水曜劇場・寺内貫太郎一家2
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「寺内貫太郎一家」の記事における「水曜劇場・寺内貫太郎一家2」の解説
放送期間 1975年4月16日-1975年11月5日 全30話 出演 寺内貫太郎:小林亜星 今作で54歳 寺内里子:加藤治子 寺内大助:谷隼人 寺内家の第1子で長男 1年半前、高校時代の悪友、大沢卓夫・君島祐二と共謀し唐島多江を3人でレイプしようと企て大助の部屋で実行。途中で気が変わり卓夫らをやめさせようとするも激しく抵抗する多江に瀬戸物の灰皿で殴られ失神。事実何もしなかったため収監されず強姦未遂で懲役10か月執行猶予2年の判決が出るが会社はクビになりやさぐれている。そのせいで節子の縁談も破談になった。それらにより激怒した貫太郎には口もきいてもらえなければ食卓も共にしてもらえない。でも何故か被害者の多江とその後付き合っていて、それを家族に知られたとき貫太郎には当然別れろと激怒され、鋏を持って殺してやると迫られたが長髪を切られるに留まった。イワさんのさりげない助言もあり、それを機に短髪にし、別れることは了承しなかったが貫太郎に頭を下げ家業を手伝うことになった。最終回では執行猶予期限が終わる日となるが、その日が来るまで耐え忍び真面目に家業に勤しみ、第16話で式を挙げた多江もおめでたとなり、その日を迎えた。実は第17話で断ったはずの石富提案の分店を実は貫太郎が頭金を払っていて、これを機にそちらにも舵を切ることになった。 寺内節子:風吹ジュン 寺内家の第2子で長女 23歳(前作梶芽衣子版の障害の設定はなくなったが年齢は同じ)見合い相手ヨシユキ とのまとまり掛けていた縁談が大助の一件で破談になる。第29話では最後のサービス(?)なのか入浴シーンがある。 寺内周平:西城秀樹(第1話~第4話 『第5・7話』 第14話~第16話、第28話、第30話【終】のみ出演 ※『 』は声のみ ※※特注参照) 寺内家の第3子で次男(前作では長男だったが、家族構成の設定が変わったため)きんには何故か時々寺内と呼ばれる。 【特注】 第1話開始早々の亜星との乱闘シーンで、障子を壊す程度の予定が中庭まですっ飛び、その際付いた左手を骨折。その瞬間を見ていた亜星も加藤も芝居を忘れて一瞬固まった後に心配そうに歩み寄り、同時に悠木のリアルな「アラアラ!大丈夫~!?」の声が上がったところでカット。その後西城が中庭から反撃してくるシーンからは腕組みをするような格好が目立ち、よく見ると長袖内の左腕肘上部までギプスで固められているせいで右手だけ伸ばして応戦し、間に里子が密着して止める体で西城の左腕をひたすら守りつつ隠していた。その後は撮影順の関係でギプスをしたり取れたりしていたが、第2話は前半の食卓シーンから左手を吊っていて骨折ありきの撮影になっていた。その原因は事実である親子喧嘩ではなくサッカーでのタックルによるものだと家族の会話内でミヨコが言っていた。第4話では電話出演(第5・7話のクレジットには「周平の声/西城秀樹」となっている)に留まり、その際貫太郎が勉強と腕直しに行ってるんだろうと言い、リハビリなのか合宿講習なのか判り辛い設定になった。第5話のミヨコとエミ子の会話で長野に行っていることが判明。サッカーでタックルをした設定の吉岡の別荘がそこにあり、挫きなどに効く温泉があるということで治療と勉強を兼ねて行っているとミヨコが説明した。第8話~第13話までは一旦クレジットから完全に消えた。第14話エンディングシーンまで休演したが、長野から帰宅しギプスも取れたその登場時には半袖の左腕で髪をかき上げ全快をアピールした。