バム地震とは? わかりやすく解説

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バム地震

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/16 14:21 UTC 版)

バム地震
震源の位置(USGS)
本震
発生日 2003年12月26日[1]
発生時刻 5:28(現地時間)
震源の深さ 10[2] km
規模    Mw6.6
被害
死傷者数 死者26,271人[3]、けが人30,000人[2]
プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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バム地震(バムじしん、2003 Bam earthquake)は、2003年12月26日午前5時28分、イラン南東部のケルマーン州バムで起きたマグニチュード(Mw)6.6の直下型地震[4][5][6]

概要

アドベ建築や無補強レンガ組石造でできた住宅の多くが倒壊し[7]、旧市街の80%以上の建物が倒壊し[8]、死者26,271人から43,200人[8]世界遺産に登録されたアルゲ・バムはほぼ全壊したが[6][7]、RC構造物は比較的被害も小さいものとなった[7]2004年7月にユネスコは同遺産を『バムとその文化的景観』として世界遺産に登録、同時に「危機にさらされている世界遺産」リストにも登録した[4]。2013年6月に遺跡の修復・保全活動が評価され危機遺産リストから除外された。

地震への反応

12月29日モハンマド・ハータミー大統領らが現地入りし緊急閣議を開いた。またイランの最高指導者であるアリー・ハーメネイーが現地入りし市民に演説、翌年1月1日にはハーシェミー・ラフサンジャーニー公益会議議長も現地で行われた犠牲者追悼式典に出席した[6]

日本からは国際緊急援助隊として医師、看護師、医療スタッフなど23名が12月28日から30日にかけて到着し1月7日までに1,051名の患者を診察し1月11日に帰国した[6]。また自衛隊機、商用機により緊急援助物資を輸送した[6]

脚注

  1. ^ “イラン南東部地震から10年、バム遺跡の復元は今”. AFPBB News. (2014年1月2日). https://www.afpbb.com/articles/-/3005901?cx_amp=all&act=all 2020年7月11日閲覧。 
  2. ^ a b Magnitude 6.6 - SOUTHEASTERN IRAN”. United States Geological Survey. United States Department of the Interior (2006年10月12日). 2008年8月13日閲覧。
  3. ^ “Iran lowers Bam earthquake toll”. BBC News (British Broadcasting Corporation). (2004年3月29日). http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/3579173.stm 2008年10月15日閲覧。 
  4. ^ a b イラン・バムの城塞 危機に瀕する遺産 復興への記憶”. 国立情報学研究所 (2008年12月26日). 2011年4月16日閲覧。
  5. ^ イラン南東部地震災害・緊急現地レポート”. 防災システム研究所. 2011年4月16日閲覧。
  6. ^ a b c d e イラン南東部(バム)地震の概要”. 外務省 (2004年4月2日). 2011年4月16日閲覧。
  7. ^ a b c 2003年12月26日イラン・バム地震被害調査報告” (PDF). 土木学会 (2004年4月1日). 2011年4月16日閲覧。
  8. ^ a b 久田嘉章 (2003年12月26日). “2003 年12 月26 日イラン・バム地震被害調査報告” (PDF). 日本建築学会. 2011年4月16日閲覧。

関連項目

外部リンク




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