Tk (ツールキット)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/07 19:56 UTC 版)
開発元 | ジョン・オースターハウト Tclコアチーム |
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最新版 |
9.0.1 / 2024年12月20日
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リポジトリ | |
対応OS | クロスプラットフォーム |
プラットフォーム | クロスプラットフォーム |
種別 | ウィジェット・ツールキット |
ライセンス | Tcl/Tk License[1] |
公式サイト | www |
Tkは、GUIを開発するための、オープンソースの、クロスプラットフォームのウィジェット・ツールキットである。デスクトップ・アプリケーションを開発するために通常必要な、ボタン、メニュー、テキスト、フレーム、ラベルなどのウィジェットを提供する。カリフォルニア大学バークレー校のジョン・オースターハウトによって、スクリプト言語 Tclの拡張として開発された。Tk は "Tool Kit" の略である。Unix系OS、Macintosh、Microsoft Windowsなどに移植されている。
機能
もともとのTkでは、各プラットフォームの標準的なものとは異なるルック・ アンド・フィールであったが、Tk 8からは、ネイティブなルック・アンド・フィールを提供するようになった(例えば、メニューとボタンはそのプラットフォームの「ネイティブな」ソフトウェアの作法で表示される)。さらに、外部とのドラッグ・アンド・ドロップ、非長方形のウィンドウ、ネイティブのウィジェットなどのいくつかの拡張が提供された。Tk 8.5 からは、Tk 8.4で試験的に提供されていた、Tk Tile と呼ばれる新しいテーマ・エンジンが、リリースに取り込まれた。これは、Ttk Widget と呼ばれるもので、テーマを変更しGUIの見栄えを切り替えることができる。 Tk は、Unicodeの基本多言語面 (BMP) をサポートするが、32-bitの Unicode を扱うための拡張はまだされていない。Unix系のシステムでは、Tk 8.4以前は、ビットマップフォントを使用していたが、Tk 8.5では、アンチエイリアスフォントを使用することができる。
Tclでは、Tcl Shell (tclsh) というコマンドライン・インタプリタを使用するが、Tk は wish (Windowing Shell) というコマンドライン・インタプリタから簡単に呼び出すことができる。
Tcl以外の言語バインディング
Ada(TASH[2] と呼ばれる)、Perl、Python、Ruby および Common Lisp を含むいくつかのほかの言語バインディングが存在する。
Perlから、Tkを動かす方法はいくつかある。Tcl::TkとTkxのPerlモジュール、これらは両方とも、Tclを用いてTkにアクセスするためのブリッジである。Perl/Tk は、PerlからのネイティブなTkの機構へのアクセスを提供する。PythonとRubyは、Tkへのブリッジとして、Tclを使うバインディングを使用する。
脚注
- ^ “Tcl/Tk Licensing Terms”. Tcl Developer Xchange. 2025年2月7日閲覧。
- ^ TASH
参考文献
外部リンク
関連項目
- Tk_(ツールキット)のページへのリンク