アリアン5
欧州各国が共同で設立した宇宙関連の研究機関・欧州宇宙機関(ESA)によって開発された、打ち上げ用ロケット。「アリアン4」の後継機として開発された。
アリアン5は1996年に最初に打ち上げられた。1999年には商用の打ち上げを開始している。2012年3月実施分までを含めて計61回の打ち上げが実施された。失敗回数は部分的に失敗した例を含めて計4回で、成功率は93~95パーセントである。15回目以降は、全て成功している。
2012年5月現在、アリアン5は商用打ち上げビジネスの市場で世界の多くのシェアを占めている。日本の打ち上げロケット「H2A」は2012年5月に初めて海外の商業衛星を打ち上げ、商用運用を開始するが、ロシアの「プロトンロケット」およびアリアン5がシェア拡大に向けての障壁とされている。
関連サイト:
Ariane 5 Overview - Arianespace
アリアン5
名称:アリアン5(Ariane 5)
打ち上げ国名・機関:欧州/欧州宇宙機関(ESA)
開発機関・会社:欧州宇宙機関(ESA)
運用機関・会社:アリアンスペース社
打ち上げ場所:ギアナ宇宙センター(GSC)
運用開始年:1996年
地球低軌道に19〜20.5t、静止軌道への移行(トランスファ)軌道に7トンの積載重量を運ぶことのできるアリアン5は、アメリカやロシア、それに中国や日本との打ち上げ能力競争におけるヨーロッパ側の切り札として開発されました。
もともとは、再使用可能な有翼宇宙往還弓ヨーロッパ連合版のスペースシャトル−を開発するヘルメス計画(その後、計画を断念)のために構想されたこともあって、有人宇宙飛行にも使用できる設計になっています。
しかし、科学衛星クラスターを搭載した1号機の最初の打ち上げ(1996年6月4日)は、発射直後にロケットがコントロールを失い爆発、失敗に終わりました。調査により、事故の原因は管制ソフトウェアの不具合によるもので、ハード面での問題はないことが判明しました。
続いて1997年10月30日に試験2号機の打ち上げがおこなわれ、MAQSAT-H衛星を高度27,000kmの軌道に投入しました。予定されていた高度は30,000kmで、第2段エンジンの燃焼に異常があった模様ですが、ロケットの打ち上げは成功であったとESAは発表しています。
1998年秋には試験3号機の打上げに成功、4号機以降は商業打ち上げとなります。現在はアリアン5プラスというプログラムのもと、段階的にアリアン5の能力増強を図り、2006年には現在の約2倍の打ち上げ能力を有するアリアン5/ECS−Bの実用化を目指しています。
1.どんな形をし、どんな性能を持っているの?
アリアン5は、第1段ロケットとその両側にとりつけられた固体ロケット・ブースター2基からなる下部構造と、第2段目と積載物(ペイロード)からなる上部構造の組み合わせで構成されています。固体ロケットを含めて数えれば、言わば2.5段型に相当することになります。
上部構造は、単一の衛星打ち上げ用と、複式のプラットホーム(スペルトラ)タイプ、それに将来の有人飛行用の3つのタイプが使い分けられる予定になっています。第ゼロ段にあたる固体ロケット・ブースターは、それぞれ発射時の総重量269t、直径3m、全長31m、各実効推力は640t。第1段は総重量170t、直径5.4m、全長30m、実効推力100t。第2段は総重量9.38t、直径3.94m、全長3.56mで、推力は2.8tあります。
ロケット部の全重量は717t、総推力は1,280t。積載重量のカバー(フェアリング)には、12.7mと17m、長短2つのタイプがあり、発射時の全体の重さは745〜750t、長さは45〜55.4mになります。
1段目には液体酸素と液体水素、2段目には長期間の保存が可能なモノメチル・ヒドラジン(MMH)とテトラニトロキシド(TNO)が、推進剤(酸化剤と燃料)として使われます。
ブースターには、パラシュートを含む回収システムが装備できるようになっています。ただし、回収こそ可能なものの、補修と固形燃料の補給によって、これを再利用しようという計画は、コストの問題から中止されました。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
打ち上げに先立ち、まず、第1段が点火され、つづいて固体ロケットにも点火、上昇が開始されます。固体ロケットは130秒間噴射をつづけ、高度60kmのところで切り離されます。推力の比率からもわかるように、この間の上昇力はほとんど、固体ロケットが支えています。固体ロケットは分離後落下、第1段ロケットはその後も噴射をつづけ、点火から570秒後にエンジンを停止、上部構造と分離されます。第1段は、大気圏再突入コースをとり、太平洋上に落下します。
静止軌道への移行(トランスファ)ミッションの場合には、上部構造の第2段に点火後、エンジンが1100秒間燃焼、上部構造全体を、近地点高度600km、遠地点高度36000kmの遷移(トランスファ)軌道へと運びます。
3.どんなものを打ち上げたの?
最初の打ち上げには、スペルトラに2基×2、合計4基のプラズマ観測衛星クラスターが搭載されていましたが、爆発とともに失われました。
再開後の最初のミッションで、MAQSAT-H衛星が打ち上げられました。
4.どのくらい成功しているの?
