ハンピ_(インド)とは? わかりやすく解説

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ハンピ (インド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 02:58 UTC 版)

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ハンピの建造物群
インド
ヴィルパークシャ寺院
英名 Group of Monuments at Hampi
仏名 Ensemble monumental de Hampi
登録区分 文化遺産
登録基準 (1), (3), (4)
登録年 1986年
備考 危機遺産(1999年-2006年)
公式サイト 世界遺産センター(英語)
使用方法表示

ハンピ(Hampi, カンナダ語:ಹಂಪೆ)はインド南部カルナータカ州の村で、かつてのヴィジャヤナガル王国の首都であった。古名はヴィジャヤナガル(Vijayanagara、「勝利の都」)。現在は遺跡北側を流れる川の旧名で呼ばれる。

ハンピの都市遺跡

水道橋
ロータスマハル
階段井戸
戦象舎

ハンピに残存する都市の遺構は、1986年ハンピの建造物群(Group of Monuments at Hampi)の名称で国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産文化遺産に登録された。

ハンピは、14世紀から17世紀中頃に実在したヴィジャヤナガル王国の王都であった。ヴィジャヤナガル朝は、カルナータカ州南部およびアーンドラ・プラデーシュ州南部に至る南インドを支配したヒンドゥー王朝。数多くの宮殿ヒンドゥー教寺院が造営されたが、1565年ターリコータの戦いムスリム5王国の連合軍に負け、その略奪を受け廃墟と化した。その後、ティルマラ・デーヴァ・ラーヤがヴィジャヤナガルから南方のペヌコンダへと遷都した。

現在は40ほどの遺跡が残っており、さまざまな水道橋、神祠や望楼柱廊浴場要塞なども散在している。

ハンピ北東端に所在するヴィッタラ寺院英語版16世紀にクリシュナ・デーヴァ・ラーヤ王がオリッサに勝利したことを記念に建立した寺院で、ヴィジャヤナガル様式の最高傑作。

最大規模をほこり、56本の石柱があり、広い列柱ホールの礼拝堂(マンタバ英語版)をそなえている。

トゥンガバドラー川沿いにあるヴィルーパークシャ寺院英語版シヴァ神に献じられたもので、規模が大きく、南インドに特徴的な寺院建築を伝える現役の寺院である。

ヘマクータの丘にあるヘマクータ寺院群は10世紀頃から建てられたものでる。

1999年以降、遺跡保存に緊急性および特段の配慮を必要とするため、ユネスコの「危機にさらされている世界遺産」(危機遺産)リストに登録されていたが、2006年に除外された。

ハンピの建造物群

マタンガの丘からの一望するハンピの景観

登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
  • (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。

関連項目

参考文献

外部リンク

座標: 北緯15度20分06秒 東経76度27分43秒 / 北緯15.335度 東経76.462度 / 15.335; 76.462




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