主人公の仲間となる人物たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:43 UTC 版)
「うたわれるもの 偽りの仮面」の記事における「主人公の仲間となる人物たち」の解説
ウコン 声 - 利根健太朗 クオンが、ハクを見つけた後最初に立ち寄った、クジュウリ國シシリ州の集落で出会った男性で、ネコネの兄にあたる風来人。ハクとクオンのことを気に入り、ギギリ駆除や、帝都へ運ぶ貢物の護衛といった自分の仕事に、ハク達を誘う。 その正体はヤマト右近衛大将オシュトルで、仮面(アクルカ)を外し、髪をぼさぼさにして付け髭をつけ、変装した姿。口調や態度も、オシュトルの姿の時は改まっているが、ウコンの姿の時は垢抜けて、さばさばとした状態になっている。 オシュトルは官位が上がりすぎて小規模な行動が取りにくくなったため、ウコンとして隠密活動などをするようになったが、次第にウコンのほうも有名になって正体を探られはじめたため、ウコンとしての仕事をハク達に引き継がせる。しかしその後も、ウコンの姿でいる方が気楽なため、よくウコンとして白楼閣に現れては、ハク達と酒を飲むなどしている。 シミュレーションパートには基本的に参加せず、プレイヤーが操作することはできない。2018年にリメイク版が発売されたうたわれるもののダウンロードコンテンツにて操作可能ユニットとして登場する。 ネコネ 声 - 水瀬いのり 史上最年少で、数年に一人しか合格者が出ないという殿試に合格した才女。本来は哲学士の資格を得るはずが、幼すぎたせいで保留にされているため学徒扱い。呪法の使い手で、豊富な知識とは裏腹に、子どもっぽい一面が目立つ。 ウコン(オシュトル)の妹で、ウコンを「兄(あに)さま」と呼んで溺愛しており、兄を侮辱する者には容赦ない。また大人ぶろうとし、ウコンに撫でられるなどすると照れて抗議するものの、嫌がらないブラコン。なおオシュトルの政敵などに利用されるのを避けるため、あくまでネコネは、オシュトルではなくウコンの妹ということになっていて本人たちもそのように振る舞うようにしており、事実を知る者は少ない。だがネコネ個人は幼き才女として、宮廷などではそれなりに有名な人物になっている。 幼いときから本の虫で、同年代の子供達と馴染めずにいたため、人付き合いが苦手。だが遺跡や古代の文献調査などといった同じ趣味で意気投合したクオンを「姉(あね)さま」と慕うようになり、義姉妹の契を結ぶ。理想の兄であるオシュトルに比べると欠点が多いハクに対しては辛辣で、ハクがデリカシーのない発言などをすると、杖で殴ったり脛を蹴ったりしているが、苦手なものがあるとハクの後ろに隠れるようになるなど、「兄以外の人間にここまで気を許すのは珍しい」と言われるようになる。 「本だけでは得られない知識を得てほしい」というウコンによってハク達の元に身を預けられ、仲間となる。 帝暗殺とアンジュ暗殺未遂の混乱の最中、オシュトルの死に大きな関わりを持ってしまったために大きな罪の意識を背負うこととなった。兄の遺言によって“偽りの仮面”の真実を守り続ける立場となったが、目つきと声音は死人同然に変わり果てた。シミュレーションパート 呪法を使った遠距離攻撃と、回復や防御力強化の術が使え、ダメージや回復が持続するエリアを作ることができる。さらにレベルが上がると、攻撃の術と防御の術の同時使用が可能になる。また、囮などとして使える、呪符による人形を召喚できる。 アニメ版 古代の遺跡調査などという趣味でクオンと意気投合するという話は出ず、クオンやハクの人柄に自然と惹かれていったように描かれている。クオンとの義姉妹の契の話もない。 ウズールッシャとの戦いが始まったときには、キウルと共にオシュトルに同行し、ハクより先行して出陣している。 オシュトルの死の時の状況や行動は、原作と大きく異なっている。 マロロ 声 - 杉山大 ウコンの従者である男性。白塗りの顔に、一人称が「マロ」で語尾に「おじゃる」をつけるなど、公家のような容姿と言動が特徴。ネコネと同じく、殿試に合格した人物(助学士)で、呪法の使い手。自分は助学士となった一方、ネコネは幼いために学徒扱いにされているが、実際はネコネが得るはずの資格である哲学士のほうが位が高いため、学士であることなどについてネコネに皮肉を言われても言い返せず、頭が上がらないでいる。