ふく【伏】
読み方:ふく
[常用漢字] [音]フク(漢) ブク(呉) [訓]ふせる ふす
〈フク〉
2 隠れて表面に現れない。ひそむ。「伏在・伏線・伏兵・伏流・伏魔殿/雌伏・潜伏・埋伏」
3 つき従う。服従させる。「圧伏・畏伏(いふく)・帰伏・屈伏・降伏・承伏・信伏・説伏」
〈ブク〉仏法の力で人を服従させる。「降伏(ごうぶく)・折伏(しゃくぶく)・調伏」
[名のり]ふし・やす
ふく【副】
ふく【副】
ふ・く【吹く/噴く】
読み方:ふく
[動カ五(四)]
1
㋐(吹く)空気が流れ動く。風が起こる。風が通ってゆく。「そよ風が—・く」
㋑内部から水や蒸気などが勢いよくとび出す。ふき出す。「血が—・く」「鍋(なべ)が—・く」
㋒今まで見えなかったものが外や表面に現れ出る。「新芽が—・く」「粉が—・いた干し柿」
2
㋐(吹く)口をすぼめて、強く息を出す。また、そのようにして物に当てる。「風車(かざぐるま)を—・いて回す」
㋑細い口から勢いよく出す。ほとばしり出す。「銃が火を—・く」「エンジンが白煙を—・く」
㋓(吹く)出す息で音をたてる。「口笛を—・く」
㋔今まで見えなかったものを外や表面に現し出す。「柳が芽を—・く」「緑青を—・いた銅像」
㋖(吹く)鉱石を溶かして金属を分離させる。精錬する。「銅を—・く」
㋗(吹く)鋳造する。「鐘を—・く」
3 息をする。〈名義抄〉
[補説] (1) 風が吹きわたるときの音、または口をすぼめて息を出すときの音がもとになってできた語という。(2) 1㋒と2㋔とは、結果は同じ状態を意味するが、2㋔は内部からの力や勢いがそのような状態にするという観点に基づくもの。(3) 2㋕は「また、調子に乗ってふいている」のように自動詞的にも用いる。
[可能] ふける
[下接句] 明日(あした)は明日の風が吹く・羹(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹く・勝手な熱を吹く・粉(こ)を吹く・熱を吹く・火を吹く・一泡(ひとあわ)吹かせる・法螺(ほら)を吹く・喇叭(らっぱ)を吹く
ふく【幅】
ふく【幅】
ふく【復】
読み方:ふく
[音]フク(漢) [訓]かえる かえす また
2 もとの状態にもどる。もどす。「復活・復帰・復旧・復元/回復・克復・修復・整復・本復・来復」
ふ・く【拭く】
読み方:ふく
[動カ五(四)]紙や布などで物の表面をこすり、汚れや水分などを取り去ってきれいにする。ぬぐう。「ハンカチで涙を—・く」「ぞうきんで廊下を—・く」
[可能] ふける
[用法] ふく・ぬぐう——「汗をふく(ぬぐう)」「涙をふく(ぬぐう)」では、両語とも使える。◇どちらも汚れ・水気などを取り去るために布や紙などを表面に当てて動かすことだが、「窓をふく」「食器をふく」のように、隅々までこすって全体をきれいにする意では「ぬぐう」は使いづらい。◇「ぬぐう」は部分的な汚れ・水気を取り去るという意が強い。「ハンカチで口もとをぬぐう」「ガラスの汚れをぬぐう」◇右の特徴から「ぬぐう」は、汚点やよくない印象などマイナス面を取り去る意にも用いられる。「劣等感をぬぐい去る」「疑念をぬぐいきれない」
ふ・く【▽振く】
ふ・く【更く/▽深く】
ふく【服】
読み方:ふく
〈フク〉
1 身につけるもの。着物。「服装/衣服・元服・私服・制服・粗服・被服・平服・法服・喪服・洋服・礼服・和服」
2 身につける。体や心に受け入れる。「服毒・服用・服膺(ふくよう)/着服・頓服(とんぷく)・内服」
3 つき従う。「服従/畏服(いふく)・感服・帰服・屈服・敬服・降服・克服・承服・心服・征服・叛服(はんぷく)・不服」
ふく【服】
ふぐ【河=豚/×鰒】
読み方:ふぐ
《「ふく」とも》フグ目フグ科の魚の総称。海産のものが多い。体はふつう太っていて腹びれがなく、体表にとげ状のうろこをもつものや、うろこのないものがある。口は小さく、歯は癒合してくちばし状を呈し、よく水を飲んで体を膨らませる。多くは内臓に毒をもつ。肉は淡白で美味。トラフグ・マフグ・キタマクラなど、日本近海に約40種が知られる。フグ目にはハコフグ科・ハリセンボン科なども含まれる。ふくべ。かとん。《季 冬》「—の面世上の人を白眼(にら)む哉/蕪村」
ふく【福】
読み方:ふく
[音]フク(漢) [訓]さいわい
豊かな幸運。さいわい。「福祉・福相・福徳/禍福・幸福・至福・祝福・浄福・清福・多福・追福・万福・冥福(めいふく)・裕福」
[名のり]さき・さち・たる・とし・とみ・むら・もと・よ・よし
ふく【福】
ふ・く【老く】
ふく【腹】
ふ・く【×葺く】
ふ・く【▽蒸く】
ふく【複】
ふく【複】
ふく【覆】
ふく【×輻】
ふく【×馥】
ふく
ふく
フク
吹
吹
服
幅
姓 | 読み方 |
---|---|
幅 | ふく |
福
姓 | 読み方 |
---|---|
福 | ふく |
