神前式
結婚式
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結婚式(けっこんしき、英語: wedding[注 1])とは、婚姻を成立させるため、もしくは確認するための儀式である。片仮名でウェディング、ウエディングと表記することもある。
注釈
- ^ 古代ゲルマニアにおいて婚約や結婚の際に保証金を差し出す習慣があり、抵当・保証を意味する「Wedd」が由来であるとされている[1]。
- ^ 船は船でも、宇宙船で行われるものもあるという。2008年7月1日よりファーストアドバンテージ社とロケットプレーン・キスラー・ジャパン社が宇宙結婚式の申し込み受付を開始している[2]。飛行時間は約1時間で、訓練に4日を要し、費用は2億4000万円となっている[3]。
- ^ キリスト教徒でない者はこれを「バージンロード」という和製英語で呼び、独特の意味づけをしたがる人も多い。
- ^ 花を降らせ、花の香りでまわりを清め、新郎新婦の幸せをねたむ悪魔から守る、という意味があるとされる。
- ^ この「勉強期間」においてなされるのは、結婚式を希望するカップル向けの特別な短期間の学習といったものではなく、一般的な洗礼希望者と全く同じ内容の勉強であり伝道会出席である。
- ^ 新婦が新郎にエスコートされて入場する方式や、新婦が証人(女性)とともに入場する方式もある。
出典
- ^ ウェディング・ブライダルの語源
- ^ “宇宙ウエディング、2億4000万円”. sorae.jp. (2008年6月19日) 2008年7月25日閲覧。
- ^ “宇宙で結婚式! 宇宙ウェディング”. space wedding. 2008年7月25日閲覧。
- ^ 浅草神社 神前結婚式の始まりと由来
- ^ 民間の行事
- ^ 日本の結婚史、5安土桃山時代
- ^ “高台寺の歴史 1.秀吉と北政所(ねね)”. 高台寺. 2009年5月19日閲覧。
- ^ 『出雲大社教布教師養成講習会』発行出雲大社教教務本庁平成元年9月全427頁中239頁
- ^ 「伊弉諾神宮/柳婚礼衣裳室」の歴史
- ^ 『国際結婚第一号』小山騰、講談社 (1995/12), p149
- ^ a b 『出雲大社教布教師養成講習会』発行出雲大社教教務本庁平成元年9月1日全428頁中375〜376頁
- ^ 「国柱会百年史」宗教法人国柱会
- ^ 結婚改善要項を作成、県が奨励『大阪朝日新聞』大正15年8月29日九州版(『大正ニュース事典第7巻 大正14年-大正15年』本編p158 大正ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
- ^ 2018年6月30日中日新聞朝刊4面
- ^ 2018年9月29日中日新聞朝刊29面
- ^ “結婚式と披露宴のバリエーション”. マイハピ|株式会社ユーテック (2023年3月22日). 2023年3月22日閲覧。
- ^ 阪本是丸; 石井研士『プレステップ神道学』弘文館、2011年。
- ^ 神前結婚式 東京大神宮
- ^ 三々九度の由来は何ですか? 明治神宮
- ^ 日本の結婚式 神前式の流れが知りたい
- ^ 男女に聞いた「理想の結婚式」 半数近くが教会で行う挙式スタイル
- ^ エリカ様も魅了!クールな神前挙式
- ^ うのも紀香も!? 芸能人は神前挙式がお好き
- ^ 結婚式場で変わる式の魅力│古風でシックに攻めるなら神前式
- ^ 神前結婚の魅力
- ^ LeFebvre, Jesse (2015-11-02). “Christian Wedding Ceremonies "Nonreligiousness" in Contemporary Japan”. Japanese Journal of Religious Studies 42 (2). doi:10.18874/jjrs.42.2.2015.185-203 .
- ^ a b c 独自の進化を遂げた日本のブライダルビジネス(今井重男) 夢ナビ
- ^ a b c 増田榮美「現代結婚式の歴史 —リゾートウェディングの誕生に焦点をあてて—」(紀要 (39), 37-52, 2016-01-31 上田女子短期大学)
- ^ 「人前式の広がりと映像演出」(2011年8月24日閲覧)
- ^ 「なし婚」日本語実用表現辞典
- ^ 教えて!ウォッチャー…「すべてナシ婚」は非常識?
- ^ 今や2組に1組のカップルが「ナシ婚」のなぜ 古き良き“涙の結婚式”を若者たちが捨てた理由
- ^ 不況とナシ婚の時代に結婚式の平均費用が増加中? 愛を誓う前に調べておきたい当世"結婚マネー"事情
- ^ 「「ソロ婚」私もお姫さま/変身願望満たす」『YOMIURI ONLINE(読売新聞)』、2016年12月25日。2018年8月24日閲覧。
- ^ 似合う「白」は肌の色で違う!?自分の肌に合うウェディングドレスの選び方
- ^ 自分に似合う白を見つける!純白、きなり、アイボリー…ウェディングドレスの色選び
- ^ 似合うウェディングドレスの色を見極める!白色選びのポイント
- ^ 雅子さま着用で話題!《ローブデコルテ》風のウェディングドレスデザイン*
- ^ 『アメリカ暮らし 住んでみてわかるAMERICA常識集』亜紀書房
- ^ 『娘と母の婚約と結婚』小学館
- ^ 高すぎる結婚費用抑制へ、10%の「課税」検討 CNN(2017年2月21日)2017年2月25日閲覧
- ^ ロシアの結婚式
- ^ ロシアの結婚式の伝統やしきたり
- ^ 驚きと発見だらけ!ロシアの結婚式の魅力が伝わる画像10選
- ^ “結婚式で爆発、39人死亡 アフガン南部”. 日本経済新聞 (2010年6月10日). 2018年4月2日閲覧。
- ^ “米無人機が結婚式の車列を誤爆、14人死亡 イエメン”. CNN (2013年12月13日). 2018年4月2日閲覧。
- ^ “イエメンでまた結婚式空爆、28人死亡 サウジ連合軍か”. AFP (2015年10月9日). 2018年4月2日閲覧。
- ^ “トルコ結婚式会場爆発、「12~14歳の子どもが自爆」 大統領”. AFP (2016年8月22日). 2018年4月2日閲覧。
- ^ “アフガンの結婚式場自爆テロ、死者63人に”. 読売新聞 (2019年8月18日). 2019年8月18日閲覧。
- ^ “英警察、400人出席の結婚式を強制捜査 コロナ対策違反”. AFP (2020年1月23日). 2021年1月17日閲覧。
神前式(しんぜんしき)
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前述の通り、日本の結婚式そのものや、行われてきたしきたりは日本独自の宗教である神道から大きな影響を受けているが、結婚式自体は自宅で行われるのが一般的であった。 「神前結婚式」という形式が明確となり、一般に広まったのは、1900年(明治33年)5月10日の皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)と九条節子妃(後の貞明皇后)の結婚式がきっかけである。初めて宮中賢所大前で行われ、同様の神前結婚式を挙げたいという気運が国民の間で高まった。気運の高まりに応じ、東京の神宮奉賛会(現在の東京大神宮)が皇室の婚儀を参考にして民間での「神前結婚式」の様式を定め、翌1901年(明治34年)3月3日に模擬結婚式を開催、以降、改良や普及活動を行った。今日「神前式」として行われているものは、この神宮奉賛会が創設したものが元になっている。 最初に巫女の先導で新郎新婦、媒酌人、新郎両親、新婦両親、新郎親族、新婦親族の順に入場し、最後に斎主が入場。典儀と呼ばれる司会進行役(巫女が行う場合もある)が式の始まりを宣言。祓を行うため、斎主が大麻を用いて穢れを祓う。一同は起立したまま軽く頭を下げ、これを受ける。斎主の一礼に合わせ一同が起立して神前に礼。斎主が神前で2人の結婚をその神社に鎮座する神と氏神、そして祖先神に報告する祝詞を奏上し、神の加護を願う。一堂は起立して頭を下げる。 三三九度の杯を交わす。一の杯においては、まず新郎が杯を受け、次に新婦、また新郎となる。二の杯では、まず新婦、次に新郎、また新婦。三の杯は一の杯に同じ。一二三の三度の杯を三回ずつ受けるので、3×3=9ということで三三九度が成立する。ただ現在は新郎新婦の時間的な制約もあり、以下のような略式を用いる神社も多い。新郎が一の杯を受け、次に新婦がその杯を飲み干す。二の杯は新婦から新郎の順、三の杯は新郎から新婦の順で、どの杯も一口で飲み干す。新郎新婦が神前に進み出て誓いの言葉を読み上げる。新郎が本文を読み、名前の部分は新郎新婦がそれぞれ読む。 巫女が神楽舞を奉納する。新郎新婦が玉串を神前に捧げ「二拝二柏手一拝」の順で拝礼し、席に下がるときは、お互いに背を向けないように、内回りで体の向きを変える。これは神に対して、なるべく自分のお尻を向けないようにである。新郎新婦に続いて媒酌人、親族代表が玉串を捧げる。両家が親族となった誓いを交わすため、両家の親族、新郎新婦、媒酌人が杯を戴く。斎主が式を無事執り納めたとを神に報告し、一拝。一同も起立して一礼。その後斎主がお祝いの挨拶をし、斎主退場の後、新郎新婦、媒酌人、親族の順に退場。式の後披露宴に移る。 場所は神社に限らず、神前式の式場を設けているホテル、結婚式場も多い。 なお、出雲大社や出雲大社教では一般神社とは異なる神前結婚式を行う。式場では、新郎新婦の座前に「天之御柱(あめのみはしら)」を立てての神事となる。斎主は祝詞奏上後に「神誡」を天之御柱付近にて読み諭す。玉串拝礼は新郎が天之御柱を左より廻り、新婦は右より廻り四拍手にて拝礼する。また玉串は、神職の用いる笏のように握り、笏と同様の作法で礼を行う。その他、特殊な部分が多く伝承されている。 現在の結婚式において、多くの新郎新婦はキリスト教式を選び、神前式は少数派となっているが有名人、著名人の挙式や国際結婚に限れば日本文化体験・交流の場として敢えて神前式を選ぶカップルも増えている。
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