そのエンディング後にはレギュラー全員が揃い、真ん中の貫太郎が大助を指差し「This is my son」と言い、すかさず周平を指差し「This is my son」と言って全員で「ワッ!」と言って終わっているが、わざわざそのシーンを撮って放送したことは、おそらく「西城は怪我によりクレジットからも消えて休んでいたが、それは噂になっていた降板ではなく、これからも貫太郎の息子として出演します。」ということを暗示していた。しかし第15・16話はクレジットにも名が記され出演を果たしたが、17話以降又も出演もクレジットも無くなり復帰を喜んだファンを大きく失望させた。第14話以前のような休演のドラマ的裏付けもなく、普段通りに第28話で復帰したのも視聴者はあっけにとられたが、もはや25mプールを全レギュラーが自由形で50m泳いでいる中、秀樹だけはスタートとターンとゴールしか姿を見せずに一人だけ潜水しているかのような出る出る詐欺のような格好になってしまった。そんな中、第29話ではまたも出ず、さすがに最終回の第30話にはどうにか出演を果たすということになった。ストーリーとしては他のレギュラーの好演で遜色なかったが、大きな色を失ったことも事実の大きな事故だった。 寺内きん:悠木千帆 74歳(クレジットの表示順は出演者の最初の方と最後の方とでまちまちだった) このシリーズでは基本的に「ジュ~リィ~」はやらなくなったが、第8話ではミヨコに前作で掛けていたポスターをいきなり下げられるとついつい条件反射でやってしまい、最終回ではエンディング後に視聴者サービスでもやってみせた。 相馬ミヨコ(ミヨちゃん):浅田美代子 最終回ではきんとの度重なるケンカで限界点を超え、辞めさせてもらうと言ったがそれは伏線があった。第29話のきんも知る地元新潟の役場勤務だった高齢の樋口清 氏に入院なら独り身で大変だから、自分がお世話できるため東京の東大病院にしたらどうかとミヨコが勧めた。それはミヨコの母が亡くなった時の世話や人生相談も乗ってもらい、一番にはきんにミヨコの紹介状を送ってくれた恩人であることから。そのミヨコの献身ぶりから養女として縁組したいと(来春にはせんだみつお似の人との縁談の話もある)なったため、その世話に家族的な生きがいも感じて受け入れる決断をしたが、それは石貫を辞めて帰郷しないとならないことを寺内家のみんなに言い出せないままの芝居だった。送別の席では大好きなきんに(凄い置き土産もした)飛びつき号泣。みんなに上野駅で見送られる予定だったが、別れが辛いため置手紙を残し1便前の特急で黙って旅立った。 倉島岩次郎(イワさん):伴淳三郎(第11・12話、第23~25話はクレジットも無く出演無し) 最終回ではいつのまにか大助(まだ半人前であるため)と多江の狭山分店に一緒に行くことになっている。 榊原為光(タメさん):左とん平 第20話で背中にうっすらと消え残った刺青があることが判明した。 花くま:由利徹 随所に笑いを散りばめていたが、最終回の伊作・トミコ親子旅立ちのしんみりしたシーン後にも「おしゃまんべ」をやっていた テツ:白鳥哲 「石貫」の夜学生バイト(第2話~) 花くまの紹介。がっちりしているという話だったが細身の色男で全然違うが採用される。クレジットには最終回まで「(新人)」と付記 唐島多江:池波志乃(クレジットは「多江」だけの場合とまちまち) 大助の元被害者で現恋人(事件シーンでは明瞭に顔が映っていない) 大助らから被害を受けた後、居づらくなった信用金庫を辞めたこともあり、新たな勤め先とアパートを貫太郎に保障されている。それにもかかわらず隠れて交際中というむちゃくちゃな存在で普通のカップルのように本名を名乗り大助宛に電話をしてくる始末。きんからその電話を代わった周平に感づかれ交際が発覚する。