貴族の出身だが、祖父や父の散財のせいで家は没落してしまっているため、どうにか立て直そうと努力しているが、自分自身も風雅な趣味の造詣が深いため思わぬ出費をしてしまうことがあり、なかなか成功しない。 ウコンら一行と共に、クジュウリからの荷を護衛する任についていたとき、ハク達に出会う。ギギリ退治などで自分を助けたハクを「心の友」と呼ぶようになる。当初、ウコンの仕事を引き継いだハクの仲間になりたがっていたが、「学士の俸禄は高給であり、その相場を安易に下げることもできないため支払えないから雇えない」としてクオン達に断られ、落胆している。だがウコンらと共に、時折白楼閣でハク達と酒を飲んでいる。 その後金策のため、やむなくデコポンポの采配師として雇用され、ウズールッシャとの戦でデコポンポらに同行する。だが、マロロの適切な助言はことごとくデコポンポに無視され、さらにデコポンポ敗戦の責任を押しつけられた。 学士として、ウズールッシャの遺跡にいたところ、同じく遺跡を調査するためにやってきたハクと再会し、共に遺跡に入っている。 デコポンポがトゥスクルに遠征することになった時にも、デコポンポの采配師として同行。その後、帝崩御の知らせを受け、デコポンポらと共に帰国している。シミュレーションパート 呪法を使った遠距離攻撃が使える。 ルルティエ 声 - 加隈亜衣 ヤマトの属国クジュウリの姫君で、15人兄妹の末女。父はクジュウリ皇で、ヤマト八柱将でもあるオーゼン。帝へ貢物を運ぶ使者として、ヤマトの帝都に向かっていたところをウコン達が護衛することになり、ハク、クオンも同行して、帝都へと向かう。故郷の城から出ることはほとんどなかったため、友人と言える人物はいなかったが、似た境遇で育ったクオンから積極的に話しかけられて親しくなり、またハクを慕うようになる。ペットはホロロン鳥のココポ。 性格は気弱で家庭的。裁縫や料理が好きで、故郷の城でも厨房を仕切っていた。白楼閣でも皆の茶を入れたり、厨房を借りて皆の食事を作ったり、ハクの知恵を元に新作菓子作りに挑戦したりするようになる。一方で密かな耽美趣味があり、帝都に来たときも、事前に調べていた店から、その趣味の本を買いにいくなどしている。 帝都にやってきた後、オーゼンの計らいで見聞を広げるためオシュトルのもとに身を預けられることになり、そのままオシュトル(ウコン)によって、ハクの仲間として身を預けられた。シミュレーションパート ココポに乗って戦う。体力が非常に高い上ZOC効果もあるため、敵に対する近接攻撃役のほか、味方に対するタンク(盾)役として活躍できる。 アニメ版 料理をしている描写は僅かにあるが、ハクと菓子作りをしている描写はない。また耽美趣味が強調されており、ウコンとハクの関係を妄想するなどしている。 ココポに乗って戦う戦闘描写はないが、ウズールッシャとの戦いが始まったときは、アトゥイと同様に父の名代として出陣を命じられている。 キウル 声 - 村瀬歩 ヤマトの属国エンナカムイの皇子で、弓を使う少年。同郷の出身であるオシュトルとは義兄弟の契りを結んでいる。またネコネを慕っているが、彼女からは全く相手にされていない(ネコネは、キウルが積極的に話しかけてくるのは、自分がキウルの義兄であるオシュトルの妹にすぎないからだと思っている)。素朴な性格ゆえに、周囲の人間が持ち込むトラブルに振り回されることが多く、そのストレスでいつも腹痛に悩まされている。 オシュトルの元で修行を積むため、皇女の聖誕祭にあわせて帝都にやってくる。最初、ウコン(オシュトル)によってハクのもとに預けられようとした時は、あくまでオシュトルのもとで修練するつもりでいたため乗り気ではなかったが、ネコネもハクの元にいることを知るとすぐに態度を変え、ハクの仲間となった。 帝の崩御後、囚われの身にあったオシュトルとアンジュが救出されると、オシュトルに頼まれ、彼直属の手兵を逃がすための連絡を引き受けて、オウギと共に帝都に残った。シミュレーションパート 弓矢で戦う。レベルが上がれば、移動しないで射撃することにより矢による連続攻撃が可能になるため、適切な場所に配置すれば、非常に高い攻撃力を発揮する。さらに回復能力なども使用できるようになる。 アニメ版 初登場時、行方不明になったアトゥイの捜索をオシュトルに依頼されて彼女を追っていたところ、ハク達と遭遇した形となっている。この時「内密に」とオシュトルに言われていたため、原作では描写がない覆面をつけている。 ウズールッシャの攻撃が始まったときには、オシュトルの兵に同行する形でネコネと共に、ハクに先行して出陣している。 またトゥスクル遠征の際には、エンナカムイ皇の名代として、ムネチカらと共に、ハクより先行してトゥスクルに向かっている。また帝都に帰還後、オシュトルとアンジュ救出後の避難場所としてエンナカムイを提案し、彼らを受け入れるよう説得するため、シノノンを連れて一足先にエンナカムイへ向かっている。 アトゥイ 声 - 原由実 ヤマトの属国シャッホロの姫で、ヤマト八柱将でもあるソヤンケクルの娘。恋愛話が好きで、惚れっぽい性格。やわらかい言葉遣いをし、ハクを「おにーさん」と呼ぶほか、ルルティエを「ルルやん」、ネコネを「ネコやん」と呼ぶなど、独特の愛称を他人に付けて呼ぶことがある。一方、かつて幼い自分を背負って戦っていたソヤンケクルの影響か、強そうな相手などを見ると戦ってみないと気が済まず、ウルゥルによると「シャッホロの狂い姫」などと呼ばれているというほどで(アトゥイ本人は褒め言葉と受け取っている)、戦いでもすぐ突出しようとする戦闘狂。折り畳みが可能な二叉の槍を持ち歩いている。クラリンという、空中を漂うクラゲのような生物をペットにしている。 皇女の聖誕祭に合わせて帝都にやって来るが、連れの者から逃げ出して追っ手も叩きのめし、父が用意した屋敷も無視して「せっかく帝都にまで来たのだから恋がしたい」などと言い、帝都で評判の旅籠屋だという白楼閣で過ごそうとしていたところ、町中から白楼閣に戻ろうとしていたハクと偶然出会い、宿まで案内された。 その後、オシュトルの依頼でハクが護衛することになったユゥリに一目惚れし、クオンがアトゥイの強さを見抜いたこともあって引き込まれ、なあなあのうちにハクの仲間となる。 ウズールッシャがヤマトに侵攻してきたときには、国を離れられないソヤンケクルの代わりに戦に出るよう求められたが、ソヤンケクルの暑苦しくてむさ苦しい私兵を連れて行くのを嫌がったため、オシュトルの許可を得て、代わりにハク達を戦いに連れて行った。シミュレーションパート 槍で戦い、クラリンも攻撃に参加することがある。槍による長めの射程や、攻撃後に再度移動が可能になる能力も使えるようになるため、ヒット&アウェイなど機動性の高い近接戦闘が可能となる。 アニメ版 ユゥリの話は登場せず、帝都を散策していたハクに出会って共にあちこち歩き回るなどした後、単に白楼閣に泊まることになって、そのままハクの仲間となっている。また戦闘狂の描写はほとんどない。 ノスリ 声 - 山本希望 弓使いの少女で、前作におけるトウカ、ゲンジマルと同じ、エヴェンクルガの出身。没落した家を再興するため、ノスリ旅団という義賊の長として、役人の不正を暴いたり悪徳商人から金を奪って庶民に与えるような活動をしているが、思い込みが激しく行動も大ざっぱなため、助けられるはずの側からひんしゅくを買うこともある。「いい女」という言葉をよく口にし、常に自分も「いい女」であろうとしている。 モズヌ一党と手を組み、帝都に向かっていたルルティエ一行の荷を奪うが、それは女子供など弱者も襲うモズヌを許せなかったため、モズヌのアジトを突き止めるというオシュトルの計略に協力したものであった。オシュトルの事は私利私欲がない人物として認めてはいるが、慎重すぎて行動が遅いとも批判している(正確にはノスリの方が直情的に動きすぎている)。だがそういった批判もオウギによれば「憧れの裏返し」とのこと。 アンジュの正体に気付かないまま、アンジュが言い出した狂言誘拐に協力してしまう。その騒動が一段落した後、オシュトルの提案に乗り、オウギを除く配下の旅団の者を解散させて、しばらく目立たないためにもハクの仲間となる。以後はハクの指示で、オウギと共に斥候の役目を行っていることが多い。シミュレーションパート 弓矢で戦う。キウルは移動すると直後の攻撃が不利となるが、ノスリにはその制約がないため、常に新しい標的を狙って動かしつつ遠隔攻撃させることが可能。 アニメ版 狂言誘拐事件の後オシュトルにより、ハクが「目付」になるべくノスリとオウギの身柄を預けられた形となっている。また「旅団」の他の配下も登場しない。 オウギ 声 - 櫻井孝宏 ノスリの弟で、エヴェンクルガの出身。いつも姉を褒め称えて、引き立てるような言動を行っている。その一方、姉とは対照的に理知的で、思い込んだら止まらないノスリを制御するため、ノスリを止めようとする代わりに、時にはノスリ本人をも平気で騙しつつ補佐している。 以前からオシュトルと繫がりがあり、ノスリを腹芸で誘導しつつ、「利害の一致」でオシュトルに協力している。