3回の試験打ち上げがおこなわれ、2回成功しています。1999年12月から始まった商用打ち上げは、2002年7月現在までに9回行なわれており、うち8回が成功しています。
アリアン5
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/31 05:44 UTC 版)
アリアン5 | |
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アリアン5
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基本データ | |
運用国 | ESA |
開発者 | アリアンスペース |
運用機関 | ESA |
使用期間 | 1996年 - 2023年 |
射場 | ギアナ宇宙センターELA-3 |
打ち上げ数 | 117回(成功112回) |
原型 | アリアン4 |
発展型 | アリアン6 |
公式ページ | Ariane5 Generic (ESA) |
物理的特徴 | |
段数 | 2段 |
ブースター | 2基 |
総質量 | 777,000 kg |
全長 | 59 m |
直径 | 5.4 m |
軌道投入能力 | |
低軌道 | G: 16,000 kg ES: 21,000 kg ペイロード: G: 6,200 kg |
静止移行軌道 | G+: 6,950 kg GS: 6,100 kg ECA: 10,500 kg |
脚注 | |
ロゼッタ探査機、ATVの打ち上げに使用 |
アリアン5 (Ariane 5) は、静止トランスファ軌道や低軌道などに人工衛星を打ち上げるために開発された、ヨーロッパの使い捨て型ロケットである。1996年から2023年にかけて、欧州宇宙機関 (ESA) とEADSの一部門であるEADSアストリウム・スペース・トランスポテーションによって製造され、アリアン計画の一端を担うアリアンスペース社によって営業、販売されていた。製造はヨーロッパで行い、ギアナ宇宙センターから打ち上げられた。
アリアン5はアリアン4の成功を受けて開発されたロケットであるが、アリアン1 - 4が各部の段階的な改良を積み重ねて開発されていったのとは異なり、アリアン5はほぼすべての要素が新規開発である。開発には10年の歳月と70億ユーロの費用が投じられた。ESAは当初、再利用型の有人宇宙往還機エルメスを打ち上げるための大きなペイロードを持つロケットとしてアリアン5を計画したが、後にエルメスは計画がキャンセルされた。そのためにアリアン5は無人の人工衛星の打ち上げ、特にその大きなペイロードを生かした商用静止衛星の2機同時打ち上げ(デュアルローンチ)に特化していた。
構成部分


液体水素燃料主エンジン
アリアン5の1段目であるH158(アリアン5 ECAの場合はH173である)はEPC(Étage Principal Cryotechnique - 低温メイン・ステージ)と呼ばれ、 直径は5.4m、高さは30.5mある。EPCは大小2つのタンクからなり、上方の小さなタンクには130トンの液体酸素、下方の大きなタンクには25トンの液体水素が満たされ、その底部に115tf (1.130MN) の推力を持つヴァルカンエンジンが据え付けられている。EPCの質量は、空の状態で約15トンである。
固体燃料補助ロケット
EPCの両脇には、一対のEAP(固体ロケットブースタ、Étages d’Accélération à Poudre)P238が取り付けられている。(アリアン5 ECAの場合はP241である)P238のそれぞれの重量は約227tで、それぞれ約630tf (6.2MN) の推力を生み出す。このブースタは、使用後は通常海底に沈むが、時折、スペースシャトルのブースタと同様にパラシュートで回収される。ただし、検査のための回収であって再利用されることはない。最近の回収はアリアン5 ECAの打ち上げ時だった[いつ?]。2本のブースターの1つが成功裏に回収され、ギアナ宇宙センターへ分析の為に持ち帰られた[1]。同様の回収作業は2003年に行われた。フランスのM51 SLBMはこれらの補助ロケットの技術の大部分を共有している。
2000年3月、アリアン5補助ロケットのノーズコーンが南テキサスの沿岸に漂着して沿岸監視員によって回収された[2]。
第2段
第1段の上部には第2段がある。アリアン5 ECAが液体水素と液体酸素の極低温燃料を推進剤とする比推力に優れたHM7Bエンジンを用いるESCステージ(Étage Supérieur Cryotechnique - 低温上段ステージ)を持つのに対して、一方、アリアン5 Gはモノメチルヒドラジン (MMH) と四酸化二窒素を推進剤とするエスタスエンジンを用いるEPSステージ(Étage à Propergols Stockables - 貯蔵可能な推進剤ステージ)を持つ。
EPS上段はこれまで2回実証された再着火能力を有する。最初の実証は2007年10月5日のフライトV26であった。この時は純粋にエンジンの試験としてペイロードを放出した後に実施された。最初に再着火能力を使用した運用は2008年3月9日で最初の欧州補給機を円形待機軌道へ放出する時に2回燃焼した。
フェアリング
第2段の上にはペイロード(人工衛星やISSへの貨物など)があり、打ち上げ時にはペイロードを覆う流線型のフェアリングで覆われている。このフェアリングは空気抵抗が無い十分な高度(通常は約150km)に達すると分離されるようになっている。また、中に衛星を格納するスペクトラやシルダといったモジュールを用い、その上にさらに衛星とフェアリングを重ねることで、複数衛星の同時打ち上げに対応する。アリアン5 G+やアリアン5 GSとESは増強型のEPS上段ロケットを使用する。
バリエーション
最初に登場したアリアン5Gの打ち上げ重量は737トンで、5970kgの荷物を静止トランスファ軌道まで運ぶことができたが、後に最大積載量は6200kgまで増えた。
さらに改良されたアリアン5G+は、静止トランスファ軌道へのペイロードが6950kgまで増え、2004年中に3回打ち上げられた。
さらに2005年に登場したアリアン5GSはアリアン5ECAと同じ固体ブースターを備え、ヴァルカン1Bエンジンも改良され、静止トランスファ軌道まで6100kgを運ぶことができた。
アリアンECAは、2つのペイロード合わせて10000kgまで、もしくは単一のペイロードを10500kgまで、静止トランスファ軌道へ運ぶことができた。このバリエーションでは、第1段でヴァルカン2エンジンを、第2段ではHM7Bエンジンを使用した。この第2段は空虚質量が2100kgで、14000kgの推進剤を搭載できる。HM7Bは以前アリアン4の第3段のエンジンとして使用されていた。改良されたヴァルカン2エンジンはヴァルカンに比べてより長くなり、ノズルやフローサイクルが高効率になり、混合比が向上した。この混合比は、第一段階のタンクの長さを調整したことにより実現した。また、新しい溶接法により固体ブースターが軽くなった。ESC-Aの極低温ステージは静止衛星の打ち上げには大きな威力を発揮するものの、低軌道向けにはさほど性能向上が見込めないため、ATV打ち上げには利用されない。
アリアン5ES-ATVは、ATV向けにアリアン5ECAを改良したもので、ATVの打ち上げに使われる。第2段のEPSにはアリアン5Gのものを利用している。21000kgの荷物を低軌道に運ぶ能力を持つ。
アリアン5ME
新しい極低温上段を備えるアリアン5 ECBは、静止トランスファ軌道 (GTO) へのペイロード投入能力12,000kgを計画していたが、予算削減のために計画は棚上げされた。2005年にベルリンで開かれたESA会議では市場のニーズがないとして開発が保留されたものの、2段目として使用されるヴィンチエンジンの開発はゆっくりしたペースではあるが継続されることになった。その後、2011年時点でECBからアリアン5ME("Midlife Evolution"の略)に名称が変更され、2016年頃の打ち上げを目指すとされていた。
アリアン5MEは2段にヴィンチエンジンを使用してロングフェアリングを新たに導入し、GTOへのペイロード投入能力11,500kgとなる計画で、2018年から2019年にかけての初打ち上げが計画されていた[3]が、2014年12月のESAの閣僚会議で、アリアン6の開発に集中することとなり計画は中止された[4]。
比較表
形式 | アリアン5G | アリアン5G+ | アリアン5GS | アリアン5ES ATV | アリアン5ECA | アリアン5ME |
---|---|---|---|---|---|---|
質量 (t) | 740-750 | 740-750 | 740-750 | 780 | 760-780 | 約800 |
全長 (m) | 52 | 52 | 52 | 53 | 56 | 53 |
発射場 | ELA-3 | ELA-3 | ELA-3 | ELA-3 | ELA-3 | ELA-3 |
ペイロード (t) (LEO400 km) | 18 | ? | ? | 21 | 21 | ? |
ペイロード (t) (GTO) | 6.9 | 7.1 | 6.6 | 8 | 9.6-10.5 | 11.5 |
ペイロード (t) (2機 GTO) | 6.1 | 6.3 | 5.8 | 7 | 9.1 | ? |
離床推力 (kN) | 〜12,000 | 〜12,000 | 〜12,500 | 〜13,000 | 〜13,000 | 〜13,000 |
最大推力 (kN) | 〜14,400 | 〜14,400 | 〜15,300 | 〜15,500 | 〜15,500 | 〜15,500 |
初飛行 | 1996年6月4日 | 2004年3月2日 | 2005年8月11日 | 2008年3月9日 | 2002年12月11日 | 開発中止 |
ラストフライト | 2003年9月27日 | 2004年12月18日 | 2009年12月18日[5][6] | 2018年7月25日 | 2023年7月5日 | -- |
主な積荷 | エンビサット XMM-Newton 商用通信衛星 |
ロゼッタ 商用通信衛星 |
メテオサット 商用通信衛星 |
ATV ガリレオ |
ハーシェル宇宙望遠鏡 プランク 商用通信衛星 |
-- |
補助ロケット | ||||||
段名 | EAP P238 | EAP P241 | ||||
エンジン | P238 | P241 | ||||
全長 (m) | 31 | 31 | ||||
直径 (m) | 3 | 3 | ||||
質量 (t) | 270 (空 33) | 273 (空 33) | ||||
推力 (最大) (kN) | 4400 (6650) | 5060 (7080) | ||||
比推力 (s) | 275 | |||||
燃焼時間 (s) | 130 | 140 | ||||
燃料 | NH4ClO4 / Al HTPB (固体燃料) |
NH4ClO4 / Al HTPB (固体燃料) |
||||
第1段 | ||||||
段名 | EPC H158 | EPC H158 変更型 | EPC H173 | |||
エンジン | ヴァルカン 1 | ヴァルカン 1B | ヴァルカン 2 | |||
全長 (m) | 30.5 | 30.5 | 30.5 | |||
直径 (m) | 5.4 | 5.4 | 5.4 | |||
質量 (t) | 170.5 (空 12.2) | 170.5 (空 12.5) | 185.5 (空 14.1) | |||
海面推力 (kN) | 815 | 815 | 960 | |||
真空推力 (kN) | 1180 | 1180 | 1350 | |||
比推力 (s) | 430 | 430 | 431 | |||
燃焼時間 (s) | 605 | 605 | 540 | |||
燃料 | LOX / LH2 | LOX / LH2 | LOX / LH2 | |||
第2段 | ||||||
段名 | EPS L9.7 | EPS L10 | ESC-A H14.4 | ESC-B H28.2 | ||
エンジン | エスタス | エスタス | HM-7B | Vinci | ||
全長 (m) | 3.4 | 3.4 | 4.7 | ? | ||
直径 (m) | 3.96* | 3.96* | 5.4 | 5.4 | ||
質量 (t) | 10.9 (空 1.2) | 11.2 (空 1.2) | 約19.2 (空 約4.6) | (燃料 28.2) | ||
最大推力 (kN) | 27 | 27 | 64.8 | 180 | ||
比推力 (s) | 324 | 324 | 446 | 464 | ||
燃焼時間 (s) | 1100 | 1170 | 970 | ? | ||
燃料 | N2O4 / CH6N2 | N2O4 / CH6N2 | LOX / LH2 | LOX / LH2 | ||
形式 | G | G+ | GS | ES ATV | ECA | 5ME |
* 直径5.4mのインストルメントユニットに乗っている。
打ち上げ履歴
1996年6月4日に行われたアリアン5の最初の飛行は、コンピュータプログラムの異常で打ち上げ37秒後に爆発し、失敗に終わった。これは歴史上でも最も高くついたバグの1つであり、後に64ビットの浮動小数点数を16ビットの整数に変換する過程でエラーが生じたと判明した。
成功回数
内訳 | 打上げ | 成功 | 失敗 | 部分的成功 | 状態 |
G | 16回 | 13回 | 1回 | 2回 | 退役 |
G+ | 3回 | 3回 | 退役 | ||
GS | 6回 | 6回 | 退役 | ||
ECA | 84回 | 82回 | 1回 | 1回 | 退役 |
ES | 8回 | 8回 | 退役 | ||
合計 | 117回 | 112回 | 2回 | 3回 | 退役 |
打ち上げ状況
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この節は更新が必要とされています。(2023年7月)
|
回数 | 打ち上げ日時(UTC) | フライト | モデル | シリアル ナンバー |
ペイロード | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1996年 6月4日12:34:06 |
V-89 | アリアン5G | 501 | Cluster | 失敗 |
2 | 1997年 10月30日13:43:00 |
V-101 | アリアン5G | 502 | MaqSat H & TEAMSAT / MaqSat B / YES | 一部失敗 |
3 | 1998年 10月21日16:37:21 |
V-112 | アリアン5G | 503 | MaqSat 3 / ARD | 成功 |
4 | 1999年 12月10日14:32:07 |
V-119 | アリアン5G | 504 | XMM-Newton | 成功 |
5 | 2000年 3月21日23:28:19 |
V-128 | アリアン5G | 505 | インサット3B / AsiaStar | 成功 |
6 | 2000年 9月14日22:54:07 |
V-130 | アリアン5G | 506 | Astra 2B / GE 7 | 成功 |
7 | 2000年 11月16日01:07:07 |
V-135 | アリアン5G | 507 | PAS 1R / Amsat P3D / STRV 1C / STRV 1D | 成功 |
8 | 2000年 12月20日00:26:00 |
V-138 | アリアン5G | 508 | Astra 2D / GE 8 (Aurora 3) / LDREX | 成功 |
9 | 2001年 3月8日22:51:00 |
V-140 | アリアン5G | 509 | Eurobird 1 / BSAT-2a | 成功 |
10 | 2001年 7月12日22:58:00 |
V-142 | アリアン5G | 510 | Artemis / BSAT-2b | 一部失敗 |
11 | 2002年 3月1日01:07:59 |
V-145 | アリアン5G | 511 | Envisat | 成功 |
12 | 2002年 7月5日23:22:00 |
V-153 | アリアン5G | 512 | Stellat 5 / N-Star c | 成功 |
13 | 2002年 8月28日22:45:00 |
V-155 | アリアン5G | 513 | Atlantic Bird 1 / MSG 1 / MFD | 成功 |
14 | 2002年 12月11日22:22:00 |
V-157 | アリアン5ECA | 517 | ホット・バード7 / Stentor / MFD A / MFD B | 失敗 |
15 | 2003年 4月9日22:52:19 |
V-160 | アリアン5G | 514 | インサット3A / ギャラクシー12 | 成功 |
16 | 2003年 6月11日22:38:15 |
V-161 | アリアン5G | 515 | オプタス C1 / BSAT 2c | 成功 |
17 | 2003年 9月27日23:14:46 |
V-162 | アリアン5G | 516 | インサット3E号 / eBird 1 / SMART-1 | 成功 |
18 | 2004年 3月2日07:17:44 |
V-158 | アリアン5G+ | 518 | ロゼッタ探査機 | 成功 |
19 | 2004年 7月18日00:44:00 |
V-163 | アリアン5G+ | 519 | アニークF2号 | 成功 |
20 | 2004年 12月18日16:26:00 |
V-165 | アリアン5G+ | 520 | ヘリオス2A / エッサイム1, 2, 3, 4 PARASOL, Nanosat 01 |
成功 |
21 | 2005年 2月12日21:03:00 |
V-164 | アリアン5ECA | 521 | XTAR-EUR / Maqsat B2 / Sloshsat | 成功 |
22 | 2005年 8月11日08:20:00 |
V-166 | アリアン5GS | 523 | タイコム4号-iPStar 1 | 成功 |
23 | 2005年 10月13日22:32:00 |
V-168 | アリアン5GS | 524 | Syracuse 3A / ギャラクシー15 | 成功 |
24 | 2005年 11月16日23:46:00 |
V-167 | アリアン5ECA | 522 | スペースウェイF2 / Telkom 2 | 成功 |
25 | 2005年 12月21日22:33:00 |
V-169 | アリアン5GS | 525 | インサット4A / MSG 2 / MFD C | 成功 |
26 | 2006年 3月11日22:32:50 |
V-170 | アリアン5ECA | 527 | スパインサット / MFD C / MFD C / ホット・バード7A | 成功 |
27 | 2006年 5月26日21:08:50 |
V-171 | アリアン5ECA | 529 | サットメックス6号 / タイコム5号 | 成功 |
28 | 2006年 8月11日22:15:00 |
V-172 | アリアン5ECA | 531 | JCSAT-10 / Syracuse 3B | 成功 |
29 | 2006年 10月13日20:56:00 |
V-173 | アリアン5ECA | 533 | DirecTV-9S / Optus D1 / LDREX-2 | 成功 |
30 | 2006年 12月8日22:08:00 |
V-174 | アリアン5ECA | 534 | ワイルドブルー1号 / AMC 18 | 成功 |
31 | 2007年 3月11日22:03 |
V-175 | アリアン5ECA | 535 | スカイネット5A / Insat-4B | 成功 |
32 | 2007年 5月4日22:29 |
V-176 | アリアン5ECA | 536 | Astra 1L / ギャラクシー17 | 成功 |
33 | 2007年 8月14日23:44 |
V-177 | アリアン5ECA | 537 | スペースウェイ3 / BSAT-3a | 成功 |
34 | 2007年 10月5日22:02 |
V-178 | アリアン5GS | 526 | インテルサット11号 / Optus D2 | 成功 |
35 | 2007年 11月14日22:06 |
V-179 | アリアン5ECA | 538 | Skynet 5B / スター・ワンC1 | 成功 |
36 | 2007年 12月21日21:41 |
V-180 | アリアン5GS | 530 | RASCOM-QAF 1 / Horizons 2 | 成功 |
37 | 2008年 3月9日04:03 |
V-181 | アリアンES | 528 | 欧州補給機 (ATV) 1号 - 『ジュール・ヴェルヌ』 | 成功 |
38 | 2008年 4月18日22:17 |
V-182 | アリアン5ECA | 539 | スター・ワンC2 / Vinasat-1 | 成功 |
39 | 2008年 6月12日22:05 |
V-183 | アリアン5ECA | 540 | トルクサット3A / スカイネット5C | 成功 |
40 | 2008年 7月7日21:47 |
V-184 | アリアン5ECA | 541 | BADR-6 / ProtoStar I | 成功 |
41 | 2008年 8月14日20:44 |
V-185 | アリアン5ECA | 542 | AMC-21 / スーパーバード7号 | 成功 |
42 | 2008年 12月20日22:35 |
V-186 | アリアン5ECA | 543 | ホット・バード9号 / W2M | 成功 |
43 | 2009年 2月12日22:09 |
V-187 | アリアン5ECA | 545 | ホット・バード10号 / NSS-9 / Spirale | 成功 |
44 | 2009年 5月14日13:12 |
V-188 | アリアン5ECA | 546 | ハーシェル宇宙望遠鏡 / プランク | 成功 |
45 | 2009年 7月1日17:52 |
V-189 | アリアン5ECA | 547 | TerreStar-1 | 成功 |
46 | 2009年 8月21日22:09 |
V-190 | アリアン5ECA | 548 | JCSAT-12 / Optus D3 | 成功 |
47 | 2009年 10月1日21:59 |
V-191 | アリアン5ECA | 549 | Amazonas 2 / COMSATBw-1 | 成功 |
48 | 2009年 10月29日20:00 |
V-192 | アリアン5ECA | 550 | NSS-12 / Thor 6 | 成功 |
49 | 2009年 12月18日16:26 |
V-193 | アリアン5GS | 532 | ヘリオス2B | 成功 |
50 | 2010年 5月21日22:01 |
V-194 | アリアン5ECA | 551 | Astra 3B / COMSATBw-2 | 成功 |
51 | 2010年 6月26日21:41 |
V-195 | アリアン5ECA | 552 | Arabsat 5A / COMS 1 | 成功 |
52 | 2010年 8月4日20:59 |
V-196 | アリアン5ECA | 553 | Nilesat 201 / Rascom QAF 1R | 成功 |
53 | 2010年 10月28日21:51 |
V-197 | アリアン5ECA | 555 | Eutelsat W3B / BSAT-3b | 成功 |
54 | 2010年 11月26日18:39 |
V-198 | アリアン5ECA | 556 | Intelsat 17 / HYLAS 1 | 成功 |
55 | 2010年 12月29日21:27 |
V-199 | アリアン5ECA | 557 | Hispasat 1E / オルレ1号 | 成功 |
56 | 2011年 2月16日21:50 |
V-200 | アリアン5ES | 544 | 欧州補給機 (ATV) 2号 - 『ヨハネス・ケプラー』 | 成功 |
57 | 2011年 4月22日21:37 |
VA-201 | アリアン5ECA | 558 | Yahsat 1A / Intelsat New Dawn | 成功 |
58 | 2011年 5月20日20:38 |
VA-202 | アリアン5ECA | 559 | ST-2 / GSAT-8 | 成功 |
59 | 2011年 8月6日22:52 |
VA-203 | アリアン5ECA | 560 | ASTRA 1N / BSAT 3c | 成功 |
60 | 2011年 9月21日21:38 |
VA-204 | アリアン5ECA | 561 | Arabsat 5C / SES 2 | 成功 |
61 | 2012年 3月23日04:34 |
VA-205 | アリアン5ES | 553 | 欧州補給機 (ATV) 3号 - 『エドアルド・アマルディ』 | 成功 |
62 | 2012年 5月15日22:13 |
VA-206 | アリアン5ECA | 562 | JCSAT-13 / Vinasat-2 | 成功 |
63 | 2012年 7月5日21:36 |
VA-207 | アリアン5ECA | 563 | EchoStar XVII / MSG 3 | 成功[7] |
64 | 2012年 8月2日8:54 |
VA-208 | アリアン5ECA | 564 | Intelsat 20 / HYLAS 2 | 成功 |
65 | 2012年 9月28日21:18 |
VA-209 | アリアン5ECA | 565 | Astra 2F / GSAT-10 | 成功 |
66 | 2012年 11月10日21:05 |
VA-210 | アリアン5ECA | 566 | Eutelsat 21B / Star One C3 | 成功 |
67 | 2012年 12月19日21:49 |
VA-211 | アリアン5ECA | 567 | Skynet 5D / Mexsat-3 | 成功 |
68 | 2013年 2月7日21:36 |
VA-212 | アリアン5ECA | 568 | Amazonas 3 / Azerspace-1/Africasat-1a | 成功 |
69 | 2013年 6月5日23:52 |
VA-213 | アリアン5ES | 592 | 欧州補給機 (ATV) 4号 - 『アルベルト・アインシュタイン』 | 成功 |
70 | 2013年 7月25日19:54 |
VA-214 | アリアン5ECA | 569 | Alphasat / INSAT-3D | 成功 |
71 | 2013年 8月29日20:30 |
VA-215 | アリアン5ECA | 570 | Eutelsat-25B / Eshail-1(Eurobird 2A) / GSAT-7 | 成功 |
72 | 2014年 2月6日21:30 |
VA-217 | アリアン5ECA | 571 | ABS-2 / Athena-Fidus | 成功 |
73 | 2014年 3月22日22:04 |
VA-216 | アリアン5ECA | 572 | Astra-5B / Amazonas-4A | 成功 |
74 | 2014年 7月29日 |
VA-219 | アリアン5ES | 593 | 欧州補給機 (ATV) 5号 - 『ジョルジュ・ルメートル』 | 成功 |
75 | 2014年 9月11日 |
VA-218 | アリアン5ECA | 573 | MEASAT-3b / Optus 10 | 成功 |
76 | 2014年 10月16日 |
VA-220 | アリアン5ECA | 574 | Intelsat 30 / ARSAT-1 | 成功 |
77 | 2014年 12月6日 |
VA-221 | アリアン5ECA | 575 | DIRECTV-14 / GSAT-16 | 成功 |
78 | 2015年 4月26日 |
VA-222 | アリアン5ECA | 576 | トール7 / SICRAL-2 | 成功 |
79 | 2015年 5月27日 |
VA-223 | アリアン5ECA | 577 | DIRECTV-15 / Sky México 1 | 成功 |
80 | 2015年 7月15日 |
VA-224 | アリアン5ECA | 578 | Star One C4 / MSG-4 | 成功 |
81 | 2015年 8月20日 |
VA-225 | アリアン5ECA | 579 | Eutelsat 8 West B / IIntelsat 34 | 成功 |
82 | 2015年 9月30日 |
VA-226 | アリアン5ECA | 580 | Sky Muster / ARSAT-2 | 成功 |
83 | 2015年 11月10日 |
VA-227 | アリアン5ECA | 581 | Arabsat 6B / GSAT-15 | 成功 |
84 | 2016年 1月27日 |
VA-228 | アリアン5ECA | 583 | Intelsat 29e | 成功 |
85 | 2016年 3月9日 |
VA-229 | アリアン5ECA | 582 | Eutelsat 65 West A | 成功 |
86 | 2016年 6月18日 |
VA-230 | アリアン5ECA | 584 | EchoStar 18 / BRIsat | 成功 |
87 | 2016年 8月24日 |
VA-232 | アリアン5ECA | 586 | Intelsat 33e / Intelsat 36 | 成功 |
88 | 2016年 10月5日 |
VA-231 | アリアン5ECA | 585 | Sky Muster II / GSAT-18 | 成功 |
89 | 2016年 11月17日 |
VA-233 | アリアン5ES | 594 | ガリレオ / FOC M6 | 成功 |
90 | 2016年 12月21日 |
VA-234 | アリアン5ECA | 587 | Star One D1 / JCSAT-15 | 成功 |
91 | 2017年 2月14日 |
VA-235 | アリアン5ECA | 588 | Sky Brasil 1 / Telkom-3S | 成功 |
92 | 2017年 5月4日 |
VA-236 | アリアン5ECA | 589 | コリアサット7号 / SGDC-1 | 成功 |
93 | 2017年 6月1日 |
VA-237 | アリアン5ECA | 590 | ViaSat-2 / Eutelsat 172B | 成功 |
94 | 2017年 6月28日 |
VA-238 | アリアン5ECA | 591 | EuropaSat / Hellas-Sat-3 / GSAT-17 | 成功 |
95 | 2017年 9月29日 |
VA-239 | アリアン5ECA | 5100 | Intelsat 37e / BSAT-4a | 成功 |
96 | 2017年 12月12日 |
VA-240 | アリアン5ES | 595 | ガリレオFOC M7 | 成功 |
97 | 2018年 1月25日 |
VA-241 | アリアン5ECA | 5101 | SES-14 / Al Yah 3 | 一部失敗 |
98 | 2018年 4月5日 |
VA-242 | アリアン5ECA | 5102 | Superbird-8 / DSN-1 en:HYLAS-4 |
成功 |
99 | 2018年 7月25日 |
VA-244 | アリアン5ES | 596 | ガリレオFOC M8 | 成功 |
100 | 2018年 9月25日 |
