ブレンツキシマブ ベドチンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ブレンツキシマブ ベドチンの意味・解説 

ブレンツキシマブ ベドチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 06:41 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ブレンツキシマブ ベドチン?
モノクローナル抗体
種類 全長抗体
原料 キメラ (マウス/ヒト)
抗原 CD30
臨床データ
販売名 アドセトリス (Adcetris)
胎児危険度分類
  • US: D
法的規制
投与方法 点滴静注
識別
CAS番号
914088-09-8 
ATCコード L01XC12 (WHO)
UNII 7XL5ISS668 
別名 SGN-35, previously cAC10-vcMMAE
化学的データ
化学式 C6476H9930N1690O2030S40 (C68H105N11O15)3–5
分子量 149.2–151.8 kDa
テンプレートを表示

ブレンツキシマブ ベドチン(Brentuximab vedotin)は抗CD30モノクローナル抗体微小管阻害薬のモノメチルアウリスタチンE(monomethyl auristatin E; MMAE)が結合した分子標的治療薬であり、アドセトリス(Adcetris)の商標名で販売されている。開発はシアトルジェネティクス社とミレニアム社[注釈 1]の共同開発であり、日本での製造販売は武田薬品工業が行っている。

日本では2014年1月に、「再発または難治性のCD30陽性のホジキンリンパ腫未分化大細胞型リンパ腫」を適応として製造承認された[1]

効能・効果

再発または難治性のCD30陽性の下記疾患

  • ホジキンリンパ腫
  • 未分化大細胞リンパ腫

薬理

抗CD30抗体製剤はHodgkinリンパ腫には抗腫瘍効果を示さなかった。抗CD30抗体にリンカーを介してチューブリン重合阻害薬であるモノメチルアウリスタチンE(MMAE)を結合させたものが本薬剤である。腫瘍細胞表面のCD30に結合した後、インターナリゼーション(リガンド媒介性のエンドサイトーシス)により、腫瘍細胞内へ取り込まれる。細胞内でリソゾームへ輸送され、加水分解酵素によりリンカーが切断され、MMAEが細胞内に放出される。MMAEはチューブリンに結合し、微小管形成が阻害され、抗腫瘍効果を発揮すると考えられている[2]

副作用

以下のものが重度の副作用として挙げられている[3]

注釈

  1. ^ 武田アメリカ・ホールディングス株式会社の100%子会社

出典

  1. ^ 北村正樹 (2014年2月21日). “アドセトリス:CD30陽性腫瘍細胞を標的とした抗体薬物複合体製剤”. 日経メディカル. 日経BP社. 2014年3月28日閲覧。
  2. ^ 石澤賢一 悪性リンパ腫-診断と治療の進歩-. 日内会誌 2017;106(3):540-5.
  3. ^ アドセトリス点滴静注用50mg「タケダ」 薬剤添付文書 (PDF)”. 武田薬品工業株式会社 (2014年). 2014年3月28日閲覧。



ブレンツキシマブ ベドチン(Brentuximab vedotin アドセトリス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 01:33 UTC 版)

分子標的治療」の記事における「ブレンツキシマブ ベドチン(Brentuximab vedotin アドセトリス)」の解説

抗CD30抗体微小管阻害作用を持つ低分子薬剤(モノメチルアウリスタチンE)とを結合させた抗体薬物複合体悪性リンパ腫の治療用いられる

※この「ブレンツキシマブ ベドチン(Brentuximab vedotin アドセトリス)」の解説は、「分子標的治療」の解説の一部です。
「ブレンツキシマブ ベドチン(Brentuximab vedotin アドセトリス)」を含む「分子標的治療」の記事については、「分子標的治療」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ブレンツキシマブ ベドチン」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ブレンツキシマブ ベドチン」の関連用語

ブレンツキシマブ ベドチンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ブレンツキシマブ ベドチンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのブレンツキシマブ ベドチン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの分子標的治療 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS