Bodhi_Linuxとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Bodhi_Linuxの意味・解説 

Bodhi Linux

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/12 04:02 UTC 版)

Bodhi Linux
Bodhi Linux 4.0.0
開発者 Bodhi Linux Team
OSの系統 Unix系
開発状況 開発中
ソースモデル オープンソース
初版 2011年3月26日 (14年前) (2011-03-26)
最新安定版 7.0.0[1]  / 21 August 2023年 (19か月前) (21 August 2023)[2]
使用できる言語 日本語・英語など。日本語版あり。日本語入力できます。
アップデート方式 APT
パッケージ管理 dpkg
プラットフォーム IA-32, x86-64
カーネル種別 モノリシックカーネルLinuxカーネル
ユーザランド GNU
既定のUI Moksha(Enlightenment派生)
ライセンス GNU GPLなど、ただしプロプライエタリバイナリ・ブロブを含む
先行品 Ubuntuを母体としています。
ウェブサイト bodhilinux.com
テンプレートを表示

Bodhi Linux(ボーディ[3]リナックス)は、Ubuntuを母体とし、Mokshaウィンドウマネージャを用いる軽量Linuxディストリビューションである[4]。その名称はそれぞれサンスクリット語の「Bodhi」や「Moksha」即ち「菩提」や「解脱」に由来し、「悟りEnlightenment」に通じるという。ディストリビューションの思想として、最小限の基本的な環境を提供するというものがあり、これはユーザー自身が好むソフトウェアの組合せのみを利用することを可能にする。それゆえ、初期状態では多くのLinuxユーザーにとって基本的なソフトウェアのみを含んでおり、これにはファイルマネージャ(PCManFM)、ウェブブラウザMidori)や端末エミュレータ(Terminology)が含まれる。また、Bodhiは、開発者が不必要と考えたソフトウェアや機能を含んでいない。使用環境において他のソフトウェアを利用するのを簡単にするため、Bodhi Linuxの開発者たちは、apturlを通じてワンクリックインストール(導入)することができる軽量なソフトウェアのオンラインデータベースを維持している。

性能

Enlightenment DR-17母体でこれから派生したMokshaデスクトップを使うことにより、Bodhiは、豪華なデスクトップ効果とアニメーションを、高性能な電算装置を必要とすることなしに提供している[5]。DR17から派生がなされたのは、その処理性能と機能性のためで、Jeff Hooglandは、E19は"ユーザーが楽しみ、そして用いている既存の機能を破壊している最適化"をしていると述べている[6]。Enlightenmentウィンドウマネージャは、Bodhi Linuxのために開発されるツールと同様に、CPythonで書かれている[7]

保守

Bodhi Linuxは、UbuntuのLTS版をもとにしており、保守は同様の間隔で提供されている。すなわち、保安面に関わる脆弱性や欠陥の修正は日ごとを基準として、5年間提供される。Ubuntuとは異なり、Bodhiは短い期間の保守は提供していない。導入済みのBodhi Linuxは、コマンドラインパッケージマネージャを用いることにより、最新の安定版に更新することができる。

R_Pi Bodhi Linux

R_Pi Bodhi Linuxは、Raspberry Pi OSを用いてビルドされており、Raspberry Piのための"hard float"な最適化されたコードを生み出すための改善と変更のすべてを含む。作業中の開発版を構築するための努力のため、ARMHF版は、公式には現在対応されていない[8]

関連項目

脚注

出典

  1. ^ "Introducing Bodhi Linux 7.0: A Landmark Release" (英語). 21 August 2023. 2023年8月21日閲覧
  2. ^ Introducing Bodhi Linux 7.0: A Landmark Release | Bodhi Linux
  3. ^ 派手な見た目の「Bodhi Linux」、カスタマイズを楽しもう”. 日経. 2022年11月20日閲覧。
  4. ^ Jeff Hoogland. “Introducing Moksha Desktop”. Moksha Development Team. 2015年7月30日閲覧。
  5. ^ Joey Sneddon. “Bodhi Linux may just be your favorite new lightweight distro”. OMG! Ubuntu!. 2011年5月6日閲覧。
  6. ^ Jeff Hoogland. “Introducing Moksha Desktop”. Moksha Development Team. 2015年8月2日閲覧。
  7. ^ Jack Wallen. “Bodhi Linux: Interview with Jeff Hoogland”. Techrepublic. 2011年5月12日閲覧。
  8. ^ Jeff Hoogland. “Dropping Official Support for ARM Devices”. Bodhi Linux Forums. 2013年11月23日閲覧。

外部リンク


「Bodhi Linux」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Bodhi_Linux」の関連用語

Bodhi_Linuxのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Bodhi_Linuxのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのBodhi Linux (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS