世界遺産委員会での状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 09:13 UTC 版)
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の記事における「世界遺産委員会での状況」の解説
2018年6月30日、日本時間の17時30分に始まった世界遺産委員会での登録審査は、ICOMOSから遺産の概要が読み上げられた後、委員国の発言へと移ったが、非キリスト教国も含め「ユニークな遺産である」「ヒューマンヒストリーを表現している」の二言が多く聞かれ、否定的な意見はなく、開始からわずか20分で満場一致で登録が可決された。直前に審査されたイランのファールス地方のサーサーン朝考古景観が登録延期勧告であったものを登録とするために1時間も議論を要したのとは対照的で、今委員会での審査の中で、あるいは近年の日本の推薦物件の審査の中でも迅速な決定であった。最後に議長からコメントを求められた中村法道長崎県知事は「登録は世界へ向けた平和のメッセージであり、遺産保護のため地域活性化に尽力したい」と英語で述べ、山田滝雄ユネスコ日本政府代表部大使も「今までの日本の世界遺産の中で一番ストーリー性が強い資産である」と述べた。 なお直近に登録された富士山-信仰の対象と芸術の源泉、明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群などの審査の際に見られた目立ったロビー活動は行われなかった。
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