黒板家と叔母とは? わかりやすく解説

黒板家と叔母

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 02:32 UTC 版)

北の国から」の記事における「黒板家と叔母」の解説

黒板 五郎(くろいた ごろう) 演 - 田中邦衛 1935年1月5日生。本作主人公先祖阿波徳島藩出身八人兄弟の五男。1950年富良野工業高校卒業卒業と同時集団就職上京し東京田端の中村製鋼所、東京上板橋あけぼの自動車修理工場中央区築地高津自動車サルベージ経て青山三丁目坂田商会ガソリンスタンド入社する1968年サルベージ会社勤務時代礼子知り合い同年結婚坂田商会淀橋支店働きながら一家4人で暮らしていたが、妻・令子不倫きっかけ1980年純と連れて郷里富良野帰ってくる。その時所持金はわずか7、8万円だった。その後令子とは正式に離婚したが、それから2ヵ月あまり後に死別する富良野では中畑木材仕事手伝ったり、小規模農業炭焼きをしたりして、生計立てる。発想力行動力があり、沢から水道引いた風力発電作ったり、井戸独力で掘ったり、廃品で家を建築したりする。性格基本的に温厚だが、頑固なところもあり一度ヘソ曲げると手が付けられなくなることもある。また、初期には内弁慶なところもあり、外で面白くないことがあると家に帰ってから子供たちに当たることもあった。「'83冬」では内地本州)へ出稼ぎへ行く様子伺える。みどりの借金被せられ土地追われる危機瀕するも、仲間たち助けもあり危機逃れる。「'84夏」では出稼ぎから帰った当日丸太小屋焼失する事件起き心身疲弊する様子描かれた。「'89」で再び丸太小屋制作着工するが、「'92」では一人寂しさから「アキナ」という柴犬飼いはじめる。やがて、純がタマコ妊娠させてしまい、純の不始末購うため上京して謝罪し建設用の木材売り払って100万の金を作り慰謝料として支払う。かわりに廃石利用して石の家を建設する久しぶりに3人が富良野集う大晦日から就職のため札幌に行くと宣言され失意打ちのめされ、純が和久井家に居る迎え出た間に石の家の建設作業中に屋根から転落材木に足を挟まれ猛吹雪の中遭難未明になって帰らないことを心配した純が近隣訪ね歩いた際に加納から建設現場の話を知らされ三人駆けつけたことで発見され九死に一生を得る。「秘密」では駆け落ち動揺するが娘の想いをどうにか理解しよう苦悶する。純の彼女であるシュウから慕われ二人交際応援する「時代」では無農薬農法熱意注ぎ五郎慕い教えを請う完次に目をかけていたが、疫病発生完次対す太の惨い仕打ち完次自殺未遂夜逃げについて太を責めることもなくじっと見守る妊娠し正吉結婚すると言ってきたには感動余り涙を流すが、和夫からの子父親黒木だと聞き動揺して雪子相談。やがて疑惑確信となるが、それでも支えようという正吉男気感謝し結婚式では酔い潰れるほど舞い上がる太の死後彼の遺した牧場を純と正吉が継ぐ運びになったことを危惧していた。「遺言」では五郎危惧現実のものとなり、牧場破綻五郎家族離散態となってしまう。それでも恨み言一つ言わず初孫の快を溺愛し返済のため富良野離れた純と正吉案じていた。富良野訪れたシュウから結婚報告を受けるが頑なに純の所在明かさず、彼女の手紙を純に送る。健康面に不安を感じるようになり、の強い勧めもあって精密検査を受けるがそのこと自分の死を意識するうになる結果的に杞憂だったが不安は拭えず、新吉勧め山下弟子入りして「遺言」を書き始める。中畑家入り婿することになった正彦が五郎慕い、すみえとの新居作り手がけることになる。やがて、みずえの病気発覚愛妻余命知って動揺する和夫支えつつ、事情を知る寛次らと共に突貫工事進める。その頃羅臼から訪ねてきた吾平事情知らず建築工事巻き込み、それを謝罪して自宅泊め、酒を酌み交わす。「流氷見せたい」という純の招待羅臼訪れるが、そこで純から結との結婚相談される。だが、結が人妻だと聞いて動揺し、純の長時間説得でようやく納得したものの、吾平遭難事故巻き込まれてしまう。生還した吾平から思わぬ歓待を受けるが、そこにみずえの訃報届き、純と共に富良野急ぎ戻り、みずえの死に落胆する和夫見守る。やがて、純に嫁ぐ覚悟富良野に来た結を歓迎し正吉からの手紙で安堵久しぶり家族団欒を楽しむ。だが、正吉と暮らすため富良野離れることになり、快との別れ最後まで抵抗し、みっともない悪あがきをする。完成した五郎遺言物語振り返り締めくくるものとなった倉本設定では学生時代女好きであり、付き合った女性はすぐ妊娠することから「一発屋五郎」というあだ名つけられていた。なお、「黒板」という姓は倉本若い頃片思いした女性由来するという。 黒板 純(くろいた じゅん) 演 - 吉岡秀隆 1969年1月生まれ五郎長男第一話時点では小学4年生典型的な都会っ子理屈っぽい母親っ子でもあり、両親離婚する原因になった吉野のことも嫌いにはなれなかった。当初東京帰りたがっていたが、母の発病際した再上京時には新しい物や流行を追うだけの生活に魅力感じなくなったこともあり、徐々に富良野の生活に馴染むうになる気弱で傷付きやすいクセおしゃべり。言わなくてもいい一言言ったり、自らの責任回避しようとして嘘を重ねて事態悪化させることもしばしばある。「'87」では機械を見るとすぐに分解する趣味持ったため、周囲からは「ペンチ」という愛称呼ばれる大里れいと出会い初恋をし、彼女が東京の高校へ行くと聞いて自分も同じ進路希望するうになるその後五郎との衝突大里家襲った悲劇等のため一度東京行き諦めるものの、五郎背中押され中学卒業後は一人上京井関雪子ところへ身を寄せて働きながら定時制高校へ通う。「'89」では髪を染めたバイク乗ったりと東京楽しもうとするが、盗品バイクを買わされ、さらに泥の付いたピン札をめぐり傷害事件起こしてしまう。すっかり疲れ果て富良野戻りたい考えるが、五郎にそれを諭される。「'92」ではガソリンスタンド勤める。再会したれいと遠距離恋愛をしていたが、欲求不満苛まれ職場知り合ったタマコ肉体関係を持つ。その結果タマコ妊娠タマコ九州実家帰郷し札幌行き五郎事故決定打となって富良野に戻る。「秘密」からは市の臨時職員としてごみ収集仕事従事し市内アパート借りて正吉同居生活を始める。北海道戻ったもののれいとは気持ちすれ違いその間シュウと知り合うシュウ過去を巡る問題からギクシャクするも順調に交際し上砂川にあるシュウ実家挨拶に行くがシュウ家族から交際反対され、引き離されてしまう。最初辛かったごみ収集仕事にも誇りを持つようになり、太か牧場仕事手伝うよう再三誘われる拒否完次悲劇により溝が生じ太からの頼まれ事を断ったことが原因太は事故死遂げる。正吉の子妊娠し二人結婚すると言われ激怒するが、五郎の喜ぶ姿を見て二人認める。だが、雪子から「の子父親正吉ではない」という話を聞かされ動揺真相明らかになっても結婚祝おうという五郎支える。「時代」周囲からの頼み太の牧場引き継ぐが、「遺言」では借金により牧場破綻3000万借金正吉半分ずつ受け持ち返済のため五郎だけしか居所告げず富良野を去る。相思相愛家族公認の仲だったシュウと音信不通原因別離金になる仕事転々とした後、羅臼廃棄物処理仕事に就き漁師友人好意番小屋借りて一人暮らす。最初半年借金返済していたがやめてしまい、携帯出会い系サイト利用していた。失意孤独どん底居たが、偶然再会した涼子先生引き合わせで結と知り合い交際するうになる。だが、友人から結が人妻だと聞かされ動揺し、さらに結の義父吾平交際知られてしまう。その後羅臼戻った結の夫、弘から襲撃を受け吾平助けられるが、もう逃げないと腹をくくり、結と共に弘の許を訪れ別れてくれるよう談判吾平勧め従い五郎羅臼呼んだ際、吾平遭難し生還したことを通じて弘とも和解する直後からみずえの訃報聞き覚悟決めて五郎と共に富良野に戻る。その後家族の反対押し切り純の負債引き受けてくれた三沢おじいちゃん寝たきりになったことを知り五郎仕事手伝いながら彼の介護を行うようになり、嫁ぐ覚悟富良野に来た結と結ばれたスペシャル以降あだ名呼ばれることが多い。 黒板笠松(くろいた(かさまつ) ほたる) 演 - 中嶋朋子 1970年12月生まれ五郎長女で、純の妹。幼稚園過ごした純とは違い保育園に通う。第一話時点では小学2年生。兄とは対照的に父親っ子令子不倫現場目撃してしまったこともあり、当初から五郎気遣っていた。吉野のことも避けており、母の発病時も上京には同行しなかった。正式な離婚手続きに伴う別れの際にも令子に対して素直になれず、そのことで純からは責められた。幼い頃純真五郎対し従順だったが、その反動か、成長するにつれて五郎意思異なった自分の道を歩み始める。中学卒業後に看護学校通い、「巣立ち」では看護学校へ通う電車の中で出会った和久井勇次恋に落ちる。しかし彼も受験勉強のため東京へ去ってしまう。