ダイカスト製品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 05:03 UTC 版)
使用素材として、亜鉛、アルミニウム、マグネシウムなどの非鉄金属とその合金で、優れた寸法精度の製品を短時間に大量生産できることから、自動車関連部品に多く使用されてきた。近年金型技術の発達、合金素材の改良により通信機器、建築材料、産業機械など急速な需要の広がりをみせている。特に、マグネシウム素材の開発でデジタルカメラ、パソコン、携帯電話他、事務用品、日用品等、身近な雑貨から最先端機器にいたるまで、用途を拡大している。従来のダイカストはパワートレイン関連の自動車部品の製造に多用されている。代表的な部品は以下の通りである。 エンジンヘッドカバー(ロッカーカバー/カムカバー。エンジニアリングプラスチックに置き換えられている。) シリンダーヘッド シリンダーブロック クランクケース オイルパン トランスミッショントランスミッションケース バルブボディ(AT) トランスファーケース また、自動車へのアルミニウム部品適用拡大の流れから、従来板金部品が大半であった車体へのダイカスト部品適用も広がっている。 自動車部品以外の鋳造品の代表例として以下がある。 玩具ミニカー・超合金玩具 家電関連冷蔵庫・洗濯機・VTR・ミシン・掃除機 事務用品パソコン・プリンター・ファクシミリ・複写機 日用品カメラ・釣具・ファスナー・装身具 他にもアルミで出来た昨今の交通信号機や日本ドライケミカルの新型粉末消火器の容器にも採用された例もある。
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