おもな敵対宇宙人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 09:27 UTC 版)
「とっても! ラッキーマンの登場人物」の記事における「おもな敵対宇宙人」の解説
最強男爵(さいきょうだんしゃく) 声 - 大塚明夫 黒いシルクハットに黒いスーツ、そしてマントを身に着けており、見た目は地球人と変わらない。本名・出身地・生年月日はいずれも不明で、一人称は「我が輩」。宇宙征服を企んでいるところを元祖ラッキーマンが自分の家と間違えて入ってきたため捕まり、反星(反省のポーズをとったサルのような模様のある星)にある宇宙刑務所に入れられた。その事を恨みラッキーマンを倒すためにさまざまな機械を発明してラッキーマンに挑む。原作では3回、アニメでは5回ラッキーマンと戦った。バトラー(後述)に「インチキ天才科学者」と言われたこともあるが、メカ作りの才能自体は本物であり、洋一を強制的に変身させるらっきょ食わせマシーン「いっぱいくわせる君」や宇宙刑務所からの脱走に使った「にげにげ君」など、極めて効果的に働いたものも少なくない。中でも幸運の星を覆い隠すための雨雲発生装置「雨雲どんどん君」は回を重ねるごとに改良され、ラッキーマンを何度も大凶に追い込み、天才マンも小型版を作って利用したほど。しかし詰めの甘いところがあり、自らのミスで結局負けてしまう(1度だけバトラーのせいで負けた)。ラッキーマンには「最低男爵」、「最高裁判所男爵」などと呼ばれたことがあり、アニメで4回目に登場した時には努力マンやスーパースターマンからも「サイコロ男爵」や「サイボーグ男爵」、「サイフォン男爵」などと名前を何度も間違えられ、しまいには「最強…なわけないか」とまで言われている。原作では裏宇宙編にも登場。らっきょを完全に消化した為に人間に戻ってしまった洋一が、(本人の不運もあって)再変身できずに倒れた所に突如として現れる。本人はラッキーマンに変身させて自分の手で倒そうとしていたが、結果としてラッキーマン達の危機を救った。その際に偶然、世直しマンを一撃で倒した強い宇宙人(後述の越谷太郎)の顔にまともに発明品のパンチを当てたが、すぐに倒されてしまった。エピローグでもさり気なく登場し、ラッキーマンという好敵手がいなくなった事を嘆いていた。最強おやじバードマン アニメオリジナルエピソードの30話に登場。男爵が自らの発明品によって、後述のおやじマン、バードマンと合体した姿。3本の頭部と大きな翼を持ち、胸にバードマンのマーク、腹におやじマンの腹巻、手に男爵の手袋を付けている。それぞれの技を駆使してラッキーマン達を攻撃するもことごとく防がれてしまい、最後はラッキーマンのラッキーによって合体が解除された上、バードマンとおやじマンに帰られ1人で戦おうとするも、石につまづいてあっさりと失神してしまった。 バトラー 声 - 桜井敏治 最強男爵にこき使われている執事のロボット。ダルマ落としのダルマに手足が生えたような体形で、常に歯を剥き出しにしたような表情をしている。「ラジャ」が口癖であり、一時期この口癖が流行って他キャラもよく使っていたことも。最強男爵を内心では小馬鹿にしており、けっこう横着な性格。洋一とは仲がいい。メカの開発に取り組んでいる最強男爵から、トンカチを持ってこいと言われてトンカツを持ってきたり、ドリルを持ってこいと言われて問題集のドリルを持ってきたりと、頭はよくない。一度最強男爵を裏切ってラッキーマンと手を組んだが、実は最強男爵がバトラーの誕生日を祝うためのメカを作っていた事を知ってラッキーマンに見逃すよう頼み込んでいる。チェスがかなりの腕前。メインキャラではないのだがキャラ人気投票で常に上位にランクインしており、前期のアニメのアイキャッチでも登場している。口から炎を吐くことも可能。原作初期では横向きで火を噴いていたためそのメカニズムの詳細は不明だったが、アニメの同じシーンでは前歯2本が開いて口中のバーナーが出現する様子が描写されていた。1965年4月2日生まれ。本名「最強男爵作製M3型火炎放射機能付き執事ロボ」。好きな食べ物はオジヤ。趣味は当初「チェス・ぼやくこと・嫌み」だったが、のちに「電子ジャー集め」に変更された。身長120cm、体重500kg。『バクマン。』内の作品内作品、「超ヒーロー伝説」には「バトラー星人」として登場する。 世直しマン(よなおしマン) 詳細は「#世直しマン」を参照 バックコスモス・サミット16世 通称「さっちゃん」。ブラックホールの向こうにある裏宇宙の支配者。裏宇宙人全てに爆弾付きの鉄兜を被せて忠誠を誓わせている恐怖の独裁者である。父であるサミット15世を倒し、裏宇宙の王の座を奪い取った。左手がブラックホールを操る「救世手」であり、右手が破壊光線を放つ「ギルガメッ手(別名フィニッ手、エネルギッ手)」 の2つの手を持つ。童謡の「サッちゃん」に肖ってバナナが好物で、普段は黒装束におかっぱ頭のカツラを被っている。一時は童謡の歌詞通り「本名はサチコ」「バナナを半分しか食べられない」などと疑われていた。500年前に裏宇宙とは別の宇宙があることを知り侵攻するが、三本柱マンに救世手を傷つけられる。これによりブラックホールが操れなくなり、暫くの間表の宇宙に侵略できなかった。また胸にある16のマークにある穴もブラックホールになっており、表の宇宙にある洋一が通う学校のトイレと繋がっていた。ヒーロー協会との一度目の決戦では両手を瞬間接着剤で固められて逃走。二度目の決戦時には顔に縦一閃の傷痕を付けて現れるが、ただ単にくっついた手を切り離すべく呼ばれた侍(石川五ェ門似のヒトカワコエルモン)が失敗して傷付けただけだった。 性格は非常に傲慢かつ我が侭で、何をするのも完璧でなければ気に入らず、裏宇宙だけなく宇宙にあるものすべてを手に入れようとしていた。そのため三本柱マンとの戦いで傷をつけたのも許せず、本人曰く「リセットボタン」を押し、500年かけて再び三本柱マン(Jr.)に完璧に勝利する事を目的としていた。決闘星で勝利マン達兄弟と海で遊んでいたラッキーマン以外のヒーローを瞬く間に始末 し、三本柱マンJr.に合体した三兄弟との決闘に持ち込む。それでも足元の砂を顔にあびせて目潰ししたり、三本柱マンJr.の剣の刃を消したりと卑劣な方法で確実に勝利できる条件に持ち込むが、ラッキーマンのラッキーまでは想定外であった。波乗りサーフィンで遊んでいたラッキーマンのサーフボードが頭部に直撃して大量出血してしまい、弱ったところを三本柱マンJr.の三本波を受けて敗れた。その後、最後の力を振り絞って救世主マンの救世手に傷を負わせ、決闘星諸共ブラックホールに吸い込ませてヒーロー達も道連れにする事を語って事切れる。しかし黄桜によって胸にある「心のブラックホール」を広げられ、ヒーロー達は生還した。 捨て子だった黄桜を自分と同じで「1人で寂しそうだったから」という理由で拾い育てた。黄桜によると自分自身のわがままが原因とはいえ、本当は1人ぼっちで寂しがっていたらしい。誰も聞いていない事をやたらと話したがる所は父親譲り。 黄桜(きざくら) 本名は、世主 黄桜(せいしゅ きざくら)。さっちゃんの手下で、いわゆる側近的な立場。彼がわずかながらも心を開いていた人物で、ただ1人の理解者。彼のかぶっている兜は他の兜と違い、顔もマスクのように隠せるようになっている。左手にある「白手(はくしゅ)」はホワイトホールを操り、物を出したり拡張させる事が可能で、応用としてブラックホールを広げることが出来る(ただし、相反する力のためブラックホールを拡張する際には互いのエネルギーが反発し合うため、黄桜本人に多大な負担が掛かる)。瞬間移動などの能力があることを見ると、救世手を持つ物と同じ能力があると考えられる。それ故さっちゃんの心のブラックホールを広げる事ができる唯一の人物。戦闘力は乏しく、ヒーロー協会が攻めてきた際には逃げ腰になっていたが、スーパースターマンを一発で叩きのめした事もある。元は捨て子で、さっちゃんに拾われ誰にもあげたことの無いバナナを与えられ育ててもらった。 家族という存在に憧れがあったのか三本柱マンが常に肌身離さず持っていた彼の家族の集合写真を保管しており、裏に書いてあった三本柱家族の名前と共に端っこに小さく自分の名前が書いてあった。この写真は後に勝利マンに渡される事となる。さっちゃん側でありながら徐々にヒーロー協会に協力的な姿勢を見せ始め、最終的に勝利マンには仲間として認められ、酒に例えて「俺でさえ酔っちまう」と称された(ナイスマンは「黄桜はナイスなお酒」という意味だと主張したが、会長にそこまでは言っていないと否定された)。さっちゃんの死後は、ヒーロー協会の面々を脱出させる為に白手の力でさっちゃんの胸のブラックホールを広げるも、自身はさっちゃんが「1人では寂しいだろうから」と勝利マンの誘いを断り、共にブラックホールに吸い込まれた。勝利マン曰く、仮面の下の素顔は良い面構えで寂しがり屋らしい。 悪役宇宙人商会(あくやくうちゅうじんしょうかい) 越谷にアジトを構える悪の秘密結社で、社長、部長、課長、係長、以下数名の社員で構成されている。ヒーロー達が裏宇宙で戦っている間にその隙を突いて設立された。毎回宇宙人を送り込みヒーロー達と戦わせるがことごとく退けられてしまう。最後は、アジトから逃げ出す所をヒーロー達に見つかり宇宙まで逃亡するも、追いかけてきた勝利マンと天才マンによってあっけなく壊滅させられた(戦闘シーンすら省略された)。 猛トレーニングマン(もうトレーニングマン) 第4小宇宙人。胴体から膝にかけて「猛」「10」「0」「2」「んぐ(物を飲み込む絵)」=「猛トレーニング」と書かれており、頭には角を生やしている。努力マンに勝るとも劣らないほどの猛トレーニングを行い、とてつもない強さを持つ。目に見えないほど素早いキックを一瞬のうちに5発以上打つことができ、大宇宙統一トーナメントでは救世主マンに勝つが、一撃のキックの威力が勝る努力マンに敗れる。自分の戦いにプライドを持っており、操られた勝利マンとの戦いに手を抜いている努力マンを鼓舞激励する。会長に命を救われた事に恩を感じており、以降は第3小宇宙の仲間になったが、野球対決では交代してすぐに負傷し、前述の努力マンと勝利マンの対決時以外活躍の場面は無かった。登場時は「もーっ」が口癖であるかのような話し方をしていたが、その後の戦闘時以降はその部分は影を潜めた。 御曹司マン(おんぞうしマン) 第4小宇宙神の息子。教育、武道、殺しのテクニックをその手のプロから最高の金額で学び、そのプロを全て越えた自称超エリート。重力の強い惑星で目を閉じたまま小指だけで自動車を持ち上げる程の怪力。更に文字通り金を自在に操る能力がある。猛トレーニングマンについては実力を認めるような発言をしているが、敗因に関しては「トレーニングに金を掛けなかった」ことを挙げている(要するに自分より格下だと述べている)。直後、不運と勘違いからラッキーマンに「虫けら」と呼ばれたと思い込み、理性を失ってキレた状態になる。 しかし、ラッキーマンがお金に弱いということを見抜き、罠に掛けて追い詰める。更には蚊まで買収して従え、大吉圏外のラッキーマンを窮地に陥れる。だが金に物を言わせたその傲慢さから蚊にまで見限られて侮辱され、復活したラッキーにより紙幣を製造していた装置の中に突っ込んでしまいお札にされてしまった(金額は僅か10宇宙円)。それがラッキーマンに拾われたため、お札の姿のまま第3小宇宙陣営と行動を共にすることになった。花形満を思わせる髪形をしており、初登場時はバットを持っていた。野球対決ではラッキーにより思わぬ形で戦力となった。その際に野球ボールに突き破られてしまうが特に影響は無いらしく、いつの間にかテープで修復されていた。態度から特にラッキーマンを怨んでいる様子はないが、最初に見せた典雅な振る舞いも鳴りを潜めたコミカルなキャラになった。 高い実力の持ち主と語られたものの、実際には戦闘シーンは描かれなかった。 勘ピュー太マン(かんピューたマン) 第3小宇宙人。登場時は「ミスターナカジマン」と名乗り、正体を隠していた。最大の武器である野生の勘で500万年以上ピッチャーとして勝ってきた。その勘の力は、天才マンの天才すら上回るほど。502万年前に甲子園で同じチームのメンバーである会長が凡フライを落とした事により人生は真っ逆さまに落ちたと思い、復讐を誓い、会長のうわさを聞きつけ第5小宇宙に身を売る。準決勝で第3小宇宙と野球対決をし、必ず会長に当たる投球を繰り出すなどで執拗に会長を狙ったが、ラッキーマンのラッキーを始めとする第三小宇宙チームに押され、業を煮やした宇宙三球士に強制的に退場させられる。その後、自分も浮かれ過ぎていて当時約束していた会長へのフォローを怠っていた事を思い出して、改めて会長をフォロー、和解した。戦いに敗れた後はどこかへと旅立って行った。大宇宙神が暗殺された事を知っており、その勘で犯人も認識していた。 全とっかえマン(ぜんとっかえマン) 自称「オールチェンジマン」。大宇宙統一トーナメント最後の敵にして、最強の敵。戦闘ロボットのような外見で稼動音も響いている。 世直しマンとも面識がある。邪悪で非道な性格と力が危険視されて投獄されていたが脱獄、「ビッグコスモスゴッドリング」を使って今の宇宙を抹消し、自分が神になろうと目論んだ。世直しマンが第3小宇宙神を殺害した(実際は第3小宇宙神は死んだふりをしており生き延びた)際、保有するリングを奪おうとしたが、結局見つけることができず先に本物の第10小宇宙神を殺害。そして第10小宇宙神に成りすまし、大宇宙神が死ねば統一トーナメントになるだろうことを見越して殺害した。 「オールチェンジマン」を名乗るだけあり、体のパーツを自由自在にチェンジできるという能力を持っている。変形させた腕から放たれるミサイルは一発で致命傷に至るほどの凄まじい破壊力を持ち、更に例え切断されてもチェンジによって無限にパーツを生成する事ができる(一度だけ間違えて鬼の手を出している)。しかし無限大吉となったラッキーマンの無限大のラッキーの前には敵わず、追い詰められる。それでも第3小宇宙神を人質に取り、逆にラッキーマンを追い詰めたが、その場で起こったラッキーによって自身のミサイルを大量に浴びて跡形も無く吹き飛び消滅した。なお、その際にスーパースターマンが同時に巻き込まれており、スーパースターマン自身はその後再生したものの、直後から全とっかえマンの体の一部が混ざっているスーパースターマンが複数人現れるようになる(その詳しい理由は語られない)という謎めいた末路を辿る。
※この「おもな敵対宇宙人」の解説は、「とっても! ラッキーマンの登場人物」の解説の一部です。
「おもな敵対宇宙人」を含む「とっても! ラッキーマンの登場人物」の記事については、「とっても! ラッキーマンの登場人物」の概要を参照ください。
- おもな敵対宇宙人のページへのリンク