角田文衞とは? わかりやすく解説

角田文衞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/31 03:13 UTC 版)

角田 文衞
人物情報
生誕 (1913-04-09) 1913年4月9日
日本福島県伊達郡桑折町
死没 2008年5月14日(2008-05-14)(95歳没)
出身校 京都帝国大学
学問
研究分野 歴史学考古学
研究機関 平安博物館大阪市立大学
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角田 文衞(つのだ ぶんえい、1913年4月9日 - 2008年5月14日[1])は、日本歴史学者(古代学専攻)。学位は、文学博士従四位勲三等瑞宝章大阪市立大学教授、平安博物館館長兼教授、古代学研究所所長兼教授、財団法人古代学協会理事長を歴任。

経歴

1913年、福島県伊達郡桑折町生まれ。成城高等学校在学中から濱田耕作の学問を慕い、京都帝国大学に進学し濱田の指導により考古学を学んだ。

濱田の在職中での病没と、梅原末治との確執がなければ、濱田の後継者となっていたとの説もあるほど将来を期待された学徒であった。

略歴

研究内容・業績

世界史的な視座に立って考古学と文献史学を統合した「古代学」を提唱。したがって、研究分野は文献史学と考古学の両分野におよんだ。主要な研究テーマは、日本の奈良・平安時代史、古代学方法論、古代ギリシア・ローマ考古学、ヨーロッパ・アフリカの旧石器考古学、ユーラシア北方考古学など広範囲に及ぶ。

家族・親族

著作

単著

  1. 『古代学の方法』1986年 ISBN 9784831837011
  2. 『国分寺と古代寺院』1985年 ISBN 9784831837028
  3. 『律令国家の展開』1985年 ISBN 9784831837035
  4. 『王朝文化の諸相』1984年 ISBN 9784831837042
  5. 『平安人物志 上』1984年 ISBN 9784831837059。法藏館文庫 2020年 ISBN 978-4831826169 
  6. 『平安人物志 下』1985年 ISBN 9784831837066。法藏館文庫 2020年 ISBN 978-4831826176
  7. 『紫式部の世界』1984年 ISBN 9784831837073
  1. 『後宮と女性』[2] 2018年 ISBN 9784642078962
  2. 『王朝の余芳』[3] 2020年 ISBN 9784642078979
  3. 『ヨーロッパ古代史の再構成』[4] 2021年 ISBN 9784642078986
  4. 『角田文衞自叙伝』[5] 2017年 ISBN 9784642078993

編纂・共著

  • 『国分寺の研究』全2巻 考古学研究会 1938年
  • 『おもしろく源氏を読む』(中村真一郎と対談)朝日出版社 1980年
  • 『平安の都』 朝日選書 1994年
  • 『考古学京都学派』雄山閣出版 1994年、増補版1997年
  • 『源氏物語の地理』 加納重文共編 思文閣出版 1999年
  • 平安時代史事典』監修・共著 角川書店 1994年
  • 『平安京提要』監修・共著 角川書店 1994年
  • 『源氏物語と紫式部 研究史篇・資料篇』監修・紫式部顕彰会編、角川学芸出版 2008年
ほかに編著、訳書、論文報告多数。

脚注

  1. ^ デジタル版 日本人名大辞典+Plus『角田文衛』 - コトバンク
  2. ^ 角田文衛氏が死去/「古代学」を提唱”. 四国新聞社 (2008年5月15日). 2020年11月15日閲覧。

参考文献

  • 『古代世界の諸相』(角田文衛先生傘寿記念会・晃洋書房、1993年)
  • 『角田文衞博士の学風と軌跡』(角田文衞先生米寿記念会、2001年)
  • 吉川弘文館『日本歴史』2008年9月号 No.724 学界消息・角田文衞氏の訃(山田邦和)p.139
  • 古代学協会『古代文化』2008年9月号 Vol.60 No.2 追悼角田文衞博士(坂詰秀一)
  • 古代学協会『古代文化』2009年3月号 Vol.60 No.4 特輯 角田文衞博士の学問とその業績

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