その他の大阪編の登場人物
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「ごちそうさん (2013年のテレビドラマ)」の記事における「その他の大阪編の登場人物」の解説
倉田 義男(くらた よしお) 演 - 綾田俊樹 西門家と古くから交流がある資産家。どんな状況でも動じず常に飄々としている大らかな人柄の好々爺で、西門家の全員から信頼されており、希子や結婚に関し不幸が重なる和枝に縁談を紹介したり、悠太郎の相談にのるなどしている。和枝の株仲間でもあり、彼女のめ以子に対する愚痴の聞き役にもなっている。 め以子と和枝の双方に分け隔て・先入観なく優しく接する人物であり、希子が祝言の場で、め以子と悠太郎の祝言も一緒に上げたいと言い出した際には、怒る和枝や他の姉たちをなだめ、他の出席者たちと共に頭を下げて説得に力を貸す。 終戦後間もなく、焼け跡の土地を買うとの内容の新聞広告を出す。また、め以子に頼まれて、当時入手困難で高価であった米の代金を出資する。 その後、友人達と共に焼け残った西門家の蔵を訪れ、友人が持参してきた生たこの調理をめ以子に依頼。これをきっかけに、費用を自分がすべて出資した上で、西門家の蔵を改築した蔵座敷の営業を提案。さらに西門家が住むバラックも建てる。蔵座敷の完成後、そこに行く事を示す友人同士の暗号を「ごちそうさん」と決める。 うどん屋店主 演 - 逢坂じゅん 悠太郎が通ううどん屋の店主。大阪の西門家に来て間もないめ以子が、絶食を経て初めて口にしたうどんで、昆布だしの味を知るきっかけとなる。 関口先生(せきぐち せんせい) 演 - むかいさとこ 希子が通う女学校の担任。 長屋の女性 演 - 黒坂真美 捨蔵(正蔵)の近所に住み、身の回りの世話をしていた。正蔵が西門家に戻ったことで縁が切れた模様。 染丸(そめまる) 演 - 馬場園梓(アジアン) 捨蔵の近所に住む芸妓。源太に想いを寄せていたが、大晦日を前に源太を見限り、別の男性に乗り換えた模様。 ヨシムラ 演 - 三谷昌登 ガス会社社員。悠太郎からの提案で、近隣住民に宣伝目的で実演することを条件にガスコンロを西門家に無料で設置する。しかし、後に和枝がこのガスコンロを使って自殺未遂騒動を起こす。関東大震災の後、ガスコンロは地震の時にもすぐに火を消せる安全な調理器具として、多くの人々の注目を集めることになる。 玉助 演 - 鈴木一輝 大阪一の紙問屋「三島」の息子。倉田の媒酌で希子と見合いをするが、泥酔した正蔵が割り込み暴れたことで気を害し破談にする。 紙問屋主人 演 - 小松健悦 玉助の父親。 紙問屋女将 演 - 林英世 玉助の母親。 安西 真之介(あんざい しんのすけ) 演 - 古舘寛治 中年紳士の風貌をし、京都帝大経済学教授・安西真之介を名乗るが、実は詐欺師。株取引を通じて和枝に接近し、交際を経て求婚し、彼女に気がある素振りを見せて信用を得る。複数の人間から成る詐欺師グループの一員として、和枝が当てた株の配当金を全額だまし取って逃走し、新聞でも報道される。 名前は偽名であり、本物の安西(演 - 名村克良)は、彼とは似ても似つかぬ白髪の老人である。 谷川 ふみ(たにがわ ふみ) 演 - 星野真里 関東大震災時、西門家の近所の救護所に避難した女性。本職は髪結いで、め以子の実家に近い湯島から来た。無遠慮に開明軒の安否を尋ねるめ以子に嫌味で返し、食事を摂るようめ以子に説得されて怒りを露にする。震災で夫と2人の息子を亡くし、生きる気力を失い一切の食事を拒んだ末に昏睡状態に陥るが、好物のさんまの塩焼きの香りで目覚めて自らの食欲に根負けし、以後は食事を摂るようになる。め以子がみそ汁を作り続けていたことに気づいており、毎日変わる具材で食事のことを考える楽しみを与えてくれため以子に感謝し、東京に戻る。 勝田 半次郎(かつた はんじろう) 演 - 土田英生 関東大震災時、西門家の近所の救護所に避難した男性。家族の安否を心配するめ以子のために震災の被害状況を記した手描きの地図を作り、源太に託す。本職は寿司屋で、銀次が持ち込んだ魚で寿司を握り、救護所の人々に振る舞った後、静から貰ったぬか床を持ち東京に戻る。 マサ 演 - 一木美貴子 関東大震災の救護所で炊き出しに参加した婦人会の仲間。ふみを怒らせため以子を救護所の出入りを禁止するが、タネとトミの口添えもあり、め以子が再び手伝うことを承諾する。 岩渕 護(いわぶち まもる) 演 - 内藤裕敬 正蔵の元部下を名乗る男性。かつて正蔵と共に従事していた銅山開発で発生した鉱毒により亡くなった被害者の遺髪を正蔵宅に届けにくる。 産婆 演 - 鴨鈴女 ふ久の誕生に立ち会った産婆。 原 よしエ(はら よしえ) 演 - 及川規久子 白鳥女子専門学校の講師。希子が担当するラジオ番組で料理レシピを紹介した。 村上先生(むらかみ せんせい) 演 - 白川明彦 ふ久の小学校での担任。ふ久が学校で小火騒ぎを起こし、停学にする。 不審な男 演 - 浜崎大介 本名は新吉(しんきち)。大阪ラヂオ放送のアナウンサーをする希子に張り付き、声が好きとの理由で一方的に結婚を迫る。希子に川久保が付き添うようになっても付きまといを続けるが、ある日希子から、川久保と結婚したい気持ちを聞き失恋。一つだけ要望として、希子に「おはようさん、新吉さん」とマイク越しに言ってもらい、満足して引き下がる。 一也 演 - 稲葉壮大 次雄 演 - 向井悠悟 三四郎 演 - 林大暉 上記3名は泰介の小学校の級友達。学校帰りに西門家に立ち寄り、め以子におやつをねだる事が習慣で、静には「おやつギャング」と呼ばれていた。 男 → 美中年 演 - 君沢ユウキ 洋行帰りの美青年。「うま介」で居合わせた竹元の縞柄シャツを褒める。この件が建築中の駅ホームのデザインのヒントとなり、竹元に「女もいいが、男もいい」と言わしめる。 戦後、竹元と同伴し西門家の蔵座敷に現れる(クレジットは「美中年」に変更)。 松田 亜貴子(まつだ あきこ)→ 島津 亜貴子(しまづ あきこ) 演 - 加藤あい 詳細は#その他の東京編の登場人物の項を参照。 医者 演 - 泉祐介 正蔵が急病で倒れた際に診察をした医師。正蔵の余命が長くないことをめ以子たちに告げ、正蔵を少しでも元気付けるために好きな物を食べさせてやるよう言い残す。 お貞(おさだ) 演 - 高田真衣 昭和7年時の、和枝が嫁いだ山下家のお手伝い。和枝の指示で、め以子が持ってきたぬか床を庭に捨てる。 ふ久の担任 演 - 眞砂享子 ふ久の高等女学校での担任。勤労奉仕をせず勉強に没頭するふ久を叱った上、口答えをする彼女を殴る。 社長 演 - オール巨人 建築資材の取引先。漆器の金継ぎが趣味。 米屋 演 - 川上哲 戦時下の大阪で、統制後の米を配給する人物。 男性アナウンサー 演 - 重光萬石 大阪ラヂオ放送局で戦局を伝える。 闇屋・小池(こいけ) 演 - 村尾英文 西門家を訪れ、野菜や白米などを売っていた闇屋。 情報局の役人 演 - 多々納斉 太平洋戦争期の大阪ラヂオ放送局で番組の内容を監視する情報局役人。室井の出演時に同僚の情報局の人間(演 - 櫻木誠)と共に、収録現場に立ち会いながら居眠りを始める。室井の即興朗読の内容が非国民的だとして腹を立てるが、希子たちの巧妙な弁明に言いくるめられ、最終的に室井を不問とする。 岩見亮介(いわみ りょうすけ) 演 - 門田裕 太平洋戦争期の「うま介」に突然現れ、焼氷を注文する男性。詳細は不明だが、当時「アカ」と呼ばれ、政府が活動を取り締まっていた日本共産党の党員らしく、特高警察から追われている身の上であった。以前から「うま介」の焼氷を食べたがっていた亡き妻の代わりに味わい、あの世で妻に話して聞かせるつもりで訪れたと語る。途中、特高警察の係官らが彼を連行しようとするが、馬介による身を挺しての説得のおかげで最後まで食べ終えることができ、感謝の言葉を残して連行されていく。 特高警察 演 - 板東正敏・井上学 岩見を付け狙っていた二人組の役人。「うま介」に乗り込み、岩見を連行しようとするが、馬介の説得を聞き入れ、「1分だけ」と言いつつ焼氷を食べ終わるまで待つことを認める。 母親 演 - みやなおこ 防火改修課の家屋引き倒しによる事故で中学生の息子を亡くし、悠太郎ら市職員の謝罪を受ける。 里見(さとみ) 演 - 木下隆行(TKO) 軍司令部の高官。藤井とは幼馴染みで「さんちゃん」と呼ばれている。かつて祖母に菓子を作ってもらっていたらしく大の甘党で、め以子が持参したカルメラを平らげた上、さらに「ドウナット」を所望する。藤井によると悠太郎が逮捕された際にめ以子に頼まれたことから掛け合ってくれたものの、悠太郎の場合、公衆の面前の出来事であり示しがつかず、無罪放免にはできなかったという。 産婆 演 - 川本美由紀 ふ久の出産に立ち会った産婆。 駅員 演 - 高見健 め以子達が空襲から逃げ込んだ心斎橋駅の駅員。 沢田 ハナ(さわだ はな) 演 - 小酒井円葉 昭和20年時の山下家のお手伝い。一人暮らしの和枝の指示に従って、食事の支度や町に配給する作物の仕分けなどをしている。和枝の厳格ながらも配慮の行き届いた普段の行動に敬意を示しており、疎開してきため以子に「いけず」をする和枝に「奥様らしくない」と疑問を口にする。 沢田 武夫(さわだ たけお) 演 - 桂吉弥 山下家の小作人で、ハナの父親。和枝がその適切な農業指導で豊かになった小作農から「仏様」と呼ばれている事を泰介に説明する。 役人 演 - 森江流 泰介宛に赤紙を届ける。 役人 演 - 浅井誠 活男の戦死公報を届ける。 男 演 - 西川浩介 大阪市内に戻った直後のめ以子に声をかけた軍人崩れのチンピラ。め以子を道案内をする振りをして連れて行った場所で、待ち伏せしていた仲間達から金銭を受け取り、め以子は担いでいた野菜などを強奪される。 大野(おおの) 演 - 阿部達雄 大阪ラヂオ放送局での希子達の上司。 細川(ほそかわ) 演 - 福原正義 倉田の友人。終戦後、倉田と共に生きたタコを持参して西門家を訪れ、め以子の調理した料理を味わう。蔵座敷の完成後は常連客となる。 太田(おおた) 演 - 藤田功次郎 倉田の友人。同じく倉田と共に西門家を訪れ、蔵座敷の常連客となる。 光峰(みつみね) 演 - みぶ真也 倉田が蔵座敷に連れて来た、ランプ口金の製造工場の社長。倉田から、終戦後間もない電力不足の時節柄ランプの需要の増加を見込んで「これから羽振りが良くなる」と評される。これを聞いため以子は諸岡家へ駆け込み、諸岡家の工場を再建するために光峰の工場と提携してランプのガラス部品を作るよう提案する。 小関(こせき) 演 - 興津正太郎 戦時中に海軍で活男と同じ船に乗っていた戦友。活男が戦死した最後の出撃時、彼自身は病気で基地の病院に入院中であったため難を逃れたが、自分だけが出撃せず生き残ったことを「生き残りの恥さらし」と自虐的に語っていた。復員後に西門家を訪れ、活男についての思い出を語り、遺品となった活男の手帳をめ以子に手渡す。 路代(みちよ) 演 - 逢沢りな 室井のファンと称していた文通相手で、室井と蔵座敷で逢い引きする事になる。実は民子の姪であり、女優志望という事で、実際に文章を書いていた桜子から身代わりのアルバイトを頼まれ芝居を打っていた。 女性 演 - 春やすこ 啓司と希子からの街頭インタビューを受けた女性。啓司は強引に甲子園大会の話題を振ろうとしたが、彼女は野球に興味がなく、戸惑いながら去る。 復員兵 演 - 渡辺知晃 め以子が街頭で売っていたカレーを、妻(演 - 大橋梓)と共に「復員祝い」として無料でご馳走になる。 丸岡 真沙子(まるおか まさこ) 演 - 永田沙紀 スピンオフドラマに登場。泰介の卒業祝いが開かれた料理店「まるおか」で、油で汚した彼の服を染み抜きして詫びたことから、彼に見初められる。泰介が語る麗しい外見と裏腹に、物事をはっきりと言う気の強い性格らしく、接触を試みて行商に変装した桜子には商品を目利きして酷評したり、夜の仕事をしていると思い込み忠告した泰介にきつく反論する。またラジオの料理番組に「ミス・ヒルズ」の名前で投稿したり、笹の葉とい草で包んだ寿司を作るなど、行動は和枝に類似した面を持つ。自身も洋食の修行をしていたが、理由あって鰯料理には手を付けていなかった。「うま介」を買い取った和枝に声をかけられ共に洋食店を始める予定であったが、実家の鰯料理店を手伝う事になる。
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