これもノスリを引き立てる行動の一環であり、オシュトルの依頼で動いていることは、大抵ノスリには伏せられている。 ノスリによるアンジュの狂言誘拐でも、最初からアンジュの正体などに気付いていたが、事を最小限に抑えつつ、ノスリの行動を引き立てるために暗躍している。その騒動が一段落した後、ノスリと共にハクの仲間となる。 帝の崩御後、囚われの身にあったオシュトルとアンジュが救出されると、ハク達が逃亡するのに紛れる混乱を引き起こすための彼の策により、閉め出されていたライコウとデコポンポ及びその手兵を帝都に入れるため、キウルと共に帝都に残った。また、ヴライが生きていることを知ると、彼が帝位を簒奪しようとしているという情報や、アンジュの居場所の偽情報をキウルと共に流し、混乱を助長させてハク達のための時間を稼いでいる。シミュレーションパート 二刀流で戦う。敵をすり抜けたり敵のZOCを無視したりすることができるなど移動力が高く、相手の背後を取ると攻撃が有利となる能力も使用できるようになる。 ウルゥル、サラァナ 声 - 佐倉綾音 ホノカの娘である双子の姉妹。鎖の巫(カムナギ)と呼ばれる能力者で、術法の使い手。外見は姉妹で非常によく似ているが、ウルゥルは色白で、サラァナはやや色黒。ウルゥルは言葉数が少なくぶっきらぼうな雰囲気で、サラァナはウルゥルの言葉を補足し説明することが多い。 クジュウリからの荷およびルルティエと、ウコン、ハク、クオンが合流した頃より、2人揃って黒いベールを纏った状態で現れ、全く言葉を話さないまま、ハクにつきまとうように神出鬼没を繰り返す。帝都に着いた後は一時姿を消すが、「ミト」と名乗る老人の元へハクを案内するかのように、再び現れる。この時もベールを纏っていて、終始無言である。 その後、悪漢から皇女アンジュを救い出した(ということにされた)ハクに、「褒美」として帝より下賜され、初めてベールや外衣を外した姿を見せ、言葉を発した。オシュトルによると、たとえどんな手柄を立てたとしても、一市民に過ぎないハクに鎖の巫が下賜されるのは前代未聞のことであり、城を賜る以上の壮挙であるという。 以後ウルゥルとサラァナは、ハクを「主(あるじ)様」と呼び、食事から夜伽に至るまで、ありとあらゆる世話を焼こうとし、寝所にまで潜り込んでこようとする。またハクの護衛および、ハクと帝(ミト)の連絡役を勤めるようになる。ヤマトの深層にある旧人類の遺跡にも帝と共に奥底まで入れたり、帝による今のヒトの始まりの話を聞いていることから、ホノカと同様に帝とハク達旧人類のことも知っている。 鎖の巫というのは“仮面の者”がヤマトに反逆した時のための対抗措置と言える存在で、大封印(オンリィヤーク)を扱うことができる。シミュレーションパート ウルゥルとサラァナ2人で1ユニット扱い。術法を使った遠距離範囲攻撃火力が非常に高い反面、その他の能力は非常に低い。ネコネ同様、囮を作る能力もある。 アニメ版 帝都からの逃走の最中、ハク、ネコネ、オシュトルと共に同行しヴライに大封印で力を弱体化させた。最後の“偽りの仮面”を知る真実の一人として、ハクとオシュトルの違和感を隠すなどしてオシュトルの傍付という立場となる。 ヤクトワルト 声 - 江口拓也 特定の人物に仕えることをせず、各国を渡り歩く剣豪。速すぎて剣先が陽炎のようにしか見えないということにより「陽炎のヤクトワルト」の異名を持つ。帝の御前試合に飛び入り参加して、全勝したほどの使い手。いつもキセルを口にくわえており、飄々とした雰囲気で話す。シノノンという養女がいる。 シノノンを人質に取られ、剣奴(ナクァン)としてウズールッシャのために戦うことを余儀なくされていたが、クオンと出会ったとき、彼女がハク達にも見せたことがない威厳ある声で、自分たちが差し伸べる救いの手を受け取るか選択を求めたとき、クオンに賭けることにする。その後、ハクやクオンの助けを得て無事シノノンの救出に成功したあと、クオンに誘われ、ハク達の仲間となる。シミュレーションパート 居合いの剣術で戦う。攻撃を受けたときの豊富な回避・反撃能力やZOC効果を持ち、近接戦闘能力が特に高い。 アニメ版 最初にクオンから話を聞く場面はなく、偶然別行動していたハクやルルティエ達が助けたシノノンを見て、ヤマトの側についたようになっている。
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