1977年のテレビ (日本)とは? わかりやすく解説

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1977年のテレビ (日本)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/12 23:17 UTC 版)

1977年のテレビ(1977ねんのテレビ)では、1977年昭和52年)の日本におけるテレビジョン放送全般の動向についてまとめる。

主なできごと

「NETテレビ」が「テレビ朝日」に呼称を変更。

「日本教育テレビ(NET)」が「全国朝日放送(ANB)」に社名を変更。これに伴い、呼称も「NETテレビ」から「テレビ朝日」に変更。これを記念して、数多くの記念番組が放送される(後述)。

日本のテレビ放送の全面カラー化が完了。

10月3日、NHK教育テレビが全面カラー化した[注 1][1]のに伴い、過去の再放送や故意の演出等の場合を除き、日本のテレビ放送の全面カラー化が完了。カラー本放送開始の1960年9月10日からすると17年、VHFのカラー試験放送開始の1957年12月28日からとなると20年弱で完了したことになる。

番組

局の看板となる、以下の番組が放送開始又は終了する。

視聴率
  • この年の年間視聴率は(局別では)、NHK全日帯(6-24時)、TBSがゴールデンタイム(19-22時)、日本テレビがプライムタイム(19-23時)がそれぞれ首位を獲得、3局で分け合う形となった。ちなみにNHKの全日首位とTBSのゴールデン首位はそれぞれ1963年から15年連続、日本テレビのプライムの首位は1976年から2年連続で達成した。
  • 民間の視聴率調査会社ビデオリサーチによる視聴率調査方法が変更、オンラインメータシステムによる調査を関東地区で開始。2025年現在とほぼ同等の調査方法となる(関西地区では1980年、名古屋地区では1986年より開始。後述)。

番組関係のできごと

1月

2月

3月

4月

NETが局名をテレビ朝日に変更、新ロゴ制定(2003年10月に社名をテレビ朝日に変更)。これを記念して特別番組が放送された(4月1日)

5月

6月

7月

8月

9月

  • 3日 - プロ野球巨人王貞治選手(後の福岡ソフトバンク球団会長)がこの日の対ヤクルト戦(後楽園球場)で、ホームラン世界新記録となる通算756号を達成。当日は日本テレビ系で19:30から中継されたが、756号達成が中継開始20分前(19:10)だったため、日本テレビ系ではその時間『そっくりショー』(よみうりテレビ制作)を放送しており、記録達成の瞬間を見られなかった巨人ファンなどから同局などに苦情が殺到した。なお前日の2日金曜日)には同カードを19:00 - 20:00枠の予定で放送したが、756号が出ないため、急遽20:00の『太陽にほえろ!』を休止(同ドラマ休止は1976年12月31日以来、プロ野球中継では初)して20:54まで中継を延長したが、結局756号は出ないまま終わった。
  • 24日 - よみうりテレビ・日本テレビ系『そっくりショー』が1964年(昭和39年)11月の放送開始から3度の中断をはさみ、述べ13年の歴史に幕。
  • 25日 - 東京12チャンネル(後のテレビ東京)でアイドル歌謡バラエティ『ヤンヤン歌うスタジオ』放送開始( - 1987年9月27日)。

10月

11月

12月

その他テレビに関する話題

周年

番組

開局・放送開始

中継局開局に於ける特記

記念回

視聴率

(※関東地区、ビデオリサーチ調べ)

バラエティ・歌番組

  1. 第28回NHK紅白歌合戦(NHK総合、12月31日)77.0%
  2. 第19回輝く!日本レコード大賞(TBS、12月31日)50.8%
  3. 輝け!!第8回日本歌謡大賞 (日本テレビ、11月17日)46.3%
  4. 速報!日本レコード大賞 (TBS、11月22日)40.1%
  5. '77新春スターかくし芸大会(フジテレビ、1月1日)38.4%
  6. 決定!FNS歌謡祭'77最優秀グランプリ(フジテレビ、12月20日)36.0%
  7. 木曜スペシャル 第8回決定!日本歌謡大賞入賞者(日本テレビ、11月3日)34.1%

ドラマ

  1. 連続テレビ小説 風見鶏(NHK総合、10月4日)48.2%
  2. 連続テレビ小説 いちばん星(NHK総合、9月10日)44.9%
  3. 赤い激流・最終回(TBS、11月25日)37.2%

スポーツ

  1. バレーボールワールドカップ'77女子決勝リーグ「日本×韓国」(フジテレビ、11月15日)48.6%
  2. 水曜ナイター巨人×大洋」(日本テレビ、8月31日)42.1%
  3. 木曜ナイター「巨人×大洋」(日本テレビ、9月1日)39.5%
  4. 火曜ナイター「巨人×大洋」(日本テレビ、8月30日)39.1%
  5. 金曜ナイター「巨人×ヤクルト」(日本テレビ、9月2日)38.4%

ニュース・報道

  1. NHKニュース(NHK総合、12月31日 20:55-21:00)51.3%
  2. NNNニューススポット(日本テレビ、9月2日 20:54-21:00)44.3%
  3. NHKニュース(NHK総合、10月4日 7:00-7:20)43.1%
  4. スタジオ102(NHK総合、10月4日)41.4%
  5. テレビロータリー(NHK総合、10月3日)41.3%
  6. ゆく年くる年(NHK総合、12月31日)41.2%
  7. 参院選関東地方即日分まとめときょうの展望(NHK総合、7月11日)40.9%
  8. FNNニュース(フジテレビ、8月28日 20:54-21:00)39.6%

テレビ番組

テレビドラマ

NHK

日本テレビ系

TBS系

スペシャルドラマ

フジテレビ系

テレビ朝日系

東京12チャンネル

子供向けドラマ

NHK

TBS系

フジテレビ系

テレビアニメ

回顧番組
再放送番組

特撮番組

報道・情報番組

放送時間変更

4月改編で、日曜日昼の『JNNニュース』(TBS、JNN)の放送時間が、12:00 - 12:15(NHKニュースと『NNN昼のニュース』(日本テレビ、NNN)の真裏)から11:45 - 12:00に繰り上がった。

バラエティ番組

クイズ番組

音楽番組

トーク番組

ドキュメンタリー番組

紀行番組

料理番組

  • 奥さまクッキング(フジテレビ) - 『料理の窓』から改題
  • すばらしい味の世界(東京12チャンネル→テレビ東京)

スポーツ番組

単発特別番組枠

映画番組

  • ご存知娯楽時代劇(東京12チャンネル) - 『マンガ祭り』と『パニゲラ』打ち切りによる編成。時代劇映画を放送。

その他

特別番組

既存番組のカラー化

全てNHK教育テレビ

2月から
4月から
7月から
  • スペイン語講座 - 7月27日から[16]
10月から(具体的には、10月期に入る10月3日から[1]

NHKの教育テレビの未カラー化番組全部

  • 教師の時間 - 毎週水・木・金がカラー化され[16]、番組の完全カラー化が完了。
  • NHK高校講座
    • 通信高校講座~数学Ⅰ[16]
    • 通信高校講座~数学2ⅡA[注 31][16]
  • 大学講座

