世界遺産推薦への動向
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「北海道・北東北の縄文遺跡群」の記事における「世界遺産推薦への動向」の解説
2002年8月に4道県でつくる知事サミットにおいて「北の縄文文化回廊づくり構想」が提唱され、2006年に文化庁が文化遺産候補地を公募した際に青森県が「青森県の縄文遺跡群」を、秋田県が「ストーンサークル」をそれぞれ単独推挙し、2009年に2候補を統合して北海道と岩手県の遺跡も加え「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」として暫定リストに掲載された。約1万年にわたり発展し、大規模集落や祭祀道具に特異性がある「地域文化圏」であり、同時代の他文化圏にも影響を与えた、縄文時代を代表する遺産群であることを推薦理由としている。 早期の世界遺産登録を目指しているが2017年までに5年連続で推薦が見送られ、2018年7月19日に文化審議会により2020年審議の正式候補に選定されたが、2020年からは文化遺産・自然遺産を問わず審議対象は一国一件に限られるようになり、自然遺産候補として「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」も2020年の推薦を目指していたことから、政府は自然遺産の候補案件が優先的に審査対象にされることを踏まえ、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」を先に推薦することにした。このため、北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群は2021年の推薦に回された。2019年7月30日、文化審議会が2021年審議の正式候補に再選定した。2019年12月19日、世界遺産条約関係省庁連絡会議が招集され、次いで20日に閣議了解により正式に推薦することが決定。2020年2月1日までに推薦書を世界遺産センターへ提出することになるが、2020年から全体審議数の上限が35件となり登録数の少ない国が優先されるため推薦物件が多い場合には日本からの推薦が受理されない可能性もあったが、2020年1月16日に推薦書をユネスコに提出して受理された。 ユネスコ諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)の審査をうける際、北東北という地域区分が分りにくいのではないかということで、2019年11月28日に専門家会議が開催され、「縄文―北日本の先史遺跡群」・「日本列島北部の縄文遺跡群」など複数案が提示され、ユネスコに届け出た暫定リストでの英語名称では地域名を「Hokkaido and Northern Tohoku」と表記してきたものを、日本の地名の知識がない海外の人にも遺跡群の場所のイメージを分かりやすく伝えるため「Northern Japan(北日本)」とし、日本語の名称は既に定着しているとして当面は変更しないこととした。 9月4~15日、イコモスによる現地調査が行われた。調査員はオーストラリア・イコモス(英語版)から派遣されたが、性別や経歴(専門分野)は非公開。2021年2月に出されたイコモスの中間報告では、推薦取り下げ勧告や構成資産の変更といった厳しい指摘はないことが明らかになった。 5月26日、イコモスから登録勧告が出され、7月27日に開催された第44回世界遺産委員会で登録が決定した。
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世界遺産推薦への動向
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「百舌鳥・古市古墳群」の記事における「世界遺産推薦への動向」の解説
百舌鳥・古市古墳群は2007年の文化庁による世界遺産候補地公募に「百舌鳥・古市古墳群 -仁徳陵古墳をはじめとする巨大古墳群-」として応募し、2008年の文化庁世界文化遺産特別委員会(現文化審議会世界文化遺産部会)によって暫定リストに掲載する物件に選ばれ、2010年11月に世界遺産センターに受理され正式に暫定リストに掲載された。 2013年から毎年世界遺産への推薦を目指し推薦書素案を文化庁へ提案してきたが国内選考から漏れ続け、2017年7月に2019年登録審査候補として正式に推薦することが決定した。なお、2019年登録審査候補を決める文化審議会では推薦候補なしの意見も出たが、最終的に百舌鳥・古市古墳群が選出された。 詳細は「百舌鳥古墳群#世界遺産推薦への動向」を参照
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