VA-243 | アリアン5ECA | 5103 | Horizons-3e / Azerspace-2 Intelsat 38 |
成功 |
101 | 2018年 10月19日 |
VA-245 | アリアン5ECA | 5105 | ベピ・コロンボ | 成功 |
102 | 2018年 12月4日 |
VA-246 | アリアン5ECA | 5104 | GSAT-11 / GEO-KOMPSAT-2A | 成功 |
103 | 2019年 2月5日 |
VA-247 | アリアン5ECA | 5106 | HellasSat-4 / GSAT-31 | 成功 |
104 | 2019年 6月20日 |
VA-248 | アリアン5ECA | 5107 | T-16 / EUTELSAT 7C | 成功 |
105 | 2019年 8月6日 |
VA-249 | アリアン5ECA | 5108 | Intelsat 39 / EDRS-C | 成功 |
106 | 2019年 11月26日 |
VA-250 | アリアン5ECA | 5109 | TIBA-1 / Inmarsat GX5 | 成功 |
107 | 2020年 1月16日 |
VA-251 | アリアン5ECA | 5110 | EUTELSAT KONNECT / GSAT-30 | 成功 |
108 | 2020年 2月18日 |
VA-252 | アリアン5ECA | 5111 | JCSAT-17 / GEO-KOMPSAT-2B | 成功 |
109 | 2020年 8月15日 |
VA-253 | アリアン5ECA | 5112 | Galaxy 30 / MEV-2 / BSAT-4b | 成功 |
110 | 2021年 7月30日 |
VA-254 | アリアン5ECA | 5113 | Star One D2 / EUTELSAT QUANTUM | 成功 |
111 | 2021年 10月24日 |
VA-255 | アリアン5ECA | 5115 | SES-17 / Syracuse 4A | 成功 |
112 | 2021年 12月25日 |
VA-256 | アリアン5ECA | 5114 | ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 | 成功 |
113 | 2022年 6月22日 |
VA-257 | アリアン5ECA | 5116 | MEASAT-3d / GSAT-24 | 成功 |
114 | 2022年 9月7日 |
VA-258 | アリアン5ECA | 5117 | Eutelsat Konnect / VHTS | 成功 |
115 | 2022年 12月13日 |
VA-259 | アリアン5ECA | 5118 | Galaxy 35 / Galaxy 36 / MTG-I1 | 成功 |
116 | 2023年 4月14日 |
VA-260 | アリアン5ECA | 木星氷衛星探査機(JUICE) | 成功 | |
117 | 2023年 7月5日 |
VA-261 | アリアン5ECA | Syracuse 4B (Comsat-NG 2) / Heinrich Hertz (H2Sat) | 成功 |
関連事項
脚注
- ^ “France in Space #387”. Office of Science and Technology Embassy of France in the USA. 2009年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年1月12日閲覧。
- ^ “NASA confirms French nose cone found”. UPI (2000年3月2日). 2009年1月15日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “Adapted Ariane 5 ME”. ESA. (2013年6月19日) 2014年9月30日閲覧。
{{cite news}}
: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ) - ^ “Ariane 6” (英語). Space Launch Report (2014年12月3日). 2015年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月16日閲覧。
- ^ http://www.dlr.de/DesktopDefault.aspx/tabid-1/86_read-21482/
- ^ http://www.esa.int/esaCP/SEM5TFAK73G_index_0.html
- ^ “Arianespace launch a success: Ariane 5 ECA orbits EchoStar XVII and MSG-3”. アリアンスペース. 2012年7月6日閲覧。
外部リンク
アリアン5
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/14 21:44 UTC 版)
詳細は「アリアン5」を参照 アリアン5は、アリアン4までとは異なり、全く新規に開発された大型ロケット。フランス及びESAの有人宇宙船計画「エルメス」に用いる予定であったが、ESAが資金難となったことからキャンセルされた。このため商用衛星打ち上げ専用となり、その巨大な打ち上げ能力を生かして大型衛星を複数個同時に打ち上げられることを特徴とする。 最初の打ち上げは1996年6月4日の試験機V88で、これは一段目エンジンの制御ソフトウェアの欠陥のため失敗に終わったが、翌1997年10月30日の試験機V101で成功した。最初14回中のうち2回失敗、2回の部分的な成功と不安定であったが、その後、2006年12月8日現在まで16回連続で、合計30回中28回成功(そのうち部分的な成功2回含む)となっている。アメリカのアトラスVとデルタIV、ファルコン9、ロシアのプロトン、中国の長征3号、日本のH-IIAなどと宇宙ビジネスを争う大型使い捨てロケット(ELV)である。 第1段:ヴァルカン × 1基 液体酸素(LOX)と液体水素(LH2)を用いた液体ロケットエンジン。直径5.4m、全長31.6m、推力113,600kgf。 ブースター:P230 × 2基 固体燃料ブースターで、直径3.1m、全長31.6mで、推力は各660,000kgf。 