墨谷二中・キャプテンとは? わかりやすく解説

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墨谷二中・キャプテン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 02:17 UTC 版)

キャプテン (漫画)」の記事における「墨谷二中・キャプテン」の解説

正式名称は墨谷第二中学校。墨谷二中は公立学校であり、なおかつ元々が弱小校だったこともあり、青葉学院のような私立強豪校違って専任監督などは存在しない顧問務め教師は居るが、作中には小説版実写映画版を除き、殆ど登場しない。そのため、事実上キャプテン監督兼任せざるを得ない体制が採られている。 谷口 タカオ 声 - 和栗正明 第1次キャプテンポジション三塁手、のちに投手兼任野球の名門である青葉学院から転校してきたために皆に期待されるが、実は2軍補欠だった。当初卑屈な面があったが、父親叱咤協力受けてレギュラー匹敵する実力つけようと陰で努力続け、その姿勢キャプテン見込まれ墨谷二中のキャプテンとなる。 控え目な性格から当初決断力欠け判断を誤ることもあったが、やがてキャプテンシー開花させ、過酷なスパルタ練習で墨谷を青葉学院互角戦いをできるチームにまで鍛え上げる。ただし、後続キャプテンである丸井イガラシに対して長所短所ともに影響力があったがために少数精鋭レギュラーもしくはベンチ入り選手のみ)で特訓を行う」という図式イガラシ世代まで続けられチーム層の薄さ慢性的な欠点になる。この点が改善されるのは谷口直接知らない近藤世代を待つ事になる。 成長してからは目の前目標に対して粘り強く真摯に取り組む性格になり、「頑張る」一辺倒思考がときにナイン反感を買うこともあるが、諦めことなく夜間の自主練習勤しむ姿を見た周囲をまとめ、自発的に意識改革を行うきっかけにも繋がっている。青葉学院との再試合前に松下が肩を負傷しイガラシ以外に投手がいない状態で最後試合に臨まなければならなくなったためにピッチャープレートへの足の掛け方わからないころから投手としての練習始めついには青葉通用するレベルピッチング見せナイン驚かせた。その試合途中、指を骨折したことをナイン隠しファール攻め限界イガラシに代わってマウンドに立つが、その場にいたナインだけでなく、後に同じく試合中怪我負った近藤をも勇気づけるエピソードになったテレビシリーズではこの指の骨折が原因となり、医者に「もう野球できない」と宣告されている一方原作では医者には行かず不養生為に指が曲がってしまったという描写なされている。 墨谷二中を卒業後は墨谷高校入学する(そこでの物語が『プレイボール』である)。 テレビシリーズ最終回26話)にも登場しており、野球続けているかは作中語られていないものの、地区予選決勝江田川中に苦戦するイガラシ率いる墨谷二中の応援に、墨谷高校制服しきもの着用し駆けつけている。「采配全て今のキャプテン決めことだからOB安易に出すぎてはいけない」との考えから陰で試合を見に訪れており、じれったそうにアドバイスをしようとした丸井諭していた。 『2』では高校卒業後、予備校通学しながら墨高野球部の監督として後輩たちの指導をしている。当初テスト成績散々だったことから練習勉強両立させる大切さ新入生近藤説き自身成績毎日努力甲斐あって講師褒められるまでに向上を見せ始めている。 2017年描かれ小説版では、再試合描かれず、地区大会準優勝引退丸井達に部を託した。また3学年下近藤フォークボール投げ方指導している。 強肩強打であり、パワーヒッター。左中間への打球が多いらしい。江田川中の井口初め対戦したときも、いきなり外野の頭を越すなど、打者として能力が高い。 谷口タカオ氏名モデルとなったのは、本作初代編集者だった谷口忠男である。 丸井 声 - 熊谷誠二 第2次キャプテンポジション二塁手。鼻が黒い。持ち前の強い熱意チーム引っ張るが、歴代キャプテンの中で最も短気で手が出やすく、上下関係疎いうえに自分過信しがちな近藤には特に厳しい。自分でもそのこと自覚しており、イガラシ副将格としてそのアドバイスをよく聞き入れるよう努める。作中において最も谷口人柄姿勢尊敬している人物である。後輩には江戸っ子口調が出る乱暴な面もあるが面倒見良い兄貴分として接する。 谷口キャプテン期は当初レギュラーの中で最も実力的に劣っており、イガラシレギュラー奪われるそのこと退部考えていたが、谷口ひたむきな姿を見て考え直し自主練習をはじめて青葉学院戦では見事なプレイ見せて谷口驚かせた。 キャプテン就任後谷口方針依存しがちで、そんな部分空回り災いし部員たちとの間に溝が生まれてしまう。最初試合となった春の選抜では、下馬評圧倒的有利だった広島港南中まさかのサヨナラ負け喫し1回戦敗退当初ミス繰り返した近藤当たり散らし、その態度顰蹙を買い一度キャプテン解任されるが、イガラシに諭され、全国大会勝ち抜くための対策怠っていたことを痛感するキャプテンに再就任すると夏こそは全国大会優勝を果たすため、選抜出場校掛け合い36チームとの練習試合組み全勝するためのスパルタ合宿慣行部員大半ハードスケジュールに耐え切れず脱落しながらも合宿乗り越え、見事36全勝を果たす。夏の大会地区大会圧倒的な力で勝ち進み決勝春の選抜優勝校・青葉学院対戦事実上全国大会決勝ともいわれたこの試合延長18回の死闘の末に制するが、この試合でほとんどの部員負傷。それに代われるだけの選手がいない層の薄さ災いし全国大会棄権せざるを得なくなってしまった。小説版では全国大会には出場できたが、原作と同じ理由和合中学初戦敗退する。 卒業後も墨谷の練習試合にしきりに顔を出し試合ではベンチの上からアドバイス出していた(当初ベンチ内にいたが、監督ではない部外者ということ審判注意され以後ベンチの上から審判分からないようにアドバイスしている)。さらには応援団統率対戦相手情報集めたり野球部合宿面倒を見たり、イガラシが行詰った際にさり気無くアドバイス練習試合の手配をするなど、常に外部から墨谷野球部を支え続けた長期連載の『キャプテン』において第1話から最終話まで登場し続けた唯一の人物『2』でも夏の全国大会応援登場文武両道練習スタイル変更した近藤当初批判していたが、最後には彼らの奮闘認め近藤に墨谷高校進学するよう勧めた谷口達の引退後墨谷高校野球部キャプテン引き継ぎ就任直後責任感チーム全体実力向上を急ぐあまり墨谷二中時代練習強要して負傷者出してしまった反省から以前よりも後輩に対して落ち着いた対応を心がけるようになっている。 バッティングスタイルとしてはライナー性の打球多くアベレージヒッターだが、少なくとも2本のホームラン放っている。セカンドからセンターまで走ってフライを捕るなど、守備範囲が非常に広い。歴代キャプテンの中では唯一投手4番打者経験がなかった。 原作においては近藤キャプテン時に登場した時は墨谷高校制服着用している。 テレビシリーズオープニングで背番号3を付けている。 学年谷口よりも下だが、谷口2年途中から墨谷二中に編入しているため、数ヶ月の差ではあるものの、墨谷二中野部員としては丸井の方が谷口先輩にあたる。 そのため、先代キャプテンのことを谷口よりも前から知っている谷口からキャプテンの座を受け継いだため、作中における2代目主人公であるが、次代キャプテンとなるイガラシ同様に主人公2代目)ありながら下の名前設定されていないイガラシ五十嵐) 声 - 木村陽司(テレビシリーズ)/ 中田光利(劇場版第3次キャプテン小柄な体格ながら、青葉監督をして化け物言わしめる体力と、ポジション一通りどこでもやってきたという優れた野球センス併せ持ったプレイヤーで、作中では三塁手二塁手投手として活躍した入学時から中学生離れした言動多く言いたいことを無愛想にはっきりと言うその性格先輩達疎まれ谷口キャプテン期にノックの際に高木殴られた事もある。しかし、1年時から実力抜きんでており、谷口決断レギュラーとしてセカンドを守る(この時、丸井外された)。試合中松下負傷から急遽ピッチャーとして登板し落ちシュートシンカー系)など多彩な変化球披露し務め果たした谷口猛練習を最も積極的に受け入れチーム中心選手として先輩ナイン達の敬意勝ち取った2年生時には棘のある発言少なくなり、感情走りがちな丸井冷静な視点補佐する役割を負う。打順丸井差し置いて4番入ったキャプテンとなってからは春の選抜優勝目標谷口丸井上の猛練習行ったが、あまりのスパルタぶりと選手怪我問題になり、出場辞退招いてしまう。夏の大会では数々強豪チーム破り悲願全国制覇達成した冷静沈着イメージが強いが、1年生の頃はかなり短気であり、谷口に対してさえ業を煮し影で帽子投げつけて批判したり、金成中学戦では激昂しところを丸井に諭されたこともある。2年生時にも、キャプテンとなった丸井感情任せて近藤殴り倒したのを見た際には声を荒げ批判したこともあり、根は熱いものを持っているテスト成績学年10番以内を取るほど学業においても優秀で合宿の際には勉強法を指導したこともある。 卒業後は墨谷高校進学する実家中華そば屋テレビシリーズでは初回登場時のみ「五十嵐亭」との看板見られたが、2回目以降では看板位置デザインと共に店名も「五十番」に変更されていた)を経営しており、慎二という2歳下の弟がいる。 『2』では近藤達が墨谷高校進学した際に2年生として登場しチーム作りに悩む丸井先輩半田とともに補佐する小説版では前述した特訓による騒動責任感じ退部考えるが、谷口丸井とのキャッチボールと副キャプテンになった久保叱咤立ち直り続投決意謝罪とともに入部志願した松尾とも和解する。 走攻守そろった選手であり、総合的な能力が高い。バッターとしてはパワー型であり、長打放つ描写が多い。ピッチャーとしてはスピードのあるストレートに加え多彩な変化球織り混ぜながら精密なコントロールコースを突くピッチングをする。球質が軽いことが弱点自身でも自覚しており、長打警戒する場面で近藤マウンド任せることもある。しかし実際に長打打たれるシーンはほとんどなく、ホームラン打たれたのも1年生時の青葉戦のみである。 丸井からキャプテンの座を受け継いだため、作中における3代目主人公であるが、先代キャプテンである丸井同様に主人公3代目)ありながら下の名前設定されていない近藤 茂一(こんどう しげかず) 声 - 中尾隆聖 第4次キャプテンポジション投手右翼手三塁手1回だけ守っている。関西弁を話す。センス抜群だが直向さが全くなく、苦手な守備練習体力トレーニングになると途端にさぼろうとする。また常識的なルールさえ理解していない言動周囲あきれさせる事が多い。 入部当時から中学生離れした剛速球持ち主だったが当初自惚れが強いところがあり、横柄な態度丸井激怒させ退部させられそうになる彼の実力見込んだイガラシ推挙指導をうけるも、選抜ではミス連発し敗戦を招く。夏の大会向けた合宿では、離脱者が続出するハードスケジュールの中、1年生唯一最後まで残りイガラシに次ぐ墨谷のエースとして成長投打1年生時の地区大会優勝2年生時の全国大会優勝貢献する。しかし依然として大事な場面で凡ミス無神経な発言があり、丸井からはよく蹴られチームメイト幾度と無く怒らせていた。 キャプテンとなってからは、「自分卒業した後、どのようなチームを残すか」を考えるよう父親に諭され、精神面でも落ち着き見せるようになるこれまでのキャプテン達とは違って選手層厚くするための育成練習をし、素質のある後輩抜擢後輩らへの面倒見のよさでチーム引っ張る春の選抜では苦戦しながらも勝ち進むが、準々決勝富戸中戦で近藤は危険プレー退場牧野佐藤負傷退場立て続け主力欠いてしまう。そのため1年生起用せざるをえなくなるが、1年生達の予想外活躍により、最後敗れるも互角に渡り合う事が出来た一方で近藤自身退場後はふてくされてチーム指揮放棄するなど、身勝手な一面見せている。 球質の重い剛速球投手強打者だが、バントなどの小技守備が苦手で鈍足入部当初バント処理やセットポジションも満足にこなせなかったが、その後下手なりに改善される3年生時にはキレのある変化球覚えた一見へらへらとしたお調子者見えるが、1年生時の青葉との決勝戦では、肩を壊しながらも最後まで完投こだわり2年時南海中戦ではホームクロスプレイ右手の爪が剥がれるも、疲労困憊イガラシ代わり爪を庇わない投げ方で9回にリリーフをするなど、ときに丸井イガラシすらうならせる根性を内に秘めている『2』では母親依頼自身家庭教師務めワセダ大学生相木から得たヒント助言元に練習スタイル練習時間よりも練習内容密度重視して学習時間確保する文武両道変更するなど、試行錯誤しながらチーム引っ張っていく。富戸中との再戦敗れたが、後輩である慎二佐々木達に道を示し大きな遺産残した。墨谷高校第一志望挙げ合格する野球部入部時に監督就任した谷口はじめて顔を合わせキャッチボールをする。上級生呼び方基本的には「さん」付け改めているが、かつて激闘繰り広げた井口には昔の癖で「はん」付で呼んでしまい、その度叱られている。 原作では谷口卒業してから入学しているので、自身が指をケガをした時に丸井谷口骨折したエピソード紹介する際に名前が語られるだけで、両者直接対面するシーンはないが、テレビシリーズのオープニングラストで谷口丸井イガラシと共に墨谷二中のユニフォーム着て走っているシーンで顔を揃えている。テレビシリーズではイガラシキャプテン時に球場谷口応援に来たことがあり、会話こそないものの対面果たしている。 小説では春の選抜における失敗合宿を耐え抜いて自信取り戻したことがきっかけで、早い段階性格改善した最終巻では谷口からフォーク投げ方教わっている。イガラシ引退後原作同様キャプテンとして部員達に挨拶をする場面で締めくくられた。 テレビシリーズにおいて、基本的に中学生達の演技子役当時)の役者演じているのだが、彼の声優である中尾隆聖演じている。 両親のことをパパ、ママと言う先代キャプテン 声 - 村田広 谷口の先代キャプテン部員たちから人望厚く谷口並々ならぬ根性実力買って次代キャプテン抜擢した初回にて墨谷二中を卒業したため、以降谷口回想除けば実質的な出番はわずかであるが、谷口青葉学院出身ということ浮かれる部員の中で、唯一補欠選手だったと見抜く洞察力持っており、谷口にとっては恩人といえる存在である。 小説版では「今井」という名字与えられている。 イガラシ彼の卒業入れ替わり入学入部近藤はその更にその1年後に入学入部しているため、歴代キャプテンの中で彼の存在知っているのは谷口丸井のみである。

※この「墨谷二中・キャプテン」の解説は、「キャプテン (漫画)」の解説の一部です。
「墨谷二中・キャプテン」を含む「キャプテン (漫画)」の記事については、「キャプテン (漫画)」の概要を参照ください。

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