第4話で直接勤め先を訪れた周平におかしくなった家族が少しずつ良くなってきているのでもう電話もかけずに兄と別れてくれと強く願われる。その際、身寄りもないことからもう死のうと思ったが、その前に何故だか大助に会いたくなり、特に話もなかったがそばにいるだけでもう少し生きようと思えたことを周平に泣きながらぶつけた。しかし後に恒久的に寺内家の問題として家族不仲の種になるならば、ひっそりと消えようと考えだす。そのため貫太郎が紹介したサンダル屋の岡兄弟商会を辞め、アパートを引き払い人知れぬ町でウエイトレスでもして生きる決意をしたことを第10話の自身が患った盲腸での退院時に病室に訪れたきんを清掃員と勘違いしてつい苦しさから吐露する。なので大助と里子が退院の補助に来る前に全てを清算し消えようとしたが、きんの機転で時間稼ぎをされ大助らと鉢合わせになり、きんから多江の思いが語られた。その後寺内家を訪れ、大助が罪滅ぼしではなく多江が好きで一生付き合っていきたいから家族の縁を切ってくれと貫太郎に土下座して願ったが、貫太郎は縁を切っても子を思う親の気持ちは変わらず、体を切れば互いに同じ血が出るんだと一発食らわせた大助に言い、縁切りは認められずも二人がそこまでの思いならと正式交際を貫太郎以下全てに認められるに至った。第15話でイワさんときんの半ば強引な仕掛けにより、第16話では結婚式を執り行い寺内家の一員となった。多くの障害があった禁断の恋を実らせ結婚し、世間の冷たい目や声に耐え忍び、大助の執行猶予が明ける最終話までには妊娠もし、幸せをしっかりと掴んだ。 たちばな りつ:緋多景子 噂話が大好きなイワ・タメ・テツの住むアパートの管理人 桃子:いけだももこ 周平の彼女 エミ子:小川美希 ミヨコの同郷の友人 トミコ:今陽子 居酒屋「花ちょうちん」のおかみ 最終回では店を畳み、出所した夫の実家のある北海道の旭川西部へ行くことになった。 伊作:坊屋三郎 居酒屋「花ちょうちん」の主人でトミコの父親 最終回でトミコ夫婦と同居を望まれ、亡くなった妻の墓守から拒むが、常連客との会話で旭川行きを決意。 品川巻次郎:上村一夫(クレジットは第1・2話「巻次郎」第3話から「品川巻」) ※ヒット作「同棲時代」などの漫画家 居酒屋「花ちょうちん」の常連客 第25話では即興で花くまへ無心に来た色っぽい鈴子の横顔を描き、第29話では徳さんに代わって「北へ帰ろう」を弾き語った。 ヘンな流し(徳さん):徳久広司(第1話~第12話、第14・15話はノンクレジット) 居酒屋「花ちょうちん」店内や店外~石貫辺りの町内で、毎話ではないが「北へ帰ろう」を歌う流し(第29話では品川に店内で歌われたが、店外で聴いていて最後にお辞儀をしたのち街を闊歩して自分も歌った) ゲスト 大沢卓夫:みずのこうさく(第1話:大助の悪友で集団婦女暴行事件主犯格の一人) 君島祐二:嵐堪忍(第1話:大助の悪友で集団婦女暴行事件主犯格の一人) 水原夫人:桜むつ子(第1話:大助の一件で節子の見合い相手ヨシユキとの破談を伝えに来た世話焼き) ダウン・タウン・ブギウギ・バンド(第2話:周平の友人 何故かスモーキン・ブギをフルコーラスで歌った。しかも宇崎・新井・和田の3名は悠木に股間を触られ、最後は西城も触られた) 皆川:高見守栄(第3・8・16話:多江が務める岡兄弟商会の重役。 第16話はノンクレジット) 鈴木刑事:坂上二郎(第4話:特別出演) 岩がん太(第4話:警官) 畠山麦(第5話:小宮クリーニング屋) 神島四郎:垂水五郎(第7話:貫太郎の学友) 小倉祐吉:春風亭柳昇(第7話:貫太郎の学友) 庄司勝次:柳沢真一(第7話:貫太郎の学友) 望月健造:阿部昇二(第7話:貫太郎の学友) 工藤聖一(第9話他:豆腐屋、そば屋など地域のさまざまなちょい役の人を兼任) 今泉:牟田悌三(第8話:石貫の一見客) 松崎リサ(第8話:石貫前の通行人) 倉持和江:ちあきなおみ(第9話:多江の相部屋の入院患者) 梅本シマ:高橋とよ(第10話:出稽古に寺内家まで訪れた日本舞踊58年の大ベテラン) 伊東:佐藤耀子(第10話:多江が入院した病棟の看護師) 松平先生:北見治一(第12・27話:前作でも登場したハイトーンボイスが特徴の往診に来た医者) 岡本茉利(第12話:節子の友達) 山本梢(第12話:節子の友達) 保田裕子(第12話:節子の友達) 岸本:土屋努(第13話:タメの中学時代の友達) 戸田:椎谷建治(第14話:不良高校生のリーダー格) 轟二郎(第14話:不良高校生) - ノンクレジット(旧芸名が「風戸祐二」ならば本名の「三浦」役でのクレジットあり) 鈴木亜希(第14話:不良高校生に絡まれる女子高校生) 井上:山田禅二(第14話:石貫に来店の客) 佐々木一哲(第15話:4人で婚礼家具を運んできた運送屋のリーダー格) 石富夫人:近松麗江(第15話:貫太郎が頼んだ縁談話を持って来た同業者の妻) 風山栄雄(第16話:昭和50年7月30日、大助と多江の神前式を執り行った神官) 小倉久美子(第16話:巫女) 佐古岡寿美恵(第16話:巫女 石富:金井大(第17話:狭山近郊で大助に支店を持たせる提案に訪れた貫太郎の同業者) 孝次:大口広司(第18話:上野駅の伝言板をきんに勝手に消され、何故か一緒にテニスコートに行った青年) 後田英五郎:植村謙二郎(第20話:タメが50万負けた博打の胴元である親分) 石の森松:沖田駿一(第20話:後田の組の若い衆でタメの取り立てに石貫まで来た) 玉木さん:ボブ・佐久間(第21話:ピアノの音が聴こえる石貫裏の住人)※劇中のピアノ音もボブが奏でていると思われるが本人は登場しない 犬塚修吉:大宮敏充(第22話:元刑事 48年前、きんは夫に愛人を作られ、姑に逆に責められた時、自暴自棄で丸越デパートで万引き。その際、無罪放免にしてくれた恩人。しかしあろうことかそれをネタにきんへたかりに来た) 久保田:冷泉公裕(第22話:雑誌クリーンライフの編集者 2代目特集で大助を取材という事だったが実は事件の…) 高野正雄(第22話:雑誌クリーンライフのカメラマン ※ムー一族の赤兵衛での出演でおなじみ) 野村先生:岸部修三(第24話:節子とミヨコが通い始めた野村フランス料理教室の三男でいろいろと誤解されたが節子に縁談話を持って来た) 鈴子:絵沢萠子(第25話:花くまが入れ込んだことで騙して金を吸い上げた池之端の小料理屋のママ) 米沢:依田英助(第26話:冷やかしで石貫を訪れた関西弁でガラの悪い男) 宮寺康夫(第26話:墓地で小学生にスケッチをさせていた先生) 渡辺徹(第28話:貫太郎の妄想した未来の孫) - ノンクレジット 新藤サチ子(旧姓林):海老名みどり(第29話:父が貫太郎と同級生 でもある甘味屋の娘で節子の同級生。妊婦でしんどいため同窓会幹事の交代を求めてきた) 高見守栄(第30話【終】:郵便屋) 挿入歌 徳久広司「北へ帰ろう」(全話:第8話ではエンディング後に石貫前でPV風に歌唱。以降劇中に毎週のように登場)作詞・作曲:徳久広司 編曲:小林亜星 風吹ジュン「23才」(第1話~第12話)作詞:安井かずみ 作曲・編曲:三木たかし 白鳥哲「ひとりだち」(第14話~第23話、第25・27・28話)作詞:松本隆 作曲:吉田拓郎 編曲:あかのたちお ダウン・タウン・ブギウギ・バンド「スモーキン・ブギ」(第2話)作詞:新井武士 作曲:宇崎竜童 井上陽水「夢の中へ」(第7話:ミヨコが自室で聴いたレコード)作詞・作曲:井上陽水 編曲:星勝
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