そら

デジタル大辞泉

そら

［感］注意を促すときなどに発する語。それ。「—行くぞ」「—見ろ」

そら

［副助］副助詞「すら」の音変化。

「下品(げぼん)の人—、この太子の形、有様を見ては近づかじ」〈今昔・三・一五〉

そら

［連語］「それは」の音変化。くだけた会話に用いられる。「—そうだ」

そら【曽良】

読み方：そら

⇒河合曽良(かわいそら)

そら【空／^▽虚】

読み方：そら

［名］

１ 頭上はるかに高く広がる空間。天。天空。「東の—が白む」「鳥のように—を飛び回りたい」「—高く舞い上がる」

２ 晴雨などの、天空のようす。天候。空模様。「今にも降り出しそうな—」

３ その人の居住地や本拠地から遠く離れている場所。または、境遇。「異国の—」「旅の—」「故郷の—を懐かしむ」

４ （多く「そらもない」の形で）心の状態。心持ち。心地。また、心の余裕。「生きた—もない」

「観菊などという—は無い」〈二葉亭・浮雲〉

５ すっかり覚え込んでいて、書いたものなどを見ないで済むこと。「山手線の駅名を—で言える」

６ 家の屋根や天井裏、木の梢(こずえ)など、高いものの上部。てっぺん。

「それがしが木の—にゐれば」〈狂言記・柿山伏〉

［形動ナリ］

１ 他に心を奪われ、ぼんやりして当面の事柄に対応できないでいるさま。うわのそら。

「たもとほり往箕(ゆきみ)の里に妹を置きて心—なり土は踏めども」〈万・二五四一〉

２ はっきりした理由もなく事が起こるさま。偶然。

「二人の人、同じ夜、—に相会へり」〈今昔・九・三三〉

３ 確かな根拠もなく推量するさま。

「それ、しかあらじと、—にいかがは推し量り思ひくたさむ」〈源・帚木〉

［接頭］名詞・動詞・形容詞などに付く。

１ それらしく思われるが実際はそうでない、という意を表す。うそ。いつわり。「—涙」「—笑い」「—とぼける」

２ 実体のない、事実でない、などの意を表す。「—耳」「—音(ね)」

３ あてにならない、信頼できない、などの意を表す。「—頼み」

４ はっきりした理由のない、わけのわからない、なんとなく、などの意を表す。「—恐ろしい」「—恥ずかしい」

茨城弁大辞典

【そら】 そら

「それ」のこと。「何それ」→なんだそら。「それ見ろ」→そら見ろ

大阪弁

そら

大阪弁	訳語	解説
そら	それ	そら行けー！

そら

大阪弁	訳語	解説
そら	それは	そらそやろ、そらあかんわ、そらなんや、など。

鳥取弁辞書

そら【空】

《品詞》名詞
《標準語》自分の家の位置より高い場所を言う。「そらね」「そらの畑」などは、自分の家にあっては特定の家・畑を指す場合がほとんどであろう。
《用例》「そらの叔母さん、何しとんなる だらあか？」（この家より山の斜面の上の方に住んでいる叔母さんは、何をしておられるんでしょうね？）
《用例》「そらねに行ってくっけ」（わが家より高台にある家に行ってくるからね）
《用例》「あしたは、そらの畑に行かい」（明日は、わが家より高いところにある畑に行こう）

そら、そらあ、そりゃ、そりゃあ

《品詞》連語。代名詞「それ」＋係助詞「は」の融合
《標準語》それは
《用例》「そら、おまいがいけんがな」（そりゃあ、おまえがいけないよ）。
《参照》あら、こら

隠語大辞典

空

読み方：そら

1. 二階座敷。〔第五類　一般建物〕
2. 二階を云ふ。
3. ①二階。上にあるところから。〔俗〕　②とぼける。空（そら）を使うの省略。〔俗〕
4. 二階。「おかるば」と同じ。

分類 俗／一般

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JMnedict

楚良

姓	読み方
楚良	そら

相良

姓	読み方
相良	そら

曽良

姓	読み方
曽良	そら

宇宙

姓	読み方
宇宙	そら

ウィキペディア

ソラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/03/17 06:14 UTC 版)

ソラ、そら、Sora、SORA、Solaなど

ウィキペディア小見出し辞書

そら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/05 21:10 UTC 版)

「デンキ街の本屋さん」の記事における「そら」の解説

海雄の妹。中学生。第7巻で初めて登場した。

そら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/01/29 01:56 UTC 版)

「ぼくのマリー」の記事における「そら」の解説

物語の最終盤で登場する。雁狩リサと共に情報機関に追われている。物語のラストで命を落としたマリに再び生命を与える。

そら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/04/06 07:06 UTC 版)

「ながされて藍蘭島の登場人物」の記事における「そら」の解説

南の森と西の森の境付近に住んでいる黄色く丸っこい鳥。性別はメス。

そら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/02/25 16:06 UTC 版)