以上を以て、NHK教育テレビの全面カラー化が完了し、日本のテレビ放送の全面カラー化が完了(過去の再放送や、故意な演出等の場合を除く)。

脚注

注釈

  1. ^ 日付は、「NHK年鑑'78」(日本放送出版協会)の28ページの記述による。
  2. ^ この日は、全日本プロレス主催による正月興行が行われていた。
  3. ^ 番組は3月で終了し、これに伴い日本テレビ系における牛乳石鹸一社提供番組が消滅。
  4. ^ 番組は2部構成で、19:30 - 20:54の第1部『欽ちゃんのドンとやってみよう!元日お楽しみ特集』、21:00 - 22:48の第2部『お正月!欽ちゃんのまだまだやってみよう!』となっていた。なお21:00の『土曜劇場 鯛めしの唄』は休止、22:00の『3分勝負15ラウンド』は前週の1976年12月25日で既に終了していた。
  5. ^ 番組末期は不定期レギュラー。
  6. ^ 番組開始当初はイザワオフィス設立前だったため、渡辺プロダクションが企画・制作を手掛けていた。
  7. ^ 1998年6月よりCS放送ファミリー劇場で放送しているほか、2017年10月8日よりBSフジで週1回、1時間にまとめた傑作選を放送。
  8. ^ その事件以来、鶴瓶はテレビ東京には無期限の出入り禁止となっていたが、2003年に『きらきらアフロ』(テレビ大阪制作)の東京収録が神谷町本社(当時、後の神谷町スタジオ)で行われた際に28年振りに同局への出入りが認められた(かつ「テレビ東京」となってからは初)。さらに2014年3月2日放送の『50年のモヤモヤ映像大放出! この手の番組初めてやりますSP』にも出演して当時の騒動を語った。また、鶴瓶は2021年現在、同局では『きらきらアフロTM』と『チマタの噺』で2本のレギュラー番組(後者は単独司会、2021年9月終了)を持っている他、2020年2月24日放送の開局55周年特別企画スペシャルドラマ『アメリカに負けなかった男〜バカヤロー総理 吉田茂〜』で主人公・吉田茂役を好演した。
  9. ^ なお、NET最末期となったこの当時、『特別機動捜査隊』の他『秘密戦隊ゴレンジャー』『がんばれ!!ロボコン』など多数の番組が終了した。
  10. ^ 20時枠の『ワールドプロレスリング』は通常通り放送された。
  11. ^ 土・日の『朝のニュース』は継続。
  12. ^ 土曜日の『こどもショー』と『カリキュラ』も同様。日曜の『こどもショー』は不変。
  13. ^ 同時に土曜日も放送されるが、わずか半年で打ち切った。
  14. ^ 土曜放送は18:30 - 19:00に変更し、1979年9月まで継続。
  15. ^ 半年後の10月に再開し、国産アニメ再放送に変更。
  16. ^ この放送から10年後の1987年に第1回FNSの日FNSスーパースペシャル一億人のテレビ夢列島』(7月18日21:00 - 7月19日20:54)が放送され、この番組が『FNS27時間テレビ』のパイロット版と言える。
  17. ^ 橋田壽賀子脚本によるテレビドラマ宇津井健の代表作品。
  18. ^ なお、翌年の『オールスターゲーム・第1戦』(広島市民球場RCC制作)および、その翌年の『オールスターゲーム・第1戦』(大阪スタヂアム、毎日放送制作)も同じTBS土曜19:00 - 20:55に編成され、『全員集合』は『日本昔ばなし』『クイズダービー』と共に、3年連続でプロ野球中継による休止となった。
  19. ^ 終了から6年後の1998年に日本テレビ開局45周年記念特番『今世紀最後!! 史上最大! アメリカ横断ウルトラクイズ』として復活、全17回行われた。
  20. ^ なお、この日のTBSは『まんが日本昔ばなし』『クイズダービー』『8時だョ!全員集合』がまたまた休止となったが、『全員集合』は翌1978年1月1日19:30 - 20:54に差し替え版『お正月だョ!全員集合』を放送、『クイズダービー』はその翌日の1月2日14:00に差し替え版『お年玉だよ!クイズダービー』を放送、『日本昔ばなし』はその翌日の1月3日9:00に差し替え版『お正月まんが日本昔ばなし大会』を放送した。
  21. ^ 放送技術の向上と奄美群島振興開発事業の非公共事業として、奄美群島の民放テレビ放映に向けて国が整備を支援したことにより、テレビの放送波中継にて、鹿児島県本土から南種子中継局中之島中継局を経由し、名瀬まで中継できるルートを確立することにより実現した[7]。ちなみに、中之島中継局から名瀬中継局までの間は約170キロメートルあり、これは日本国内における放送波中継の距離としては最長であり、後の地上デジタル放送に於いても、民放については同じ経路にて中継されている。
  22. ^ テレビ朝日ホールディングスの前身で、その子会社となるテレビ朝日は2013年に持株会社の準備会社として設立された新法人。
  23. ^ 日付は、「NHK年鑑'78」(日本放送出版協会)の28ページの記述による。この時点では、『NHK高校通信講座 数学ⅡA』の再放送の一部のみモノクロ放送。
  24. ^ 日本テレビ版は遅れて1963年1月21日に開始したため、1978年で15周年だった。
  25. ^ 関西ローカルの深夜番組『ナイトパンチ』の内包コーナーから通算して5周年。
  26. ^ 1973年10月に関西ローカルでスタートしてからの通算。
  27. ^ 1月1日放送の特別版で、『お年玉グランド劇場』という冠が付いている。
  28. ^ 「長尺タイトルシリーズ」唯一の単発作品にして、『(土曜)グランド劇場→土曜ドラマ』最後の単発作。
  29. ^ 「長尺タイトルシリーズ」最終作。
  30. ^ 日本テレビ最後の花王石鹸(後の花王)一社提供30分番組。
  31. ^ 但し、番組が全面カラー化した後でも、(それ以前に制作・放送された回の)再放送の一部がモノクロで放送されている[1]

出典

  1. ^ a b c d 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部『NHK年鑑'78』日本放送出版協会、1978年、28頁。 
  2. ^ 全国朝日放送(株)『テレビ朝日社史 : ファミリー視聴の25年』(1984.02) 渋沢社史データベース
  3. ^ ジャッカー電撃隊 テレビドラマデータベース
  4. ^ a b コッキーポップ TVベストコレクション 株式会社ポニーキャニオン
  5. ^ “松岡修造 No.1くいしん坊に!歴代トップの出演回数達成!『くいしん坊!万才』”. とれたてフジテレビ (フジテレビ). (2016年2月8日). https://web.archive.org/web/20160222205315/http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2016/i/160208-i021.html 
  6. ^ 美空ひばり | BS朝日
  7. ^ 『鹿児島テレビ10年史』など。
  8. ^ MBCアーカイブス「あの日のふるさと」 奄美に民放テレビ届く(1976)(南日本放送番組公式サイト)(2024年12月8日閲覧)
  9. ^ 視聴率調査の歴史(関東・関西・名古屋地区)|ビデオリサーチ
  10. ^ 前身の『中学生次郎』から通算して20周年。
  11. ^ a b c 1977年8月4日(木) - プレイバック!TVガイド ~あのころのテレビはこうだった!~ - テレコ!
  12. ^ a b 木曜スペシャル
  13. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'77』日本放送出版協会、1977年、72, 100頁。 
  14. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'77』日本放送出版協会、1977年、72, 113頁。 
  15. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'77』日本放送出版協会、1977年、72, 122頁。 
  16. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'78』日本放送出版協会、1978年、56頁。 


参考文献

など


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