りゅう座とは? わかりやすく解説

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りゅう‐ざ【竜座】

読み方:りゅうざ

北天大星座。小熊(こぐま)座を取り巻くように位置し中心部8月上旬午後8時ごろ南中黄道はこの星座のδ(デルタ)星の近くにある。学名(ラテン)Draco

竜座の画像

りゅう座

分類:星座/神話


名称:りゅう座(竜座)
学名:Draco
小分類:北半球
構成する主な星雲星団恒星:NGC6543(キャッツアイ星雲惑星状星雲)/ツバン(アルファ星)/ラスタバン(ベータ星)/エルタニン(ガンマ星)/ノドゥス・セクンドゥス(デルタ星)/ノドゥス・プリムス(ゼータ星)/ エド・アシク(イオタ星)/ギアンザル(ラムダ星)/グルミウム(クシー星)
神話主な登場人物:ヘラクレス/プロメテウス/アトラス
日本観測できる時期:1年中観測できる
見ごろ季節:夏(20時正中は8月下旬)

北極星のまわりを、体をくねらせながら、ほぼ半円形に回る長い星座です。長い星座ですが、見つけるのはわりと簡単です。ギリシャ神話はりゅう座は、黄金のりんごを守る火を吐く竜だとされてきました1月には、この星座中心とした流れ星群れりゅう座流星群」が観測できます。また望遠鏡見てみると、竜の首折れ曲がるあたりに、猫の目のような形をした「キャッツアイ星雲」を見ることができます

1.見つけ方ポイント
北斗七星ひしゃくの一番端の星と、北極星を結び、それを北斗七星反対側まで伸ばすと、2等星を含む4つの星がひし形集まっているのが見つかります。それがりゅう座の頭です。そこからケフェウス座の方へ伸びる星の列が竜の首、そこから折り返して北極星周り半円形を描くように伸びるのが竜の胴体です。また、こと座のべガから北へ目を移しても、頭の部分を見つけることができるでしょう

2.神話内容について
りゅう座は、古代ギリシャ神話では、世界の西の果てにあるヘスペリスの園を守っていた竜で、勇者ヘラクレスによって退治されたとされています。ヘラクレス第11番目の冒険は、ヘスペリスの園にある黄金のリンゴ取ってくることでした。勇んで出かけたヘラクレスは、旅の途中カウカソス山に鎖で繋がれプロメテウス助けます喜んだプロメテウスは、「黄金のりんごを取るには、自分行かず、天を担いでいる巨人アトラスに行かせろ」と助言与えますヘラクレスアトラス元に行きますが、彼は「竜を退治すればリンゴ取ってきてやろう」と言います。そこでヘラクレスは、ヒュドラの毒を塗った矢で竜を射殺し黄金のリンゴアトラス取り行かせることに成功したのでした。このとき殺された竜が、後にヘスペリスの園を守った功績認められ、天に昇らされてりゅう座になったということです。

3.同じ時期見え星座について
北極星周りをめぐり、日本からは一年中見え周極星のひとつです。こぐま座をはじめ、南におおぐま座りょうけん座、北にケフェウス座カシオペア座きりん座を見ることができます

4.主要都市での観測について
日本全国の北の空に一年中見ることができます

参考文献:「星座クラブ沼澤茂美著(誠文堂新光社)、「星のポケットブック」(誠文堂新光社)、「星座天体観測図鑑藤井旭著(成美堂出版)、「星座夜空四季小学館学習百科図鑑、「星座博物館・春」、「同・夏」、「同・秋」、「同・冬」、「同・星座旅行瀬川昌男著(ぎょうせい)、「星空ガイド沼澤茂美、脇屋奈々代著(ナツメ社)


りゅう座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/11 13:21 UTC 版)

りゅう座りゅうざ、ラテン語: Dracoは、現代の88星座の1つで、プトレマイオスの48星座の1つ[2]。西洋の伝承に登場するドラゴンをモチーフとしている[1]おおぐま座の北側、天の北極があるこぐま座を取り囲むように位置しており、札幌市(北緯43°)以北では星座全体が年中地平線下に沈まない周極星となる。α星のトゥバンはかつて北極星であったことで知られる。




「りゅう座」の続きの解説一覧

りゅう座

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 04:40 UTC 版)

固有名詞

りゅう りゅうざ

  1. 北天星座一つで、トレミーの48星座一つでもある。にちなむ。構成する主な星にトゥバンあり、かつては北極星であった

翻訳


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