「広島弁」の記事における「そら」の解説

上(かみしものかみ)。北

そら（宙）

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/06/06 04:08 UTC 版)

「G.A.P 〜転居先不明郵便課〜」の記事における「そら（宙）」の解説

千代田雅美の精霊。四神ともよばれる神獣玄武の姿をとり、実体化する時も一見ペットのカメに見間違える姿になる。年寄りでよく眠る。

そら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/07/23 07:07 UTC 版)

「神戸-関空ベイ・シャトル」の記事における「そら」の解説

84総トン、航海速力30ノット、旅客定員110名（バリアフリー席6席）。2017年7月26日には、神戸空港の海上誘導灯に衝突する事故が発生している。

そら

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/04/08 05:09 UTC 版)

「ソラ」の記事における「そら」の解説

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Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

そら

出典:『Wiktionary』 (2021/10/10 07:45 UTC 版)

名詞

そら【空】

1. 上方の星（ほし）や太陽のある空間。天。
   • 空は青々と澄んでおり、風もない。（下村湖人『次郎物語』）
2. 宙。
   • 国旗が空高くはためいている。（岸田國士『美談附近』）
3. 天候。空模様。
   • 一降りどころじゃないぜ、この空は――。（吉川英治『宮本武蔵』）
   • 気まぐれな梅雨の空が午時分からからりと晴れて、白い眩しい陽の光が夕方まで通路の上に光っていたが八時頃からまた降り出した。（田中貢太郎『蛾』）
4. 遠く離れた場所。
   • 芭蕉の行く旅の空には、いつも長雨が降りつづき、道は泥濘にぬかっていた。（萩原朔太郎『郷愁の詩人 与謝蕪村』）
5. 心地。気持ち。
   • 怖いにも何にも、妾（わたし）は生きた空がなくなって、もうすこしで気絶しそうになった位よ。（夢野久作『支那米の袋』）
6. 《単独ではまれ》空虚。中（なか）身（み）のないこと。
7. 暗記した状態。
   • どの人物が、どこで、どんな台詞をいうということまでおおかた空で覚えた。（岸田國士『『桜の園』の思ひ出と印象』）

発音

• (東京) そ​ら [sóꜜrà] (頭高型 – [1])
• IPA^(?): [so̞ɾa̠]

• (東京) そら​ [sòráꜜ] (尾高型 – [2])
• IPA^(?): [so̞ɾa̠]（語義6）
• (京阪) そら​ (尾高型)

語源

• 古典日本語「そら」 < 古代日本語 sora < 日本祖語 *suwara
• 古事記‐中・歌謡「腰泥(なづ)む蘇良(ソラ)は行かず足よ行くな」

関連語

• 類義語: 天
• 対義語: うみ、つち
• 派生語: そらぞらしい、そらんずる/そらんじる
• 熟語: 青（あお）空（ぞら）、雨（あま）空（ぞら）、曇（くも）り空（ぞら）、空（そら）色（いろ）
• 成句

• 商人の空誓文
• 足を空に
• 生きた空がない、生きた空もない
• 男心と秋の空
• 鬼の空念仏
• 思う空
• 女心と秋の空
• 心空なり
• 乞食の空笑い
• 空がない
• 空聞かず
• 空知らず
• 空知らぬ雨
• 空飛ぶ鳥も落とす
• 空に標結う
• 空に知られぬ雪
• 空に巣掻く
• 空に三つ廊下
• 空吹く風と聞き流す
• 空耳を潰す
• 空目を使う
• 空を歩む
• 空を使う
• 他人の空似
• 月も朧に白魚の篝もかすむ春の空
• 鳥の空音
• 鶏の空音
• 泣き出しそうな空模様
• 空しき空
• 目は空

翻訳

• アイヌ語: ニシ (nis)
• アラビア語: سَمَاء (sámaː’) 女性, سَمَوَات (samawáːt) 複数
• アラム語:(シリア文字) ܫܡܝܐ (shmayā, shmayo) 通性 複数、（ヘブル文字） שמיא (shmayā, shmayo) 通性 複数
• アルメニア語: երկինք (erkink‘)
• イタリア語: cielo 男性
• インドネシア語: langit
• ウクライナ語: небо (nébo) 中性
• ウルドゥー語: آسمان (āsmān), آکاش (ākāš)
• 英語: sky

  古英語: lyft, rodor

• エストニア語: taevas
• エスペラント: ĉielo
• オジブウェー語: giizhig, giizhigoon 複数
• オランダ語: hemel 男性
• ギリシア語: ουρανός (ouranós) 男性
• クルド語: ئاسمان
• スウェーデン語: himmel 通性, sky 通性
• スコットランド語: sky
• スペイン語: firmamento 男性, cielo 男性
• スロヴェニア語: nebo 中性
• セルビア・クロアチア語

  キリル文字: небо 中性

  ラテン文字: nebo 中性

• タガログ語: langit
• チェコ語: nebe 中性
• 中国語: 天空 (tiānkōng)
• 朝鮮語: 하늘 (haneul)
• ツォツィル語: vinajel
• デンマーク語: himmel
• ドイツ語: Luft 女性, Himmel 男性
• ノルウェー語: himmel 男性
• ハンガリー語: ég, égbolt
• ヒンディー語: आसमान (āsmān), आकाश (ākāš), गगन (gagan)
• フィンランド語: taivas
• フランス語: ciel 男性
• ブルガリア語: небе (nebe) 中性
• ベトナム語: trời, bầu trời
• ヘブライ語: שמיים (šamayím) 女性
• ポーランド語: niebo ^(pl) 中性, firmament ^(pl) 男性
• ポルトガル語: céu 男性
• マラヤーラム語: ആകാശം (aakaaSam)
• ラテン語: caelum 中性
• リトアニア語: padángė ^(lt) 女性, dangùs ^(lt) 男性
• ラトヴィア語: debesis 女性 複数
• ロシア語: небо (nébo) 中性

代名詞

そら

1. (俗語) それは。
2. (俗語) （副詞的に）本当に。実に。
3. (俗語) （副詞的に）そこは。なんと言ったって。
4. (俗語) （副詞的に）たしかに。勿論。当然。
   • そらそうだろうよ。
5. (俗語) （副詞的に譲歩を導いて）たしかに。勿論。

類義語

• そりゃ

感動詞

そら

1. ほら。手（て）渡（わた）すときや指（さ）し示（しめ）すときに使う。
   • 「そら、御覧なさい。隠したってすぐに露（あらわ）れます。」（芥川龍之介『素戔嗚尊』）

動詞

そら

1. 「そる」の未然形。

名詞

そら【空・虚】

1. 空間。天空。
2. 上（うえ）のほう。
3. 天候。
4. 方向。途上。
5. 気（き）持（も）ち。心地（ここち）。

語源

古代日本語 sora < 日本祖語 *suwara

発音

二拍名詞四類^(?)

• (平安時代)そら
• (南北朝時代)そら
• (室町時代)そら
• (江戸時代)そら

諸言語への影響

• 現代日本語: そら

形容動詞

そら【空、虚】

1. 上（うわ）の空（そら）だ。
2. 根拠が無い。
3. 甲斐（かい）が無い。
4. （「そらに」の形で）記憶して。

基本形	語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形	活用の種類
そらなり	そら	-なら	-なり	-なり	-なる	-なれ	-なれ	ナリ活用
			-に

助詞

そら

1. ～すら。～さえ。

漢字辞典

宆

宆	画数：6 音読み：キョウ、 キュウ 訓読み：そら、 あめ ピンイン：qiong2

宙

宙	画数：8 学習年：小学6年で習う漢字 音読み：チュウ 訓読み：そら ピンイン：zhou4 ハングル：주 対応する英語：midair, air, space, sky, memorization, interval of time

昊

昊	画数：8 学習年：人名に使える漢字 音読み：コウ 訓読み：そら ピンイン：hao4 ハングル：호 対応する英語：sky, big

昦

昦	画数：9 音読み：コウ 訓読み：そら ピンイン：hao4

穹

穹	画数：8 音読み：キュウ、 キョウ 訓読み：そら、 あめ ピンイン：qiong1 / qiong2 ハングル：궁 対応する英語：sky

霄

霄	画数：15 音読み：ショウ 訓読み：そら ピンイン：xiao1 ハングル：소 対応する英語：sky

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Weblio日本語例文用例辞書

「そら」の例文・使い方・用例・文例

• おそらく17世紀最高の英国作家といえるジョン・ミルトン
• 彼は私から目をそらした
• 大統領選に彼が勝つ見込みは「おそらく」から後退した
• 太陽が顔に照りつけて彼女は顔をそらした
• おそらく彼らの結婚は長もちしないでしょう
• 勉強中は気をそらすな
• そら涙
• 彼女は泳いでいる子供たちから注意をそらせなかった
• 私はその写真を見てアフリカ旅行への関心をそそられた
• 私はその魅力的な男性から目をそらしておくことができなかった
• ボブはおそらくもう家に帰ってしまっただろう
• 彼女がそこにいなかったら，彼はおそらく来ただろう
• おそらく，彼女は結局ジョージと結婚するだろう
• 彼女はその恐ろしい光景から目をそらした
• 彼はおそらく3時か4時ごろ駅に着くでしょう
• 家事をすると自分がかかえる問題から意識をそらすことができる
• 「彼の提案はよくないな．君もそう思わないかい」「おそらくそうだと思う」
• ルーヴル美術館にはおそらく30万ぐらいの作品がある
• おそらく彼女は断わってくるだろう
• ウォルターは忙しいから，おそらく会議に遅れて来るだろう