ごう‐きん〔ガフ‐〕【合金】
合金
合金
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/22 16:11 UTC 版)
合金(ごうきん、英: alloy)とは、単一の金属元素からなる純金属に対して、複数の金属元素あるいは金属元素と非金属元素から成る金属様のものをいう。純金属に他の元素を添加し組成を調節することで、機械的強度、融点、磁性、耐食性、自己潤滑性といった性質を変化させ材料としての性能を向上させた合金が生産されて様々な用途に利用されている。
- ^ 高張力鋼成形性に優れた次世代冷間金型用鋼の開発素形材センター
- ^ http://biwalite.shiga-vl.jp/biwalite.html 硫化物を分散させた鉛フリー快削青銅鋳物JIS規格案
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 08:42 UTC 版)
鉄鋼系以外の合金には、おもにアルミニウムとの合金が利用される。 チタン合金 航空用途に開発された、バナジウムを2–6 %含む合金(Ti6.4、Ti-6Al-4V)が普及している。日本ではゴルフクラブのヘッド用として多用され、使用量の半分を占めていた。そのほか、ミサイル・ジェットエンジン・原子炉・デンタルインプラントに使用される。 超伝導体 単体での第二種超伝導体であり、臨界温度は5.3 K、臨界磁場は81170 A/m。ガリウムとの金属間化合物バナジウムガリウムはもっとも硬い超伝導体で臨界磁場特性も高いが、ニオブ系に比べ臨界電流が小さく、実用化は進んでいない。ほかに強相関電子系の研究に使用されるバナジウム酸化物が、数万atmの超高圧下で擬一次元超伝導体となることが分かっている。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 22:36 UTC 版)
詳細は「合金」を参照 単一の金属を「純金属」という のに対し、複数の金属の化合物を「合金」という。合金は単体の金属が持たない性質を持つことがあり、工業用材料として用いられる金属は多くが合金である。
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ステンレス鋼板に含まれる各元素の物質量を考える。 鉄原子の物質量 n(Fe) は、板に含まれる鉄原子 Fe の数を NA で割ったものに等しい。 炭素原子の物質量 n(C) は、板に含まれる炭素原子 C の数を NA で割ったものに等しい。 クロム原子などの他の元素 E の物質量 n(E) も同様に、板に含まれる原子 E の数を NA で割ったものにそれぞれ等しい。
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亜鉛合金は融点が低く、寸法精度を出しやすく衝撃にも強い優れた性能があり、前出の真鍮や洋白などの合金は現在でも広く利用されている。安価で緻密な加工ができるダイカスト製品の地金にも亜鉛合金が多い。
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1914年、Deschは、特定の非金属元素は明確に金属的な性質の化合物を形成することが出来、これらの元素はしたがって合金の組成として組み込むことが可能であるかもしれないと書き記した。彼は合金の構成元素として、特にケイ素、ヒ素およびテルルを想定していた。後にPhillipsとWilliamsは、ケイ素、ゲルマニウム、ヒ素、アンチモンの貧金属との混合物はおそらく最良の合金であるとされると記した。 半金属元素を合金に加えることで、その融点を下げる方向に制御することができる。また、その合金の融点 (Tm)に対するガラス転移温度 (Tg)の比 (Tg/Tm)を大きくすることで非晶質な合金を形成することができるため、半金属元素を加えて融点を下げるということは非晶質な合金が得やすくなることを意味している。 ホウ素は遷移金属との間で、MnB (n>2の場合)の組成の金属間化合物および合金を形成する事ができる。このような合金もしくは金属間化合物は、最密に充填された金属原子の隙間にホウ素原子が入り込む形で形成される。Sandersonは、ケイ素は自然な状態においては半金属であるが、金属との合金を形成する能力においては完全に金属的に見えるとコメントした。鉄、コバルト、ニッケルの3元合金にホウ素およびケイ素を添加することで、透磁性の大きな非晶質の軟磁性合金を形成することができる。このような合金は保磁力が低いためにヒステリシス損を低く抑えることが可能となり、非晶質合金であることに起因して電気抵抗が大きいため渦電流損も低く抑えられる。これらの性質を利用して、磁気ヘッドや電気トランスの鉄芯のような軟磁気性が要求される用途において有用な材料として広く用いられている。ゲルマニウムは多くの金属元素と合金を形成することができ、その中で最も重要なものとして第11族元素(銅族元素)との合金が挙げられる。ヒ素はプラチナや銅を含む金属と合金を形成することができる。アンチモンは活字合金(アンチモンを最高25 wt%含んだ鉛合金)やピューター(アンチモンを最高20 wt%含んだスズ合金)に代表されるように、合金の構成元素としてよく知られている。テルルは銅との合金として利用される。1973年のアメリカ地質調査所の報告によれば、当時のテルル生産量のおよそ18 %は銅-テルル合金(テルルを40から50 %含む)および鉄-テルル合金(テルルを50から58 %含む)向けに販売されていた。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 00:44 UTC 版)
スズを含む合金としては、鉛との合金であるはんだ(最近は鉛フリーのはんだもある)、銅との合金である青銅が代表的である。青銅の一種である砲金は靱性に富むため、1450年ごろからそれまで鋳鉄製だった大砲がこれで鋳造され、砲金の名もここからきている。この青銅製への変換によって大砲は安定性を獲得し、1520年ごろには大砲は完全に青銅製のものとなった。大砲はやがてふたたび鉄製に移行したが、砲金は現代においても機械の軸受けなどに広く使用される。 パイプオルガンのパイプもスズを主とした合金である。また、活字合金にもスズは含まれる。 中世ヨーロッパでは、スズを主成分とする合金であるピューター(しろめ)が、銀食器に次ぐ高級食器に使われた。スズを大量に産出するマレーシアでは、19世紀からピューターで作った食器や花器、その他の工芸品が作られ、国を代表する特産品になっており、ロイヤルセランゴール社などの製品が各国に輸出されている。19世紀から20世紀前半にかけてのヨーロッパでは、スズで作られた男児用の玩具であるスズの兵隊が生産され、現代ではコレクターによって収集されている。全米フィギュアスケート選手権では4位の選手にピューター(錫合金)メダルを授与する。 時報として鳴らすベルや、仏教で使われる仏具のひとつ鈴の製造材料としても使われている。非常に安定した材質であるため、昔から存在するベルや鈴も現役で使われている。 このほか、軸受に用いられるバビットメタル(銅およびアンチモンとの合金)、ウッド合金やガリンスタンのような一連の低融点合金などがある。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 06:15 UTC 版)
他の金属と同様に合金とすることが容易である。合金化は金にとっては硬度を上げることができ、他の金属にとっては伸長性が増し、本来の金色以外に変化に富んだ色調の地金とすることができる。銅との合金は赤く、鉄は緑、アルミニウムは紫、ガリウムやインジウムは青、パラジウムやニッケルは白、ビスマスと銀が混ざった物では黒味を帯びた色調になる。自然に存在する金には通常、10%程度の銀が含まれており、銀の含有率が20%を超える物はエレクトラム、青金または琥珀金と呼ばれる。さらに銀の量を増やしていくと、色は次第に銀白色になり、比重はそれにつれて下がる。 詳細は「金#カラーゴールド」を参照
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 07:34 UTC 版)
銅(Cu)に0.15–2.0 %程度を混ぜてベリリウム銅合金として利用される。銅よりもはるかに強く、純銅に近い良好な電気伝導性がある。膨張率はステンレス鋼や鋼に近い。ゆっくり変化する磁界に対し高い透磁率をもつ。銅合金の中でも優れた機械的強度を持っており、電気回路のコネクタなどで使われるばねの材料に用いられる。また、磁化しにくい、打撃を受けても火花が出ない特徴を持つことから、石油化学工業などの爆発雰囲気の中で使用する防爆工具に安全保持上用いることもある。ベリリウム銅合金はまた、Jason pistolsと呼ばれる船から錆やペンキをはぎ取るのに用いられる針状の器具にも用いられる。また、銅の代わりにニッケルを用いた合金も同様に利用される。ベリリウム銅合金はベリリウムの持つ毒性のために代替材料の開発が進められており、実用化されているものもある。 また、アルミベリリウム合金も軽量かつ強度が高い特徴があり、F1レーシングカーの部品(安全性の観点から2004年以降は使用禁止)や航空機の部品にも使用されている。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 01:15 UTC 版)
