自転車、ロードレースとは? わかりやすく解説

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ロードレース (自転車競技)

(自転車、ロードレース から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/11 15:11 UTC 版)

自転車競技におけるロードレース: road bicycle racing, : cyclisme sur route, : ciclismo su strada)は、主に舗装された道路を自転車で走り、ゴールの順番や所要時間を争う競技。走る距離は短いものでは数km程度(ステージレースのいわゆる「プロローグラン」)、長いレースでは1日で300km弱(ミラノ〜サンレモなど)にも及ぶ。どのレースでも個々の成績を争うため、基本的には個人競技であるが、上級カテゴリーのレースでは、複数人のメンバーが役割を分担して、チームが定めた目標達成のために走るため、ほとんどの場合、団体競技の様相を呈するのが特徴である。


注釈

  1. ^ 例えばAは山岳賞を獲りにいく。そのためにチームメイトのBとCが中心となってサポートする。またDは普段はAのサポートを務めるが、別チームのエースでAのライバルと見られているEが抜け出した場合は、それについて行き、余計なポイントを与えないようにする、など。
  2. ^ 世界選手権優勝者はアルカンシエルを、各国選手権優勝者にはその国のナショナルカラーをあしらったジャージを各レース優勝後1年間、下記に挙げるチャンピオンシップレース以外のレースに着用して出場できるという特典があるため。
  3. ^ 欧州以外の地域の国籍選手は、各大陸選手権で優勝しないと世界選手権に参加できないケースがあるため。
  4. ^ アマチュア選手だけしか参加できなかった1992年のバルセロナオリンピックまでは、傾向的に見て、『オリンピックの自転車ロードレース金メダリストは、プロになってから大成しない。』というジンクスがあった。
  5. ^ 2015年昇格。
  6. ^ ツール・ド・フランスでも、1982年までは、一部のステージにおいて、ハーフステージの形式を取っていた。
  7. ^ たとえば総合4位、ポイント賞15位、山岳賞2位なら21ポイント。またポイント賞か山岳賞どちらかがノーポイントの場合コンビネーション賞を得る権利が無くなる。
  8. ^ 特にスプリンターと総合優勝争いの選手を同時に起用しているチームでは顕著。平地ではスプリンターのために他がアシストになり、総合勢は集団ゴールするだけで何も行わない。山岳ではスプリンターは序盤で総合勢をアシストし山岳に入るまでが仕事で残りはグルペットに入り一日を終えるが、総合勢は勝負を仕掛けタイムを稼いでいく。
  9. ^ ふじいのりあき 2008: 115の計算によると、ランス・アームストロングの巡航時の平均出力370ワットをエネルギー効率25%と仮定するならば、4時間の競技で基礎代謝を含め7490カロリーを消費するとされる。
  10. ^ 1日で勝負が決まるワンデーレース、特に路面状況と道幅の面で特徴を持つパリ〜ルーベやツール・デ・フランドルでは、ステージレースとは全く異なるレース展開となることが多い。
  11. ^ 2008年のジロ・デ・イタリア第2ステージでは、2人の逃げ集団の片方の選手が強引にポイントを独り占めしてしまった為、もう片方の選手が先頭交替を拒否し、逃げは早い段階で崩壊した。
  12. ^ ブエルタ・ア・エスパーニャ2009の第19ステージ、上位12人による2位狙いスプリントで総合リーダーだったアレハンドロ・バルベルデが頭を取り、ボーナスタイム12秒を入手して他を突き放している。
  13. ^ 過去には、2004年のツール・ド・フランスにおいて、第12ステージでランス・アームストロングイヴァン・バッソに優勝を譲ったものの、翌日の第13ステージではアームストロングがバッソにスプリント勝負を仕掛けて自らステージ優勝した(ただし後年にドーピングが発覚してステージ優勝は取消、詳しくはランス・アームストロングのドーピング問題を参照)例などがある。
  14. ^ 2000年のツール・ド・フランス第12ステージで、ランス・アームストロングに優勝を譲られたマルコ・パンターニが激怒した例などが有名。
  15. ^ 2006年のジロ・デ・イタリア第19ステージで、チームCSCのエースであるイヴァン・バッソのために逃げ集団に着き位置していたイェンス・フォイクトが、最後まで逃げ続けたフアン・マヌエル・ガラテにステージ優勝を譲った例などがある。
  16. ^ ゴールまでの残り距離が遠い場合は、逆に新たな逃げ集団を発生させてしまうことが多いため。通常の平坦ステージでは「ゴールまで残り数kmのところで逃げ集団を吸収してゴールスプリントへの準備に移る」のが理想とされる。
  17. ^ 2009年のツール・ド・フランス第9ステージでは、残り3km地点で逃げ集団を猛追撃していたメイン集団内でチーム・サクソバンクのエースアンディ・シュレクにパンクのトラブルが発生し、これが原因でメイン集団が減速したため結果的に逃げが決まった。反対に2007年のツール・ド・フランス第5ステージでは、残り25km地点でアスタナのエースアレクサンドル・ヴィノクロフが落車したが、既に逃げ集団を吸収する態勢に入っていたメイン集団はヴィノクロフを待つことなく加速してしまった。このためヴィノクロフはこのステージだけで1分20秒も失ってしまい、落車のダメージもあって、その後マイヨ・ジョーヌ争いからは脱落していった(最終的にドーピング陽性で失格)。
  18. ^ ジロ・デ・イタリアではミラノが最終ステージの通例とされてきたが、2009年にジロ100周年記念としてローマで個人タイムトライアルが行われたのを皮切りに、「ミラノ固定」ではなくなりつつある。
  19. ^ 例えば、フランス・ベルギー・オランダ・イタリア・スペインは国旗の色をそのままジャージにあしらっている。白地にストライプをあしらっているものでは、イギリス(赤・白・紺)、ドイツ(黒・赤・金)、オーストラリア(緑・黄・緑)が挙げられる。日本は日の丸、アメリカは星条旗を模したデザイン。ニュージーランドは黒地にシダである。ただしこれらのデザインは、所属チームやスポンサーの意向により変更される場合も多く、必ずしも固定されていない。

出典

  1. ^ UCI Cycling Regulations 2.7.016
  2. ^ UCI permits criteriums in UCI 2.2 stage races - cyclingnews・2011年9月9日
  3. ^ a b 2009 - 2010 UCI Road Calendar: Men Elite, World
  4. ^ Road Calendar”. 国際自転車競技連合. 2015年3月28日閲覧。
  5. ^ Road Calendar”. 国際自転車競技連合. 2015年3月28日閲覧。
  6. ^ サイクルロードレース入門 用語集2010年度版 - J SPORTS[リンク切れ]



自転車、ロードレース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 02:58 UTC 版)

筒井道隆」の記事における「自転車、ロードレース」の解説

子供の頃から運動好きだったことや、小学生の頃に日本スポーツ自転車ロードマン流行ったこともあり、自転車長距離を走ることが好きになった。小学生中学生の頃にそれぞれ父親から1万円旅費をもらい、東京自宅から名古屋にある祖母宅まで(片道約350kmの道のりで、国道1号線走り箱根越えするルートだった)を一日半かけて一人自転車往復したことがある役者デビュー後から仕事場に行く時に自転車利用していたが、ある時知人から誘われたことをきっかけロードレーサー乗り始める。その後ヒルクライムレース出場したり、“激坂”として知られるふじあざみライン」で走るのも好きになる。 このことから自転車バイク関連雑誌インタビュー表紙登場することも多くレース出場にも意欲的である。出場した大会一例として、先述2013年の『オートルート・アルプス』や、2016年のハワイ・オアフ島で開かれたホノルル・センチュリーライドなどがある。 本人自転車魅力について、「買い物に行く時には気軽に乗れて、遠くまで行けばいい運動にもなる。他の乗り物比べて置き場所にも困らない維持費も安い。かと思ったツール・ド・フランスのようなハイレベルなレースもあって、幅が広いです」と語っている。

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自転車ロードレース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 05:00 UTC 版)

ミラノ」の記事における「自転車ロードレース」の解説

クラシックレース1つとされ、毎年春先行われているミラノ〜サンレモスタート地点グランツール最初に開催されイタリア一周するステージレースであるジロ・デ・イタリアゴール地点多く利用されている。

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自転車ロードレース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/05 09:04 UTC 版)

セストリエーレ」の記事における「自転車ロードレース」の解説

ツール・ド・フランスジロ・デ・イタリアではセストリエーレ通過もしくは頂上ゴールの峠として登場している。 当峠がゴール地点だった年度は以下の通り

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自転車ロードレース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 01:37 UTC 版)

フランス」の記事における「自転車ロードレース」の解説

フランス自転車選手参照 世界最大三大ツール一つであるツール・ド・フランスが行われ、人気スポーツである。ツール・ド・フランス歴史古く1903年第1回大会が行われて以来二度大戦によって1915年から1918年および、1940年から1946年中断があるものの、2008年95回を数える。しかし、近年ではフランス出身選手はあまり活躍しておらず、1985年ベルナール・イノー最後に総合優勝者出ていない。その他フランス行われる主な大会としては、パリ~ニースパリ〜ルーベクリテリウム・デュ・ドフィネブルターニュ・クラシック・ウエスト=フランスパリ~ツールなどがある。

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自転車ロードレース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/08 03:38 UTC 版)

