グラフィックス統合チップセットによるオンボードグラフィックスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > グラフィックス統合チップセットによるオンボードグラフィックスの意味・解説 

グラフィックス統合チップセットによるオンボードグラフィックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 17:29 UTC 版)

オンボードグラフィック」の記事における「グラフィックス統合チップセットによるオンボードグラフィックス」の解説

Integrated Graphics Processor」および「チップセット#統合チップセット」も参照 システム不可欠グラフィックス機能を他チップ統合する試み古くから存在しCPU統合した Cyrix MediaGXノースブリッジ統合した SiS 520 なども存在した。しかし、これら製品グラフィックス機能貧弱さ加え、元々シェア少なメーカーCPUチップセットだったことや、低価格市場目的にしていたため利用できるCPU性能にも制限があり、広く採用されるには至らなかった。 状況大きく変えたのがインテル1999年発表した Intel 810 チップセットである。i810 はハブアーキテクチャと呼ばれる設計採用した当時としては最新チップセットであり、Graphics and Memory Controller HubGMCH)と呼称されるノースブリッジに、同社3Dグラフィックスチップ i752 をベースとした Intel Graphics Technology コア(以下IGTコア)を統合していた。ベースとなった i752自体3Dに関して描画機能性能ともにグラフィックスチップとしては当時すでに貧弱な存在であったが、2D描画性能十分な性能有していたため、IGTコア大多数ユーザーが主に行うオフィス処理や、ウェブブラウジングなどには十分な性能有していた。 また、i810当時としては高速な100MHzシステムバスサポートしていたため、同設計ハイエンドからローエンドまでのCPU採用した製品ラインナップ作りやすく、さらにグラフィックスカード搭載しないで済むため、省スペースデザイン省スペースパソコン設計)なども可能であったこのためメーカーPC中心に広く採用され爆発的な成功収めた。 しかし、i810外部AGPサポートしていなかった。つまり、後から必要になっても高性能グラフィックスボード追加する事ができない(ただし、PCIインターフェイス搭載ビデオカード増設することでアップグレードすることは可能であった)ため、特に自作パソコンユーザーに敬遠され傾向にあった。この事から、次代の i815 では、システムバスが133MHzに向上すると共に外部AGPサポートされた。この i815 を搭載したAGPスロットオンボードグラフィックス両方を持つマザーボード発売されると、今度自作PC用のマザーボードでもヒット商品続々登場した。 この i810・i815 の大成功以降、各チップセットメーカーも競ってグラフィックス統合チップセット投入し普及価格帯以下のPCではチップセット統合グラフィックス機能用い製品一般的になった。オンボードグラフィックス呼称である「内蔵ビデオ」、「内蔵グラフィックス」などはこの形態由来する当初こそチップセット統合グラフィックス貧弱さ揶揄される存在だったが、需要拡大とともに進化していった。 機能面ではDirect3D/OpenGLのプログラマブルシェーダーによる3Dグラフィックスおよびビデオアクセラレーションへの対応、HDCP対応したHDコンテンツ出力マルチディスプレイなどを実現しており、DirectX 9.0c(シェーダーモデル3)世代ではほぼ単体GPU遜色の無い水準達していた。ただし、Intel GMADirectX 10シェーダーモデル4)には対応するものの、OpenCLDirectCompute利用したGPGPUには対応しなかった。 反面性能面では i810 以降オフィス用途主眼とした統合グラフィックス製品に対して、主にゲームユーザーなどからの不満も多かった2001年NVIDIA発表したnForceチップセット統合グラフィックス性能の高さをアピールしており、これ以降性能重視した統合グラフィックス製品多く登場したグラフィックス機能統合したチップセットでは、AGPまたはPCI Expressなどのバス用いて内部的にチップセットとグラフィックス・コアを接続したこのためAGPのように1本しか存在しないバス用いたチップセット場合、そのバス用いた外部スロット使用すると、チップセット統合のグラフィックス・コアは無効になる場合もある。またPC/AT互換システムで必要となるビデオBIOSマザーボードBIOS統合された。

※この「グラフィックス統合チップセットによるオンボードグラフィックス」の解説は、「オンボードグラフィック」の解説の一部です。
「グラフィックス統合チップセットによるオンボードグラフィックス」を含む「オンボードグラフィック」の記事については、「オンボードグラフィック」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「グラフィックス統合チップセットによるオンボードグラフィックス」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「グラフィックス統合チップセットによるオンボードグラフィックス」の関連用語

グラフィックス統合チップセットによるオンボードグラフィックスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



グラフィックス統合チップセットによるオンボードグラフィックスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのオンボードグラフィック (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS