キメラ=アント討伐隊
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「HUNTER×HUNTERの登場人物」の記事における「キメラ=アント討伐隊」の解説
ゴンについては「ゴン=フリークス」を、キルアについては「ゾルディック家」を、ネテロについては「ハンター協会本部」を、メレオロンについては「メレオロン」を、イカルゴについては「イカルゴ」を参照 モラウ=マッカーナーシ 声 - 楠大典(第2作) 一ツ星ハンター。シーハンター。操作系能力者。 ネテロが連れて来たキメラ=アント討伐隊の1人。ネテロも信頼する実力者で、ナックル、シュートの師匠。豪快で人情味のある性格。保身を優先し現場とは温度差のある副会長派および審査部に強い不信感を抱いている。経験と実力からなる的確な判断力を持ち、常に余裕を持って戦闘に挑む。どんな相手にも「100%勝つ気概でやる」が信条であり相手が護衛軍クラスでも臆することは無い。肺活量に絶対の自信がある。巨大な煙管を武器として使用し、紫煙拳もキセルを媒介して発動する。実力はオーラ総量7万・煙人形最大216体出せるというレベルで、中堅プロハンター1人のオーラ総量2万を大きく上回る。キメラ=アント討伐により一気に三ツ星ハンターになる可能性もある。 討伐作戦ではネフェルピトーの操作兵士の陽動を担当しつつ、ヂートゥ、レオルといった師団長を連破する。だが連戦により激しく消耗していた(本調子の35%)。それでも宮殿突入作戦に切り込み、シャウアプフと単独で交戦する。プフの術策によってキセルを奪われ、モントゥトゥユピーと交戦中のナックルのサポートに回る。作戦前からの疲労もありユピーとの戦いで体力が尽き窮地に陥るが、ナックルがユピーとの交渉に応じたためにユピーに助命された。その後、ノヴによって治療のため戦線から離脱する。 会長選挙では、外部によって政争に巻き込まれてしまう。このとき、功績を上げた蟻討伐は「あくまで作戦のサポート役の仕事」「自分を強いとも思っていない」と発言しているものの、謙遜である。また実力の伴わない自称武闘派ハンターに対しては辛辣。紫煙拳(ディープパープル) 愛用のキセルで発生させた煙を、自由自在に変形させて操る操作系能力。あらゆる物のダミーを作ることができ、見た目で実物と見分けることは困難(感触は違うので触れられるとばれる)。その応用力は非常に高く、モラウ自身も「紫煙拳より対応力のある能力をみたことがない」と豪語する。煙でありながら固体化し、煙の流動性で物理攻撃を吸収するので破壊できず、特に敵を拘束する能力としては極めて強力(千切れないロープ、密室などが作れる)。紫煙機兵隊(ディープパープル) 自在に動き回る煙人形を創り出す。核となるオーラを発し、それを煙のオーラで覆うという、2段構え。操作は自動操作(オート)、遠隔操作(リモート)共に可能。最大で216体の煙人形を同時に操ることができるが、操れる数と操作の精度は反比例する。 監獄ロック(スモーキージェイル) 周囲に煙のドームを創り、敵と自分を閉じ込める技。 ノヴ 声 - 三木眞一郎(第2作) プロハンター。具現化系能力者。 ネテロが連れて来たキメラ=アント討伐隊の1人。ネテロも信頼する実力者。パームの師匠。前線に出向いたが、能力は支援向き、だがチームの生命線となる特殊人材。本命の突入作戦の前準備のために宮殿に侵入したが、護衛軍の凶悪なオーラを前に戦意を喪失してリタイア(ピトーと思っているがプフのオーラ)。しかし、その後も念空間を維持しており、偵察を行ったり負傷者を病院へ搬送したりと、陰ながら討伐隊に協力した。リタイア後はあまりの恐怖から痩せこけて白髪に変わり、宮殿突入後には頭髪がほとんど全て抜け落ちてしまっていた。終戦後は単独でネフェルピトーを倒したゴンを英雄と評し、総力を挙げて治療を受けさせる意向を示した。選挙編ではオレンジ色の帽子を被っている。 一人称は可変。「私」「オレ」「僕」が混在する。相手や状況によって変えている。 ハンターの中でも、代用の効かない特異な念能力者と評価されている。4次元マンション(ハイドアンドシーク) マンションの念空間に物質を転送する具現化系能力。 マンションは全21室(うち1室は物専用ロッカールーム)で、それぞれの部屋が完全に独立している。 ノヴが手をかざした場所にマンションの部屋に通じる穴を開け、その穴からマンション内に人や物を転送させることができる。穴は複数設置できるが、部屋ごとに上限が異なる。 