グラフィックチーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 16:11 UTC 版)
「NEW GAME!」の記事における「グラフィックチーム」の解説
主な登場人物はゲーム会社・イーグルジャンプのグラフィックチームに所属しており、その関係の中で物語が進行する。 涼風 青葉(すずかぜ あおば) 声 - 高田憂希 年齢 - 18歳 / 誕生日 - 2月2日 / 星座 - みずがめ座 / 血液型 - O型 / 身長 - 149cm / 役職 - キャラ班メンバー(FS3) → キャラクターデザイナー兼モデラー(PECO) → キャラ班モデラー(DDB) 出身地 - 東京都 / 特技 - いつも前向き思考 / 苦手なこと - 運動全般 / 好きな食べ物 - せんべい、ようかん、ハンバーグ / 嫌いな食べ物 - 辛いもの、苦いもの、刺激物 本作の主人公。一人称は「私」。コウからは「青葉」、ひふみ、ゆん、はじめ、りんからは「青葉ちゃん」と呼ばれている。 小学生の頃に『フェアリーズストーリー』というゲームを好きになり、そのキャラクターデザインを担当していたコウに憧れたことがきっかけでキャラクターデザイナーを志すようになり、高校卒業後に美術大学の現役合格を蹴って、そのゲームを制作していたイーグルジャンプに就職した。入社後はコウと同じチームに部下として配属されることとなり、付き合いを深めていくうちにコウとは師弟のような間柄ともなっていく。 就職するまでバイトもしたことがなかったが、周囲に対する気配りができるなど、コミュニケーション能力が高く、同僚や上司が抱えている心の垣根を超えていくことができる。言動には少し天然なところがあり、危なっかしく見える一面もあるが、性格は素直で、仕事に対するモチベーションも強く、同僚からは大きな夢を持って仕事に取り組む姿勢を評価され、上司からも将来を期待されている。時折、サディスティックな一面やブラックユーモアを披露することがあり、後にはそれがゲーム制作のアイデアにも生かされていく。 職場では紺色のレディーススーツを襟元のリボンタイと合わせて学生服風に着こなし、白い靴下を履いており、彼女のトレードマークとなっている。背が低く、童顔とツインテールの髪型もあいまって、社会人はおろか高校生にすら見えないと言われることがある。運動神経ゼロを自認しており、登場人物の中でも特に飛び抜けて劣っている。ブラックコーヒーが苦手で、入社初日に大人ぶって無理に飲もうとしたことを後々までコウにからかわれている。酒に弱く、ウイスキーボンボンで酔ってしまう。父や母と同居する一戸建ての自宅から電車で通勤している。 八神 コウ(やがみ コウ) 声 - 日笠陽子 年齢 - 25歳 / 誕生日 - 8月2日 / 星座 - しし座 / 血液型 - A型 / 身長 - 164cm / 役職 - キャラクターデザイナー兼キャラ班リーダー(FS3) → キャラクターデザイナー兼アートディレクター(PECO) → ブルーローズアートチームメンバー 出身地 - 東京都 / 特技 - いつでもどこでも眠れる / 苦手なもの - 人ごみ・騒音が激しい場所 / 好きな食べ物 - りんの手料理 青葉の上司で、りんとは同い年の同期。一人称は「私」。青葉にとってゲーム会社への就職を志望するきっかけになった、憧れのキャラクターデザイナー。物語開始時点ではキャラ班のリーダーを務めている。 自分という壁を越えて欲しいという期待も込めて、本来なら及第点の仕事に敢えてリテイクを出すなど、青葉に対しては厳しくも愛情を持って接している。プライベートな事柄に関しては大雑把で忘れっぽいが、仕事に対する熱意は本物で、ひとりで数人分の作業をこなし、会社に連日泊まって作業をすることも厭わない。普段はラフな格好を好み、職場で寝泊まりする際には、その方がすっきりするという理由でスカートを脱ぎたがり、青葉の入社初日にもパンツ丸出しの格好で現れて、彼女を困惑させた。一方でメディアに露出する際には、別人のようにフェミニンな格好をさせられている。また、時折母親から心配されて電話をもらうことがあり、本人は伏せているものの、母親の事は「ママ」と呼んでいる。 他人と密に相談しなくても、少ない情報から意図を汲んだキャラクターデザインができ、絵を描くのも速く、青葉が何日も悩むような課題を一瞬で描き上げることができる。その反面、実は陰では行き詰まって悩んでいることも多い。絵は素晴らしいが完成されすぎていると指摘される場面もあり、上司の葉月からはもっと作風を広げることを期待されている。 物語開始から約7年前に青葉と同じく高卒でイーグルジャンプに入社し、入社翌月に『フェアリーズストーリー』のメインキャラデザを社内コンペで勝ち取ったという経歴を持つ。当時は人間関係が苦手で態度も刺々しく、生意気な態度から先輩社員との軋轢が絶えなかった。一方、かつて要職を任された際には周囲に厳しく当たりすぎてしまい、当時入社したばかりの後輩を潰してしまって自己嫌悪に陥った過去がある。青葉にとっての上司として、あるいは超えるべき壁としてのあり方に悩みつつも、良き先輩として振る舞おうと奮闘する。 青葉の成長を目の当たりにしたことで自身もスキルアップが必要だと考えるようになり、遂には海外で勉強して更に上を目指すことを決意し、クリスティーナの伝手でフランスのゲーム会社への就職を得るが、後に聞いていたりんに知られ、彼女に引き留められたところを説得してりんを承諾させた。その後、第6巻64話にて、見送りに来た青葉に上司としての激励と今までの感謝の言葉を送り、後からやって来た皆に見送られながら日本を後にして渡仏し、イーグルジャンプを離れる。 遠山 りん(とおやま りん) 声 - 茅野愛衣 年齢 - 25歳 / 誕生日 - 12月3日 / 星座 - いて座 / 血液型 - B型 / 身長 - 158cm / 役職 - アートディレクター兼背景班リーダー(FS3) → アシスタントプロデューサー(PECO) → プロデューサー(制作より)(DDB) 出身地 - 愛知県名古屋市 / 特技 - 数学・人付き合い / 苦手なこと - 軽く方向音痴 / 好きな食べ物 - パスタ コウと同い年の同期。一人称は「私」。コウに対して同性としての恋愛感情を抱いているかのように振る舞い、ともに初任給をつかって旅行に出かけたり、休日に彼女の家に出向き夕食を作ったりするほど親密な仲で、特にコウがひふみや青葉と会話をする様子を見て焼きもちを焼いたり、彼女に対して掛かって来た電話の相手が彼氏ではないかと疑って陰から様子を探ろうとするなど、本当に好意を寄せているといった一面も見せており、また後述のフランスの件ではコウに「(フランスに)行かないでほしい」や「ずっと傍にいてほしい」とまで告げていた。コウと今の関係が続いていくことを望んでいることを上司の葉月から見抜かれており、コウが男性社員と親密になってしまうような状況に耐えられそうにない性格と思われているため、青葉たち女性ばかりのチームを割り当てられている。ひふみの見立てによれば、コウが鈍感でりんの気持ちに気がつかないために、二人の関係は長年に渡って進展していないとされる。 温和な性格で、『フェアリーズストーリー3』の開発では初めてのアートディレクターとして内心は苦労しつつも、グラフィックチームの個性的な面々をまとめ上げており、スケジュール管理やマネジメントの能力の高さを周囲から評価されている他、うまく仕事が進まずに悩んでいた青葉や、上司としてのあり方に悩むコウの相談にも乗っているが、反面では酒が入ると横暴な性格に変貌し、特に青葉に対して酒の席に関するルールやお酌のポイントなどを厳しく教えていた。また、怒らせると怖いようで、実際にエアコンの調節を何度もいじっていたコウとはじめ、ゆんに怒号を見せた上に彼女らがその場で怖気づいた程である。 ゲーム『PECO』の開発ではプロデューサーに抜擢され、グラフィックチームを抜ける。コウが渡仏することを知った際には自分の本心を涙ながらにぶつけてまで引き留めようとしたが、コウに説得されたことで彼女が渡仏することを笑顔で承諾し、コウが日本を離れる際には真っ先に見送りに来る。 滝本 ひふみ(たきもと ひふみ) 声 - 山口愛 年齢 - 20歳以上 / 誕生日 - 1月23日 / 星座 - みずがめ座 / 血液型 - AB型 / 身長 - 162cm / 役職 - キャラ班メンバー(FS3) → キャラ班リーダー(PECO, DDB) 出身地 - 新潟県 / 特技 - メール・メッセの早打ち / 苦手なもの - 人・コミュニケーション / 好きな食べ物 - お米・日本酒 青葉の2年以上先輩の同僚で、劇中1年目では青葉の真後ろ(ブース内での対角位置)に席がある。一人称は「私」。立場は青葉・はじめ・ゆんよりも先輩で、実力もあるが、人と対面で話すことが苦手。いつも硬い表情でぼそぼそとしか喋ることができず、社内での会話は主にインスタントメッセンジャー(メッセ)を介して行う。メッセでは打って変わってフランクな口調となり、顔文字も多用する。年齢は明かされていないが、入社時期はコウの入社よりも数年後の、青葉が高校生の頃に発売された『フェアリーズストーリー2』の開発時期のことで、当時のコウの挫折を実際に見ているひとり。先輩のコウ、りんとはタメ口で接しており、コウからは「ひふみん」と呼ばれる。 家で宗次郎という名前のハリネズミを飼っており、小動物的なところが似ている青葉には親近感を覚えている。青葉と打ち解けたことで、次第に柔らかい表情を作れるようになり、また人付き合いの苦手を克服したいと思うようになる。第3巻38話からはコウを引き継いで『PECO』のキャラ班リーダーに昇進し、他人に対して厳しく接することができない弱点を危惧されつつも奮闘する。劇中2年目では研修生の紅葉に席を譲り、青葉のいるブースからコウのいるブースへと移動する。 異性と交際した経験がなく、男性と一緒にいるのは落ち着かないという先入観を持っている。