アルカリ金属は水銀と反応してアマルガムを形成する。ナトリウムのアマルガムは、高純度な水酸化ナトリウムを製造するための水銀法とよばれる手法において用いられる。また、ナトリウムアマルガム電極として、通常の電極を用いることができないアルカリ金属の電極反応などにも利用される。ナトリウムアマルガムは、ナトリウムの割合を増やせば固体、減らせば液体となる性質があり強力な還元剤としても用いられる。 リチウム以外のアルカリ金属元素は、溶融させることでそれぞれ任意の割合で混合して合金を与えるが、リチウムはナトリウムとは380°C以上の条件で合金を作ることができるものの、それ以外のアルカリ金属元素とは合金を作ることができない。アルカリ金属同士の合金で重要なものはナトリウムカリウム合金であり、カリウム含有率77.2 %のもので融点が-12.3°Cと常温で液体な低融点合金である。その高い比熱によって核反応における熱媒体としての利用が検討されていたが、より安全な溶融ナトリウムへと移りこの用途では現在用いられていない。また、モル濃度で41%のセシウム、47%のカリウム、12%のナトリウムからなる合金は、すべての合金の中で最低の融点 (−78 °C) を持つ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/11 00:51 UTC 版)
高強度ベリリウム銅は鋳造品で2.7%以下のベリリウムを、鍛造品では1.6 - 2%のベリリウムと0.3%のコバルトを含んでいる。機械的強度を上げるために、時効硬化や析出硬化が用いられる。鋳造合金は射出成形によく用いられる。鍛造合金にはUNS番号のC17200 - C17400が、鋳造合金にはC82000 - C82800という番号が付いている。硬化のためには急冷してベリリウムと銅の固溶体をつくり、それを200 - 460℃に最低1時間置いて、銅の中に準安定なベリリド結晶を析出させる必要がある。時間が長すぎる場合、ベリリド結晶が減った安定状態となり、強度が落ちてしまう。鋳造でも鍛造でも、ベリリド結晶は同様の形をしている。 高伝導性ベリリウム銅は、0.7%以下のベリリウムと、ニッケルやコバルトを多少含んでいる。熱伝導性はアルミニウムより高く、純銅に少し劣る程度である。このベリリウム銅はたいてい、コネクタの電気接点に使われる。
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合金
出典:『Wiktionary』 (2021/06/12 12:28 UTC 版)
名詞
発音
- ご↗ーきん
用法
派生語・複合語
翻訳
- アフリカーンス語: alliasie, allooi
- イタリア語: lega (it) 女性
- インドネシア語: paduan logam
- ヴォラピュク: laliad (vo), (obsolete) metalamig (vo)
- 英語: alloy (en)
- エスペラント: alojo (eo)
- オランダ語: legering (nl) 女性
- ギリシア語: κράμα (el) (kráma) 中性
- スウェーデン語: legering (sv) 通性
- スペイン語: aleación (es) 女性
- スロヴァキア語: zliatina (sk) 女性
- スロヴェニア語: zlitina (sl) 女性
- セルビア語: slitina (sr) 女性
- チェコ語: slitina (cs) 女性
- テルグ語: మిశ్రమలోహం (te) (miSramalOhaM)
- デンマーク語: legering (da) 通性
- ドイツ語: Legierung (de) 女性
- トルコ語: alaşım (tr), halita (tr)
- ハンガリー語: ötvözet (hu)
- フィンランド語: seos (fi), metalliseos (fi), lejeerinki (fi)
- フェロー語: málmbland (fo)
- フランス語: alliage (fr) 男性
- ブルガリア語: сплав (bg)
- ヘブライ語: סגסוגת (he) 女性
- ポーランド語: stop (pl) 男性
- ポルトガル語: liga (pt) 女性
- ラトヴィア語: sakausējums (lv) 男性
- ロシア語: сплав (ru) (spláv) 男性
動詞
活用
「 合金」の例文・使い方・用例・文例
- 形状記憶合金
- 超耐熱合金素材
- 形状記憶合金の熱機械モデル
- これは繊維状合金から出来ています。
- 従来のはんだは錫と鉛の合金だ。
- 青銅器は主として銅と錫の合金で出来ている。
- 真ちゅうは銅と亜鉛の合金である。
- 真ちゅうは銅と亜鉛の合金である.
- 銀に銅を混ぜて合金にする.
- これらの合金はそれぞれ異なった熱度で溶接される.
- 巻く、金型から抜く、または延ばすことによって合金またはガラスを平らにする、延ばす、または成形する
- 合金にする
- バビット合金で表面仕上げをすること
- バビット合金で裏打ちする
- 2つの異なる金属または合金でできた
- 非常に伸張性のある鉄鋼合金で出来ている
- (金属について使用され)粗悪な金属から成る、または、粗悪な金属と合金にされた
- オーステナイト合金鉄鋼
- スズまたスズと鉛の合金で作られたホイル
- 空白スペースに用いられる活字合金の片
合金と同じ種類の言葉
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