マクチとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > マクチの意味・解説 

ま‐ぐち【間口】

読み方:まぐち

土地家屋などの正面の幅。表口。「—二間(にけん)の店」⇔奥行き

研究・事業などの領域。「商売の—を広げる」「—の広い学者


ボラ

学名Mugil cephalus 英名:Black mullet
地方名シゴイヂゴイ、マクチ 
脊椎動物門硬骨魚綱ボラ目ボラ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ
生態写真はこちら

特徴
成長年齢により呼び名が変わる出世魚1つである。海から川に入る3cm以下の幼魚ハク、川や池で生活する3〜18cmのものをオボコ生後1年過ぎた18〜30cm以上の成魚イナ、2〜4年の30cm以上の成魚をボラ、5年上の老成トドという。「トドのつまり」という言葉ここから生まれた。底の中の有機物藻類食べるため歯は退化している。胃壁厚くなり、これがへそといわれ、珍味にされる。また、からすみはボラの卵巣塩漬けして乾燥したものである。

分布:北海道以南日本各地全世界のほとんどの温・熱帯域 大きさ:55cm
漁法:刺し網定置網 食べ方:洗いからすみ

間口

読み方:マクチ(makuchi)

所在 埼玉県北埼玉郡大利根町

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

ボラ

(マクチ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/20 20:55 UTC 版)

ボラ

上:ボラの図(Fishbaseによる)
下:いおワールドかごしま水族館飼育展示個体
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: ボラ目 Mugiliformes
: ボラ科 Mugilidae
: ボラ属 Mugil
: ボラ M. cephalus
学名
Mugil cephalus
Linnaeus, 1758
和名
ボラ
英名
Flathead mullet
Gray mullet

ボラ(鰡、鯔、鮱、学名Mugil cephalus)は、ボラ目・ボラ科に分類される魚の一種。ほぼ全世界の熱帯温帯に広く分布する大型魚で、辺では身近な魚の一つである。食用に漁獲されている。

特徴

全長1m近くに達するが、沿岸でよく見られるのは数cmから50cmくらいまでである。体は前後に細長く、断面は前半部で背中側が平たい逆三角形、後半部では紡錘形である。背びれは2基で、前の第一背びれには棘条が発達する。尾びれは中央が湾入する。上下各ひれは体に対して小さく、遊泳力が高い。体色は背中側が青灰色-緑褐色、体側から腹側は銀白色で、体側には不明瞭な細い縦しまが数本入る。ボラ科魚類には側線が無い。

鼻先は平たく、口はそれほど大きくない。唇は細くて柔らかくも小さいが、上顎がバクの鼻のように伸縮する。とその周辺は脂瞼(しけん)と呼ばれるコンタクトレンズ状の器官で覆われる。ボラ科の近縁種で、同じく大型魚となるメナダとの区別点の一つはこの脂瞼の有無である。

生態

全世界の熱帯・温帯の海に広く分布し、日本では北海道以南で広く見られる。

群れ 名古屋市黒川

河口や内湾の汽水域に多く生息する。基本的には海水魚であるが、幼魚のうちはしばしば大群を成して淡水域に遡上する。この群れは時に川を埋め尽くすほどになり、水中の酸欠をもたらす場合もある[1][2]。水の汚染にも強く、都市部の港湾や川にも多く生息する。体長が同じくらいの個体同士で大小の群れを作り、水面近くを泳ぎ回る。釣りの際の撒き餌に群がるなど人間の近くにもやって来るが、泳ぎは敏捷で、手やタモ網で捕えるのは困難である。海面上にジャンプし、時に体長の2-3倍ほどの高さまで跳びあがる。跳びあがる理由は周囲の物の動きや音に驚いたり、水中の酸素欠乏やジャンプの衝撃で寄生虫を落とすためなど諸説あるが、まだ解明には至っていない[3]。その際、人に衝突することも見られ、成魚の場合には時に釣り人やサーファーなどを負傷させたり、他にも競艇場ボートを操縦中の競艇選手を直撃し失神させた事例がある[3]

食性は雑食性で、水底に積もったデトリタスや付着藻類を主な餌とする。水底で摂食する際は細かい歯の生えた上顎をのように、平らな下顎をちりとりのように使い、餌を砂泥ごと口の中にかき集める。石や岩の表面で藻類などを削り取って摂食すると、藻類が削られた跡がアユの食み跡のように残る。ただしアユの食み跡は口の左右どちらか片方を使うためヤナギの葉のような形であるが、ボラ類の食み跡は伸ばした上顎全体を使うので、数学記号のような左右対称の形をしている。これは水族館などでも水槽のガラス面掃除の直前などに観察できることがある。餌を砂泥ごと食べる食性に適応して、ボラのの幽門部は丈夫な筋肉層が発達し、砂泥まじりの餌をうまく消化する。

天敵は人間の他にもイルカダツスズキ、大型アジ類などの肉食魚、サギ類やカワセミアジサシミサゴトビなどの魚食性の水鳥がいる。

10月-1月の産卵期には外洋へ出て南方へ回遊するが、外洋での回遊の詳細や産卵域、産卵の詳細など未解明の点も多い。は直径1mmほどの分離浮性卵で、他の魚に比べて脂肪分が多く、海中に浮遊しながら発生する。卵は数日のうちに孵化し、稚魚は沿岸域にやってくる。

別名

イセゴイ(関西地方)、ナタネボラ(愛媛県)、マボラ(広島県)、ツクラ(鰢)(沖縄県)、クチメ、メジロ、エブナ、ハク、マクチ、クロメ、シロメなど

日本では高度経済成長以降、沿岸水域の汚染が進み、それに伴って「ボラの身は臭い」と嫌われるようにもなったが、それ以前は沿岸でまとまって漁獲される味のよい食用魚として広く親しまれ、高級魚として扱った地域も少なくなかった。そのため各地に様々な方言呼称がある。

出世魚

ブリクロダイ、スズキなどと同様に、大きくなるにつれて呼び名が変わる出世魚にもなっている。

  • 関東 - オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
  • 関西 - ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
  • 高知 - イキナゴ→コボラ→イナ→ボラ→オオボラ
  • 東北 - コツブラ→ツボ→ミョウゲチ→ボラ

「トド」は、「これ以上大きくならない」ことから「結局」「行きつくところ」などを意味する「とどのつまり」の語源となった。

「イナ」は若い衆の月代の青々とした剃り跡をイナの青灰色でざらついた背中に見たてたことから、「いなせ」の語源とも言われる。「若い衆が粋さを見せるために跳ね上げたの形をイナの背びれの形にたとえた」との説もある。

「オボコ」は子供などの幼い様子や、可愛いことを表す「おぼこい」の語源となっており、「未通女」と書いてオボコと読んで処女を意味していた。

イナ(鯔)は、ボラ(鯔)の幼魚 18~30cmのもの。「名吉(みょうきち・みょうぎち・なよし)」などとも。 オオボラ(鮱)は、ボラ(鯔・鰡)の成長しきったものを指す。

利用

からすみの天日干し(台湾)
調理前のボラのへそ

刺し網定置網など、各種の沿岸漁法でほぼ年中漁獲される。石川県七尾湾沿岸の「ボラ待ちやぐら」など、地域独特の漁法もある。釣りでも漁獲される。

その食性から汚染した水域で採れるものは臭みが強いが、臭みは血によるものが多いため、伊勢志摩地方では釣り上げてすぐに首を折り、海水に浸して完全に血を抜き臭みの大部分を消した上で食用とする。水質の良い水域のものや外洋の回遊個体は臭みが少なく、特にに脂瞼の回りに脂肪が付き白濁した状態になる「寒ボラ」は美味とされる。身は歯ごたえのある白身で、血合肉が鮮やかな色をしている。刺身洗い味噌汁唐揚げなど様々な料理で食べられる。臭みを消すには酢味噌柚子胡椒が用いられる。

身だけではなく、厚い筋肉が発達した幽門も「ボラのへそ」「そろばん玉」などと呼ばれ、ニワトリ砂嚢(砂肝、スナズリ)を柔らかくしたような歯ごたえで珍重される。よく水洗いした上で塩焼きや味噌汁などで食べられる。1匹から1つしか取れないが、これだけで流通することもある。

メスの卵巣を塩漬けし乾燥させたものがカラスミで、冬季の回遊ルートにあたる西日本各地や台湾地中海沿岸など世界各地で作られている。ギリシア料理ではボラの卵をタラモサラタに用いる。よって卵巣を利用する地域では特に大きなメスが珍重される。

故事

日本書紀の別伝に彦火火出見尊(山幸彦)のを口に入れていたのはこの魚(イナ)で、それで海神がこの魚に餌を食うことと天孫のご膳に加わることを禁じた、とある。

脚注

関連項目


マクチ(ボラ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 06:05 UTC 版)

浄ノ池特有魚類生息地」の記事における「マクチ(ボラ)」の解説

報告書での学名 Mugil oeur 報告書での名称 まくち(眞口) ウィキメディア・コモンズには、ボラ関連するカテゴリあります。 マクチことボラ (英: Flathead grey mullet)はボラ目ボラ科ボラ属属すであり、学名Mugil cephalus cephalus (Linnaeus, 1758)、標準和名ボラである。今日で言う まくち とは一般的にはボラ別称として使用される別名のひとつであるが、黒田通常のボラとは区別し次のように報告書記載している。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}「…普通のぼら(いな)と同等なるも背面全部及び各眞黒色を呈す(但し腹鰭には黒色少なし)體の側面白色の地に淡黒色帯び黒斑有し多数縦線構成す…(中略)…今回余の調査にては「淨の池」及び千葉氏大池方に産せず同氏小池二十坪位)にのみ約二十尾を産する目撃せり普通の淡色のぼらと共に遊泳する見たるが黒色なるを以て直ち見分くることを得且つ活動なるを確かめ得たりこは性質異にするものの如し…」 — 「静岡県伊東町淨の池」ノ魚類ニ関スルモノ」黒田長礼 黒田報告書このように述べ、同池や浄の池生息する普通のボラとは体色性質異なることを指摘している。しかし、この まくち が普通のボラとは別種のものであったのか、その後の調査等の資料渉猟し文献中になく不明である。報告書添付された まくち の外見下記画像参照)は普通のボラとよく似ており、また、1936年昭和11年)に発行された『淨の池絵葉書解説書では 大体普通のボラと同様である、旨の解説がされている。

※この「マクチ(ボラ)」の解説は、「浄ノ池特有魚類生息地」の解説の一部です。
「マクチ(ボラ)」を含む「浄ノ池特有魚類生息地」の記事については、「浄ノ池特有魚類生息地」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「マクチ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マクチ」の関連用語

マクチのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マクチのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
長崎県水産部長崎県水産部
Copyright © Nagasaki Pref. Japan.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのボラ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの浄ノ池特有魚類生息地 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS