青葉学院
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「キャプテン (漫画)」の記事における「青葉学院」の解説
作中でも最強クラスの実力を誇る名門校。校舎かと間違われるほどの寮や専用の球場などの充実した設備をもつ。選手層の厚さは、予選は2軍だけで戦っても充分というレベルであり、1軍と2軍の上下関係は非常に厳しい。谷口・丸井キャプテン期ではそれぞれ最後の対戦相手として熱戦を繰り広げるが、イガラシ、近藤キャプテン期では準決勝で江田川中に敗れている。1軍の9人のうち6人は谷口・丸井両方の墨谷と対戦している。またスペシャル版では16人の選手を使ったといわれていることから捕手以外にも交代しなかった選手がいることになる。 青葉学院監督(部長) 声 - 森山周一郎 監督。トレードマークはサングラス。エース佐野を擁して谷口・丸井キャプテン期の墨谷二中に立ちふさがった(ただし漫画では部長と呼ばれ、野球部長として指揮を執っている)。勝負への執念に長けた辣腕家であり、ときにスポーツマンシップにそぐわない指示をナインに出すことも辞さず、味方の応援団から野次られることもある。墨谷との初対戦では、苛立ちのあまり、ベンチで煙草を吸うシーンもある。 しかし、根底では大人としての本分を忘れない人格者であり、要所要所で彼の台詞は作品の大きなアクセントとなっている。丸井時代の墨谷には昼食中に「あまり食べ過ぎると試合中に苦しくなる」と敵である丸井に注意するほど好人物として描かれた。また、イガラシにサヨナラホームランを打たれ敗れた際、疲労で倒れ歩くこともままならない様子を見て取り、捕手の村野に何をしている、走塁を助けてやれと指示も出している(イガラシは手助けを辞退し一人で歩き始めた)自チームがサヨナラ負けを喫してしまったものの、両チーム、特に墨谷ナインの頑張りに感動し、拍手を送り涙も流した。 佐野 声 - 永久勲雄(テレビシリーズ)/ 安田裕司(劇場版) 投手。左投げ左打ち。実写映画版では右投げ。9番打者。人一倍小柄なその体つきからは、にわかに信じがたいほどの快速球を投げる超中学級投手。しかし、かねてから彼の存在をマークしていた谷口によって、墨谷二中とは互角の勝負を強いられた。不敵な性格の天才肌の選手であるが、小さな体で名門野球部を支え、また、3年生の夏には強力打線の丸井墨谷を相手に、9回でついにグラウンド上で昏倒するという執念の投球を見せた。原作ではサル顔の上手投げ投手で、かなりの無口であったが、アニメ化の際に端整な顔立ちの横手投げ投手として、性格も含め華やかに描かれている。テレビシリーズでは「谷口だけには負けたくない」とライバル心を覗かせる一幕も見られた。 投手ということで9番に座っているが、打者としても非凡なセンスを持っているようで、谷口墨谷との対戦では、ホームランを打っている。 その後、『プレイボール』にも登場し、東都実業高校に進学した。 大橋 投手。右投げ右打ち。背番号11番。 佐野が丸井キャプテン期の墨谷二中と戦い、疲労のため倒れた時に登場した2番手ピッチャー。佐野に勝るとも劣らない速球を投げる。イガラシに変化球を続け、タイムリーを打たれている。エース候補とされてはいたものの、のちに彼がエースになったかは不明。モデルは江川卓[要出典]。 背番号13の選手 投手。右投げ右打ち。背番号13番。名前は不明。 丸井墨谷と決勝で対戦した上述の大橋の次に登板した3番手ピッチャー。最終回となった18回裏、先頭打者の加藤を打ち取るものの、丸井にセンター前を打たれた後、イガラシに初球をレフトスタンドに運ばれ、サヨナラ2ランホームランを浴びる。モデルは西本聖[要出典]。 倉田 投手。 イガラシキャプテン期の投手。夏季大会では井口率いる江田川中に負けている。実際に投球している描写はなく、青葉の試合を偵察に行ったイガラシが、「倉田ってのが投げてたけど凄かったな、あいつは」という台詞中で登場するのみ。 吉本(小説版)大山(実写映画版)村野(テレビシリーズ) 捕手。右投げ右打ち。4番を打ち、近藤からホームランを放つほどの強打者。単行本巻頭の「登場人物」欄には「キャッチャー」としか表記されていない(小説版は「吉本」、実写版は「大山」、テレビシリーズは「村野」という名前になっている)。墨谷二中との最初の対戦でも松下から代打ホームランを打っており(その時の背番号は12)、墨谷二中から2本以上ホームランを記録した唯一のバッターである。テレビシリーズおよびスペシャルでは他が全員2軍の先発の中で唯一1軍で先発している。 中村 二塁手。右投げ右打ち。 トップバッター。眼鏡をかけている。1番ながら力があり、一発長打の危険性もある。 後藤 三塁手。右投げ右打ち。3番打者。 青葉でクリーンアップを打つほどの実力者。 中野 遊撃手。右投げ右打ち。 レフト前に落ちそうなライナー性の当たりを、ショートから走ってダイレクトキャッチするなど、広い守備範囲を誇る。打順も5番と主軸を任され、作中でイガラシからホームランを打っている唯一の選手である。谷口キャプテン期の墨谷二中との再試合では、ピッチャーを潰すためにファウルで粘るよう部長から指示を受けるが、スタンドからのブーイングに耐えかねて打ってしまう。その後、延長でホームクロスプレーの際、小室と交錯して肩を脱臼し退場する。 藤田 中堅手。右投げ右打ち。2番打者。目が細く、いつも笑っているかのような表情をしている。谷口キャプテン期の最初の対戦では、15人目の選手交代が認められた際、「良かったですね」と不用意な発言をし、部長から怒鳴られている。丸井キャプテン期の対戦では、近藤からホームランを打っている。 吉田 青葉学院2軍時代の谷口の同級生。墨谷二中ナインが青葉の練習を見学に来た際、墨谷をエスコートする。補欠。 尾崎 墨谷との再試合のための臨時コーチとしてかけ付けた青葉学院OB。右投げ右打ち。現陸王校。甲子園でかなりならした実力者。 新巻 墨谷との再試合のための臨時コーチとしてかけ付けた青葉学院OB。ドラフトで読売ジャイアンツに一位指名をされた実力者。 ※ この他、テレビシリーズ(およびスペシャル)では「イヌガサ(衣笠)」「カケス(掛布)(劇場版では「カケブ」)」「トイ(土井)」「カワエ(江川)」など、当時のプロ野球選手にそっくりなキャラクターが青葉学院のメンバーで、「佐野」以外は全員名前が異なる。テレビスペシャルとテレビシリーズでは顔はそのままで名前だけ異なるキャラもいる(例、3塁手ス、カケフ ア、犬笠 遊撃手ス、犬笠 ア、山下)また原作では先発は全員2軍だが、テレビシリーズおよびテレビスペシャルでは捕手のみ1軍。
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