サポートチーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 02:12 UTC 版)
「B.A.B.E.L.」の記事における「サポートチーム」の解説
中学生編より、ザ・チルドレンの補佐を公私共に強化するために作られた、複数の特務エスパーで構成されるチーム。現在は4名。指揮官は皆本。なお、実質上のバベルのボスである蕾見不二子がチームに名を連ねたため、指揮官である皆本は現場でバベルの全権を行使することが可能になった。 蕾見不二子 「#蕾見不二子」を参照 賢木 修二(さかき しゅうじ) 声 - 谷山紀章 6月28日生まれ。星座は蟹座。血液型はA型。身長185cm、体重72kg。 バベルの医療研究課の医師で、ザ・チルドレンの担当医。初登場時22歳、中学編開始時24歳。現在26歳。中学生編からはオールバックにしていた前髪を下ろすようになった。 コードネームは「ザ・イクスプロレイター(診察者)」。サポートチームへの参加に伴い、特務課のエスパーとしての肩書きも付与された。 名前の由来は賢木から[要出典]。能力 超度6の接触感応能力者(サイコメトラー)。他に、合成能力としてサイコキネシスの変形発動により、生体内の生命活動をある程度制御する生体コントロールも持つ。こちらは最初不完全で不安定とされていたが、中学生編では使いこなしており、相手の条件次第では骨折すら即座に完治させる。 役割 普段は本部詰めで、チルドレンの体調管理の他に、バベル職員やエスパー関与事件関係者などの検査診察、治療を主な仕事としているが、現場ではスパイ発見のための捜査に加わったりと、その能力を生かした任務もこなす。読み取る能力は紫穂に劣るものの道具の扱いに長け、飛行機や船も乗りこなすことができ、拳銃ではるか遠くの敵を狙撃するなど常人離れした能力を発揮する。棒術、格闘術の達人。中でもサイコメトリー用にチューニングされた仕込み棒を駆使し、相手の動きを先読みしての攻撃を得意としているが、超能力に頼らずとも戦えるため、小型ECMで自分もろとも相手の力を無効化する戦法も用いる。 超能力も併用した医師としての腕は確かで、揺れる船上で紫穂を助手にして世界記録を遥かに上回る速さで動脈瘤破裂の手術を成功させた程。ただ精神的治療は出来ないため、ヒュプノや記憶強盗といった皆本の危機に打つ手がないことも多く、それを評して兵部達パンドラ勢からはカニ頭、ヤブ医者などと揶揄されている。 性格 紫穂曰く「女ったらしで有名なESPドクター」、皆本曰く「下半身の管理がいい加減」と呆れられるほどの女好き。合コンが大好きで彼女の股掛けは当たり前、ブッキングがバレて修羅場になるのが定番。しかし、それは医者としてもエスパーとしても能力をフルに使えることが少ない欲求不満のはけ口でしかないことをパンドラの紅葉に看破された。明るく派手で遊び好きの軽薄な男だが、とても仲間思いで正義感の強い一面も持っており、医療に関しては気に入らない相手であっても手は抜かない。また敵に対しては腹黒く、激しい気性も覗かせる。 チルドレンに対しては、基本的にはエスパーの先輩として温かく見守っているが、同じサイコメトラーである紫穂に対しては大人げ無く張り合ったりする。が、それはエスパーゆえに少年時代から孤立していた自分とは違い、チームメイトや皆本という守ってくれる存在に恵まれている紫穂が羨ましいことが一因だとしている。また同族嫌悪的に「サイコメトラーほどタチの悪い腹黒、性悪はいない」と自分自身の性格の悪さや暗黒面をおのおの自覚し、互いに自身の能力を嫌悪している面も一因である。ただいざとなると無駄な言葉もいらないため互いに信頼し合ってもいて、賢木が皆本を信頼するのも紫穂が皆本に好意を持つのも、「二人の能力を知りながら皆本が忌避せず接触を許している」ことにあるなど似たもの同士な面も多い。薫とは女好き・明るい性格という共通点から気が合い、仲がいい様子。 ティム、バレット、明に対しては思春期を正常に乗り切るためには欠かせない「悪さや遊びをほどほどに教える大人」として度々悪事に巻き込んだり、恋愛問題に介入したりしている。ただ、三人からは「露天風呂に入る際に一人だけ水着着用だった」、「ナンパのダシにされた」などの仕打ちにより恨まれてもいる。渾身の説得がアニメ映画に負けるなど徒労に終わることもある。 辛い食べ物が苦手。リミッターは色々な種類を持っており、アクセサリー感覚で付け替えている。 愛車(バイク)はスズキ・カタナ。趣味は釣り。料理は得意不得意が激しい模様。薫の姉であり、グラビアアイドルである明石好美のファンでもある。 過去 バベルの小学校全国一斉ESP検査で能力者であることが判明した後も、長く普通人の中で過ごすが、その境遇は孤独だった模様。12歳時に弱って隠れていた兵部を偶然見つけ、バベルに通報して不二子を呼んだことが、兵部逮捕に繋がった(20巻の「さぷりめんと」より)。 東都大学病院外科医局にインターンとして勤務したが、権威主義に嫌気がさしたのと、片っ端から女性看護師に手を付けたことで、3か月で居づらくなってコメリカの大学に留学。そこでも陰口を叩かれ荒れていた彼を変えたのが、サイコメトラーに対しても全く物怖じせず、偏見も持たない皆本との出会いであった。 以降賢木と皆本は親友となり、帰国後は皆本と同時に静岡にあるバベルの研究施設に入局。皆本が本部特務課に転属した後に彼も本部勤務となる。チルドレンの3人とは皆本が出会う前から医師として面識があった。 シャドウ・オブ・ザ・チルドレン 元「黒い幽霊」のメンバーだった少年、バレットとティム・トイで構成した、ザ・チルドレンをサポートするために結成されたチーム。略して「影チル」。 チルドレンの護衛や任務による影響のフォローを主な任務とする。特務制服はミリタリー色の濃いものである。 二人はかつてチルドレンによって同時期に救出されたが、その際に記憶を失っており正確な年齢は未だ不明である。自滅プログラムは洗脳解放時に同時に解除。救出後はバベルに引き取られ、中学生編にいたるまでのリハビリを経て、記憶は失ったままだが能力は八割方回復した。リハビリ中に二人とも劇中アニメ「魔法メイド少女・ぜったい!チルチル」にハマり、お互いそれと知らずにネット上で意気投合したのが縁で、現実でも仲良く行動するようになった。良いコンビだが、この劇中アニメをきっかけに重度のオタクと化しており、アニメ雑誌を愛読したり秋葉原に足繁く通うようになってしまった。二人のダメっぷりは恒例のネタとなっており、パンドラのパティ共々さぷりめんとでの出番は多い。チルドレン宅の隣に住んでいるが、皆本が自室を影チル側に移した際に中の壁を薫が壊してドアを取り付けたため、実質6人での同居状態にある。バレット・シルバー 声 - 近藤隆、千葉紗子(幼少期) トレードマークはバンダナ。刺客だった際には額にバーコードが刻まれていたがレーザー処置で消されている。学校に通うようになってもバンダナ着用を申請したのはそれが理由で無く、カガリ、東野とキャラが被るのを避けたいという思惑による。 生真面目な性格で軍事オタクでもあり、影チルで行動するようになってからは「サー」「〜であります」調の軍人のような言葉遣いで話している。チルドレンの事はおぼろげに覚えており、理想の女神像(朧談)など無自覚ながら彼女たちを憧れの存在としてみていて、神聖不可侵と考えて邪な考えは持たないようにしていた。二次元オタクゆえにリアルな女性に興味や関心も乏しかったが、美少女三人と一つ屋根の下で暮らす生活と賢木からの感化により、皆本に対してさえ「羨ましい」「リア充め」という本音を台詞に混ぜるようになる。葵に対しては異性的な好意を覗かせるようにもなっている。 合成能力者でキーは「鉛」。主能力は鉛に対してのサイコキノであり、鉛を介してであれば薫のシールドを僅かずつながら侵食してみせるほどの力を持つ。また、鉛を通しての透視もできる。鉛以外でも数キロ程度の物体ならサイコキネシスで動かすことができる。これらを活かす為か黒い幽霊時には既に銃の扱いに精通しており、また銃を封じられる状況下でも鉛をコントロールして狙撃が可能。操られていたとはいえ戦闘能力は非常に高く、確実に暗殺を成功させており、グリシャムや兵部に重傷を負わせた。過去に母親を強盗から守る為に超能力を使った結果、村人からの迫害を受け精神が歪んでいた所を黒い幽霊に利用されていた。 