ギルド「アブソリュート」
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「アリアンロッド・サガ・リプレイ」の記事における「ギルド「アブソリュート」」の解説
ギルドマスターはピアニィ。ただし、この名が実際に使われた事はほとんどなく、結成後間もなくフェリタニア王国が建国、メンバーが国家中枢を担う立場になったため、もっぱら「フェリタニア・パーティ」「ピアニィ一行」などの名で呼ばれている。菊池たけしはパーティの傾向について「パワー馬鹿」と形容している。 ピアニィ・ルティナベール・フェリタニア (プレイヤー/声:大竹みゆ) 種族:ヒューリン(データ上はハーフエルダナーン) クラス:ウィザード→エレメンタリスト/サモナー/メンター(第一版時代はウィザード/サモナー→メンター→サモナー) 旧名はピアニィ・ルティナベール・レイウォールで、れっきとしたレイウォール王国第二王女(プリンセス)。 末娘として大事に育てられていたが、王位継承を巡って長兄ヒューバードの奸計にはめられ、オーギュスト王殺害未遂の罪で捕らえられそうになるも間一髪脱出し、母の祖国アヴェルシアに逃れた。そこでフェリタニア王国を興し、それ以降はフェリタニア姓を名乗る。ミドルネームの「ルティナベール」は母の名を取ったもの。 一度も冒険などしたことの無い箱入りのお姫様だったはずだが、やたら高い魔法攻撃力と的確すぎる戦闘行動、時折零す非常に攻撃的なセリフがあいまって「殺意が高い王女(姫)」等と言われている。3話でのリシャール戦ではサポート役の神官を攻撃した際に「敵の神官は生かしておいてはいけないと聞いた」と口走っており、これがきっかけで以後「殺意」の強調に拍車がかかった。 口下手な一面があり、ゴーダ伯やリシャールなど、弁が立ちつらつらと意見を述べて来る相手にはすぐ勢いに飲まれて詰まってしまう。その都度ナヴァールやアルにフォローされるのが通例。 また箱入りゆえの理想家でもあり、望むと望まざるにかかわらず自身の独裁国家として出発せざるを得なかったフェリタニアの女王としての重圧もあって、事件が起きる度に現実を突き付けられて歯噛みする、という場面が何度か見られた。 竜輝石戦争後はフェリタニア(アヴェルシア)の王位を従兄ウィルフレッドに譲位し、連合王国とレイウォール王国の三国を含めたフェリタニア合衆国の大統領となった。 しかし統一帝即位の隠された儀式である”真の四宝の試み”の最中に、絡み合うセフィロスと“邪神の御子”(の肉体)を取り込んでしまい、意識不明の状態に陥ってしまう。その後意識を回復したものの、取り込んだ二柱の影響で、周囲の生命を無差別に吸い取る能力が宿っており、制御できないという最悪の状態に陥る。 その後、マーリンの予言を受け、シェルドニアン学園に存在する母・ティナの設計したダンジョンに挑戦。最深部でのピアニィズとの激戦の後、「真実の竜輝石」の力を身につけるべくサザーランドの導きで修行に出、表舞台から姿を消した。 13話にて神喚者として認められるがそれでもその能力を抑えるのは3分が限度だった。その3分の間に来寇者に襲われたノルウィッチを助けにアルディオン大陸へ戻りその場にいた人々の前で統一帝の退位を宣言。再びアルディオン大陸から消えることとなった。大陸分離計画を進めるヒューバードを討つべくアルディオンへと戻り、目的は達成したもののステラの救出には失敗。戦乱の黒幕であった“邪神の御子”と邂逅した後、「神の戦士」としてパーティごと700年前のアルディオンへと飛ばされる。この時、決戦前夜にフェリタニアと会話した際に母譲りの「倒すのは神官から」というセオリーを伝えているが、そのセオリーの始まりは実はこのやり取りであったことが判明している。帰還後、切り離されるアルディオンをエリンに繋ぎとめるべく、神竜王の鱗を媒介とした氷魔法を発動、人柱に近い状態で切断を食い止めている。 元々は「世界の救済」のため、セフィロスと邪神の御子を宿して消える「生贄」として、「真実の竜輝石」への親和性と高い魔力を持って生み出された存在である。この能力の基礎となったのは、700年前にウルフリックが行ったセフィロスと“御子”を己に封じ込める儀式。 水系の攻撃魔法を得意としており戦闘では《コキュートス》《フロストプリズム》を軸に魔法攻撃役として立ち回る。また攻撃補助も担当する。 アル・イーズデイル (プレイヤー:矢野俊策 / 声:関智一) 種族:ヒューリン クラス:ウォーロード→ドレッドノート/サムライ/ドラグーン(第一版時代はウォーロード/サムライ→ガンスリンガー→ドラグーン) メルトランド王国南部の国境の町ノルウィッチ出身の剣士。