第2段:エスタス モノメチルヒドラジン(MMH)と四酸化二窒素(N2O4)による液体燃料ロケット。 1段目は全長30m重量はおよそ190トンでその中で液体水素と液体酸素が175トンを占め、でヴァルカンIIの推力はおよそ1.4kNである。離陸時の推力は両側の固体燃料補助ロケットでそれぞれの重量は277トン、推力は7.1 kNでかつては飛行後の調査のために回収されていたが、近年では打ち上げ後海底に沈む。 上記基本構成(アリアン 5G)の場合の仕様は、全長52m、直径5.4m、打上時質量710,000kg、静止トランスファ軌道への投入能力は5,970kg(後に6,200kgまで引き上げ)である。5Gは、2003年9月に最後の打ち上げを行い、5G+に引き継がれた。 アリアンGSは2002年のアリアンECAの最初の飛行の失敗後に製造された。アリアン5GSはコアを改良したアリアン5ECAを基に製造された。これらの改良により、重量が増加したため、静止トランスファ軌道への投入能力は単一の打ち上げ時には6.6トンに、複数機の打ち上げ時に5.8トンに減った。 アリアン5 ECA (Evolution Cryotechnique type A)は第4で現行のアリアン5で2005年に最初に打ち上げに成功した。動力は改良型のヴァルカンIIで2段目には極低温上段を備える。さらに補助ロケットの重量が低減され、これらによりアリアン5ECAは静止トランスファ軌道(GTO)への打ち上げ能力が単一の機体で9.6トン、2機打ち上げ時には9.1トンへ向上した。 第5の機種のアリアン5 ES (Evolution Storable)は低軌道特化型で21トンの打ち上げ能力を有し、2008年以降欧州補給機(ATV)の高度260kmの円軌道への打ち上げに5回使用される。 2012年11月20日から21日に欧州宇宙機関の首脳会合で既存のアリアン5 ECAとアリアン5 ESを置き換えるためにアリアン5の第6の機種のアリアン5 ME (Midlife Evolution)の開発が審議された。予定ではアリアン5MEは既存の1段目と固体燃料補助ロケットを引き続き使用して現在開発中のヴィンチエンジンを搭載した上段を備える予定だった。それによりアリアン5MEの静止トランスファ軌道への2機の打ち上げ時の投入能力は12トンになり、2018年に初飛行の予定だった。ドイツとフランスの長期間の協議後、フランスの支持を得られず、2014年12月に中止された。MEは開発に着手して2年経っていたにもかかわらず、(フランス企業が主導権を握る)アリアン6を進めるエアバス・ディフェンス・アンド・スペースとサフランにより中止に至った。 アリアン5MEは現行のアリアン5ECAよりも費用がかかる事が予想され、一応、民間企業であるアリアンスペース社の帳尻を合わせるためには毎年ESAからおよそ1億ユーロの拠出を継続する必要があると予想された。フランス側としてはアリアン5MEに投じる予算を2022年頃に就役するために新型のアリアン6に投資する方が望ましいと主張していた。この時点でのアリアン6の設計案では2機の固体推進剤の段の上に極低温上段を備えるという案で商業市場とロケットの製造で(固体推進剤の製造から外れる)ドイツの産業界からの批判を受けていた。 2014年9月時点でのアリアン6の設計では1段目が固体、2段目と3段目が極低温段で複数の固体推進剤の補助ロケットを備える。欧州宇宙機関のヴェガロケットを含む打ち上げ機の費用は年間8億ユーロを超えるべきではなく、アリアン5MEとアリアン6の両方の計画を並行して進める事はできず、どちらかを遅らせるか中止しなければならなかった。アリアン5MEの支持者達は打ち上げ費用を10%低減可能で現在の政府からの支援内で採算が取れる主張した。アリアン6の懐疑論者達はアリアン6の初期の設計の段階で年間10機の打ち上げで1機毎の費用を7000万ユーロに抑える事を目標にしていたが既に8000万ユーロを超えると予想していた。 詳細は「アリアン5」を参照 アリアン5Gの改良型 アリアン5G+: 2004年に3機のみ飛行した2段目を改良したタイプで静止トランスファ軌道への投入能力は6,950kgであったが、以後は、5GSとECAに引き継がれた。 アリアン5GS: 2005年8月に初飛行し。静止トランスファ軌道への投入能力は6,800kg。2009年までに6機が飛行した。 アリアンESC: 2002年11月に初飛行に失敗し、2005年2月に初めて飛行に成功。1段(ヴァルカンIIエンジン)、2段(アリアン4で使用していた液体酸素と液体水素を使うHM-7Bエンジン)、固体ロケットブースタ(P241)を全て改良し、静止トランスファ軌道への投入能力を10,500kgにまで大幅に強化した。 アリアン5 ES-ATV: 2008年3月に初飛行。国際宇宙ステーションへの物資補給を行うATV(欧州補給機)打ち上げ専用。低軌道へ21トンの投入能力を有する。 アリアン5 ME:アリアンESCとアリアン5 ESを置き換える目的で従来の1段目と固体燃料補助ロケットを流用して新たに開発中だった複数回の始動が可能なヴィンチエンジンを搭載する極低温上段を搭載する予定だった。開発に着手して2年が経過していたがアリアン6の開発に注力するために中止された。
※この「アリアン5」の解説は、「アリアン」の解説の一部です。
「アリアン5」を含む「アリアン」の記事については、「アリアン」の概要を参照ください。
「アリアン 5」の例文・使い方・用例・文例
- グウィディオンとアリアンロードの息子
- アリアンという人工衛星打ち上げ用ロケット
- 投票の結果は賛成5, 反対4, 棄権2であった
- このホテルは500人以上の客を収容できる
- 内金として50万円払う
- 男子が生徒の55パーセントを占める
- この川は河口のところで幅500メートルある
- 紀元前30年から紀元20年までは50年間です
- これらの数字を合計すると50になる
- 5時15分過ぎです
- われわれは相手の100議席に対して250議席を獲得した
- 15歳の少女
- 目覚まし時計が5時に鳴った
- 私の月々の小遣いは5千円です
- 現金払いには5%値引く
- 税金やらチップやらで,勘定は合計して50ドルになる
- 午前10時45分発の列車
- 5人の子どもたちは合わせて50ドル持っている
- 彼の負債は50万円以上になる
- その仕事なら5日あれば十分だ
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