影チル任務では光学迷彩装置付の服を使い、不審者の監視・撃退を行っている。戦闘時は狙撃・操縦要員。 影チル就任後、兵部に完全敗退した際にすっかり自信を喪失してアキバのネカフェで難民化してしまった。その際に自身の能力が人殺しくらいにしか使えない(実際、鉛のコントロールでは応用範囲は限りなく狭い)ことを嘆いている。不二子は中二病を指摘した。賢木の説得も通じなかったが、ティムからチルチル劇場版の場面を指摘されて改心し、仲間を守るための強さを切実に欲するようになる。 ハンドルネームは「チルチルは俺の嫁」。 ギリアム襲撃時にティムから「かつて黒い幽霊の仲間だった」ことを告げられ洗脳されていた頃の記憶がフラッシュバックするも、葵の呼びかけにより動揺を抑え自分を取り戻す。ティムにも自分を取り戻させるため、富士山頂で葵と共闘してティムを再洗脳の窮地から救った。 フェザーの語った未来では葵を戦闘機で護衛していた際に撃墜されて戦死した。ただ、「せっかく仲間に戻れたのに」という台詞から、フェザーの知る未来ではギリアム襲撃が成功し、バレットが一時的に黒い幽霊に戻ったととれ、結果的に先に兵部に完敗していたバレット自身が自分の力の無さを反省し、未来を自分の力で改変することに繋がったとも受け取れる。 世間知らず故に危うくヲタ道に入り込みかけた悠理を救っている。 ティム・トイ 声 - 皆川純子 性格は年相応でチルドレン等に対する言葉遣いも普通。催眠治療と平行して老人の世話をしていた頃の癖で、時々困っている人の手伝いをすることがあるらしい。バレット以上に照れ屋でウブ。洗脳前の過去については不明。 合成能力者でキーは「オモチャ」。幻覚・テレパスと念動力を同時に使い、車や戦闘機を変形ロボのように見せたり、相手の体をオモチャに変える幻覚を見せる。 影チルではチルドレンそっくりの人形3体を直接操作(元々九具津が担当する予定だった任務)。その見た目、動きは一見本物と区別が付かないほど精巧であるが、胸などは簡略化されている(発動キーの関係により「大人のオモチャ」的リアル描写な人形の操作は不可能なため)。また、ティムの女性知識の出所がアニメで偏っており言動が現実と異なっていたり(結果的にソレがクラス男子の間での薫の人気を上げたことも)、羞恥心から女子の着替えを直視出来なかったり、創作ダンスをハレ晴レユカイにしてパンドラ女子の顰蹙を買うなど問題も多い(発表時は無難なダンスにされたためティムは舌打ちしている)。またティムによる幻覚がない(もしくは見破れる)状態だと、影チル人形の頭には丸いネジが見えるので区別がつくようになっている。工作も得意で、影チル人形の調整も彼の仕事。ただ改造のポイントは少々ズレている。オモチャという制限はあるものの、デコイを使ったオトリなど応用範囲は広い。また影チル人形は武器を内蔵しているほか、合体機能まであり、いざというときの戦闘にも役立つ。皆本が協力要請を想定し、澪、カガリ、カズラ、パティの影武者人形も作られているが7体同時運用は流石に無理らしい。 研究熱心で前任者の九具津にも興味を持つ。最初は明らかに不審だった人形の挙動や言動も急速に改善された。ただ、萌えに反応すると影チル全員が薫化してしまう欠点もある。ティム、バレットが尊敬する天才造形師「Mr.9」の正体がティムの前任者だった九具津と判明した際は感激している。二人が居たおかげで九具津がレアメタルポリマーを素直に供出した面もある。 バレット同様にチルドレンには絶対服従で逆らえない。このため露天風呂入浴時に抜け駆け目的の紫穂に逆らえず、影チル人形の紫穂を隣に置いていたことがバレた際には男子勢からも「キモッ」などと責められる可哀想な羽目に陥った。 ハンドルネームは「チルチルかわいいよチルチル」。 後にブラックファントムに再洗脳されたために暴走を起こすが、自身心中で抵抗した上で葵とバレットの尽力により救助される。その際暴走していた時の記憶は抜け落ちた。
※この「サポートチーム」の解説は、「B.A.B.E.L.」の解説の一部です。
「サポートチーム」を含む「B.A.B.E.L.」の記事については、「B.A.B.E.L.」の概要を参照ください。
- サポートチームのページへのリンク