ウィンドウマネージャ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/14 09:46 UTC 版)
ウィンドウマネージャ(window manager)は、グラフィカルユーザインタフェースのウィンドウシステムにおけるウィンドウの配置や外観を管理するプログラム。一般にウィンドウシステムと連携して、ポインティングデバイスなどからの入力の切り換えなどについても扱う。ウィンドウシステムとウインドウマネージャを明確に区別して設計されていないシステムもあれば、ウィンドウシステムとウインドウマネージャを明確に区別して設計されているシステムもある。WindowsやMacintoshのようにオペレーティングシステムの機能としてウィンドウマネージャが存在するものもあるが、X Window Systemは、そのものはあくまでサーバ / クライアントの環境を構築するだけであり、その上で機能するアプリケーションは持たない。そのため、X上で機能するさまざまなウィンドウマネージャが開発され、リリースされている。もっともWindows ServerやmacOS Serverなどでは、GUIを経由しないいわゆる「ヘッドレス」で使えるように、「オペレーティングシステムの機能」という語の定義次第ではある。
- 1 ウィンドウマネージャとは
- 2 ウィンドウマネージャの概要
- 3 脚注
ウィンドウマネージャ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 04:27 UTC 版)
KWinが標準のウィンドウマネージャとして利用されており、3Dデスクトップなどのデスクトップ効果が利用できるほか、動作やテーマなどのさまざまなカスタマイズを行える。ルック・アンド・フィールは、KDE標準、CDE風、Windows風、BeOS風など、導入時点から複数のテーマを利用できるほか、インターネット上にも多数公開されている。KDE4では、標準で使用するウィンドウマネージャを選択でき、CompizやMetacityなども利用できる。また、KDE4ではPlasmaにより柔軟なデスクトップの管理、さまざまなウィジットの利用なども可能になっており、壁紙についても、仮想デスクトップ毎の変更や、アプリケーションの出力を表示できるようになっている。
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ウィンドウマネージャ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 07:03 UTC 版)
「X Window Systemプロトコルとアーキテクチャ」の記事における「ウィンドウマネージャ」の解説
詳細は「ウィンドウマネージャ」を参照 ウィンドウマネージャは、ウィンドウの全体的見た目や他のGUI要素を制御する。X Window System が使用されているマシン毎に異なる見た目となるのは、主にウィンドウマネージャが違うためか、あるいはウィンドウマネージャの設定が異なるためである。 ウィンドウマネージャは、ウィンドウの位置決め、ウィンドウ周囲の装飾の配置、アイコンの処理、特定キーストロークの処理(例えば ALT-F4 押下でウィンドウをアイコン化するなど)といった処理をする。 Xサーバから見れば、ウィンドウマネージャも通常のクライアントと違いはない。初期の位置決めや周囲の装飾の配置は、ウィンドウマネージャによる以下のような要求で制御される。 アプリケーションは、サーバがウィンドウの子ウィンドウを表示する前に、イベントを送信してもらうよう設定できる。 アプリケーションは、親ウィンドウの変更を要求できる。 ウィンドウマネージャは、第一の要求を使ってトップレベルウィンドウ(ルートウィンドウの子ウィンドウ)の表示要求をインターセプトする。他のアプリケーションがトップレベルウィンドウの表示を要求すると、サーバは表示する前にウィンドウマネージャにイベントを送る。多くのウィンドウマネージャはRe-parenting Window Managerと呼ばれ、フレームウィンドウと呼ばれる大きなトップレベルウィンドウを生成し、本来のウィンドウをその子ウィンドウとして表示する。画面上はフレームウィンドウの内側に本来のウィンドウが表示される。フレームウィンドウは若干大きいので、周辺部分は元のウィンドウで覆われない。この部分が周囲の装飾(ボーダーやタイトルバー)の表示に使われる。 ウィンドウマネージャはフレームウィンドウでのマウスクリックを管理する。このため、ボーダー部分やタイトルバー部分でマウスをクリックしてドラッグすることで、ウィンドウを移動させたり、サイズを変更したりできる。 ウィンドウマネージャはアイコンや関連するGUI要素の制御も行う。アイコンという概念はX Window System コアプロトコルのレベルでは存在せず、ウィンドウマネージャによって実装されている。例えば、ウィンドウを「アイコン化」するとき、FVWMなどのウィンドウマネージャがウィンドウをアンマップし、見えないようにし、アイコン名のウィンドウと(もしあれば)アイコンの画像のウィンドウを生成する。このようにアイコンの制御は完全にウィンドウマネージャが行っている。中には全くアイコンを実装していないウィンドウマネージャもある(例えば wm2)。
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