キメラ抗体
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詳細は「キメラ抗体(英語版)」を参照 マウスとヒトの抗体は構造的には類似しているが、マウスモノクローナル抗体をヒトに注射したときに、それらの違いは免疫応答を引き起こすのに十分であり、その結果は、マウスモノクローナル抗体は血液中から速やかに除去され、全身性の炎症作用およびヒト抗マウス抗体(英語版)(HAMA)の産生をもたらす。 組換えDNAは、滞留時間を長くするために1980年代後半から探究されてきた。ある研究アプローチにおいて、モノクローナル抗体の結合部分をコードするマウスDNAを、生細胞の中でヒトの抗体産生DNAと融合させた。この「キメラ」または「ヒト化」されたDNAを細胞培養で発現させると、一部マウスで一部ヒトの抗体を産生する。
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キメラ抗体(語尾が〜ximabと表記)
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「分子標的治療」の記事における「キメラ抗体(語尾が〜ximabと表記)」の解説
可変領域はマウス由来であるが、その他の定常領域をヒト由来の免疫グロブリンに置換したもの。 リツキシマブ(Rituximab リツキサン) 抗CD20抗体であり、B細胞性非ホジキンリンパ腫、B細胞性慢性リンパ性白血病やB細胞前リンパ球性白血病、関節リウマチ、多発血管炎性肉芽腫症などの自己免疫疾患の治療やABO血液型不適合腎移植・肝移植に対して使用される。 セツキシマブ(Cetuximab アービタックス) 抗上皮成長因子受容体 (EGFR) 抗体であり、大腸癌、頭頸部癌に使用される。 インフリキシマブ(Infliximab レミケード) 抗TNF-α抗体であり、強直性脊椎炎、ベーチェット病、クローン病、潰瘍性大腸炎、尋常性乾癬の治療に用いられる。 バシリキシマブ(Basiliximab シムレクト) 抗IL-2レセプターα鎖 (CD25) 抗体であり、IL-2とIL-2レセプターの結合を阻害し、腎移植において急性拒絶反応抑制効果を示す。 ブレンツキシマブ ベドチン(Brentuximab vedotin アドセトリス) 抗CD30抗体と微小管阻害作用を持つ低分子薬剤(モノメチルアウリスタチンE)とを結合させた抗体薬物複合体。悪性リンパ腫の治療に用いられる。
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