ぶんしひょうてき‐ちりょうやく〔ブンシヘウテキチレウヤク〕【分子標的治療薬】
読み方:ぶんしひょうてきちりょうやく
癌(がん)細胞などの増殖に必要なたんぱく質などの分子を標的として、癌細胞のみを破壊する薬剤の総称。分子生物学によって解明された遺伝子情報を活用して開発された。従来の抗癌剤が、癌細胞とともに正常な細胞も損傷させるのに対し、分子標的治療薬は癌細胞にのみ作用するため、抗癌剤にくらべて副作用が著しく少ないとされる。
[補説] グリベック(白血病治療薬)・ハーセプチン(乳癌治療薬)・イレッサ(肺癌治療薬)など、日本でもさまざまな分子標的治療薬が使用されるようになってきたが、アメリカなど海外で次々と承認されている新薬の多くが、日本ではすぐに使えない状況にあり、治験制度の見直しを求める声が高まっている。
分子標的治療
(分子標的治療薬 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/25 18:16 UTC 版)
分子標的治療(ぶんしひょうてきちりょう、英: molecularly-targeted therapy)とは、ある特定の分子を標的として、その機能を制御することにより治療する療法。
- 1 分子標的治療とは
- 2 分子標的治療の概要
分子標的治療薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 06:25 UTC 版)
「顕微鏡的多発血管炎」の記事における「分子標的治療薬」の解説
リツキシマブ リンパ球成熟B細胞に対する抗体である。体内のすべての成熟B細胞を除去することで、自己抗体を産生するB細胞を排除することで、自己抗体産生を抑制する。海外での臨床試験の結果、公知申請により保険収載となった。
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分子標的治療薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 05:49 UTC 版)
抗体製剤や遺伝子組換え製剤ではない小分子薬剤であるJAK阻害剤が研究段階にある。
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分子標的治療薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 05:43 UTC 版)
以下の分子標的治療薬が開発研究進められており、上記化学療法との併用治療が検討されている。FLT3阻害薬であるギルテリチニブとキザルチニブは再発または難治のFLT3-ITD変異陽性例に対して認可されている。
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分子標的治療薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 05:25 UTC 版)
IFNβや免疫抑制剤でも再発進行を生じる治療抵抗性症例に以下の分子標的治療薬薬が用いられる。 ナタリズマブ(タイサブリ) ナタリズマブはヒト化抗α4インテグリン・モノクローナル抗体で、治療抵抗性の多発性硬化症(MS)に対して非常に強い再発防止効果と症状進行抑制効果を示している。ただ有害事象として免疫抑制でのJCウイルス活性による進行性多巣性白質脳症(progressive multifocal leukoencephalopathy:PML)の出現があることが知られている。JCウイルスに対する抗体が陽性の場合、投与から1年を超えると出現リスクが上昇するため、慎重に投与検討される。 アレムツズマブ(マブキャンパス) 保険適応未。 リツキシマブ 抗CD20抗体, 保険適応未。 オファツムマブ (ケシンプタ) 抗CD20抗体 ダクリズマブ オピシヌマブ 抗LINGO-1抗体で、急性視神経炎患者に対して改善効果が報告。
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分子標的治療薬と同じ種類の言葉
治療薬に関連する言葉 | 治療薬 高血圧治療薬 発作治療薬 分子標的治療薬 不整脈治療薬 |
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