ふく(モチーフ:フクロウ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 20:59 UTC 版)
「フモフモさん」の記事における「ふく(モチーフ:フクロウ)」の解説
やや尖ったクチバシとハート型の胸元が特徴。夜間に観測されることが多い。そのため姿を見かけることは稀であり、観測できれば幸運に巡りあえると言われています。夜目がきき他のフモフモさん達が睡眠をとっている間、遠くから静かに見守っていることがある。フクロウの影響波で発生したと推測されるが飛行する様子を観察したものはおらず、詳しいことはまだ分かっていない。
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ふく
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 06:43 UTC 版)
「クライング フリーマン」の記事における「ふく」の解説
殺し屋組織「街」を仕切る中年女性。暴力団連合からの依頼を受けて、故郷に現れたフリーマンを殺すべく、学校用務員として中学校に紛れ込む。
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ふく
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 18:39 UTC 版)
「篤姫 (NHK大河ドラマ)」の記事における「ふく」の解説
御中﨟。篤姫が江戸城大奥に入って初めての朝、篤姫の起床を促した。江戸城開城を前に、かよ・くわとともに天璋院に先んじて大奥を下がった。徳川家達婚礼の際に天璋院と再会する。
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ふく
出典:『Wiktionary』 (2021/08/01 05:38 UTC 版)
名詞
ふく
動詞:吹・噴
ふく【吹く、噴く】
- (吹く)風が動いて通る。
- 息を勢いよく出す。息とともに出す。
- (吹く)息で楽器を鳴らす。音を鳴らす。
- (吹く)大袈裟に言う。
- 金属を精錬する。
- 吹き出す。爆笑する。
- (特に「噴く」)気体や液体、火炎などが勢いよく出る。
- (吹く)芽などが出る、出す。
- 析出する。表面に粉のように出る。
活用
発音(?)
東京式アクセント
- ふ↘く
- ふ↗く↘
京阪式アクセント
- ふ↗く
動詞:拭
ふく【拭く】
活用
発音(?)
東京式アクセント
- ふ↗く
京阪式アクセント
- ↗ふく
動詞:葺
ふく【葺く】
活用
発音(?)
東京式アクセント
- ふ↗く
- ふ↘く
京阪式アクセント
- ふ↗く
動詞:吹
ふく【吹く】
カ行四段活用 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
ふ | か | き | く | く | け | け |
発音
- ふ↗く
動詞:葺
ふく【葺く】
カ行四段活用 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
ふ | か | き | く | く | け | け |
発音
- ↗ふく
動詞:更・深
カ行下二段活用 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
ふ | け | け | く | くる | くれ | けよ |
発音(連体形)
平安時代
- ふく↗る
南北朝時代
- ふ↘く↗る
室町時代以降
- ふ↘くる
諸言語への影響
動詞:老
ふく【老く】
- 年を取る。
カ行下二段活用 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
ふ | け | け | く | くる | くれ | けよ |
諸言語への影響
吩
吹
嘘
噓
噴
欨
葺
袚
飂
飅
龡
「ふく」の例文・使い方・用例・文例
- 風船をふくらませる
- 黒板をふく
- 涙をふく
- 風船は空気が入るにつれてふくらむ
- その子は深呼吸をして胸をふくらませた
- ふくらんだ財布
- 床をふく
- ソファーのクッションをたたいてふくらませた
- おふくろの味が恋しいな
- インフレがじわじわとふくらんできた
- そのパーティーではたらふく食べた
- 床はいつもモップでふく
- ハンカチで顔をふく
- ほおをぷっとふくらます
- ちょっとふくらんだそで
- 床をモップでごしごしふく
- 彼は血をふくのに彼女のハンカチを使った
- 見て,大きな風船がふくらんでいるよ
- 風が帆をふくらませた
- 洗った食器をふく
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