟 (2007) 『世界遺産年報2007』日経ナショナルジオグラフィック社、p.31
  8. ^ a b c d e f g 古田 (2013) pp.48-49
  9. ^ Justification for inscription on the List of World Heritage in Danger, 1985: Report of the 9th Session of the Committee(2013年12月1日閲覧)
  10. ^ 日本ユネスコ協会連盟 (2007) 『世界遺産年報2007』日経ナショナルジオグラフィック社、p.21
  11. ^ 世界遺産アカデミー (2012) p.348
  12. ^ a b 日本ユネスコ協会連盟 (2007)『世界遺産年報2007』日経ナショナルジオグラフィック社、p.21
  13. ^ a b 「1995年世界遺産リスト登録地 - 第19回世界遺産委員会より」(『ユネスコ世界遺産1995』日本ユネスコ協会連盟、1996年、pp.14-15)
  14. ^ 「1996年第20回世界遺産委員会より」(『ユネスコ世界遺産1996』日本ユネスコ協会連盟、1997年、pp.36-37)
  15. ^ a b 「1997年代21回世界遺産委員会より」(『ユネスコ世界遺産年報1997-1998』日本ユネスコ協会連盟、1998年、pp.40-41)
  16. ^ a b c 「1998年第22回世界遺産委員会会議より」(『ユネスコ世界遺産年報1999』日本ユネスコ協会連盟、1999年、pp.50-51)
  17. ^ a b c 「1999年第23回世界遺産委員会会議より」(日本ユネスコ協会連盟『ユネスコ世界遺産年報2000』平凡社、2000年、pp.50-51)
  18. ^ a b 「第25回世界遺産委員会会議より」(日本ユネスコ協会連盟『ユネスコ世界遺産年報2002』平凡社、2002年、pp.52-53)
  19. ^ a b c 「第26回世界遺産委員会会議より」(日本ユネスコ協会連盟『ユネスコ世界遺産年報2003』平凡社、2002年、pp.50-51)
  20. ^ a b c d 「第27回世界遺産委員会より」(日本ユネスコ協会連盟『ユネスコ世界遺産年報2004』平凡社、2003年、pp.50-51)
  21. ^ a b c d 「第28回世界遺産委員会より」(日本ユネスコ協会連盟『ユネスコ世界遺産年報2005』平凡社、2005年、pp.50-51)
  22. ^ 日本ユネスコ協会連盟『ユネスコ世界遺産年報2005』平凡社、2005年、pp.26, 50。
  23. ^ a b c d 「第30回世界遺産委員会ニュース」(日本ユネスコ協会連盟『世界遺産年報2007』日経ナショナルジオグラフィック社、2007年、pp.50-51)
  24. ^ a b 「第29回世界遺産委員会より」(日本ユネスコ協会連盟『ユネスコ世界遺産年報2006』平凡社、2006年、pp.44-45)
  25. ^ a b 稲葉信子「第31回世界遺産委員会ニュース」(日本ユネスコ協会連盟『ユネスコ世界遺産年報2008』日経ナショナルジオグラフィック社、2008年、pp.37-39)
  26. ^ a b c 稲葉信子「第32回世界遺産委員会ニュース」(日本ユネスコ協会連盟『ユネスコ世界遺産年報2008』日経ナショナルジオグラフィック社、2008年、pp.38-40)
  27. ^ a b 稲葉信子「第33回世界遺産委員会ニュース」(日本ユネスコ協会連盟『ユネスコ世界遺産年報2010』東京書籍、2010年、pp.33-36)
  28. ^ a b c 稲葉信子「第34回世界遺産委員会ニュース」(日本ユネスコ協会連盟『ユネスコ世界遺産年報2011』東京書籍、2011年、pp.38-40)
  29. ^ a b c 稲葉信子「第35回世界遺産委員会ニュース」(日本ユネスコ協会連盟『ユネスコ世界遺産年報2012』東京書籍、2012年、pp.26-28)
  30. ^ a b Twenty six new properties added to World Heritage List at Doha meeting
  31. ^ World Heritage Committee announces 2016 meeting in Istanbul, 24 new sites inscribed in Bonn
  32. ^ Polish city of Kraków to host 2017 World Heritage Committee session
  33. ^ Extended 44th session of the World Heritage Committee(2021年4月3日閲覧)
  34. ^ The World Heritage Committee(ユネスコ世界遺産センター)(2021年6月2日閲覧)
  35. ^ 古田 (2013) pp.17-18


「世界遺産委員会」の続きの解説一覧

世界遺産委員会

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百舌鳥・古市古墳群」の記事における「世界遺産委員会」の解説

2019年7月6日アゼルバイジャンバクーにて開催されていた第43回世界遺産委員会において、百舌鳥・古市古墳群の登録が決定した大阪府下では初の、宮内庁によって治定されている陵(皇室関連施設)としても初の世界遺産登録となる。 委員会審査日程2日目)は英語国名アルファベット順行われ、豪・中・印・インドネシア進んだが、インド推薦したラージャスターン州ジャイプル市街」が登録延期勧告であったものを登録とするために1時間議論要したため、日本審査現地時間12時40分過ぎから始まり午前の部13時までの予定)、まずユネスコ世界遺産センターイコモスから遺産内容の概略現地調査をうけての登録勧告至った経緯報告され議長のAbulfaz Garayev(アゼルバイジャン文化大臣)が21委員国の中からクウェート・チュニジア・ジンバブエ・オーストラリア・アゼルバイジャン・スペインにのみ評価求めた後(他国物件審査では全委員国発言求めている)、満場一致で登録が決定したこの間わずか20分足らずの議事進行であった委員国の内、ジンバブエは「鬱蒼とした森林覆われた墓は神秘的スピリチュアル価値がある」とし、スペインは「墓を大切に感じ自主的に守ってきた地域社会存在素晴らしい」と評した。登録決定をうけ臨席していた山田滝雄ユネスコ日本政府代表部大使吉村洋文大阪府知事議長からコメント求められそれぞれ「この資産次世代引き継いでゆく」(山田)、「保存観光両立尽力する」(吉村)と決意語った

※この「世界遺産委員会」の解説は、「百舌鳥・古市古墳群」の解説の一部です。
「世界遺産委員会」を含む「百舌鳥・古市古墳群」の記事については、「百舌鳥・古市古墳群」の概要を参照ください。

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