合金および耐食金属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 02:51 UTC 版)
タンタルは、高い融点や強度、展延性などを持つ様々な種類の合金を製造するために用いられる。他の金属と合金とすることで、金属加工用の超硬工具を製作したり、ジェットエンジン部品、化学処理装置、原子炉、ミサイル部品、熱交換器、タンクや容器向けの超合金の生産といった目的で用いられる。展延性が高いことから、細いワイヤやフィラメントをタンタルから作って、アルミニウムのような金属の蒸着処理に用いられる。 タンタルはほとんどの酸に対して不活性であるため、化学反応を行う容器や腐食性流体の配管などに有用な金属である。塩酸を蒸気で熱するための熱交換材はタンタルで作られる。ただし、フッ化水素酸、熱硫酸、熱アルカリ水溶液などはタンタルを腐食する。 融点が高く酸化耐性があることから、真空炉(英語版)の部品の生産にタンタルが使われる。また白金坩堝の代用品としてタンタル坩堝が使用されることがある。タンタルは不活性であることから、サーモウェル(英語版)、バルブ本体、タンタル製締結部品などの腐食耐性のある様々な部品の製造に用いられる。
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