自分に話しかけてこない相手は良い人という価値観を持つ。コスプレが趣味だが、その姿を職場の知り合いに披露することには抵抗を感じている。コスプレのキャラクターになりきれば喋れるが、職場で応用しようとしてもうまくいかない。また、表情を上手く作れるようになってからは青葉に食べさせようとしたおかずをコウに横取りされた際は怒りの表情を見せ、葉月が青葉たちにメイドの格好をさせた時には自身も巻き込まれないように去りつつも冷たい視線を送る(その際に青葉や葉月を「怖い」と思わせる程に震え上がらせていた)、等の感情が露わにもなっていた。 右胸に目立つほくろがあり、肌を露出させる場面では露わになる。 作者の得能によれば、当初の構想では他の登場人物と対立を起こすこともなく、主人公が困った時にだけ手助けしてくれる穴埋め的なサブキャラクターという位置づけであったものの、描き始めると主人公の一番の親友というポジションを確立し、想定以上に活躍し、おどおどとした話し方も読者に受け、特に序盤では筆頭の人気キャラクターであったという。しかし、当初の立ち位置のままでは毎回おどおどしているだけで話が膨らまずマンネリ化してしまうため、おどおどしながらも周囲に対して能動的に関わらざるを得ない立場に昇進するという展開が設けられた。 篠田 はじめ(しのだ はじめ) 声 - 戸田めぐみ 年齢 - 21歳 / 誕生日 - 1月1日 / 星座 - やぎ座 / 血液型 - O型 / 身長 - 167cm / 役職 - モーション班メンバー(FS3) → モーション班メンバー兼企画のお手伝い(PECO) → ディレクター(DDB) 出身地 - 徳島県 / 特技 - スポーツ全般 / 苦手なもの - 小説 / 好きな食べ物 - お肉・ファーストフード 青葉から見て通路を挟んで右隣の席にいる1年先輩の同僚で、ゆんと同期。一人称は「私」。ボーイッシュな外見と服装をしているが、巨乳でグラマー。青葉たちのブースの中では唯一のモーション班で、モーション班に空席がないことから、壁を隔てた隣にあるキャラ班のブースに席を置いている。与えられたキャラクターに動きをつける仕事は気に入っており、また企画の仕事にも強い興味を持っているが、新規にデザインを描き起こすことは苦手。 仕事の資料を兼ねた趣味として、自身のデスクに多数のフィギュアと模造剣を飾っており、給料を注ぎ込んでいる。お調子者で、初めての後輩である青葉に良いところを見せようとして失敗するおっちょこちょいな一面もある。 学生の頃は隠れオタクで、髪を伸ばして女子高校生らしいファッションをしていたという過去がある。 飯島 ゆん(いいじま ゆん) 声 - 竹尾歩美 年齢 - 21歳 / 誕生日 - 12月6日 / 星座 - いて座 / 血液型 - A型 / 身長 - 151cm / 役職 - キャラ班メンバー(FS3) → キャラ班モデラー(PECO) → アートディレクター(DDB) 出身地 - 三重県 / 特技 - お裁縫・家事全般 / 苦手なこと - 運動・水泳 / 好きな食べ物 - ラーメン / 嫌いな食べ物 - 納豆 青葉から見て左隣の席にいる1年先輩の同僚で、はじめと同期。関西弁(テレビアニメ版では三重県訛りの関西弁という設定)で話し、一人称は原作では「私」、テレビアニメ版では「うち」。しっかり者で、主要登場人物の中では比較的現実的な価値観を持つ。勤務中はフリルやレースがついた服を好んで着用しているが、かつて地方から家族と共に上京するまでは地味でおしゃれとは無縁だった過去があり、その反動で気合いが過剰な方向に服飾のセンスがずれている。根は家庭的かつ庶民的な性格で、幼い双子の弟と妹がおり、面倒見のいいお姉ちゃんである。 モンスターのモデリングが専門で、自分のデスクを骸骨やぬいぐるみ、ハーリキンチェック柄の壁紙で飾っている。職場にティーセットを持ち込み、同じブースの青葉、ひふみ、はじめと、おやつの時間によく一緒にお茶を飲んでいる。はじめと共に、青葉からは良い意味で年上の感じがしないという印象を持たれている。 モンスターや動物を描くのは好きで、上司のりんからも熱意も評価されている一方、漠然とした動機で入社しその後も明確な目標を持てずにいることを内心では負い目に感じており、目標に向かって邁進するモチベーションを持った青葉やはじめのことを時には冷めた目で見つつ、まぶしくも思っている。 青葉ほどではないが運動が得意ではない。原作第2巻やテレビアニメ版ではダイエットに気を遣っているという描写が繰り返されている。 作者の得能によれば、連載開始前の初期設定では「浮き世離れした価値観を持っており、青葉にとって一番の親友となる」という旨の立ち位置が予定されていたものの、はじめと共に設定が大きく変更され、いずれも性格を掴むまでに手間のかかった登場人物であったとされる。 望月 紅葉 「#研修生」を参照。
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