オクレリズマブとは? わかりやすく解説

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オクレリズマブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/29 02:57 UTC 版)

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オクレリズマブ?
モノクローナル抗体
種類 全長抗体
原料 ヒト化 (マウスより)
抗原 CD20
臨床データ
販売名 Ocrevus
Drugs.com entry
法的規制
投与方法 Intravenous infusion
識別
CAS番号
637334-45-3 
ATCコード L04AA36 (WHO)
DrugBank DB11988 
ChemSpider none 
UNII A10SJL62JY 
KEGG D05218
化学的データ
化学式 C6494H9978N1718O2014S46
分子量 148 kg/mol


オクレリズマブ(Ocrelizumab) は ヒト化 抗CD20 モノクローナル抗体である。成熟した Bリンパ球[1] の表面に発現したCD20に対し活性を持ち、免疫抑制剤 として開発されている。多発性硬化症に対し ホフマン–ラ-ロシュ社の特定子会社である ジェネンテック社と Biogen Idecにより開発が進められている。

臨床試験

第III相 臨床試験 が、 関節リウマチ[2] や ループス・エリテマトーデス[3] に対して行われていた。また第II相臨床試験が 多発性硬化症 (MS)[4] および 血液悪性腫瘍に対して進められている。[5]

2010年、ロシュ社は臨床試験で関節リウマチとループス・エリテマトーデスにおいて、 日和見感染症でによる超過死亡がみられたため、開発を中止した。 米食品医薬品局(FDA)は2017年3月29日、多発性硬化症の治療薬として承認した。適応は、成人における再発型多発性硬化症および一次進行型多発性硬化症(PPMS)。PPMSの適応を持つ薬剤としては、FDA初の承認薬である[6]

脚注

  1. ^ K. John Morrow Jr (2008年6月15日). “Methods for Maximizing Antibody Yields”. Mary Ann Liebert, Inc.. p. 36. http://www.genengnews.com/articles/chitem.aspx?aid=2514 2008年7月6日閲覧。 
  2. ^ Kausar, F (2009). “Ocrelizumab: a step forward in the evolution of B-cell therapy”. Expert opinion on biological therapy 9 (7): 889–95. doi:10.1517/14712590903018837. PMID 19463076. 
  3. ^ 臨床試験番号 NCT00539838 研究名 "A Study to Evaluate Two Doses of Ocrelizumab in Patients With Active Systemic Lupus Erythematosus (BEGIN)" - ClinicalTrials.govClinicalTrials.gov
  4. ^ 臨床試験番号 NCT00676715 研究名 "A Study of the Efficacy and Safety of Ocrelizumab in Patients With Relapsing-Remitting Multiple Sclerosis" - ClinicalTrials.govClinicalTrials.gov
  5. ^ Hutas, G (2008). “Ocrelizumab, a humanized monoclonal antibody against CD20 for inflammatory disorders and B-cell malignancies”. Current opinion in investigational drugs (London, England : 2000) 9 (11): 1206–15. PMID 18951300. 
  6. ^ https://www.ocrevus.com/

オクレリズマブ (Ocrelizumab)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 01:33 UTC 版)

分子標的治療」の記事における「オクレリズマブ (Ocrelizumab)」の解説

ヒト化CD20受容体抗体で、関節リウマチ治療薬として開発されたが中断となった

※この「オクレリズマブ (Ocrelizumab)」の解説は、「分子標的治療」の解説の一部です。
「オクレリズマブ (Ocrelizumab)」を含む「分子標的治療」の記事については、「分子標的治療」の概要を参照ください。

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