Linux 名称・ライセンス・商標

Linux

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 03:37 UTC 版)

名称・ライセンス・商標

名称

名前の由来

リーナス・トーバルズは、自分の作品を「freak」「free」「Unix」を合成して「Freaxフリークス」と呼ぼうと思っており、開発の初期の半年程の間は、彼はファイルを「Freax」というディレクトリに保存していた。 「Linux」という名前も思いついたが、自己中心的すぎるとして当初は却下していた。

1991年の9月、開発を促進するために、Linuxのファイルはヘルシンキ工科大学のFTPサーバ (ftp.funet.fi) にアップロードされた。トーバルズの協力者であり、当時そのサーバの責任者であったレムケは、「Freax」という名前を良く思わず(「Freax」と語感が酷似している「Freaks」は英語で変人・奇人の意味を持つため)、彼はトーバルズに相談することなく、サーバ上のプロジェクトに勝手に「Linux」という名前をつけてしまった。その後トーバルズも、その名前に同意した。

後付けではあるが「Linux Is Not UNIX」の略とも「Linus UNIX」の略ともされる。

「Linux」の読み方

「Linux」という語の発音は公式に定められておらず、日本ではリナックス[102][103]と読まれることが一般的であるが、そのほかに、リヌックスライナックス[104]などの読み方もある。英語圏では[ˈlɪnəks][ˈlɪnʊks][ˈlaɪnʌks]など様々な発音で読まれている。リーナス・トーバルズ本人は「どのように発音してもらっても構わない」と発言しているが、インターネット上に公開されている本人による英語の録音では[ˈlɪnʊks]リヌックスと発音されている[105][106]。ウィキペディア英語版の記事には、[ˈlɪnəks][107][108][ˈlaɪnəks][108][109]の2つが記載されている。両者ともアクセントは第1音節に置かれている。

日本では各種の読み方が混在していたが、日本最初のLinux専門誌である『LINUX JAPAN』(五橋研究所、1998-2002年)が表紙をはじめとしてカタカナ表記に「リナックス」を採用し、他も同誌に追従した事から、この読み方が一般に広まった。しかし、日本Linux協会の登記名(商号。設立時にはまだラテン文字での表記ができなかった)は「日本リヌックス協会」である。

GNU/Linux

「Linux」とは本来Linuxカーネルを指す語であり、カーネルとはその名の通りOSの核をなすものにすぎない。これを用いて実用的なオペレーティングシステムを構成するには、他の多数のソフトウェア(ライブラリやシステムソフトウェアなど)の助力を必要とする。また、何らかの処理を行なったり業務に使用する際には各種のアプリケーションソフトウェアが必要となる。GNUプロジェクトはこうしたソフトウェアをフリーソフトウェアとして開発・提供しており、実際にほとんどのLinuxディストリビューションはライブラリ環境(GNU Cライブラリなど)やツール環境(GNU Core Utilities等)をGNUのプロダクトに依存している。そのため、LinuxカーネルとGNUプロダクトを組み合わせてUnixと同等のシステムを構成している場合は「GNU/Linux」と呼ぶべきだと主張する者もいる。この主張の他の根拠としては、「GNU自身のプロダクトではないものの、Linuxカーネルを含め多くのソフトウェアがその使用に際してユーザーライセンスとしてGNUが提唱するパブリックライセンス(GPLやLGPL等)を採用していること」や「さらにこれらのソフトウェアの多くが事実上相互依存している点」などが挙げられている。(リチャード・ストールマン、またリーナス・トーバルズ自身もGNU/Linuxと呼称している。ただし、「Revolution OS」でのインタビューにおいてリーナス・トーバルズは「すべてのLinuxをGNU/Linuxと呼称するのはばかげている」と答えている。詳細はGNU/Linux名称論争を参照。

ライセンス

LinuxおよびほとんどのGNUソフトウェアは、ライセンスとして GNU General Public License (GPL) を採用している。GPLでライセンスされていることにより、Linuxを再頒布する者はソースコード(加えた修正も含む)を同じ条項で入手可能にすることが要求される。他の主要コンポーネントの中には別のライセンスを使っているものもある。例えば、多くのライブラリはGNU Lesser General Public License (LGPL)(GPLよりも許諾的)を採用しており、X.orgはMITライセンスを採用している。

リーナス・トーバルズは、Linuxカーネルのライセンスを、GPLバージョン2からGPLバージョン3に移行しないつもりだと述べており、特に、ソフトウェアをデジタル著作権管理のために使うことを禁じた条項を嫌っている。また、移行するとしたら、著作権者(数千人)から許可を得なければならないだろう。

商標

米国では、「Linux」という名前はリーナス・トーバルズが登録している商標である。初期は誰もこの名前を登録していなかったが、1994年8月15日に William R. Della croce, Jrが出願を行い、Linuxディストリビュータ達にロイヤリティを要求するということが起きた。1996年にリーナス・トーバルズといくつかの団体が、商標をリーナス・トーバルズに譲渡することを求めて彼を告訴し、1997年にこの問題は解決した[110]。それ以降、商標のライセンス供与は Linux Mark Institute (LMI) によって処理されている。リーナス・トーバルズは、自分が商標を保有している目的は他人が勝手に使用するのを防ぐためだけだと述べている。LMIは、以前は「Linux」という名前を商標の一部として使用することに対してわずかなサブライセンス料を課していたが[111]、のちにこれを変更し、無期限のサブライセンスを無償で提供している[112]

日本では「トルヴアルドズ リヌス」(リーナス・トーバルズ)を商標権者として「リナックス / L i n u x」が商標登録されている。称呼(参考情報)は「リナックス、ライナックス」、検索用文字商標称呼(参考情報)は「リナックス、LINUX」となっている[113]

マスコット

LinuxカーネルVersion 2.x系列登場後のマスコットには、リーナス・トーバルズの嗜好を汲んで、タックス (Tux) と名付けられたペンギンのキャラクターが選ばれている。
また、Linuxカーネル Version 2.6.29限定のマスコットとして、タスマニアデビルのTuzが発表[114]されている。




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