高台院とは? わかりやすく解説

こうだい‐いん〔カウダイヰン〕【高台院】

読み方:こうだいいん

[1549〜1624]豊臣秀吉正妻尾張の人。杉原定利次女。名は、ねね。北政所(きたのまんどころ)とよばれ、准三后従一位になり、秀吉死後、尼となって高台院と称した


高台院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/15 01:55 UTC 版)

高台院(こうだいいん、天文18年(1549年[注釈 1] - 寛永元年9月6日1624年10月17日))は、戦国時代室町時代後期)から江戸時代初期の女性で、豊臣秀吉正室である。杉原(木下)家定の実妹であるが浅野家に養女として入る。秀吉の養子となって後に小早川家を継いだ小早川秀秋(羽柴秀俊)は、兄・家定の子で彼女の甥にあたる。


注釈

  1. ^ 生年は田端泰子の天文11年(1542年)説、桑田忠親・人見彰彦の天文17年(1548年)、今井林太郎の天文18年(1549年)と諸説あり。
  2. ^ 桑田忠親は浅野長勝も秀吉も足軽組頭であり、同じ長屋で暮らしていたので、秀吉は浅野家の入り婿の形でおねと婚姻したのではないかとしている[4]
  3. ^ 松田毅一・川崎桃太らは違和感をやわらげるため、「女王」を「羽柴夫人」・「関白夫人」と翻訳している[15]
  4. ^ 利房は関ヶ原合戦で西軍に属したため、勝俊は伏見城守護の任にありながら開戦直後に退去して家康の怒りを買ったため、いずれも改易され浪人中。
  5. ^ 当代記』には、家康はこの時、怒りのあまり「近年、政所老気違」と言ったと記されており、『慶長年録』では「政所老耄か気違」と言ったと記されている。なお、この所領は仲介をした長政の息子浅野長晟に与えられた。
  6. ^ 当初は「おね」が使われる予定だったが、原作(司馬遼太郎著)に忠実にするという理由で再び「ねね(実際は漢字表記の寧々)」に戻された。

出典

  1. ^ 堀新 & 井上泰至編 2017.
  2. ^ 村川浩平 2000, p. 43.
  3. ^ 田端泰子 2007, p. 9.
  4. ^ 桑田忠親 1993.
  5. ^ 田端泰子 2007, p. 60.
  6. ^ 宮本義己 2002b, pp. 52–53.
  7. ^ 内田九州男 1982.
  8. ^ 宮本義己 2000.
  9. ^ 寛政重修諸家譜』第十八、続群書類従完成会, p.138
  10. ^ 田端泰子 2007, pp. 7–8.
  11. ^ a b 宮本義己 1999.
  12. ^ a b 宮本義己 2002a.
  13. ^ 宮本義己 1997.
  14. ^ 桑田忠親 1941.
  15. ^ ルイス・フロイス 2000, 「凡例」.
  16. ^ 田端泰子 1994, p. 234.
  17. ^ 田端泰子 2007, p. 130.
  18. ^ 白川亨 2007.
  19. ^ 田端泰子 2007, pp. 161–162.
  20. ^ 宮本義己 2002b, p. 54.
  21. ^ a b 田端泰子 1996.
  22. ^ a b c 跡部信 2006.
  23. ^ 田端泰子 2007, p. 188.
  24. ^ 渡辺武 1987.
  25. ^ 小和田哲男 2010, pp. 117–118.
  26. ^ 白川亨 1997.
  27. ^ 幸田成友 1934, pp. 177–185.
  28. ^ 村井益男 著「キリシタンの女たち」、笠原一男 編『彼岸に生きる中世の女』評論社〈日本女性史3〉、1976年。 



高台院 (曖昧さ回避)

(高台院 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/14 08:53 UTC 版)

高臺院高台院髙䑓院(こうだいいん)




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