部屋に人や物が入った直後に入ってきた時の穴は閉じる。念空間から出るには、部屋の扉から出るしかない。部屋の扉は通常入ってきた時の穴と繋がっているが、ノヴが持つマスターキーを使った場合のみどの穴とも繋げることができる。窓を開く者(スクリーム) 両の手のひらの間に念空間への入り口を創り出し、その入り口に触れた敵の体を念空間に飛ばすことで、敵の部位を切断する。対象を「入り口」に触れさせ、なおかつその後「閉じる」アクションが必要。 パーム=シベリア 声 - 井上喜久子(第2作) プロハンター。強化系能力者。22歳。 ノヴの弟子で、ヒステリックな性格をした女性。普段はボサボサ髪に血走った表情で非常に不気味な印象を与えるが、素顔は好色のビゼフ長官の目に留まるほどの美人である。討伐隊人選の時に、NGLへ入国するためゴン達に接近する。 ノヴに対して執拗な愛情を注いでいる他、ゴンに対して強い執着心を見せる。その一方でナックルとシュートを忌み嫌い、キルアとは犬猿の仲であるなど、人に対する好悪の差が激しい。 敵の潜む東ゴルトー王宮に、素性を隠して顔を整え、偽名で潜入する。その任務は、王と護衛軍を見ることで監視能力の発動条件を満たすことである。ピトーに発見されスパイがバレたため機密保持に自殺を図るも、無理やり蘇生させられた上でキメラ=アントの兵隊として改造される。このとき実験的に脳をいじられた。結果として記憶と人格は残ったが、憎しみを抱いていたキルアに襲い掛かる。しかし、ゴンを思いやり涙を流したキルアの影響で正気を取り戻す。改造後は自身の系統に最適ともいえる発を会得しパワーアップした。正気を取り戻した後は討伐隊に合流し、薔薇毒に冒された王が死ぬまでの時間を稼ぐためにコムギを交渉に利用しようとする。しかし、王が既に野心を捨てていることと、コムギに会いたいと純粋に願っていることを知り、そしてキメラ=アントの本能に苦しみながらも王の動向を監視することを条件に再会を後押しする。その後能力で監視を続け王の死を看取る事になる。淋しい深海魚(ウィンクブルー) 自分の右目のみで直接見たことのある者を水晶玉に記憶し、左目だけで視ることで現在の動向を水晶に映し出す能力。映像のみで音声はない。 視えるのは相手の「本体」であり、鳥瞰風景(斜め上・背後から見下ろすかたち)となるため、相手の周囲も同時に監視できる。 3人までの動向を同時に捉えることができ、水晶に画面分割して表示される。「記憶」も「発動」も、片目で視ることが条件になっており、両目で視ている際には能力は発動しない。 キメラ=アントに改造されたことで能力が変質した模様。人間時は、人魚の木乃伊に血を垂らすと水晶玉に映るという能力であった(変化後のパームは頭部に水晶が埋め込まれ、魚の鱗のようなもので手足が覆われている)。また改造前は師匠のノヴに自分が許可した場合以外の使用を禁じられていた。 暗黒の鬼婦神(ブラックウィドウ) キメラ=アントに改造されたことによって得た能力。毛髪で全身を覆い、帽子を被った貴婦人のような姿に武装する(感情によってその様相は変わる)。強堅な毛髪の鎧に防御の役割を持たせることにより、怪我を気にせずくり出せる拳による殴打に本領を発揮する。パームはもともと武闘派ではなかったが、ブラックウィドウに目覚めたことで強化系の素質と噛み合い、キルアを一方的に攻め立てるほど強くなった。 ナックル=バイン 声 - 高木渉(第2作) ビーストハンター。放出系能力者。モラウの弟子。不良番長のような容姿の男性。 戦歴5千、体術もカイトにひけをとらない実力者。反面、精神的に優しすぎることが欠点。荒っぽい言葉の裏で、情に厚い行動をとる。長所は逃げ足で、ガイゼルのように最高速度を維持したままで走る。能力を活かすために、自他のオーラを数量化して把握することに長け、暗算が速い。 ネテロからゴンとキルアと対決することを命じられ、NGL行きを賭けてゴンと決闘する。発をあえて封じてゴンに稽古をつけ、最終日に発を解禁してなおゴンを完封して勝つ。そして正式に討伐隊に決まりNGLへと向かう。キメラアントの巣に侵入後、操られたカイトと遭遇し、シュートと共に戦ってハコワレで念能力を封じ保護する。 宮殿突入時にはシュート、メレオロンとともにモントゥトゥユピーと交戦。シュートが負傷したため、単独でユピーを引き付ける直接対決を挑む。その後合流したモラウとのコンビネーションで、ユピーを破産寸前まで追い詰めるも、モラウが窮地に立たされた事により、その助命と引き換えにハコワレを解除するという苦渋の決断を余儀なくされる(ナレーションによれば破産までわずか4秒だった)。そしてナックル自身もユピーに見逃される事となり敗北に打ちひしがれる事となった。メレオロンと共に作戦続行。ユピーの精神性を受けて討伐対象とは見れなくなり、またプフの蟻の本性に触れて蟻と人の決して越える事の出来ない壁を痛感するも、和解の可能性にかけてとことん戦うことを決意する。完全復活したメルエムになすすべなく気絶させられ、人質に取られる。メルエムが毒死したことで解放され生還する。天上不知唯我独損(ハコワレ) オーラを借金に見立てた、放出系の能力。相手にオーラを貸し付け、最終的には破産に追い込み念を封じる。オーラを数量化しており、1オーラ=プロハンターの練1秒の消費量。 取り付けると、以後はナックルの攻撃分のオーラが対象に加算される。借金オーラの量は、標的に取り付いたマスコット念獣のポットクリン(声 - 金田朋子)が数値で表示する。ポットクリンは喋るだけで、攻撃しても壊せない。 ナックルの攻撃は全て貸付になるので、敵へのダメージにはならない。だが敵の攻撃も、貸付オーラを消費し切らない限りはナックルへのダメージにはならない。貸付オーラは10秒に1割ずつ利息が加算されていき、貸付オーラ量が相手のオーラ残量を上回ると、ポットクリンがトリタテンに変身し、相手の残オーラを一気に取り立ててゼロにして、強制的に絶状態にする。トリタテンになると30日間つきまとい、ナックルにも解除出来ない。 利息アップが有効となる射程距離は100メートル。これ以上離れると、ポットクリンは取り憑いたままでカウントが止まる。 なお本誌に初めて能力名が掲載された際、ミスで「ハコクレ」と振り仮名がふられていた。作者も巻末コメントでミスを認め単行本では修正されている。アニメ第2作では、能力名の字幕が“天上天知唯我独損”になっていた。 シュート=マクマホン 声 - うえだゆうじ(第2作) UMAハンター。操作系能力者。28歳。 モラウの弟子。ネテロからゴンとキルアと対決する事を命じられる。NGL行きを賭けてキルアと決闘し、勝利したため、討伐隊に決まりNGLへと向かう。キメラアントの巣に侵入後、操られたカイトに遭遇し、ナックルと共に戦い、念能力で保護する。極度の弱気でチャンスを逃してしまうことが多い。裏を返せば非常に理性的で慎重な性格であり、感情的なナックルとはしばしば言い争いになる。左腕が無く、右腕の袖よりも丈の長い左腕の袖の部分は、後述する籠と3つの手の隠し場所となっている。 宮殿突入直後、ゼノの龍星群(ドラゴンダイヴ)による予想外の事態に見舞われ一瞬遅れを取ったが、その瞬間自分の代わりに即座にユピーに立ち向かおうとしたゴンの姿に感動し、生きて彼に感謝することを心に誓った。以降、逆境に強い独特の思考も相まって、実力を発揮できるようになった。ナックルのハコワレを生かすために、致命傷をも恐れず攻め続けるその凄まじいスピードと気迫はユピーに一瞬防御を意識させるほど。しかし実力的には全く及ばず、ほんの10秒ほどの時間を稼いだだけでボロボロになる。全身全霊をかけて闘い動けなくなった自分を、ユピーにとどめを刺されるどころかスルーされたことにかつて無い程の屈辱を覚え、ナックルに自らの分もユピーに仕返してくれるよう頼んだ後、倒れ込んだ。その後、ノヴに病院に搬送される。浮遊する3つの手(仮称) シュートの体から独立して浮遊する3個の手首を自在に操る操作系能力。 当初は殴打のみに使用していたが、モントゥトゥユピーとの闘いの中で、手の上に立って空中をすばやく自在に移動し、残りの2本の手と共に攻撃を仕掛ける技を見出す。 暗い宿(ホテル・ラフレシア) ダメージを与えた標的の体を、籠の中に閉じ込める能力。捕獲された者は、籠に納まるサイズに縮小される。直接攻撃には先述の手首が用いられる。 身体部位にダメージを与えると、目だけ、足だけなど、その部位だけを閉じ込めて弱らせることができる。完全に捕獲するには全身に相応のダメージを与える必要がある。シュートが気を失うと、捕獲は解除される。 人を傷つけることが苦手なシュートが、「相手を傷つける」ことで発動するように作った念能力であり、これは傷つけても構わない相手だけに用いるという制限でもある。ナックルとのコンボで、敵の無力化に適している。 物体を出し入れする右手(仮称) 右掌に描かれた平面的な物体を立体化して取り出す能力。作中では、「角行」の割符と携帯電話を取り出す描写がある。
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