剣聖テオドールの弟子で、二刀流を操り、彼自身もそこそこ名を知られている。「イーズデイル」という姓は偽名で、本名はアル・ブルックス。 実家はブルックス商会という商家。女系家族の中で唯一の男子だった為、母や姉妹たちに玩ばれる日々に嫌気がさして家出をしてテオドールに弟子入りをした。しかし、そのテオドールとはある事件が元で離別。その事件の原因を探る過程でピアニィと出会う事になる。 『ブレイク』シリーズのプレイヤーキャラクターであるナーシアとは、兄妹弟子の関係にある。『アクロス』2巻では修行時代のアルがNPCとして登場している。 精神的にまだ若く、約束という言葉に異常なこだわりを見せる。その反面、体制・武士道や騎士道といったものは嫌っている。苦手なものは犬(正確には小動物)。 ピアニィに対しては出会った当初から放ってはおけないものを感じており、後にピアニィ女王の最初の騎士となる。ピアニィとは対照的にかなり現実的な性格で、彼女の理想主義に苦言を呈すこともしばしば。 とはいえ仲は良好で周辺からはカップルに近い扱いを受けておりアルがピアニィを気にかける事も多々あったが明確に感情を出す事はなかった。 ところが『無印』8巻でピアニィが邪神の御子を身体の中に宿してしまい、自身の目的と感情の間で迷いが生じてしまう。その結果『サガ無印』9巻にてピアニィに対し「おまえを失う事は耐えられない」と告白。その為なら剣を折ってもいいとまで語った。 実は2人の感情は微妙にすれ違っておりピアニィはアルの申し出を断る形となったがピアニィから改めて「自分についてきてほしい」と言われこれを受諾。「これからは俺がおまえの夢になる」と伝えている。 ピアニィに宿った「命を吸い取る力」の影響を受けたものの、背負っている「憤怒の神剣」が持つ「神秘殺しの力」によって護られ、大事には至っていない。 戦闘においては《クロススラッシュ》による複数回攻撃、《ディフェンスライン》による高い回避力によりパーティの物理攻撃兼防御役として立ち回る。 ナヴァール (プレイヤー:鈴吹太郎 / 声:檜山修之) 種族:ドラゴネット(アンスロック:竜の特徴は目にしか現れないが、普段は常に目を閉じている(そのため、一見は長身〔2m近い〕のヒューリンに見える)) クラス:プリースト→ビショップ/フォーキャスター/メンター(第一版時代はプリースト/フォーキャスター) 伝説の軍師サザーランドの直弟子。ピアニィの姉ステラとは兄妹弟子の関係で、「臥竜(ステラ)」「鳳雛(ナヴァール)」と並び称されているが、本人は「鳳雛だと死んでしまう」と「臥龍」であることにやたらと拘る。なお、それを拾ったのか4話では、バーランドへの帰還を急ぐ途中「落鳳坡」でヒューバードの刺客に暗殺されそうになっていた。 政治家としては未熟な一方国家元首として莫大な責任がのしかかったピアニィに数々の助言をして国を支える稀代の軍師にして為政者であり、ピアニィがフェリタニア王国を興し、維持していくのに、彼が果たしている功績は限りなく大きい。 国内では外交・軍事を取り仕切っている。 サザーランドに師事する前の過去については明らかになっていない事が多く8巻の段階で「世界の秘密と真実に気づき、それを監視し、時が来るのを待って」霊峰ネビスに留まっていた事と、何らかの出来事で母と別れたという2点のみだった。 12話にて「命を吸い取る力」の影響を受けなかった理由の説明が必要になったがナヴァールのみその場で決める事ができず、無事で済んだ理由と過去設定は異例の読者募集に委ねられた。 13話にてやっと過去が明かされた。ナヴァールは神竜王セフィロスがヒューリンの女性フェリタニアに力を宿して生まれたセフィロスの化身である(竜と人のハーフ、といった解釈も出来る)。竜としての名前は「“聖灰竜”ナヴァール」。なお邪神も同じ女性に力を宿したためナヴァールは神竜王の力と邪神の力を両方受け継いで生まれる事となった。成長後その邪神を危険視したサザーランドの手引きでテオドールに憤怒の神剣で斬られ、瀕死の重傷を負うがたまたま存在した“もうひとつの石”の導きで命を救われ、同時にもうひとつの石の運命を負うことになった。 「ナヴァール」というのは実は略称であり、フルネームは「ナーヴァスチャン・スタイナール」。『サガ無印』11巻において、ウルフリックの儀式によって「神の戦士」として過去に飛ばされた際、生まれたばかりのナヴァールにピアニィが名付けた。 戦闘ではフォーキャスターとして戦場のコントロールを行うが、2巻でケセドの杖を取得してからそのサポート能力が爆発。行動値強化・防御・敵の行動の妨害でパーティを支援する。 『デスマーチ』シリーズにおいてはギルド・エンジェルファイヤーに対する司令官的役割も務めているが、同シリーズにおいては演出が“はっちゃけて”おり、登場時の行動が「椅子に座ったまま浮いている」「タンスから出て来る」「妙に間延びしたり、軽い喋り方になる」「ドラゴンの着ぐるみを着ている」「黒猫を抱いてスクリーンにシルエットだけ投影し、悪役組織の黒幕を気取る」など奇行が目立つようになっている(アキナ曰く「構ってほしい」らしいが)。これはエンジェルファイヤーを招集する際の「恒例」らしい。 『ゲッタウェイ』1巻1話「革命★センチメンタル」では、兵を率いて世界平和研究所を襲撃し、ヒルダ達が逃亡する原因を作った(ヒューバードの動きを調査していた中で、不審な資金の流れを掴んだためである)。また、1巻2話「潜入★リリシズム」では反逆者であるベルフトを敢えて処刑しないことを決定し、ヒルダ達が彼を救出し、結果出奔する一因を作った。 ベネット (プレイヤー:大畑顕 / 声:小島めぐみ) 種族:ヴァーナ(アウリル) クラス:スカウト→デッドアイ/ダンサー/テイマー(第一版時代はスカウト/ダンサー→サモナー→ダンサー) エリンディル大陸から渡ってきた弓手。『アリアンロッド・リプレイ』シリーズでのプレイヤーキャラクターから『アリアンロッド・リプレイ・ルージュ』でのNPC、「ルネス殺人事件」(『アリアンロッド・リプレイ・アンサンブル』収録)でのPCを経て、4度目(PCとしては3度目)の出演となった。 エリンディル西方神殿の総本山・ディアスロンド大聖堂がモンドーラの襲撃を受け、至宝「旅人の石」が奪われた事件(「竜輝石」及び「フェルシア / ノイエ / ガーベラ / 教皇ヴェラシオ・ハーヴェイ」の項を参照)の収拾のため、教皇の命令により部隊を率いてアルディオン大陸に渡ってくる。しかし途中で嵐に遭遇し、ただ一人だけ救命ボートに乗り移ってアルディオンに流れ着いたところをピアニィ達に拾われるという相変わらずの三下っぷりを発揮。その一方、アルディオン大陸諸国の覇権争いの原因である「統一帝」システムとそれを自明として疑わないアルディオン人を糾弾し、「世界の救済」なる言葉に露骨な嫌悪感を見せるなど、エリンディル大陸から渡来した冒険者という立場ゆえの重い発言もしばしば行ったり、竜輝石戦争においては『ベルフト不在のレイウォール本土に進軍する』という奇策を提言・勝利に貢献したりするなど、英雄の名にふさわしい行動も垣間見せる。 本来の目的は3巻5話「フェリタニア絶対防衛戦」で果たしているが、自らの意思でアルディオンに留まっていた。竜輝石戦争後、ディアスロンド大聖堂へ旅人の石を返すために一度エリンディル大陸に帰還しようとするも、そこでまた新たな事件に巻き込まれ再びアルディオンへ戻ることを余儀なくされる。その後13000回(本人談)に渡りエリンディル帰還を試みるもすべて失敗。フェルシアとの再会を経て、「ピアニィたちの行く末を最後まで見届ける」決意も新たにピアニィたちの下に正式に帰参した。 当初は『アリアンロッド・リプレイ』の頃と同様鎧は着ておらず防御力は0だったが、「フェリタニア絶対防衛戦」においてついに防具を購入、「スーパーベネット」(『サガ無印』4巻7話「ステラ奪回」では「スーパーベネットRX」)を自称し、GMや他のプレイヤーからは「ベネットを何だと思ってるんだ」と激しく突っ込まれていた。その後9巻で再び防御力0になってしまい「一周して戻ってきた」とさらに突っ込まれることとなった。 「のっとぎるてぃ」時代(『アリアンロッド・リプレイ』シリーズ)にエイジを救えなかったことを今なお悔やんでおり、8巻においては「今度こそ、仲間を救って見せる」と宣言し、ヒューバードの言を「神の真似をした驕り」と喝破する、目的に迷うアルを叱咤する、ネビスへの道程をメモでクリアする、落ち込むピアニィのためにあえて道化を買って出るなど、「英雄」の称号に恥じぬ活躍を見せた。 「無印」以降は全く触れられていないが妖魔の血を引いており、「イフ」収録の「バウエストンの逆転」においてはシナリオボスに抜擢されている。 戦闘においては圧倒的回避能力と「インターフィアレンス」による攻撃妨害や追加行動の付与、シナリオにおいては高い感知・器用でパーティを支える。
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