「'92」では大学進学した勇次に会うため富良野線行き来する五郎訪ねず、その姿を正吉目撃される勇次から正看になるよう勧められ札幌病院紹介され五郎より勇次選んでしまい、が麓郷に戻ると思い就職奔走していた五郎落胆させるその結果五郎大晦日夜に遭難その事故をきっかけ富良野病院就職する純に告げたが、麓郷に戻る決意固めた純にそのまま札幌病院就職することを勧められため、富良野離れるその後、「秘密」では北部大附病院勤務していた札幌医師黒木光彦と不倫し、根室市落石駆け落ちする「時代」では別れるが、黒木の子を身ごもっていた。彼に知らせず一人で産むつもりで札幌引っ越し清掃業従事していたが、事情知った太の計らい正吉から求婚される最初拒んだものの、正吉情熱打たれ結婚する。「遺言」では快を出産正吉借金返済のために離道した後は富良野市内の病院看護師として勤務し市内一軒家借り二人で暮らす。母親となってからは気が強く逞しい女性成長し快に夢中の五郎煙たく思うようになる反面老いた五郎健康面を心配する正吉棄てられたという不安を抱え続けていた。みずえの死後正吉からの手紙で栃木に居ることを知り、快を連れて富良野離れ正吉の許に行く。 黒板宮前令子(くろいた(みやまえ)れいこ) 演 - いしだあゆみ 1947年5月生まれ五郎の妻で、純と螢の母東京都淀橋高校経て栗山美容院見習いとして勤務する傍ら中央区築地美容師スクール」へ通う。美容院ローズ」(第7話より「ビューティーサロンRei」)の経営者高校時代文芸部同級生だった吉野信次出会いラブレターをもらうが、社会人になってから妹の雪子紹介で偶然再開する。この吉野との不倫原因五郎離婚その後かねてから患う激し痛みを伴う胆石らしき病で他界劇中では詳細言及されていない)。発病時には吉野紹介による入院先が小病院だったために神経痛としか診察されず、雪子をはじめ周囲からは大病院替わるよう忠告されるが、吉野への気兼ねから転院できなかった。最期にも適切な治療施されず、雪子からの解剖申し出遺族たちに拒まれたため、結局死因分からずじまいだった。『巣立ち』では、凍死寸前五郎見た幻想」で登している。 宮前井関雪子みやまえ(いぜき)ゆきこ) 演 - 竹下景子 1955年12月生まれ大学卒。純と螢の母方の叔母令子腹違いの妹(実父豊の再婚相手)。豊、高子の娘として生まれるが、豊は1966年死亡している。五郎らが富良野去った際、喫茶店で彼女が令子有責責めるところから物語は始まる。純とからは「雪子おばさん」と呼ばれており、懐かれている不倫相手井関利彦との交際悩み富良野五郎たちを頼って同居するようになり、家事引き受けていた。その後太の共同牧場中畑木材関連工場で働く。令子の死で東京へ戻った後、丸太小屋火事があった日に出稼ぎ帰り五郎とともに再訪するまでは距離を置いていた。「'83冬」では冒頭のみの登場太に好かれ一度太との結婚決意するが、同時期に井関から離婚成立知らせ受けたことで気持ち揺らぎ「'84夏」では結局は井関結婚して東京へ帰る。そして井関との間に長男大介をもうけるが、井関が再び不倫したことで離婚し、再び富良野へやってきた。富良野来てからはニングルテラスにある「ろうそく屋」で働く。「'02遺言」では、五郎廃品利用して建てた家で暮らしており、夫の許し成長した大介富良野訪ねるが、大介不登校に陥り、口も聞かず、ようやく大介から出会い系知り合った女性メール交際している事実聞き出して五郎相談し五郎大介説得試みるが、大介五郎悪態限りを尽くし、その態度にみずえの病気悩んでいた和夫怒り大介殴り飛ばしたことで大介とは物別れとなってしまった。みずえの葬儀の後、富良野離れる五郎や純と共に見送った。なお「秘密」のみ登場していない。

※この「黒板家と叔母」の解説は、「北の国から」の解説の一部です。
「黒板家と叔母」を含む「北の国から」の記事については、「北の国から」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「黒板家と叔母」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「黒板家と叔母」の関連用語

黒板家と叔母のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



黒板家と叔母のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの北の国から (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS