露とは? わかりやすく解説

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あらわ〔あらは〕【露/顕】

読み方:あらわ

形動[文]ナリ

むき出しであるさま。はっきりと見えるさま。「肌も—な服」

物事公になるさま。表面化するさま。「矛盾が—になる」「内情が—になる」

気持ちなどを、隠さず公然と示すさま。無遠慮だ露骨だ。「—に嫌悪気持ちを表す」「敵意を—にする」

はっきりしているさま。明白だ紛れもない

「なかなかたづね知るべきかた—なるを」〈源・若菜上


つゆ【露】

読み方:つゆ

【一】[名]

晴れた朝に草の上などにみられる水滴地面物体露点以下の温度まで冷えると、大気中の水蒸気凝結して生じる。「に—を置く」《 秋》「市人の物うちかたる—のなか/蕪村

わずかなこと。「—の情け」「—の間」

はかなく消えやすいこと。「断頭台の—と消える」「—の命」

狩衣(かりぎぬ)・水干などの袖ぐくりの緒の垂れた端。

掛け物風帯の端をとじた糸の余り両端出したもの。

涙にたとえていう語。

「あはれてふ言の葉ごとに置く—は昔を恋ふる涙なりけり」〈古今・雑下〉

祝儀心付け

一人五、六両づつ—打ちければ」〈浮・好色盛衰記

豆板銀(まめいたぎん)の異称

前巾着細かなる—を盗みためて」〈浮・一代男・一〉

【二】[副]

あとに打消しの語を伴って、それを強め気持ちを表す。少しも。まったく。「そんなこととは—知らずにいた」「彼の話を—疑わなかった」

程度がわずかであるさま。少し。ちょっと。

「—あしうもせば沈みやせむ」〈三〇六〉


ろ【露】

読み方:ろ

常用漢字] [音](漢) ロウ(慣) [訓]つゆ あらわす あらわれ

[一]〈ロ〉

つゆ。水滴。「雨露甘露玉露結露草露霜露白露

はかないもの。「露命

むきだしにあらわす。あらわれる。「露顕露骨露出露呈吐露暴露(ばくろ)・発露流露

屋根がなく雨ざらしになる。「露営露地露天露店露仏

ロシア。「露語日露

[二]ロウあらわし見せる。「披露

[三]〈つゆ〉「朝露下露

名のり]あきら

難読露西亜(ロシア)


ろう【露】

読み方:ろう

⇒ろ


読み方:ツユtsuyu

掛軸風帯垂れさがった端のこと。紐や緒の先端


作者矢代静一

収載図書夢夢しい女たち
出版社福武書店
刊行年月1986.11


作者瀬戸内寂聴

収載図書
出版社新潮社
刊行年月2000.1

収載図書瀬戸内寂聴全集 第15巻 みみらく・風のない日々・髪 他
出版社新潮社
刊行年月2002.4

収載図書
出版社新潮社
刊行年月2002.8
シリーズ名新潮文庫


読み方:つゆ

  1. 夜明ケ頃。〔第一類 天文事変
  2. 夜明けを云ふ。
  3. 夜明のこと。
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

読み方:ツユtsuyu

夜の放射冷却によって、地面地物接している空気冷えて、そのなかの水蒸気凝結し木の葉その他の地物表面多数水滴をつくるもの

季節

分類 天文


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 23:50 UTC 版)

葉の上の露
葉に結露した露
クモの網に結露した露
大規模な露の収集装置、インド北西部

(つゆ)は、空気に含まれている水蒸気が草木の地面、その他の物体の表面に凝結(凝縮)して水滴となったもの。朝方放射冷却などの影響で生じることが多い[1][2]。物に露が着くことを結露という。この項では露の自然や生物に関する面について説明する。人工物に関わること、物理的性質については結露の項を参照。

基本原理

物体が冷えて、接している空気の湿度が高まり水過飽和になったとき、露が付く。言い換えると、物体表面の温度が、そこに触れている空気の温度に湿度を加味した露点温度よりも低くなるときである[1][2][3]

晴れた夜間放射冷却による冷え込みが進んだ朝によく生じ、夜間にも生じる。が強かったりが多かったりすると放射冷却が弱く、露は生じにくい[1][2]。特に朝の露を朝露(あさつゆ)、夜の露を夜露(よつゆ)と呼ぶことがある。

特に秋の終わりから冬の早朝に露は降りやすい[要出典]

日本の俳句表現では露は秋の季語とされている[4]二十四節気のひとつにも白露(はくろ)(9月7日ごろ)がある[5]

水過飽和とならずに物体表面の温度が0℃を下回ってさらに氷過飽和になると、物体表面には氷の結晶であるが生じる[3]。また、寒い時期に地面や物体に付着した露の粒が0℃を下回り凍ったものを凍露(とうろ)という[2][3][6]。冷え込みによって一帯の空気が露点温度よりも低くなるとを生じる[1]

結露する対象物

露は草の、木の葉につくものである。他の物にも着くが、葉はある程度水をはじく性質があるため、水滴として視認しやすい。特に葉の先端や、鋸歯のある葉ではその突出部に大粒の水滴が見られることがある。これは、植物が自ら水を排出している場合もある。その液のことを溢泌液(いっぴつえき)という。出す原理はヘチマ水と同じ。

なお気象台などが行う気象観測の「大気現象」の記録には露もあるが、草や木の葉だけにできた露は凝結以外で生じることがあるため除外し、地面や物体にも付着した露を記録している[1][6]

また、クモの網に水滴が着くのもよく見られる。特に横糸には粘球があり、この粘球に露が追加される形で大きくなる。朝日を浴びると美しく輝くのが見られる。

生物との関係

乾燥気候に分布する生物、特に寒流によって乾燥気候 (熱帯砂漠) となっている地域の生物にとってはほぼ唯一の飲料水となる。

寒流に接した地域は一般に乾燥気候が発達する。これは、寒流によって地表付近の温度が上空よりも低い状態が保持され、大気が安定し、低気圧の発生が妨げられるからである。このような地域では年間を通じて降水は見られない。しかしながら、大地を覆う植生がないため、早朝には地温が海水温よりも低下する。すると、冬季に河川水が湯気を発する川霧のように、海からが立ち上り、砂漠の砂つぶやわずかな草本の茎に付着し露となる。

砂漠に生息する生物はこの露に依存している。アフリカのナミブ砂漠のサカダチゴミムシダマシ (Onymacris unguicularisは、体に着いた露が口元に垂れてくるように頭を下に、おしりを持ち上げた姿勢を取る。

乾燥地域では人間が利用する水資源としても露や霧の収集が行われており、露については空気井戸 (air wellなどの手法がある。

出典

  1. ^ a b c d e 内田英治. "露". 平凡社『改訂新版世界大百科事典. コトバンクより2024年4月27日閲覧
  2. ^ a b c d 大田正次、股野宏志. "露". 小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』. コトバンクより2024年4月27日閲覧
  3. ^ a b c 最新 気象の事典、352頁「露」(著者:田中豊顕)
  4. ^ "露". 小学館『精選版日本国語大辞典. コトバンクより2024年4月27日閲覧
  5. ^ "白露". 小学館『精選版日本国語大辞典』. コトバンクより2024年4月27日閲覧
  6. ^ a b 『気象観測の手引き』(2007), 「表12-3 大気現象の種類と定義・解説」内 63頁「露」「凍露」

参考文献

関連項目



出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/07 16:22 UTC 版)

スープ屋しずくの謎解き朝ごはんシリーズ」の記事における「露」の解説

麻野娘。他人感情、特に辛いという気持ち敏感らしい。

※この「露」の解説は、「スープ屋しずくの謎解き朝ごはんシリーズ」の解説の一部です。
「露」を含む「スープ屋しずくの謎解き朝ごはんシリーズ」の記事については、「スープ屋しずくの謎解き朝ごはんシリーズ」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 00:53 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. (つゆ)空気中に含まれている水蒸気放射冷却などの影響植物の建物外壁などで水滴となったもの。

造語成分・略称

露西亜の第1字)

  1. ロシア意味する語を作る

熟語



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