グラン・コロンビエ峠」の記事における「自転車ロードレース」の解説

1999年ツール・ド・レンコース一部として登場して以来、『フランスで最も厳しい峠』と言われ急峻な登坂区間が多いため、2011年開催までツール・ド・フランスでは一度コース組み入れられたことがなかったが、2012年ツール・ド・フランス第10ステージにて初め登場することになったまた、同年ツール・ド・フランス開催先立ち同年6月行われたクリテリウム・デュ・ドフィネ第5ステージにおいて当峠を通過する区間設けられた。なお、2012年ツール・ド・フランスではキュロズを起点としたコース設定されている。 ツール・ド・フランス歴代首位通過選手 年首通過選手国籍2012 トマ・ヴォクレール フランス

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自転車ロードレース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 13:29 UTC 版)

NIPPO」の記事における「自転車ロードレース」の解説

詳細は「NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ」および「EFエデュケーション・イージーポスト」を参照 自転車競技走路などの舗装技術の開発通じて自転車ロードレースにも関わりが深いことでも知られ日本鋪道時代1987年以来自転車ロードレースチームを所有支援している。NIPPO・ヴィーニファンティーニ2015年からUCIプロフェッショナルコンチネンタルチームイタリア登録)に昇格した日本人選手を含む国際チームで、グランツールのひとつであるジロ・デ・イタリアにも参戦した2019年チーム解散したため、2020年からはフランスマルセイユ拠点を置き、2020年よりUCIプロチーム加入するデルコ・マルセイユ・プロヴァンスのメインスポンサーとなることが公式HP発表された。チーム名は「NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス(英語版)(Nippo Delko One Provence)」となった。しかしシーズン中盤から後半にかけて運営内紛問題発生事態日本人選手嫌がらせを受けるまでに発展した事を受け、スポンサーから撤退2021年シーズンからはUCIワールドチームEFプロサイクリングと、さらにその下部チーム位置付けであるコンチネンタルチームスポンサードすることとなった新チーム名は、EFエデュケーション・NIPPOとなる。

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自転車ロード・レース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 21:31 UTC 版)

ヘマトクリット値」の記事における「自転車ロード・レース」の解説

持久力を必要とされる競技、特に自転車ロード・レースにおいては血液中の酸素量が重要とされている。 そのため、酸素を運ぶ赤血球量が多くなることが競技において有利となり、長期間連続したレースを行うステージ・レース、特に23日間に渡って21ステージ走り、3000km程度走破するツール・ド・フランスなどのレースでは大きな意味をもつ。 1990年代頃から、本来は貧血などの治療に使うためのEPOエリスロポエチン)がヘマトクリット値上げるための手段となり、プロ選手間に蔓延し始めた当時体内生成されたものと、人工的に合成されたものとを区別する検査手段がなく、国際自転車競技連合UCI)は暫定的にEPO摂取することで上昇するヘマクリット値が50%を超えた場合あくまでも選手の健康を守る為(後述健康被害を防ぐと同時に身体的特性として平常時ヘマトクリット値50%に迫り検査時の状況次第50%を超える選手もいることから、基準超えたとしても一概にドーピングであるとは言えない為)」に出場停止とした。選手間ではこれを逆手に取ってヘマトクリット値50%までならEPO上げてよい」と解釈され常用歯止めが掛からなかった。 このEPOによるドーピングにおいては通常のヘマトクリット値少な選手ほどドーピング効果上がるため、元から40%以上の値がある選手30%台の選手では大きな違い出たまた、ドーピング発覚を防ぐために普段からEPO常用しヘマトクリット値を常に高くし、そういう体質だと見せかけることが常態となった。これは同時に血液酸素量が多いためにトレーニング強度上げられる効果もあった。しかし血液ドロドロになるために、健康に大きな問題となる。選手によっては、夜中にも常に定期的に起きて軽い運動行い血液循環促していた。実際にこのEPO濫用原因死亡した思われる選手存在する1998年ツール・ド・フランスにおいては、有力チーム一つフェスティナ」のチーム・カーに大量EPO積まれていることが摘発され自転車界揺るがす大事件フェスティナ事件になった。 しかし2000年代入ってEPO検査方法確立してくると、レース中のドーピング自己血輸血中心となり、EPOは主に通常時トレーニング補助的に使われるようになった。この自己輸血については、2006年比較ドーピング緩かったスペインでの大摘発があり(オペラシオン・プエルト)、当時トップ選手多数関与していることが疑われた。 その後自転車界クリーンな方向向かったとされているが、現在でも新種EPOなどは使用されているとされている。 2010年代に入ると、1999年後半から2000年代において保存されていた検査血液から、新たな方法による検査実際にEPO使用されていたことが次々に見つかり、多く選手ドーピング告白し引退出場停止追い込まれた。 ツール・ド・フランス連覇ランス・アームストロングも、チームぐるみでこのEPO使用していたと告白する羽目になり、全てのタイトル剥奪された。 EPO長時間負荷を必要とするレースにおいて効果があるとされており、レース終盤でのみ力を爆発させるスプリンターや、1日だけのレース主戦場とする選手たちには比較効果が薄いとされている。そのため、EPOに関しては、このような選手達はクリーンであることが多いと思われている。

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